概要
連載開始号である2017年5月号には第1話と第2話が同時掲載された。
因みに、その後多く派生された「はたらく細胞」の初めてのスピンオフ作である。
作画担当は吉田はるゆき。全7巻。
とある女子高生の腸内を舞台に、善玉菌、悪玉菌、日和見菌達の奮戦を描く。少女漫画誌掲載なこともあって、美容に関連する話題も時折登場する。
本作では便宜上、大腸菌が人間型で描かれている。
登場キャラクター
『はたらく細胞』本編に登場する好中球U-1146番その人。
劇中には登場しないが、本作に登場する細菌や事象を解説する役として「教えて!白血球さん」の枠に出没。
善玉菌
ビフィダム菌
善玉菌側の主要人物。ビフィズス菌の一種。酢酸を作り、体によい働きをする。
王子様か宝塚風の衣装で、リーダー格の個体は、左目の下に泣きぼくろがある水色の髪の青年の姿。薔薇の花飾りを胸につけている。
ロンガム菌
ビフィズス菌の一種。Y字型の角がある少女の姿をしていて、酢酸クッキーを作る。
悪玉菌のウェルシュ菌がサルモネラ菌と戦った時は、同じ常在菌として応援し称賛している。
乳酸菌
大き目の帽子にネクタイを緩めて着用し、靴下も緩めて履いている。
青年と女性の姿をした個体がいる。
ラクトバチルス菌
乳酸菌の一種。乳酸を作り、免疫力を上昇させる。
リボンで髪をまとめて、ニーハイをはいた少女で、ロンガム菌と彼女が作る酢酸クッキーが好き。
納豆菌
わら納豆に似た髪型で目が小さく、もんぺ姿に足袋を着用した老人の姿をしている。
胃酸にやられず腸内に留まれる。だが体内滞在できる期間には限度があり、自分たちを「旅人」と称する。
宿主が納豆大食い大会に出場したことで、多くの納豆菌が腸にやってきた。
表皮ブドウ球菌
汗や皮脂を分解して、体によい物質を出す。
髪にパーマがかかった男子と子供の2人組が登場している。
こうじ菌
栄養素を消化・吸収しやすくする菌。一人称が「うち」の少女。
酵母菌
ビタミンなどの栄養素を多く含んだ菌。ゆるキャラのように描かれる。
ブレーべ菌
赤ちゃんの腸内ではたらく善玉菌。
ベビー服を着た兄妹。
作中では回想の場面で描かれ、宿主の成長に伴い役目を終え居なくなる。
悪玉菌
ウェルシュ菌
悪玉菌側の主人公。動物性タンパク質を分解して、体に良くない物質を発生させると下痢などの原因となる。ただし、常在菌であるため、サルモネラ菌など人体にとって凶悪な外敵が来た際には排除するために戦う。
「アニキ」と呼ばれるリーダー格は、黒髪の青年という容姿をしており、ボンベを背負い噴射器を持つ。悪玉菌の勢力拡大に勤しむ一方、宿主のことも少なからず心配している。
白癬菌
水虫などの原因となる。鱗模様が描かれた帽子とタイツで半ズボン。
傷口から出た体液などを餌に増殖する。
『はたらく細胞』本編では「球」菌の名の通り、先端が鋭利な尾を持つ黄色い球体で体が構成されている人外(CVは中原麻衣)の姿だが、本作では旗を立てたオートバイで暴走する青年の集団として登場。
マラセチア菌
脂肪酸を出し、肌荒れとニオイの原因になる。
お団子を重ねたような丸い二本の角が生えたぽっちゃり体形の少年。
サルモネラ菌
食中毒の原因となる菌。食べ物と一緒に腸にたどり着く。
宿主が誤って食べた腐った卵にいた。
ループタイをしていて、額に細菌の模様がある。棘が付いた巨大な尻を持つ。
虫歯菌
糖分を材料に粘々した物質で歯石を作る。
ヘルメットを被った土木作業員のなりをした男性で、作業指示を出す棟梁には年配の個体もいる。
歯周病菌
口の中にいつもいる常駐菌で、歯をささえている骨を溶かす。
蝙蝠の羽が生えたドレスで、宝石の代わりに歯を並べたネックレスをした女性。
スカートも蝙蝠の形に裾が切られている。
地球上の環境中に広く分布している代表的な常在菌。
『はたらく細胞』本編では「すり傷」の回など複数登場する、緑色の身体と単眼が特徴の人外(CVは北沢力)の姿だが、本作ではアイドル歌手のような衣装の姉妹として登場。
湿気を好み、不衛生な宿主の爪で仲間(観衆や追っかけのファン)を増やそうとした。
爪の変色に気付いた宿主にジェルネイルを除去され、増殖は失敗に終わる。
タブレットで人間のコンサートも視聴している。
二人には「ミドリン」「ミドミド」という愛称がある。
日和見菌
バクテロイデス菌
細菌の優勢なほうに味方する。フードの付いた厚めの上着と足まで包むズボン姿で、袖が長く手が見えない。悪玉菌の味方時は服が黒ずくめだが、善玉菌に寝返ると白一色に変わる。
大腸菌
毒は作らずビタミンを生成するなど、善玉菌のような働きもする。
第6話に登場。腰までのストレート黒髪の女性という容姿をしており、善玉菌と仲良くしたがっている。
アクネ菌
皮脂を分解して肌に良い働きをするが、肌の環境が悪いとにきびを作る。
猫のような目で鳥のデザインの被り物をした少年。