細胞たち
本記事ではアニメ登場キャラを優先して記載する(CV未記載は漫画版のみ登場、演は実写版の演者を意味する)。
個人名は持っておらず「赤血球」や「白血球」など総称で呼ばれている場面が多い。
個人名にあたるものとして個体識別番号があり、必要に応じそれで名乗ったり呼んだりする。細胞によっては肩書(先輩・後輩・班長など)やニックネームを使う場合もある。
血球
お仕事は「体内への酸素と養分の運搬及び老廃物と二酸化炭素の回収」。男女両方がいる。
骨髄の中で赤芽球という細胞が成熟し、やがて脱核を迎えて赤血球となる。
制服は赤い帽子、赤ジャケット、赤い靴に青いボトムス(男性はズボン、女性はホットパンツ)、赤いベルトポーチ。帽子に識別番号がついている。
非戦闘員であるため、細菌やウイルスが入りこむとだれもが逃げまどう。
ジャケットは赤い濃淡のリバーシブル。動脈通過時と静脈通過時で裏表が変わる。
出血性ショック編では、輸血によって世界(身体)の外からやってきた赤血球達(口調や顔だちが大きく違う)が登場している。
赤血球 AE3803 CV:花澤香菜(赤芽球(右側イラスト)も担当) / 演:永野芽郁
多くの話で狂言回しを務める主人公的存在の細胞。
赤毛のボブカットの若い女性。上向きに反り返ったアホ毛があり、不吉なことが起きると反応する。新人で方向音痴。若干ドジっ子。
設定の上では赤血球のパンピー個体に過ぎないのだが、なぜか毎回災難(外敵襲来)の現場に出くわすなどかなりの不運。
赤血球 AA5100 CV:遠藤綾
栗色のロングヘアの女性。AE3803の先輩で「先輩」と呼ばれる。方向音痴で覚えが悪いAE3803を気にかけ、指導している。アニメのクレジットでは『先輩赤血球』名義になっている。
新人赤血球にしてAE3803番の後輩、AE3803番より長身。出来がよく大抵のことはそつなくこなせる反面、どこか冷めたような性格をしていた。
しかしAE3803番の元での新人研修を経て、仕事への熱意が芽生えるように。AE3803番に「後輩ちゃん」と呼ばれる。アニメでは『後輩赤血球』表記。
赤血球 DB5963
CV:近藤孝行
輸血によって突如現れた赤血球達のリーダー格。独特な訛りと太い眉毛が特徴の男性(アニメでは普通の顔立ちの男性〈CV:斎藤寛仁〉と女性〈CV:小松奈生子〉も登場)。
出血性ショックで危機に瀕した体を救うべく、AE3803番達と共に尽力する。元々いた血球達とやたら馴染んでいる。
アニメでは輸血赤血球名義。
白血球にはいくつかの種類があるが、この作品で単に「白血球」と言われた場合はだいたいこの好中球を指している。
お仕事は「外部から体内に入ってきた異物の除去」。任務遂行のため、血まみれになってがんばるその姿は周囲の細胞たちをドン引きさせるレベルである。
制服は白血球と書かれた野球帽に作業服。やはり帽子に識別番号がついている。装備に細菌等に反応するレセプターと戦闘用のナイフがある。服も装備も全てが白い白づくめの恰好で、しかも髪まで白髪で肌も青白い。
一人前の好中球になる前に骨髄球という細胞の時期がある。
基本的に男性型しかいないが、『はたらく細胞BLACK』には女性型が登場している。
対細菌用レセプター…クイズ番組の早押しボタンよろしく、有害な細胞やウィルスが近づくとサイレンとともに反応し、丸い輪っかが立ち上がる。
白血球(好中球) U-1146 CV:前野智昭(骨髄球時代:村中知) / 演:佐藤健
主人公的存在の細胞その2。前髪で片目の隠れた青年の姿をしている。
普段はぶっきらぼうでありながら抗原発見時の挙動はアグレッシブ…てかぶっちゃけ怖いのひとことに尽きるが、暑いなかでも着くずすことがなく仕事熱心。
根は心優しく面倒見がいいせいか、いつの間にか赤血球AE3803や血小板と仲良くなり、羨ましがるキラーT細胞に八つ当たりの鉄拳制裁を加えられたことがある。
なお好中球の帽子にある識別番号はいずれも数字4桁だけだが、彼の場合「白血球好中球課U-1146番」と名乗った事があるためここではU-1146としている。
その他の白血球(好中球)たち
白血球(好中球) 2048 CV:佐藤健輔
白血球(好中球) 2626 CV:柳田淳一
白血球(好中球) 4989 CV:熊谷健太郎
好中球先生 CV:日野聡(アニメ6話。帽子の識別番号は1110)/ 演:塚本高史
働いている細胞が他はみんな大人の姿なのと違って幼稚園児くらいの子供の姿をしている(実際に血小板は赤血球や白血球よりも小さい)。
制服は血小板と書かれた野球帽、丈の長い水色のTシャツ、砂色の半ズボン。足元は黒っぽい長靴か、シューズに横縞ソックス。
基本的にいつも集団で交通整理をしたり、通路の修復などの重大任務をこなしている。
外見は女の子のように見えるが本当にそうかはよく分からない。もしかしたらひとりやふたりまぎれこんでるかもしれない。アニメ版では男子っぽい子も何人かいる。
リーダーポジションらしき一人。茶色いロングヘアの女の子の姿をしていて、いつもショートボブの子と一緒にいる。単に血小板ちゃんという時はこの娘を指すことも多い。スピンオフ『はたらく血小板ちゃん』にて血小板仲間からはリーダーちゃんと呼ばれていることが判明、その後26話(アニメ2期1話)で公式化した。
CV:石見舞菜香
1期アニメ版スタッフロールでは「血小板1」と表記。リーダーの娘とほぼ常に一緒に行動して助け合っている。帽子をうしろまえに被ったショートボブの女の子姿。
その姿ゆえファンからうしろまえちゃんとも呼ばれていたが、スピンオフ『はたらく血小板ちゃん』、そして26話(アニメ2期1話)で自他共に呼び名として使っているというまさかの公式設定がついた。
その他の血小板たち
巨核球
CV:甲斐田裕子
血小板を産生する細胞にして、師匠たる存在。ギザっ歯が特徴の軍人気質な女性で、いわゆる「肝っ玉母ちゃん」に近い。
血小板達を「おチビ」と呼び、指導に当たっている。
免疫細胞
上位白血球の一種であるマクロファージたちの内の一人。外敵や罹患細胞をぶち殺して捕食し、ヘルパーT細胞に情報を伝える。骨髄の中では赤芽球を指導する先生の役を担う。なお、AE3803の赤芽球時代の担任でもある。
ゆったり編んだ三つ編みの淑やかな美女。ナイトキャップにロングドレス、おまけになぜか巨乳、レースで縁取られたエプロンはすべて真っ白である。そして武器はナタ。なぜかナタ。
戦闘時になると、にこやかな笑顔で敵を刃物や鈍器で殴り飛ばすという恐ろしい一面を発揮、『風邪症候群』アニメ版ではそれらの武器を羽子板やホッケーのスティック、サーフボードなど、あらゆるスポーツ用品にすり替えられたが、何の支障もなく敵を殴り飛ばしている。血まみれになっても気にしないその姿は、ある意味サイコパスともいえる。
その他のマクロファージたち
cv:井上喜久子、木村珠莉、貫井柚佳
黄色い防護服を着て顔をガスマスクで覆った、性別不詳の免疫細胞。マクロファージと同じく高い殺傷性を持つエリート白血球。
実はマクロファージがその正体で、下にいつものエプロンドレスを着こんでいる。血管の外に出ると、防護服を脱ぎ捨て本来のマクロファージとして活動する。
人間の体内に侵入してくる外敵へ攻撃するための戦略を決める司令官的存在の細胞。
眼鏡をかけた青年の姿をしている。常にティータイムを楽しみ、言動がゆるゆるな緊張感のない司令官であるため、口元にお菓子がついた姿を見せることもしばしば。
元々は文武共に極めて優秀なエリートであったともいう。
CV:早見沙織
ヘルパーT細胞の副官的存在で、美女の姿をしている。クールキャラ。ヘルパーT細胞とキラーT細胞とは同期。文官でありヘルパーT細胞のティータイムにつきあっているが、(この個体は)ヘルパーT細胞やキラーT細胞になれる有望株だったようで、現在においても戦闘力はキラーT細胞と比べても遜色ない。
ヘルパーT細胞の命令で出動する。キラーT細胞の隊長。
野球帽と胸元にKILLと書かれた黒ずくめの制服をきた目つきの悪い男性の姿をした細胞。
性格も行動もはっきりいって細菌やウイルス以上に極悪かつ狂暴。「毒をもって毒を制す」という言葉を体現したような集団を率いており、日々スパルタで部下たちを鍛えている。ウィルスに感染して有害になっていれば同じ細胞でも殺せる強い権限を持っている為、原則としてヘルパーT細胞の許可がなければ出動できない。
赤血球AE3803や血小板と仲良くなっていく白血球(好中球) U-1146を羨んで八つ当たりの鉄拳制裁を加えたことがあるが、本性はとても純粋で非常に騙されやすい(つまりは単純な)性格。また、本心では他の細胞達とも仲良くしたいと思っているが、キラーT細胞という立場からその本心を隠している。
実は、上記にあるヘルパーT細胞、制御性T細胞、キラーT細胞の3人は、胸腺学校時代の同期である。
他のキラーT細胞
上官のキラーT細胞に従い、細菌やウイルス退治に出動する戦闘員。隊長よりも線が細く戦闘経験が未熟なため、非番にはトレーニングを強制され、指示通りに動かないと鉄拳制裁を受けることになってしまう。
未熟なT細胞。細菌と戦うことから逃げていたが、病原体を退治することでエフェクターT細胞に進化し、やがてキラーT細胞の仲間入りをする。進化後の姿は、とてもたくましく凛々しいうえ、帽子からはみ出た前髪がなぜか跳ね上がっている。
ナイーブT細胞だったころの性格は気弱で、先輩であるキラーT細胞達から罵声同然の叱咤を受けていたが…。
CV:竹内良太
末梢組織および循環系に長期間留まり、将来同じ抗原に暴露された時に応答するために備える。
CV:千葉翔也
ゴーストバスターズのような武器に青いツナギを着たボサボサ頭の若い男性の姿をしている。抗体を作り出し、敵を殲滅する(体液性免疫)。大火力で抗体をばら撒く兵器のようなものを扱えるので、単独で無数の抗原を全滅させることもできる免疫系の切り札。しかし近接戦は全く出来ず抗原提示によって抗体を開発完了するまでは無力である。かくして全体的な扱いは、若干、不遇。
CV:M・A・O
白血球の一種である好酸球たちの内の一人。
好中球U-1146とは同じ骨髄で育った仲間同士。
ピンク色の耳あて付帽子に同じくピンク色の軍服(?)を来たツインテールの女性の姿をしている。
普段は雑菌に馬鹿にされるほど弱いが、寄生虫に対しては無敵の強さを誇る。
表情を変えることのないストイックでクールな性格だが、褒められると別人のようにデレる。
CV:杉田智和
白血球の一種。外敵の発生を受け、他の白血球に敵の居場所を伝える。
目深にキャップを被り口元をマスクで隠した男性の姿をしており、一々セリフが暗号かと思うくらい難解すぎるため、免疫細胞たち以外には伝わっていない。実はリアル医学研究においてもその働きにまだ謎が多く、解明されていない部分が存在するので、神秘的なキャラ設定になっているらしい。
全身をパトロールし、がん細胞やウィルス感染細胞などを見つけ次第攻撃するNK細胞の一人。
タンクトップにショートパンツと言うラフな格好をした鍛えられたボディのショートカットの女性。白血球やキラーT細胞に劣らぬ戦闘力をもつ。
長い前髪で片目は隠れている。片手にはサーベルのような武器を携えている。
その他の細胞
CV:岡本信彦
白血球から送られてきた外敵の情報を伝える交換手役の男性。乳酸菌と結託することによりT細胞を活性化(鼓舞)させる役割も持つ。時折腹黒さが見え隠れし、他の細胞たちが赤面しながら叫ぶほどの恥ずかしい写真を大量に保有している。
活性化するとイケイケな姿(派手なサングラスとコートにムチ)になる。
CV:川澄綾子
白衣に黒髪ロングの美女で、抗体の刺激を緩和するためのヒスタミンを制御しているが、融通が利かない。こんな名前だが肥満とは関係ない。
CV:中村悠一(無印)
B細胞と行動する事の多い細胞。抗原の免疫を記憶しているリンパ球。その記憶こそが、抗原退治の決定打になるはずなのだが、よく忘れて自分から頭を壁にぶつけるため、緊急時でも自分の世界に入ってしまって役に立たないことのほうが多い。
造血幹細胞
白血球、赤血球、血小板などに分化する細胞である前駆細胞の生成に携わる細胞たち。ナース服の女性の姿をしている。
CV:清川元夢
異物の侵入を体内に知らせるのと、体表の乾燥を防ぐ役割を主に担う、樹状細胞の一種。
デザインのモデルはランゲルハンス細胞を発見したドイツの解剖学者パウル・ランゲルハンス本人と思われる。
CV:???
一般細胞を装っていたが、実は・・・。
CV:天﨑滉平、小林千晃(無印)、小林裕介(『風邪症候群』、乳酸菌編登場の一般細胞)
数多くいる一般市民である細胞の一人。縁があり騒動の中心にいる。乳酸菌編では赤血球に代わり主人公を務めている。
戦闘力はないがウィルスに感染することにより凶暴化、病原体になることもある。
BLACKで一般細胞を演じる一人遠藤綾氏は無印では先輩赤血球役を担当している。
CV:石田彰 / 諏訪彩花、芳野由奈(子供) / 坂泰斗、竹田海渡、前田弘喜(モブ)/演:Fukase
人類三大疾病の一角。その名に違わず、舞台となる人体に最大の危機をもたらした。
本作では免疫細胞たちに誕生罪めいた扱いを受ける哀しき悪役として描かれている。
M細胞
CV:速水奨
パイエル板(小腸にある絨毛が意図的に未発達な部分)の表面に存在する細菌やウイルスを捕捉する細胞。柔和そうに見えるバーのマスターの姿をしている。どこかで聞いたような声だがパイエル板は昼は喫茶店だったりはしない。
毛母細胞
色素細胞
CV:河村梨恵
目が失明の危機に陥り別の世界から送り込まれた細胞達。
体内の神経に指令をする細胞のトップ。
皮膚を構成しているビキニ姿の女性型の細胞。男性型もモブとして登場している。乾癬で異常増殖をしてしまう。
細胞以外
善玉菌
身体に対し有用な作用を起こす細菌。本編ではゆるキャラ風の外見。乳酸菌やビフィズス菌など。
洋梨のような体から細長い手が伸び、つぶらな瞳の愛らしい姿をした菌。
活性化すると2本の角が生える。この角の中には多糖体が含まれており、免疫細胞が飲むと活性化する。
幼いうちはまとめて抱きかかえられる程小さいが、成長すると細胞達より遥かに大きくなる。
日和見菌
普段は有用な作用も病気も起こさない細菌。悪玉菌による攻撃が行われると寝返ることもある。
悪玉菌・病原体・寄生虫
細胞・組織を破壊する微生物など。多くが怪物じみた姿をしている。細菌や寄生虫はそのまま細胞を破壊し、ウイルスは体細胞を乗っ取ってゾンビ化させ操る。
また、体内では1日に数千個ほど細胞分裂の失敗で何の役にも立たない癌細胞が発生するため、これらも駆除の対象となる。
悪玉菌
種類不明だったが、小説はたらく細胞2で悪玉菌1がウェルシュ菌、悪玉菌2が病原性大腸菌と言うことが判明した。アニメ二期(原作では24、25話)で、一般細胞と乳酸菌のクロを襲う。
第1話で登場する、肺炎などを引き起こす呼吸器系の病原菌。
彼を始めとする人型の細菌達は、特撮ヒーロー作品に登場する悪役怪人のような姿をしている。
白血球の攻撃を無効化できるほどの強力な莢膜を有するために迎撃が効かず大暴れするが、気道粘膜に誘い出された挙句くしゃみ(くしゃみ一号)で体外に叩き出された。
第2話(原作第4話)では、先に殲滅された個体の兄弟が登場するが、どこぞの再生怪人よろしく一撃で白血球にやられる。
第2話(原作第4話)で登場する、表皮の感染症や肺炎、髄膜炎や敗血症などを引き起こす病原菌。
予め免疫システムの情報を調査しており、擦り傷から他の細菌を連れて侵入し、圧倒的な物量を駆使して白血球相手に善戦するも血小板の作った血栓で増援が絶たれてしまい、そのまま撃破された。
その後、先に殲滅された個体の義姉が仲間を引き連れて鼻腔の侵略に登場。
巨大化合体する事で白血球達を大いに苦しめたが、単球がマクロファージへと変貌する瞬間を見て
戦意が大暴落、一部が戦線離脱した事で合体が解除され、弱体化した隙を突かれて撃破された。
化膿レンサ球菌
咽頭や消化器などに生息しているありふれた菌。
CV:北沢力
自然環境に存在する菌の一種。
カンピロバクター
CV:小林大紀
先端部が盲目のサメの頭に似たらせん状の下半身をした細菌。殆どの動物の腸内に生息しているが、人間に対しては有害。
腸炎ビブリオ
CV:山本格
白い体毛と六角形の目が特徴で、指のない1対の腕を持つ体躯(無理矢理当てはめるなら白いムックのような感じ)に六角形7つがセットになった1対の目を持つ親玉と、六角形が1つだけの単眼に、貧相な手足の子分に分かれている。主に海水中に生息する細菌であり、本菌で汚染された魚介類を生食することで、ヒトに感染して腸炎ビブリオ食中毒を発症させる。体内に侵入し暴れていたが、親玉が好中球を飲み込むも体内から滅多切りにされて敗れ、残った子分たちも駆け付けた援軍に殲滅された。なお、OPでは何故かNK細胞が殲滅していたが、コミック、アニメ共に同回には登場すらしておらず、両者に接点はない。
魚介類を宿主とする寄生虫。本来は白い糸くずか毛のような姿だが、多細胞生物であるため、細菌とは比較にならないほどの巨体で、蛇やウツボを思わせるような姿に描かれた。図体はでかいがまだ子供。上記の腸炎ビブリオ鎮圧後に胃壁を突き破って出現し、駆けつけた好中球達を咆哮で圧倒するも、好酸球に頭頂部を槍で一突きにされ、胃酸に沈んだ。
ライノウイルス
CV:古川慎
デングウイルス
下半分が切れた天狗の面のようなウイルス。
蚊から媒介してランゲルハンス細胞に感染し天狗のような力を持つデングウイルス感染細胞に変えた。その変貌シーンは人間を辞めて吸血鬼になるような感じであった。
細菌
CV:福島潤 (12話のみ北沢力)
特に明確な種類は定義されていない、十把一絡げのモブ細菌。
アニメ第2話には肺炎球菌や緑膿菌とともに、土星のような形状の細菌と、楕円型の体に棘状の触手を備えた細菌が黄色ブドウ球菌配下に多数登場。前者の1体は、毛で覆われた環の部分から生えた触手で1146番のナイフを叩き落とすが、直後伸ばした触手を掴まれ、振り回されて壁に頭から叩きつけられ絶命。続けて後者の1体が触手を壁に突き刺し縫い付けるように動きを封じたが、それで油断したのか残った仲間(同族と前者1体ずつ。その後のシーンでそれらしき両者がU-4989に揃って一閃された)に他の好中球を相手するよう指示し、挑発していたところで折られた触手を突き刺され倒される。ちなみに両者の同族は、コミックでも大規模な侵攻の際に度々登場している。またこの回には細胞達の頭ほどしかない膨らんだビニール袋のような細菌も登場したが、これに関しては戦闘シーンがない(死体が映っていた場面があるため、描写はないが駆除されていた模様)。
第4話では巻貝を思わせる頭部や螺旋状の下半身が特徴の細菌が登場し、対峙した好酸球をいたぶって楽しんでいたが、それに夢中になり気づかなかったこともあって、駆け付けた1146番に一閃された。のちに10話で登場し、赤血球を襲った同族らしき細菌も、駆け付けた単球にパンチのラッシュで叩きのめされた末に消毒液を浴びせられ倒れている。
これ以外にも8話で赤血球を襲おうとして白血球に仕留められた全身とげだらけの細菌や、11話序盤に登場した単眼で濃い紫の楕円が連なったような風貌の細菌(仕留めた好中球が通信で「最後の」と発言しているため、他にも仲間がいたと思われる)、12話で緑膿菌が白血球にやられたのを見て逃げるも、追いつかれてなかなかにエグいやられ方(最初の1体は膝蹴りで壁ドン、残り2体は踏みつけ。なおコミックでの該当シーンではまとめて蹴りで瓦礫に叩きつけられた)をしたトリオの細菌などがいる。
cv:鳥海浩輔
100度30分の過熱にさえ耐えられる熱耐性を有する土壌細菌の一種で、下痢型と嘔吐型の二種類の食中毒を引き起こすことがある。
恐らく肉体が熱中症で意識混濁で転倒した際についた傷から侵入したものと思われるが、熱中症を発症したからといって特別感染しやすくなる訳ではなく、説明するコマの隅にもその旨が記載されている。
熱中症の影響で能力が著しく低下した白血球を嘲笑うかのように一蹴したが、恐らく病院に緊急搬送された肉体が受けた治療「輸液注射」と「肉体冷却」によって復活した白血球に文字通り血祭りに上げられてしまった(ちなみに漫画では挑むと思わせて逃亡して以降顔が一気に緩くなったが、アニメでは復活した白血球が背後に現れるまでシリアスな顔を維持し続けていた)。
ちなみに熱中症で倒れた白血球に対する挑発の一環で、熱中症になった際のワンポイントアドバイス(衣服を緩めて涼しい木陰で休むなど)も行っている。
アニメ放送時期の現実世界で災害級の酷暑とそれに伴う熱中症患者が激増し、この事態を重く見た公式が注意喚起のため急遽Twitterにて無料公開した。 またこちらの記事では縦スクロールで読める。
のちに熱中症の回がアニメ放送されたのは、すでに涼しくなり始めた9月中頃だった……が、この年の9月は前線や台風ラッシュによって観測史上最多の降水量を記録した。
熱中症の恐ろしさは、該当回で語られているように「本来発汗とは汗の蒸発による気化熱で体表温度を下げるのが、湿度が高すぎると汗が蒸発できず体温は一方的に上がり続ける」ことにある。
涼しくなってきたとは言えども「まだ夏に感じる」と言えるレベルの気温と平年の2倍前後もの降水量による同年で最も高かった平均湿度により、皮肉なことにこの時期での放送にもかかわらず効果は見込めた、ということになってしまった。
翌年の2019年は5月半ばの時点で高気温が記録され始め、週末に高気温が予報されている24日にアニプレックス公式YouTubeチャンネルにて、アニメの熱中症の回が見れるようになっていた。
約二か月後の7月7日、ポカリスエットとのコラボムービーとして熱中症の回を再編集してポカリが登場するように編集したムービーが11.5話として公開された。
CV:興津和幸
雑菌やウイルスと違い、単体では病を引き起こす事はないが、B細胞が放った抗体とマスト細胞がそれに対応して分泌したヒスタミンが合わさって、スギ花粉のアレルギーを引き起こす。
どこかのモビルスーツよろしくカプセルとともに来襲、大暴れする。
ミュータンス菌
虫歯の原因菌。
アクネ菌
ニキビの原因となる表皮常在菌の一種。皮脂を餌に成長・増殖し
毛母細胞達を奴隷のようにこき使った。
ピロリ菌
CV:福島潤
胃に住む細菌。頭に吹き戻しのような器官が付いている。
突如この世界に侵入した未知のウイルス。隠れる(潜伏期間)のが上手い。肺胞を破壊して行くが抑制性サイトカインで死亡した。
薬剤
身体の外の世界から投与される物質。
細胞達にとっては未知の存在であるといえる。
はたらく細胞公式コミックガイドのインタビューによると、アンドロイドの"ロイド"の部分からイメージして機械のデザインになったとのこと。
頭部銃口から放つレーザーと両腕のバルカン砲をもってして、花粉アレルギーの鎮静化と騒動に関わった細胞たちも排除しようと暴れまわった。
その他
CV:釘宮理恵
ユーグレナ ヘルスケア・ラボとのコラボ動画にて登場。
栄養不足で危機に陥った体内に大量の栄養を齎し、その効能についての詳細を赤血球達に解説した。
漆崎日胡(うるしざき にこ)
演:芦田愛菜
映画オリジナルキャラクターで父親の茂と暮らしている女子高生。真面目で健康的な生活習慣を送っており彼女の体内の世界は『はたらく』本編における環境になっている。
漆崎茂(うるしざき しげる)
演:阿部サダヲ
映画オリジナルキャラクターで日胡の父。娘と異なり不規則で不摂生な生活習慣を送っており彼の体内の世界は『BLACK』本編における環境になっている。
武田新
演:加藤清史郎
映画オリジナルキャラクターで日胡が想いを寄せる憧れの先輩。