概要
香風タカヒロとは『ご注文はうさぎですか?』の登場人物。香風智乃(チノ)の父、香風咲(サキ うさぎちゃん)の夫。
喫茶店「ラビットハウス」のマスターであり、夜のバータイムにバーテンダーをしている。
プロフィール
CV | 速水奨 |
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名前の漢字表記は、モカと同様に不明。※中国語表記では香風隆宏となっている。基本的に表記は翻訳する側が決める物であるため、日本側の公式表記かどうかは不明。
名前の由来はコーヒードリップポットや業務用厨房用品の製造販売を行う「株式会社タカヒロ」から取られていると思われる(社名は創業者の高橋広平に由来)。
サキの姓が高校生時代から香風であったことから入婿である可能性が高いが、旧姓は不明。
人物像
彫りの深い顔立ちと少し生やした髭がダンディな男性。髪は灰色がかった黒。
チノ(母親似)には容姿はあまり似ていないが、父(チノの祖父)には少し似た感じでありチノのクールな性格はおそらく彼譲り。
アニメ1期第4羽の次回予告では、幼い頃からシェイカーとか仕込まれていたというが、リゼの自己紹介のパロディのようなので、実際はどんな幼少期だったのかは不明。
かつては軍人で、リゼの父とはライバル関係だったが、任務を通じて親友関係になった。軍人時代には交渉を得意としていたらしい。
しかし退役して、父が始めた喫茶店「ラビットハウス」で働くようになる。青山ブルーマウンテンの小説で、父が主人公のモデルになった『うさぎになったバリスタ』は映画化されており、「主人公より息子の出番が多かった」とティッピーに言われているので、退役したのは父の生前だったようである。それを証明するかのようにアニメ3期『ご注文はうさぎですか?BLOOM』第7話では、幼いチノを父が膝の上にのせ、妻のサキが手品を見せてあやすのをタカヒロとリゼの父が温かく見守るところが回想されている。
作中では「ジャズをやって経営難を救った」とあり、実際にも似たエピソードがあったらしい。アニメ第1期8羽ではタカヒロの声に似た役者を映画に起用(どの役か不明)、「主人公の息子がかっこよかった」との声に対し、チノも「まるで父のようでした」と感想を述べている。
妻との間に娘のチノが生まれるが、妻には早くに先立たれ、父も亡くなったため、チノと二人でラビットハウスを支えるようになる。このため男で一つで娘を養い喫茶店を切り盛りしてきた苦労人でもある。
……実は、父の意思が飼いうさぎのティッピーに宿っていたが、それはタカヒロとチノだけの秘密であった。
その後、リゼが、そしてココアがアルバイトで勤め始め、ココアは住み込みで同居するようになる。青山さんも一時失職時にバータイムに働くようになり、小説家に戻ってからも時々来てもらい、リゼの父もヒマなときには手伝いにやってくる。
チノのお姉ちゃんとして認められようとするココアには、プライベートでも(次第に)信頼感を抱いているようであり、2年目の夏にはコーヒーメーカーを渡して「これでチノを支えてやってくれ」「笑顔にさせるのは君の仕事さ」と言ってくれた。
ティッピーとは、たまに言い争う――というか、短気なティッピーが一方的に怒り、タカヒロは平然としている。アニメでは、1期12羽のチマメ隊の職業インタビューで「先代までにないお客様の立場に立った接客を」と生前の父の経営方針をばっさり切り捨ててティッピーと揉めた。
アニメではティッピーと共に次回予告コーナーを担当している。
この次回予告の時のタカヒロ、上記のリゼのパロディーを始め、色々と面白い発言をする。
うさぎをあしらった物が好きなようで、うさぎ柄のネクタイをプレゼントされたり、お泊まりしているチマメ隊にボードゲーム「暗黒街のウサギ」を黙って出してくれたりしている。
喫茶店ともバーとも専門外の分野でも、可愛いお弁当をチノに作る、千夜が落ち込むほどのおいしいお菓子を作るなど、割と多才な人でもある。
ココアの母ちよこからはなぜか「会うと嫉妬してしまう」という理由で避けられている。
その為にちよこは木組みの街に滅多に近付かず、稀に訪れてもタカヒロと顔を合わせぬよう草陰に潜む不審者と化してしまう。
果たして2人の過去には一体何があったのだろうか…?