ラビットハウス
らびっとはうす
「ご注文はうさぎですか?」に登場するコーヒー主体の喫茶店で、同作の主な舞台。
主人公・ココアのアルバイト先兼ホームステイ先であり、マスター志望の跡取り・チノの他、リゼもアルバイトとして働いており、マヤとメグも高校進学後にはメンバーに加わっている。(どちらも他店との兼任)
店内は木材が目立つ昔風の喫茶店で、あまり広くない。設立者であるチノ祖父の言によれば「隠れ家的なお店」を目指していたとのこと。
正面入り口から入ると、向かって右側に通りに面した窓のある二人掛けの席が、左側に四人掛けの席がある。
そして左側の奥にカウンターおよびカウンター席があり、カウンター内でコーヒーを淹れたり注文の料理を調理して、お客に供している。
ちなみにコーヒーは、サイフォンで淹れている様子。
マスコット的にアンゴラウサギのティッピー(♀)が飼われており、チノが(おじいさんのような声の)腹話術(とされている)で喋ったりする。
夜間にはバーとしても営業しており、現マスターである香風タカヒロがバーテンダーとなり、青山ブルーマウンテンもこの時間にときどき働いている。
その為、カウンターの中にはコーヒーだけでなくお酒も多数置いてあり、途中からバータイム用の吹き矢も置くようになった。
サービスとしてチノが行う「カフェ・ド・マンシー(コーヒーを飲み終えた後のカップ占い)」もあり、(先代の祖父ほどでは無いが)よく当たると評判。
しかし喫茶店としては凡庸であまり流行ってはおらず、お客がいない事や青山さんしかいない事も割とある。
事実、開店後しばらくの経営は思わしくなかった様で、タカヒロが父の反対を受け流して導入した夜のジャズバーが人気を博し、以降はそちらの方が収入の大半を占めるようになった模様。
雑誌に記事が載った時も夜のバータイムの記事の方が大きくて、ティッピーが何だか凄い顔をしていた。
タカヒロの友人であるリゼの父と彼の部下は、時々お節介を焼いて売り上げに協力しようとするが、基本的に断られ店の手伝いに留まっている。
建物は3階建て。香風家の邸宅も兼ねており、一家(チノ、タカヒロ、ティッピー)+ココアの居住区画は裏手と2・3階。ラビットハウスの店舗自体は、1階に入っている。
1階奥には仲間内でパン作りできるような広い厨房が存在し、チノによると「おじいちゃんが(ピザを焼くために)調子に乗って買った」大きなオーブンもあるが、ココアがパンを焼きはじめるまで使われていなかったもよう。
2階部分に並ぶ、通りに面した二つの窓の部屋は、それぞれチノとココアの自室として用いられている。
また、3階部分は通りに面している前半分は三角屋根と丸窓が有り、後ろ半分はバルコニーになっている。
制服
制服は、昼間の喫茶店用とバータイム用が別々にある。
喫茶店用は元々チノのお母さんが作成したもので、完成品は「水色:チノ、紫:リゼ、ピンク:ココア」の3着があった。
水色はマヤが、紫はマヤとユラ、ピンクはメグと青山さんが着たことがある。
もう2着(緑と黄色)は作りかけのままだったが、単行本6巻においてココアが完成させ、
アニメ2期および『BLOOM』のオープニング通り、緑を千夜が、黄色をシャロが着ている。
さらに、リゼが新しく追加で、
スカイブルー(マヤ用)とサーモンピンク(メグ用)を作成した(なお初めて手伝ったとき、マヤはブラック、メグはホワイトの制服が欲しいと言っていたがこれは実現していない)。
ココアのピンクの物のみ、ココアの実家にてレプリカ(コピーではなく、あくまでも似せて作られたものなので細部は異なる)が1着作られて帰郷したココアへのサプライズで使われている。
普段はモカが、
モカが都会に出てからはココア母が着ている)。
よって単行本9巻時点では、
ラビットハウスの喫茶店冬制服はラビットハウスの7着と、ベーカリー保登のレプリカ1着の計8着が存在している。
……実は喫茶店用の制服は冬服しかなかったため、お客さん達にやんわりと「暑くないの?」と言われ続けていた。
その後、ココアが来て2年目にやっと夏制服が誕生した。単行本9巻時点では3着存在する。
※なお、夏制服を作る際。チノ用の水色とリゼ用の紫の布は、生地屋で見つかったが、ココア用のピンクの生地が見つからなかった。しかしラビットハウスの倉庫内にて、チノの母親が残していた生地をココアが発見。それを用いて完成する。
しかしその布地の裏は、変なウサギが描かれたもの。ココアは完成した夏制服を裏返し、ウサギ柄を表にして着用、青山さんに見せていた(5巻1羽)。
バータイム用の制服は、
タカヒロと、
青山さん。
マヤに制服を貸したリゼが着た事もある。回想ではマスターも着ている。
簡単な過去の歴史
- チノの祖父(マスター)が開店。そのために借金もしている。
- 学生時代に青山さんがよく訪れて、小説「うさぎになったバリスタ」の構想を練る。
- 甘兎庵とコラボした「コーヒーあんみつ」を出していたが、やめてしまう。
- 祖父がティッピー(♀)を連れて出た公園で幼い女の子に愚痴を聞かれて、「おじいちゃんのごちゅうもん」がかなうようにおまじないをしてもらう。
- 青山さんが来なくなった頃と前後して、タカヒロが仕事を手伝うようになる。「うさぎになったバリスタ」によると、バータイムにジャズをやるようになり、つぶれかかっていた店の経営が軌道に乗ったという。チノのお母さんも歌を担当して、派手な衣装でショータイムもしていた写真が残っている。バンドのメンバーだったリゼの父もこの頃から手伝っている。
- チノのお母さんが亡くなる。
- ココアが来る前年に祖父が亡くなり、ティッピー(♀)の中にその魂が入ってしまう。
- その後にリゼがアルバイトに入る。
簡単な現在の歴史
- ストーリー冒頭、高校入学前の春に、ココアが下宿に来て、学校の方針でアルバイトに入る。
- 新たなメニューとしてココアの焼いたパンが加わる(下記参照)。パン祭りもするようになる。
- (フルール・ド・ラパン開店)
- マヤとメグが初めて手伝いをする(マヤ=紫、メグ=ピンク)。
- 青山さんが一時的に働き、以後は常連客として復帰、時々ヘルプにも入るようになる。
- モカさんが訪問する。
- 凛さんが青山さんを探しに来るようになる。バータイムに吹き矢コーナーができる。
- マヤが中学の職業体験をする(マヤ=水色)。
- 夏制服ができる。
- 凛さんでも飲める新メニューができる。
- 新しい4色の冬制服ができる。千夜、シャロ、凛さんが初めてヘルプをする。
- 卒業旅行に行ったココアたちの代わりに、ユラがヘルプに入る。
- (ブライトバニー木組みの街支店開店)
- マヤとメグが高校生となったため、正式にバイトへ入るようになる(ただし兼業)。
- ティッピーの中にいたチノの祖父が天国へ旅立ち、本体はティッピー(♀)に戻る。
Drink Menu
商品 | 価格 |
---|---|
オリジナルブレンド | ¥400 |
アメリカンブレンド | ¥400 |
アイスコーヒー | ¥400 |
ヒルスコーヒー | ¥450 |
ダッチコーヒー | ¥400 |
Arrange Coffee
商品 | 価格 |
---|---|
カフェ・オーレ | ¥400 |
カフェ・ラテ | ¥400 |
ウインナーコーヒー | ¥450 |
カフェ・カプチーノ | ¥500 |
モカチーノ | ¥500 |
Straight Coffee
商品 | 価格 |
---|---|
ブルーマウンテン | ¥500 |
グアテマラ・アンティグア | ¥450 |
キリマンジャロ | ¥500 |
ブラジル・サンスト | ¥450 |
モカ・マタリ | ¥500 |
コロンビア・スプレモ | ¥450 |
マンデリン・カロシ | ¥500 |
Other Menu
商品 | 価格 |
---|---|
紅茶(ストレート、レモン、ミルク) | ¥400 |
Food Menu
商品 | 価格 |
---|---|
サンドイッチ | ¥700 |
ナポリタン | ¥650 |
パンケーキ | ¥600 |
ケーキ | ¥500 |
※その他、上記以外にも「ハワイコナ」「ベネズエラ」「イタリアンロースト」「ドミニカ」「ミルクココア」などのメニューが存在しているようである。
本編の10年前には。甘兎庵とのコラボメニューである「コーヒーあんみつ」が作られていた。
また、原作四巻四羽(アニメ二期五羽)では、「ココア特製厚切りトースト」がメニューに加わり、こっそり来店したモカが注文している(ただしモカ本人は「もちもちが足りない!」と言っていたが)。
劇中にて、「walker」という情報誌に、甘兎庵、フルールとともに掲載された。
その際には見開きページで、昼は喫茶店、夜はバータイムを経営している事が記されていたが、同時にリゼ、ココア、チノの3人が並んで「ラビットハウスの看板三姉妹」と紹介されていた(記事内では「この三姉妹、全然似てないなあ」と記載)。
なお、同雑誌には、ラビットハウス、甘兎庵、フルール以外の、この町の喫茶店・飲食店が掲載・紹介されていた。
詳細はwalkerを参照。
また、「walker」とは別の雑誌「KIGUMI WALKING」という雑誌にも、クリスマスシーズンに発売された号にて宣伝記事が掲載された(6巻10話)。
記事に掲載されていたのは、「祖父から受け継いだ天国のコーヒー」。
クリームで作られたバラが浮かんだコーヒーで、小さなティッピーが添えられている(コーヒーシュガーか?)。
曰く「クリームの形がかわいらしいスペシャルコーヒー」「本当に美味しい!コーヒー飲めない私もこれは大好きです」。
取材したのは、青山ブルーマウンテンの担当編集・真手凛。タカヒロ曰く「かなり大々的に宣伝してくれた」みたいで、ラビットハウスに行列ができていた。見慣れない光景に、チノは思わず「ありえない」と自虐的な言葉を口にしてしまっていた。
コメント
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