概要
メリーゴウランドやクレーンゲームなどが存在するなど、一見すると普通のアミューズメント施設のように見えるが、雰囲気は暗い上、神出鬼没かつ非現実的な状況を作り出す点から、当施設は、本作の中で最もファンタジー性の強い施設と言える。
最初に登場したのは原作第7巻第3話。この時はチノの勉強の邪魔をしたために追い出されたココアと、勉強をサボってリゼを怒らせたマヤが憂さ晴らしに冒険した際に偶然発見している。しかし後日にはその店舗らしき存在は見当たらなくなっていた。千夜いわく、その店の存在は聞いたことがないとのこと。
と、この時は顔見せ程度の店舗に過ぎなかったが・・・原作3年目のハロウィンの時に、物語のキーパーソンとして強い存在感を示すことになる(以降まんがタイムきららMAX2024年10月号掲載分以降のネタバレ(記事最末尾)になるので注意)。
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作中3年目のハロウィン。ココアとユラが神沙家のハロウィンパーティーに向かう(というか、ユラはパーティーに参加する気は無くココアについて行っただけであるが)途中で、彼女たちの前に姿を現すが、遊んでいる最中にココアが異世界に飛ばされてしまう。ユラ曰く、ココアがいなくなったと同時に施設ごと姿を消してしまったらしい。
その後神沙姉妹がとある出来事でユラに捨てられたと勘違いしたことで、再びその店が姿を現した。チノと神沙姉妹はココアを探しにその店に入るが、今度はチノがパラレルワールド(ココアが木組みの街に来なかった世界線)に迷い込んでしまう。この経験によりチノは「ココアが周囲にとってどれだけ影響を与えたか」を改めて知ることになり、最終的にココアも無事発見することになった。その後もココアとチノの幻(それも、普段の2人なら言わないことをいうタイプ)が出現したり、謎の黒いオーラが出現したりと、ココアとチノを翻弄するが、最後は兎の被り物をしたチノの祖父の協力もあり神沙邸の地下へ脱出することに成功した。店については、ココアとチノが迷い込んでいる間に神沙姉妹によってゲーム機が全て破壊されたことで、完全に消滅した。
当施設が第7巻で初登場した時のココアとマヤのシチュエーションおよび作中3年目のハロウィン時のココアや神沙姉妹のシチュエーションから察するに「捨てられた」のキーワードに呼称して姿を現す施設のようである。実は当施設が初登場した第7巻第3話のサブタイトルは『捨て姉妹と捨てられた地の冒険』となっており、「捨てられた地」こそ、当施設を指しているものと思われる。そのため、この施設も、何からの理由で周囲の人物に見捨てられ、同じ捨てられた人物を誘っているのかもしれない。ココアとチノを異世界に閉じ込めた理由については不明であるが、ココア曰く「一緒に遊びたかったのでは」と解釈している。