概要
理論社より、1990年から1992年にかけて全10巻が発行された考古学漫画のシリーズ。
2008年より、新シリーズ『まんが新・世界ふしぎ物語』が刊行された。
ストーリーの流れとしては、骨董品店の店主キャット馬場が少女カオリとミイラの少年マミーに考古学を語り聞かせ、店の地下にある古代遺跡直通ドアから様々な遺跡へ冒険する、というものである。
登場人物
キャット馬場
表向きは骨董品店『木乃伊堂』(ミイラどう)を経営している美術商だが、裏の顔は様々な遺跡から宝物を盗掘する大泥棒。
「ネコババ」と呼ばれると激しく怒り、その度に「ネコババじゃない!キャット馬場だ!」と言い返す。
旅行に行くたび毎回店を臨時休業にするため、赤字に悩まされている。
カオリ
ややミーハーな少女。原宿で偶然『木乃伊堂』に立ち寄ったことが、彼女の人生を決めた。
マミーとは仲が良く、ふたりでよくキャット馬場をおちょくっている。
新シリーズでは考古学を専攻する大学院生になり、また後述する娘のミドリを授かった。
マミー
キャット馬場がエジプトから連れ出した本物のミイラの少年。享年10歳(+4000+十数歳)。
エジプト人であることを誇りに思っており、ピラミッドが世界一の建造物であると思い込んでいる。
ミドリ
新シリーズに登場する、カオリの娘。いったいいつ生まれたのか、父親は誰なのかは不明。
考古学など信じないクールな性格だが、母のことは慕っている。
マミーとは些細なことでよく口喧嘩をする。
シリーズ一覧
- 1:ピラミッドのひみつ
舞台はエジプト。ピラミッドの製作工程やクフ王の治世などが記されている。
- 2:ミイラと墓どろぼう
第1巻の続き。遺品を盗掘した男たちについて語られる。
- 3:王家の谷にねむる宝
舞台は再びエジプト。墓泥棒から身体や遺品を守るために、秘境に造られた「王家の谷」を探る。
- 4:なぞの少年王ツタンカーメン
第3巻の続き。最も有名なファラオ・ツタンカーメンの生涯と、盗掘した男達に降りかかった呪いは本当にあったのかが語られる。
- 5:まぼろしの王国トロイア
舞台はギリシャ。神話に語られた古代都市トロイアの興亡が語られる。
- 6:よみがえる黄金の宝
第5巻の続き。考古学者ハインリッヒ・シュリーマンの発掘作業によって、失われた歴史が甦る。
- 7:ジャングルにきえたマヤ
舞台はメキシコ。南米の古代文明であるマヤ文明について語られる。
- 8:インカ帝国のひみつ
- 9:ねむりからさめたミイラ
中央アジアの砂漠に眠っていたミイラは実は生きていた!?
- 10:日本にのこるなぞのミイラ
ミイラは日本にもあった!? 平泉中尊寺にある奥州藤原氏のミイラが語られる。
なお、本編完結後の2011年に平泉は世界文化遺産に登録されたため、本作でメインに取り上げた遺跡は全て世界遺産認定された。
まんが新・世界ふしぎ物語
- 1:えいえんのなぞ 大ピラミッド
- 2:だれがかいた ナスカの地上絵
- 3:イースター島のなぞ 巨人像モアイ
- 4:世界にのこるストーンヘンジのなぞ
関連タグ
「まんが世界なぞのなぞ」:同作者による後継シリーズ。