概要
野球において、僅差でリードしている試合を逃げ切る為の継投策をさす。
現代野球では先発投手の完投頻度が減り、自軍がリードした状態で先発が降板した後をいかに逃げ切れるかが勝利を左右する。特にペナントレースを制するためには接戦をものにする強さが必要である。
従って、特に僅差で勝っているときの終盤は信頼できる中継ぎ、抑え投手を系統立てて登板させ勝ちに行くことが多い。
この呼び方の起源は、1993年に当時読売ジャイアンツの監督であった長嶋茂雄が、橋本清から石毛博史への継投を「勝利の方程式」と呼び重用したことが由来とされる。だが、実際に世に知れ渡ったのは2005年の日本シリーズを戦った阪神タイガースの「JFK」、千葉ロッテマリーンズの「YFK」以降である。
上記のように、特に貢献度が高い勝利の方程式は専用の呼び名がつくことが多い(必ずあるわけではない)。
また、最近ではより簡潔な「勝ちパターン(勝ちパ)」という呼称がファンの間で浸透しつつある。
代表的な勝利の方程式
北→南の順
セ・リーグ
東京ヤクルトスワローズ
日本では珍しい、外国人だけのリリーフユニット。
読売ジャイアンツ
横浜DeNAベイスターズ
中日ドラゴンズ
阪神タイガース
- JFK:ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之(2005~08)
広島東洋カープ
- ランディ・ジャクソン・ジュニア→中﨑翔太(2016~17)
パ・リーグ
北海道日本ハムファイターズ
2人のイニシャルを取ってHisashi and Michealの略。
2010年代には増井浩俊や宮西尚生もリリーフ陣の核として稼働した。
東北楽天ゴールデンイーグルス
埼玉西武ライオンズ
なお近年は→俺達
千葉ロッテマリーンズ
オリックスバファローズ
福岡ソフトバンクホークス
- SBM:攝津正、ブライアン・ファルケンボーグ、馬原孝浩(2009)
- 五十嵐亮太→デニス・サファテ(2014~15)