概要
学研(学習研究社)から出版された学習漫画のレーベル。1972年に創刊し、1991年まで全76タイトルが出版された。
本レーベル創刊以前の1950年代から集英社が「なぜなぜ学習漫画」を刊行していたが、各巻の登場人物を固定してストーリー性を持たせた学習漫画としては「ひみつシリーズ」が先駆けとされている。これは児童書・学習教材業界では画期的な試みとされ、小学館を始め学研に追従する出版社も現れた。
漫画なのに小学校の教室や図書室に置かれていたあの本といえばわかるであろう。
姉妹作品に「伝記シリーズ」、「事典シリーズ」、「早わかり入門シリーズ」などが出された。
リメイク
後に1992年から「新訂版」が出される。
こちらは表紙が白地になっており、表紙や背表紙には粘土の模型が置かれている。今の20代・10代の皆さんはこっちで覚えている人も多いのでは?
2003年からは新訂版も絶版され、最新のデータをもとにフルリメイク(内容の一新)がはかられた『学研まんが新ひみつシリーズ』が刊行された。こちらはカバーイラストを全て同じ絵師で統一している。
代表的な漫画家
内山安二
学習漫画界の神。帽子を被った少年と少女、ブタ、ネコ、ネズミに犬…といったあの作品の作者である。氏が逝去したとき学研当人すら想像できなかったほど世間の反響が凄まじく、この反響が後の学研復活、ヒットシリーズとなる「大人の科学」シリーズ発刊のきっかけになったとも。近年はKindleなどで再版もされた。代表作に「コロ助の科学質問箱」があり、あさりよしとおはこの作品に感銘を受け、学習漫画を描きたいという思いを込めるようになり、生前に対談も果たした。その他「ヤメレ!食っちまうど」などの迷言を生んだ「できる・できないのひみつ」などがある。晩年は毎日小学生新聞や大人向けの書籍で挿絵を描いたりしていた。
よこたとくお
トキワ荘の生き証人。「マーガレットちゃん」でヒットするも、その後は振るわず。そこで「アスガード7」を連載していた石ノ森章太郎の誘いを受け学習漫画を手がけるようになり、学研伝記シリーズの看板作家としてエジソン、キュリー夫人など多数の作品を手がける。また、学研ひみつシリーズや事典シリーズでも作品多数。後に病に斃れた内山に代わり、学習漫画の会の理事を務めた。なお、学習漫画に登場するキャラクターはほとんど、同氏のギャグ漫画に出てくるキャラクター(スターシステム)である。
藤木輝美
ひみつシリーズで最もセールスが良かった「からだのひみつ」を手がけた作者。藤木てるみ名義も。また、新ひみつシリーズでも著作がある唯一の作者である。
飯塚よし照
早稲田大学OBで学生向け短波放送のDJも務めた。新聞などで風刺画なども描いていた。
川崎てつお
ひみつシリーズで3番目の売上を記録した「恐竜のひみつ」や宇宙人ドロドロを生み出した「海のひみつ」の作者。元はアニメーターで、漫画家を引退後画家兼農家となった模様。
藤木輝美/相田克太/渡辺省三/伊東章夫/あいかわ一誠/今橋さとし/楠高治/たかや健二/シュガー佐藤/沢田ユキオ/木村研/山口太一/ムロタニツネ象/望月かつみなど
生憎『学研の科学』で『SPハーレー』や『チクタク大冒険』を連載していた石森章太郎はかつて刊行されていた名作シリーズに連載作があるのみである。
ピッポくん
漫画のもくじや告知ページに登場し、読者の目にサブリミナル的に映り込んできた。
名前の由来は「ピッと閃いてポッとわかる」からである。
大人のひみつシリーズ
2013年『学研まんが からだのひみつ』(大人のひみつシリーズ)が創刊!
大人の科学マガジンで連載された企画漫画
- 作家陣-
よこたとくお
えびはら武司(まいっちんぐマチコ先生)
平松伸二(ブラックエンジェルズ)
※「ひみつシリーズ」をpixiv内で検索する際には単純に“タグ”検索するより“タイトル・キャプション”検索をかけると数多くの作品が確認できる。
関連イラスト
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「剣之助」さんによるイメージレスポンス素材&使用例・作品
別名・表記ゆれ
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学研まんがひみつシリーズ /学研まんが /学習漫画
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