概要
原作の「ぼくの生まれた日」は、『小学四年生』1972年8月号に発表され、てんとう虫コミックス2巻に収録されている。
映画版は2002年、『のび太とロボット王国』と同時上映で公開された。
ストーリー
今日は8月7日、のび太の誕生日。のび太は晴れの日に浮かれるなか不用意な言動をしてしまい、両親にこっぴどく叱られてしまう。散々な目に遭わされたのび太は、本当に自分の親なのかと疑問を持つほどに傷心する。それを見たドラえもんはのび太を連れてタイムマシンに乗り込み、彼が生まれた日へ向かう。
そこでのび太は初めて両親の玉子とのび助の心境、そして自身の名前に込められた願いを知ることになる。
短編映画版における原作との違い
・原作では未登場のしずか、スネ夫、ジャイアンとその母親たちも登場。家出したのび太はしずかたちを頼ろうとするも母親たちと仲良くしている光景を見て断念。
・のび太が何も知らないのび助と玉子の前で10年後の自分の体たらくを自虐して2人を怒らせるシーンはカット。
・中盤以降は生まれた年に病院に生えていた「思い出の木」を失わせないためにのび太が奮闘する展開が描かれる。
・のび助と玉子はのび太に言い過ぎたと反省して、部屋に様子を見に行きカレンダーを見て今日がのび太の誕生日だったことに気づき家を出た息子を探しに行っている。
・ラストでは「思い出の木」から千切った枝を土手に植えたことで生え変わった木の上から野比家とドラえもんが笑顔で夕陽を眺める場面で締め括られる。
・エピローグにおいて、ジャイアン・スネ夫・しずかはそれぞれ誕生日プレゼントを持ってのび太の誕生日を祝いに来てくれている。
この為、原作での「のび太が両親のためにも猛勉強を始め、両親が心配する」オチはカット(厳密にはEDでその該当シーンが少し描かれている)。
大山版における映画ドラえもん感動作シリーズはこの映画が最後となった。
水田わさび版
こちらでもしずかたちは登場。
そちらでは、皆の赤ん坊時代のアルバムの見せっこを行うものび太のだけ産まれた日の写真が1枚も無かったことから、ジャイアンとスネ夫にからかわれてしまう。
その理由は、パパがカメラを川に落としてしまったために撮れなかった為、パパは写真の代わりに絵を描いたことをのび太は過去に行った際に知った。
こちらも原作のオチが変更され、野比一家を写真に写して締めとなっている。
STAND BY ME版
序盤は同じだが、原作、アニメで登場したパパが登場しない。その後他の答案を天井裏に隠そうとして(エンディングでバレた)今は亡きおばあちゃんがよく直してくれたぬいぐるみを発見する展開になり、生まれた日に行くメンバーに大人ののび太も同行する。
関連イラスト
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ザ☆ドラえもんズゴール!ゴール!ゴール!!:短編映画版の直後に上映されたカオス映画