曖昧さ回避
ここでは1について説明する。
概要
白亜紀に生息していた首長竜(恐竜じゃないよ)フタバスズキリュウの子供。
のび太が発掘した1億年前のたまごの化石がタイムふろしきで復元され、しばらく後に孵化した。
名前はのび太の命名であり、その名の通り「ピューイ」と鳴く。
のび太にとてもよく懐いており、のび太を本当の親のように慕っている(たまごを孵化させ、育てたのはのび太なので、一応「育ての親」ではある。)
好物はお刺身などの生の魚・肉類。
ピー助は本来は存在しないはずの個体であるがタイムパトロールは何も言及していない
ピー助がいる事によって歴史改変が起きると言う可能性がないからだろうか(ピー助の誕生自体が歴史改変な気もするが)
ちなみに、フタバスズキリュウは首長竜の仲間であり、恐竜ではない。むしろ、爬虫類の中では恐竜と最も遠いグループの一つである。この間違いは当時のF先生の知識不足のため。
また、2011年には妊娠した首長竜の化石が見つかっており、現在はフタバスズキリュウを含む首長竜はたまごを産む事は無かったと考えられている。
短編「のび太の恐竜」でのピー助
CV:久野美咲(2020年版)
ピー助を孵化させたのび太は、ティラノサウルスの化石を自慢したスネ夫を見返すために自宅でピー助を飼い始めた。
最初は動物嫌いのママにバレないように、のび太の家で隠れて飼育されていた。
その間、のび太はピー助を散歩にでも連れて行けば、世間があっと驚くだろうなと言うが、ドラえもんは「そして、ピー助は連れて行かれる。学術調査のために解剖されるか、動物園で見世物にされるか・・・どっちにしても、ここはピー助にとって生きづらい世界だよ」と話す。
のび太は、「スネ夫達を見返したら元の時代に返す」という事にした。
ピー助はその後もグングン育ち、家で飼う事ができない大きさにまで成長した。
そのため、近くの公園の池でピー助を飼う事にしたのであった。
その後のび太は、スネ夫達にピー助を見せてやろうとするが、3人とも留守にしており見せる事ができず。
その帰り道、のび太は「公園の池に怪獣がいる」という噂話を聞く。
もしかしなくてもピー助の事だと気づいたのび太。
家に帰ったのび太がテレビを見ていたところ、「噂の真偽確認のため、池にダイバーを潜らせて調査する」というニュースが流れた。
このままではピー助が見つかり、連れて行かれてしまう。
ピー助をどうするか頭を抱えるのび太。そして、のび太は1つの決断を下した。
それは、「ピー助を元の時代に返す」というもの。
ピー助をスモールライトで縮小した後、タイムマシンで1億年前の白亜紀の地球へ向かったのび太とドラえもん。
そしてのび太とドラえもんは、涙ながらにピー助を置き去りにし、現代へ帰ろうとする。
何故おいて行かれるのかわからないピー助はのび太について来ようとするが、「ついてきたらぶん殴るぞ!」とのび太はピー助を突き放し、現代へと戻る。
四次元空間には、ピー助の鳴き声が何度もこだましていた・・・。
現代に帰ったのび太は、ある事を思い出す。
のび太は「恐竜丸ごとの化石を見せてやる!」と啖呵を切った際、「できなかったら鼻でスパゲッティを食べる」と宣言していたのだ。そして、
「鼻でスパゲッティ食べる機械を出してくれえ!」
「出来る事か出来ない事か、考えてからしゃべるもんだ!」
と、ドラえもんと取っ組み合いのけんかを始めたのであった。
上記の作品がピー助の初登場であり、映画作品などでも上記の設定が踏襲されている。
映画「のび太の恐竜」および「のび太の恐竜2006」では、タイムマシンの故障によって誤って白亜紀のアメリカに送られてしまう。
そのため、のび太達はもう1度白亜紀に赴き、ピー助を狙う恐竜ハンター達の魔の手から逃れつつ、ピー助を故郷の日本に送り返すための旅を始める。
ゲーム「のび太の恐竜2006DS」では、ゲームクリア後にピー助のレプリカードが手に入る。
パワーアップカードは存在しないが、単体でチームに2体の恐竜を組み込む事ができる。
関連イラスト
「映画ドラえもん のび太の新恐竜」では
作中では『のび太の恐竜』での出来事について語られるシーンが無く、のび太が恐竜を育てる事も初めてのように描かれており、ピー助の存在についても全く触れられていない。
しかし、物語中盤でのび太とキューが崖から海に転落した際、その場に現れたフタバスズキリュウの一匹が溺れかけた二人を救った。そして、気を失っていたのび太が見た夢の中では、ピー助と思しき首長竜の幼体が現れ、懐かしい声を発した(他のフタバスズキリュウはCGで描写されているが、この個体のみアニメーションで描かれている。また、夢のシーンのみ『のび太の恐竜2006』を思わせる手描きイラスト風の作画となっている)。しかし、のび太が目覚めたときフタバスズキリュウは既に去っており、のび太と直接対話を果たす事は無かった。ラストシーンではこの個体と思われるフタバスズキリュウが未来に帰るのび太たちを見送る姿が描かれている。
クレジットには「ピー助 神木隆之介」と明記されている為、のび太が夢の中で見た幼体は間違いなく『のび太の恐竜2006』のピー助だったと言える。しかし、のび太を助けたフタバスズキリュウは本当にピー助だったのか、本物のピー助だとすれば何故1億年前ではなく6600万年前にいたのか、夢を見たのび太はピー助の事を思い出したのか、そもそも『のび太の新恐竜』は『のび太の恐竜2006』の続編なのかパラレルワールドなのか、という謎については一切説明されていない(漫画版冒頭では「博物館に飾られているフタバスズキリュウの標本を見て、のび太がピー助のことを思い出すシーン」が描写されており、こちらは明確に『のび太の恐竜』の続編となっている)。
なお、神木隆之介の客演はシークレット扱いであり、映画公開後も大体的には宣伝されていない。