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概要

ドラえもん』の世界では航時法と呼ばれる法律が存在し、過去への干渉による時間改変の制限が行われている。古生物に関する取り決めも厳しく、単行本第2巻に掲載されたそのものズバリな「恐竜ハンター」というエピソードでは部分的に恐竜捕獲が解禁されている。同じ藤子・F・不二雄先生の別作品の言葉を借りるなら、「それでも人間狩猟本能を完全に抑えることはできない」から仕方なのかもしれない。

しかし、世の中にはルールを破りたくて仕方ない連中も多い。殊にあれほど個人の欲望を具現化しうるひみつ道具が人口に膾炙しまくった『ドラえもん』世界の22世紀ではなおさらである。

「恐竜ハンター」は、そういったワガママな人たちの欲望を解決すべく、航時局の許可を取らずに過去の世界に飛んで絶滅生物乱獲する密猟者のことを差す。

映画ドラえもんのび太の恐竜』内に登場する恐竜ハンターは、黒マスクの男(CV:加藤精三(1980年版)、広瀬正志(映画『2112年ドラえもん誕生』登場時)、船越英一郎(2006年版))に率いられた覆面強盗のような姿で衣装が統一されており、24世紀大富豪ドルマンスタイン相手に絶滅動物の密売で莫大な利益を出していた。

 組織としても非常に悪辣であり、ピー助を分捕ろうとしただけでは飽き足らず、交渉が決裂したとみるやドラえもん達の乗った乗り物を対恐竜用兵器でバンバカ空爆したり、ジャイアンスネ夫しずかちゃんの三人を拘束してティラノサウルスにしたりしようとするなどの過激な一面が窺えた。

 後にドラえもん達により基地破壊されると、ドルマンスタイン共々タイムパトロールのお縄に着くこととなった。

しかし、リーダーの黒マスクは脱獄したのか護送中に逃げたのか、映画『2112年ドラえもん誕生』ではドルマンスタインと共に22世紀の日本に逃げ込んでいた。セワシを捕まえ、人質にすることでタイムパトロールから逃げおおせようとするも、黄色いドラえもんタイムマシンの排気口に突っ込んできたことでタイムマシンは故障して墜落、結局再逮捕されることとなった。

ゲームのび太の恐竜2006DS』では、独自解釈により組織の内部構造が明らかになっている。

作中では三畳紀ジュラ紀前期・ジュラ紀後期・白亜紀前期・白亜紀中期・白亜紀後期にそれぞれ1個ずつ基地を置き、その基地の配備された時間軸のみ移動可能な廉価タイムマシンで恐竜を捕獲しては売りさばいているというシステムが明らかになった。時間軸の上から順に、

担当区分名称属性色概要
三畳紀スカイライダー翼竜を駆る、怪物くんドラキュラみたいな顔の痩身の男
ジュラ紀前期ラプトルライダー小型肉食恐竜を操る美女
ジュラ紀後期グランドライダー竜脚類などの草食恐竜を配下に置く巨漢
白亜紀前期ティラノライダー大型肉食恐竜に執着心を持つ熱血漢、その正体は意外な人物?
白亜紀後期エラスモライダー首長竜に乗る生意気なガキ

が管轄している。

余談

先述のとおり、通常回にも恐竜ハンターの話があるが、アニメ第2期では原作での矛盾を解消するためか、「恐竜はメダルと交換」「メダルを集めると景品が貰える」「交換後の恐竜は交換後は元の時代に戻される」という設定に変更されている。

F先生の別作品『T・Pぼん』にも、ほぼ同等の役回りの密猟者が登場し、哺乳類の祖であるシノグナータスを売りさばこうとする暴挙(時間軸への影響は「最大レベル」であり、哺乳類が誕生せず人類どころか一匹生まれなくなる可能性すらあった)に出ていた。

 ちなみにこの大馬鹿野郎は、このエピソードをリメイクした大山ドラ末期のSPエピソード『ジュラ紀でドラミが大ピンチ』にも登場している。

尚、現在ではシノグナータスは哺乳類の直系の祖先ではなく、近縁ではあるが子孫を残さずに絶えた系統とされる。

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