『SIGMA』
「アマゾン」
「その前に、あんたは5手で詰む」
CV:朝日奈寛
スーツアクター:荒川真
変身者
・前原淳
概要
初登場は第9話終盤。変身者はノザマペストンサービス駆除班のメンバーであった前原淳。
鷹山仁のドライバーを解析・複製したアマゾンズドライバーを使用する。
その正体は、第2話でトンボアマゾンに貪り食われて死亡した前原の死体に新型のアマゾン細胞が移植されて誕生した生体兵器。野座間製薬の国際営業戦略本部の新商品としての一面を持つ。
それまでのアマゾンと違ってタンパク質を経口接取せずに行動し続けることが可能な上に、行動不能になるまで戦い続けられるようにドライバーに痛覚遮断機能が追加されているなど「兵器」としての一面が強調されている。
反面、痛覚遮断機能のせいで自身の肉体に蓄積されたダメージに気付けず、撤退するタイミングを見誤ってしまう可能性があるという欠点を持つ(劇中でもこの欠点が原因で敗北を喫した)。
当然、上記の理由からアマゾンズレジスターは装着していない。
スペック
身長 | 186.5cm |
---|---|
体重 | 91.9kg |
パンチ力 | 23.3t |
キック力 | 29.1t |
ジャンプ力 | ひと跳び66.6m |
走力 | 100mを2.3秒 |
スペックにおいては、シーズン1当時のオメガとアルファの両ライダーを上回っている。
能力
初登場した第9話終盤にて、これまで苦戦描写が無く高い実力を誇っていたアマゾンアルファを圧倒する、第10話ではアマゾンオメガの胸部を貫いて戦闘不能に追い込むなど、前述の特徴も合わせて高い戦闘能力を持つ。
変身者の前原がチェスを得意としている影響から、戦闘時に相手の行動を先読みし「あんたは○手で詰む」と宣告する(その際、指で手数を示して見せる)。
そして、正確無比な攻撃で相手を仕留めにかかるが、アマゾンオメガを追い詰めた戦闘では宣告した手数を満たさずに決定打を下し、「しまった。一手早過ぎた」と発言した(これはドライバーの調整データ収集が未完了だったゆえの出力誤差と思われる。なお、後のことを考えると一手多かったのはむしろ正しかったという見方もできる)。
必殺技
- バイオレントストライク
第10話「JUNGLE LAW」で発動しようとした必殺技。恐らくアマゾンオメガと同様の、空中でひねりを加えながらドロップキックをするキック技と思われる。
七羽がアルファを救うべく乱入してきたことで不発に終わった。
余談
- 「○手で詰む」のポーズについて朝日奈寛氏は「わざわざ指で示す辺り、前原の捻くれた感じが出てますよね(笑)」と言及している。そのポーズは朝比奈氏とスーツアクターで相談して決めた模様(公式完全読本より)。
- アマゾンオメガ、アマゾンアルファへの変身遊びができる「変身ベルト DXアマゾンズドライバーセット」にはアマゾンシグマ変身音も収録されているが、予約開始当時、アマゾンシグマ登場回の配信前だったため、隠しギミックになっていた。
- 正規の遊び方に必要な「シグマコアパーツ」は、後に「変身ベルト ネオアマゾンズドライバー」の初回購入特典に付くものの、「DXアマゾンズドライバー」は販売を終了したが、さらにその後発売された「CSMアマゾンズドライバー」では、シグマコアパーツとボイスが追加された完全版として商品化された。
- また、Wアマゾンを相手取る戦闘力の高さをseason2に登場したシグマタイプ・カラスアマゾンと比較して『シグマガチャSSR』と呼ばれることも。カラスアマゾンは弱いという訳ではなかったが、ドライバーを使用していないのもあるとはいえ、如何せん戦闘スキルも何も無い一般人が素体であったため、苦戦する描写が非常に多かったためである。そもそもアマゾンとの戦闘経験がある上に、頭の切れる素体なんてそうそういないこともあり、言い得て妙である。
- 後々の事を考えると、戦闘データを取るためとはいえ、こんな逸材を失わせたのは勿体無いのではという意見もある一方で、シグマタイプは確かに物は食わないが、肉体の維持が難しいというデメリットが発覚しており、そんな未来のことが分かるはずが無いのに放置しておくのは合理的では無いという見方もできる。
- そもそもアマゾンシグマは生物兵器としての運用を前提に作られたため、イユとは使用目的が異なるという点も念頭に置きたい。
『外伝 蛍火』
season1とseason2の間の時系列を描く『仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火』では、プロトタイプのシグマアマゾンが登場。スキンヘッドの男の遺体にシグマタイプのアマゾン細胞が移植されたことで、誕生した。
本編では、シグマプロジェクトが頓挫した後も保険として残されていたプロトタイプの存在が判明した。研究所に侵入した反町昇/ホタルアマゾンを迎撃する目的で実用化された。前原淳から受け継いだアマゾンズドライバーを使用して仮面ライダーアマゾンシグマに変身する。
「ノザマを侵すアマゾンは殺す」という命令遵守の言動、ダメージを意に介さない戦闘スタイル、機能停止後に肉体が蒸発するなど、前原やイユと同様の性質を持つ。
変身時には、強烈な連打撃を放つ必殺技を放つ。
プロトタイプはサンプル(前原)に比べて「スペックは遥かに劣る」とされているが、昇との一対一での戦闘では彼を駆除寸前まで追い詰める。
その上、助けに入った飯柴紬に投与されたインジェクターで復活した昇が強化変身を果たしてもなお、互角に渡り合う驚異の強さを見せた。しかし、強化変身したホタルアマゾンに顔を引き裂かれて死亡した。
昇が勝利した理由について櫛原躍人は「死人には持ち得ない生への執着」だと考えており、シグマタイプのアマゾンの弱点を精神面からも指摘されている。
関連タグ
前原淳:変身者。
仮面ライダーエターナル、仮面ライダーゴースト:死人が変身したライダー繋がり(ただし、後者は後に生き返った)。