概要
さいたま市大宮区と中央区にまたがって存在するJR東日本の駅で、2000年4月1日開業。駅の東口は大宮区で西口が中央区であり、東口のタクシー乗り場は大宮区(旧大宮市)の、西口のタクシー乗り場は中央区(旧与野市)のタクシー会社が取り仕切っている。
さいたまスーパーアリーナの最寄り駅であるのは言わずもがな、コクーンシティ、合同庁舎(関東財務局、日本郵政関東支社などが入る)やNTTドコモ、明治安田生命等大企業の社屋も存在する、関東有数のオフィス街「さいたま新都心」の最寄り駅。また、県立大宮高校の最寄り駅の一つでもあり、通勤客通学客の利用が非常に多い。
東北本線に属し、京浜東北線、宇都宮線、高崎線の列車が停車する。
旧与野市、大宮市、浦和市にまたがって存在した旧・大宮操車場跡地を利用して作られた「さいたま新都心」の最寄り駅を想定して設置された。
設置当時はさいたま市発足前で、主導権を握ろうとしている大宮市と浦和市の争いも激しい状態で、それはこの駅の駅名選定にも如実に表れていた。大宮市は南大宮駅の名を推していたが浦和市議会が猛反発。間を取るようにJR東日本が現在の駅名を採用した形となっている。
2000年に当駅が開業した際には、与野駅と大宮駅の間に位置する点で、京浜東北線、高崎線、宇都宮線の乗客、とくに帰宅時の大宮民は終点まであと一駅のところに邪魔なものが出来たと苛々していたと言う。
しかし、上野東京ラインが開業した現在、当駅から東京駅や品川駅、新橋駅へのアクセスが向上し、便利になった影響で利用者が増加している。
駅前も開業時より商業施設や住宅が充実し、利便性が大きく向上した。
余談だが、南大宮駅に決定していた場合、合併後に西大宮駅が開業しているため、「浦和駅」に次いで「大宮駅」も東西南北全ての駅名を揃えることができた=浦和駅のアイデンティティ(?)が1つ消滅していたところだった。
駅構造
京浜東北線と上野東京ラインが混じる2面4線の地上駅で、橋上駅舎を有する。
1階がホーム、2階が駅舎コンコース及び東西自由通路で、この東西自由通路が日本産業デザイン振興会のグッドデザイン賞を受賞している。
前述通り、新都心の最寄り駅として扱われているが、宇都宮線や高崎線の列車は上野東京ラインの普通列車が停車するものの、「ラビット」(宇都宮線)&「アーバン」(高崎線)やは通過し、貨物線を走る関係で湘南新宿ラインや武蔵野線直通列車「しもうさ号」「むさしの号」もホームがないことから同じく通過する(かつては埼玉県の県庁所在駅である浦和駅も同様だった)。イベント関係で乗降客が増加する状況下でも快速などの臨時停車の措置は原則として行われず、貨物線上にホーム増設のめども立っていない。
2021年3月13日ダイヤ改正では、日中の宇都宮線上り快速と普通の緩急接続が大宮駅に変わったため宇都宮からの所要時間が短縮された。
10両編成と15両編成の乗車位置のずれが少なく、高崎線と宇都宮線の乗り換えがやりやすい。
利用状況
- 2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は、49,332人である。
年度別
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 39,361人 | 78,722人 |
2009年(平成21年)度 | 39,443人 | 78,886人 |
2010年(平成22年)度 | 39,090人 | 78,180人 |
2011年(平成23年)度 | 40,251人 | 80,502人 |
2012年(平成24年)度 | 41,155人 | 82,310人 |
2013年(平成25年)度 | 42,841人 | 85,682人 |
2014年(平成26年)度 | 43,677人 | 87,354人 |
2015年(平成27年)度 | 48,371人 | 96,742人 |
2016年(平成28年)度 | 50,069人 | 100,138人 |
2017年(平成29年)度 | 54,255人 | 108,510人 |
2018年(平成30年)度 | 55,551人 | 111,102人 |
2019年(令和元年)度 | 55,782人 | 111,564人 |
2020年(令和2年)度 | 39,287人 | 78,574人 |
2021年(令和3年)度 | 43,683人 | 87,366人 |
2022年(令和4年)度 | 49,332人 | 98,664人 |
駅周辺
隣の駅
高崎線・宇都宮線(東京経由)
普通
京浜東北・根岸線
快速・普通
大宮駅 - さいたま新都心駅 - 与野駅
関連項目
新川崎駅:貨物線を通過する相鉄・JR直通線は当駅同様専用ホームがないため通過。
海浜幕張駅:同じく関東地方の新都心にあり、かつ千葉県のイベント施設「幕張メッセ」の最寄り駅。