説明
この言葉はレースなどで合図より前にスタートを切ることを意味する。転じて公式の発売日よりも前に商品を入手すること。
ちなみに英語ではflyingにこのような意味はなく実際には和製英語であり、英語で同様の行為をfalse startと表現し、「flying start」だと「飛ぶようなスタート=絶好調」というポジティブな意味になってしまう。
公式が行うプレオープンや体験版はフライング情報には含まれない。
スポーツにおけるフライング
各種スポーツにおいて
陸上競技
スポーツ、特に陸上競技においては、スタートの合図( ピストルの音 )から、0.1秒以内に反応するとこのように扱われる。
過去においては仕切り直しなどのルールも存在したが、現行ではこの行為が発生すると即失格となってしまう。
事例としては2011年世界陸上では、100メートル走の決勝において、ウサイン・ボルト選手がフライングをしてしまい、即失格になった。
なお余談ではあるが競泳においても同様である。
ボートレース
ボートレースにおいては、助走をつけた状態でスタートラインを通過する。この時、大時計の針が0を指す前にスタートラインを通過してしまうとこのように扱われる。
逆に、規定のスタートゾーンにレース開始後1秒以内に到達できないと『出遅れ』となる。
ボートレースでは、フライングもしくは出遅れになってしまった選手は『欠場』となり、レース確定後に欠場艇に絡んだ舟券は払い戻し( 返還欠場 )される。
競馬
まれに競走馬が全馬のゲートが開く前に走り出してしまうことがある。この場合はカンパイと言って、発走やりなおしとなる
またフライング以外でも、公正なスタートと認められなかったり、アクシデントなどがあった( 例えば係員の退避が遅れる・ゲートが正常に開かなかった等 )場合は、カンパイとなる。
ゼロヨン
モータースポーツでもフライング、具体的にはシグナルランプがグリーンになる前に反応してしまう場合のペナルティは存在するが、陸上競技よりもそれは軽い。
ただしゼロヨン( 直線コース上で停止状態から発進し、1/4マイルのゴールまでの時間を競うモータースポーツ )の場合、クリスマスツリー( ゼロヨンでいうシグナルランプ )がグリーンになる前に反応するとレッドライトが点灯しフライングとなりその記録は無効となる。
関連イラスト
pixivなどでは、記念日などより前にお祝いすることの意味で用いられ、誕生日絵では、あえて直前に投稿することで誰よりも先にお祝いしたいという気持ちを感じられるものもある。