「はーい、酸っぱいレモンはいかが?今なら地獄行きの片道切符つきよ」
「この力が……世界を変える……?」
CV:水谷優子
概要
初出はスーパーロボット大戦A。同作におけるオリジナル敵組織シャドウミラーの女幹部。
「A」の男主人公アクセル・アルマーの恋人で、女主人公のラミア・ラヴレスを初めとする人造人間「Wシリーズ」の生みの親でもある。
技術者・科学者としては天才的な人物であり、戦力としての人造人間を作り出すことは元より、それらが独自の自我を得ることを望み、またそうなることを見越しているなど、彼ら彼女らを「子」として見ている。
実際にラミアが自我を獲得し、己の意志によってシャドウミラーを離反することを決めた際には、創造主や上官として命じることはせず、自分で決めて行動するよう促している。
シャドウミラーが敗残の軍勢であるためか技術関連を一手に担っており、実際に苦も無くそれらのタスクをこなしていることから、仕事の出来る人物ではある模様。
また戦闘パイロットとしても一流で、アクセルやヴィンデルと共に戦場に出ることもある。
一方でその素性は不明な点が多く、シャドウミラーに協力している理由も不明。常に冷静な物腰で、感情を表に出すことは少なく、どこか飄々としていながら退廃的な雰囲気を纏っている。
ちなみに名字の「ブロウニング」は単に過去作のオリジナルキャラから「名前が同じだと意味深かなと思って」という理由でつけられたもので、「A」の時点ではただのネタでしかなかった。
OGシリーズにおいて
苗字を起点にキャラクターが掘り下げられている。
こちらでは正史の世界とは別の(スーパーロボット大戦64に近い環境の)タイムラインである「向こう側の世界」の人物で、テスラ・ライヒ研究所にいた連邦軍の科学者。
「A」と同じくシャドウミラーに属している。
その正体は、「向こう側」におけるエクセレン・ブロウニングの成れの果て。
正史の世界においてはキョウスケ・ナンブ共々、乗っていたシャトルがアインストと激突・墜落した事故で死亡した後、アインストによって再生されたエクセレンだが、「向こう側」ではキョウスケが取り込まれたためそのまま死亡してしまい、遺体は両親へと引き渡された。
人造人間のマテリアルの研究者だった「向こう側」のエクセレンの両親は、自分たちの研究成果を用いて娘を蘇生させようと考えたが……結果としては蘇生そのものは成功したものの、蘇ったエクセレンは記憶の一部を失い、また人格・性格も以前とは様変わりした別人になってしまっていた。
倫理的にも法的にも問題がある措置だったためか、その後は「レモン・ブロウニング」を名乗りエクセレンの姉として振る舞っていた。
この出自のためか、Wシリーズに対しては同類としての共感のようなものを覚えており、「戦争がなければ存在しえなかった者」としてヴィンデルに手を貸し、彼の求める「闘争の世界」の行く末を確かめようと考えている。
インスペクター事件の末期、ホワイトスター内部での決戦に敗れ戦死。
最後に「こちら側」のエクセレンと、離反したラミアに自身の素性について明かしているが、その背景と生き様は二人に大きな影響を与え、ラミアはその後の経験から「親」としてレモンがどんな思いを持っていたのかを理解しようと努め、エクセレンは将来自分が娘を授かったらレモンの名を貰うことを決めている。
OGSでは搭乗機がアシュセイヴァーを専用カスタマイズしたヴァイスセイヴァーに変更されており、「A PORTABLE」にも逆輸入されている。