「はーい、酸っぱいレモンはいかが?今なら地獄行きの片道切符つきよ」
「この力が……世界を変える……?」
CV:水谷優子
概要
初出はスーパーロボット大戦A。同作におけるオリジナル敵組織シャドウミラーの女幹部。
「A」の男主人公アクセル・アルマーの恋人で、女主人公のラミア・ラヴレスを初めとする人造人間「Wシリーズ」の生みの親でもある。
技術者・科学者としては天才的な人物であり、戦力としての人造人間を作り出すことは元より、それらが独自の自我を得ることを望み、またそうなることを見越しているなど、彼ら彼女らを「子」として見ている。
実際にラミアが自我を獲得し、己の意志によってシャドウミラーを離反することを決めた際には、創造主や上官として命じることはせず、自分で決めて行動するよう促している。
シャドウミラーが敗残の軍勢であるためか技術関連を一手に担っており、実際に苦も無くそれらのタスクをこなしていることから、仕事の出来る人物ではある模様。
また戦闘パイロットとしても一流で、アクセルやヴィンデルと共に戦場に出ることもある。
一方でその素性は不明な点が多く、シャドウミラーに協力している理由も不明。常に冷静な物腰で、感情を表に出すことは少なく、どこか飄々としていながら退廃的な雰囲気を纏っている。
ちなみに名字の「ブロウニング」は単に過去作のオリジナルキャラから「名前が同じだと意味深かなと思って」という理由でつけられたもので、「A」の時点ではただのネタでしかなかった。
初登場の「A」では中盤に顔見せで現れた後、終盤で本格的に敵対し最終話でも中ボスユニットとして登場する。彼女の乗機はGBA版では主人公に選んだ機体によってアシュセイヴァー・アンジュルグのどちらかに変化するがリメイクのPORTABLE版ではヴァイスセイヴァーに固定されている。
最終話での勝利条件はツヴァイザーゲインの撃墜のみの為、レモン自身は撃墜しなくてもクリア可能。…尤も撃墜を狙う場合は話は別であり、特にリメイク版の方では難易度の高さとヴァイスセイヴァーの性能も相まってはっきり言ってヴィンデル&ツヴァイザーゲインより強い。よほどの強化をしていなければ精神コマンドなしではまず攻撃は当てられない。
撃墜した場合はアクセルorラミアから機体からの脱出を促されるが潔く運命を受け入れて機体もろとも戦死する。主人公が前者の場合は「もしも戦争のない世界で出会っていたら」と言う旨の会話を交わしたりと決別しても互いに対する気持ちは変わっていなかったことをうかがわせる切ない最期を迎える。
OGシリーズにおいて
苗字を起点にキャラクターが掘り下げられている。
こちらでは正史の世界とは別の(スーパーロボット大戦64に近い環境の)タイムラインである「向こう側の世界」の人物で、テスラ・ライヒ研究所にいた連邦軍の科学者。
「A」と同じくシャドウミラーに属している。
その正体は、「向こう側」におけるエクセレン・ブロウニングの成れの果て。
正史の世界においてはキョウスケ・ナンブ共々、乗っていたシャトルがアインストと激突・墜落した事故で死亡した後、アインストによって再生されたエクセレンだが、「向こう側」ではキョウスケが取り込まれたためそのまま死亡してしまい、遺体は両親へと引き渡された。
人造人間のマテリアルの研究者だった「向こう側」のエクセレンの両親は、自分たちの研究成果を用いて娘を蘇生させようと考えたが……結果としては蘇生そのものは成功したものの、蘇ったエクセレンは記憶の一部を失い、また人格・性格も以前とは様変わりした別人になってしまっていた。
倫理的にも法的にも問題がある措置だったためか、その後は「レモン・ブロウニング」を名乗りエクセレンの姉として振る舞っていた。
この出自のためか、Wシリーズに対しては同類としての共感のようなものを覚えており、「戦争がなければ存在しえなかった者」としてヴィンデルに手を貸し、彼の求める「闘争の世界」の行く末を確かめようと考えている。
インスペクター事件の末期、ホワイトスター内部での決戦に敗れ戦死。
最後に「こちら側」のエクセレンと、離反したラミアに自身の素性について明かしているが、その背景と生き様は二人に大きな影響を与え、ラミアはその後の経験から「親」としてレモンがどんな思いを持っていたのかを理解しようと努め、エクセレンは将来自分が娘を授かったらレモンの名を貰うことを決めている。
OGSでは搭乗機がアシュセイヴァーを専用カスタマイズしたヴァイスセイヴァーに変更されており、「A PORTABLE」にも逆輸入されている。
搭乗機
関連人物
関連タグ
エルデ・ミッテ:「スーパーロボット大戦MX」のラスボス。直接は関係ないが、女性科学者で生み出した兵器に対して我が子同然に思っている共通点があるが、こちらは生み出した子の自立を歓迎するレモンと違い完全な自己満足のために周りに害を成す存在へと兵器を変貌させるというレモンとは正反対且つぶっちぎりで危険な思想の持ち主である。