スーパーロボット大戦64
すーぱーろぼっとたいせんろくよん
バンプレストのNINTENDO64としての最後のソフト。
バンプレストオリジナルと呼ばれるゲームオリジナルのキャラクターを大きくピックアップして、本編のシナリオに組み込んだ最初の作品。
今作の世界観は異星人に侵略された挙句そのまま征服されてしまった地球と言うかなり過酷なストーリーであり主人公らは地球開放を目指すレジスタンスとして戦う。また独立勢力として戦うルートと敵対組織と手を組むルート、さらに完全平和主義に加担するルートなど複数のシナリオが存在する。
本作と連動した対戦専用のゲームボーイカラーソフト『スーパーロボット大戦リンクバトラー』も発売され、『リンクバトラー』にも『64』とは別のオリジナルキャラクターが多数登場している。
『リンクバトラー』をコントローラの64GBパックで接続することにより連動が可能になり、『64』には参戦していない機体とパイロットを参戦させる事が可能になったり、パイロットの経験値(レベル)が高い方の経験値が反映される等の連動要素があった。
また、システム面では「合体攻撃」が初めて採用されたタイトルとしても知られる。
アフターコロニー191年、ジオン公国と地球連邦の戦争は半年に渡って続くもようやく終結。しかし同年9月、今度は異星からムゲ・ゾルバドス帝国が地球侵略を開始、これまでのジオン軍との戦いで疲弊していた状態であった地球連邦軍は帝国側の進撃に対して戦線が持ちこたえられずに敗北し、12月に地球連邦政府は全面降伏、結果として地球は異星人に征服されてしまう事となった。この一連の戦いは一年戦争と呼ばれるようになる。
それから4年後のアフターコロニー195年、ムゲ帝国の支配下に置かれた世界各地で地球解放戦線機構により帝国への反抗運動が開始、主人公らもこの反抗運動に身を投ずる事となる。だが後に帝国に身を置いていた地球人軍隊OZのクーデターが始まる事になる。
主人公・ライバル
スーパー系男主人公編の登場人物
- ブラッド・スカイウィンド(スーパー系男主人公)
- カーツ・フォルネウス(スーパー系男主人公ライバル)
スーパー系女主人公編の登場人物
- マナミ・ハミル(スーパー系女主人公)
- ローレンス・ジェファーソン(スーパー系女主人公サブパイロット)
- アイシャ・リッジモンド(スーパー系女主人公ライバル)
リアル系男主人公編の登場人物
- アークライト・ブルー(リアル系男主人公)
- エルリッヒ・シュターゼン(リアル系男主人公ライバル)
リアル系女主人後編の登場人物
- セレイン・メネス(リアル系女主人公)
- リッシュ・グリスウェル(リアル系女主人公ライバル)
主人公・ライバル機
『スーパーロボット大戦64』の主人公機メカデザイン担当の制作スタッフに関しては「オリジナルメカデザイン」として藤井大誠氏と寺島慎也氏の両名が公表されているが、後年寺島慎也氏の妻が運営する寺島氏のTwitterアカウントにおける
- 「出自もコンセプトも異なる4人の主人公が搭乗するロボット」というオーダーに応えるには担当を決め打ちするよりもコンペが望ましいと、僕と「(レイアップ)社内でもウザがられるくらいにはスパロボ愛に溢れた」藤井(大誠)君の二人での競作となりました
- それぞれ4案分のラフデザインを提出したところリアル系男主人公の「ソルデファー」女主人公の「スヴァンヒルド」共に寺島案採用、スーパー系男主人公の「アースゲイン」女主人公の「スイームルグ」共に藤井案採用
- ただ「スイームルグ」は、ライバル機及び合体構造に寺島案が採用されたため作業量分散の点から僕が引き継ぐ事となりました。スーパー系は後に合体するライバル機のデザインも必要だったのに対しリアル系は量産型なのかライバル機は要求されなかったのです
- 「初のスパロボ主人公機担当」で藤井君の熱量も相当なもので、実質ほぼ専念する形となった「アースゲイン」とライバル機、後継機の一連は間違いなく当時の彼の集大成だったと思います。
というツイートにより
・アースゲイン、ヴァイローズ、スーパーアースゲイン及びスイームルグは藤井大誠氏によるデザインであること。
・エルブルス及びスイームルグとの合体機構と合体形態のスイームルグS、ソルデファー、スヴァンヒルドは寺島慎也氏によるデザインであること。
が寺島慎也氏により明かされている。
スーパー系男主人公編の登場機体
- アースゲイン(スーパー系男主人公機)
- ヴァイローズ(スーパー系男主人公ライバル機)
- スーパーアースゲイン(スーパー系男主人公後継機)
バンプレストオリジナル敵勢力機体
- ヴァルディスキューズ(ヴァル=ア専用機)
- アヴィエスレルム(アヴィ=ルー専用機)
- ジェイクラップス(ジェイ=レン専用機)
なお、本作に登場する各ロボットのデザインは、『スーパーロボット大戦A』のベースとなっている。
こちらも寺島氏の
というツイートにより
・スーパーロボット大戦Aのバンプレストオリジナル機体は藤井大誠氏によるリファインデザインであること
が明かされている。
実はこの作品のバンプレストオリジナルキャラ並びに機体は一度もOGシリーズに出てきた事がない。詳細は不明であるが、『64』を開発した会社の関係上なんらかの壁になっているものと推測される。
ただし、『OG2』のシャドウミラーがいた世界は『第2次(無印)』~『第4次(無印)』そして『64』をベースにした世界観や出来事があったという設定がある。
後に2023年8月、『スーパーロボット大戦64』のプロデューサーを務めた寺田貴信氏のTwitterアカウントにおける1990年代末期の『スーパーロボット大戦シリーズ』製作体制を振り返るツイートにおいて
という言葉によってこの作品のバンプレストオリジナルキャラ並びに機体が『スクランブルギャザー』以外の作品における再登場が行われなかった理由が明かされた。
- 寺島慎也氏の妻が運営する寺島慎也氏のTwitterアカウントにおいて2021年10月12日の藤井大誠氏の逝去を受けての寺島氏よりの“彼が生み出して遺したもの”達について語るツイート群の一つ『僕と大誠とスパロボ64』。『スーパーロボット大戦64』のオリジナルメカデザインを両者で担当した経緯について明かされている。
- 寺島慎也氏の妻が運営する寺島慎也氏のTwitterアカウントにおいて『スーパーロボット大戦30』発売と『スーパーロボット大戦64』22周年を記念して2021年10月29日に公表された寺島氏による『スーパーロボット大戦64』前半主人公機4体の集合絵。
- 寺島慎也氏の妻が運営する寺島慎也氏のTwitterアカウントにおいて『スーパーロボット大戦64』23周年を記念して2022年10月29日に公表された寺島氏による『スーパーロボット大戦64』後半主人公機4体の集合絵。
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vsアル=イー=クイス(スーパーロボット大戦64)
今回はスパロボラスボスシリーズから、『64』の黒幕3人組です。一応リーダーはいるんですが、最終決戦は3人まとめてなので、全員と会話させてます。彼女らなりの巨大な使命感からやった事ですが、巻き込まれた側からすればたまったものじゃない…そういうタイプでしたね。7,197文字pixiv小説作品