日本語で「ボルボ」と表記されるものには以下のものがある。
- スウェーデンの企業グループ。綴りは「Volvo」
- 1.から分離した乗用車メーカー。ボルボ・カーズ。
- 女神転生シリーズに登場する悪魔(仲魔)。ギリシャ神話の夜の女神ヘカテーと結びつけられる。魔王ヘカーテも参照。
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物。→ボルボ西郷
企業のボルボ
ボルボ・トラックス、ルノートラック、マック・トラックス、ボルボ・バス、ボルボ建設機械、ボルボ・ペンタ、ボルボ・エアロ、ボルボ金融サービスの9部門を擁するスウェーデン有数の企業グループ。ドイツのダイムラーと並ぶ商用車大手である。
かつてはUDトラックスも傘下に入っていたが、2020年10月にいすゞ自動車と提携した際にいすゞ自動車の傘下に移籍している。
1926年、乗用車製造のために創業され、のちにトラック・バス・建設機械製造に進出。商用車製造に集中する経営判断から乗用車部門は1999年にフォード・モーターに売却され「ボルボ・カーズ」となり、2010年には更に浙江吉利控股集団へと売却された。
女神転生のボルボ
「鬼女」種族の悪魔として登場している。キリスト教の教父ヒッポリュトスの『全異端反駁』第四巻35章にみられる語義不明の異称「ボンボ(Bombo)」を元にしていると思しい。ゴルゴー、モルモー、ルナといった怪物や夜の女神が登場する儀式の祈祷文を引用した箇所である。
Bomboは「ボンボ」「ボンボー」と読める語である。文献から日本語に移す際にmとrを見間違えたのかもしれない。
海外版ではBomboとは全く異なる「Volvo」表記になっている。
インターネットが発達し、原典とのズレを確認しやすくなった以降の時代に制作された『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』のような作品でもボルボ表記は引き継がれた。
『真・女神転生if...』SFC版ではアオパシャと誤表記されていたのがPS版で修正された妖獣アパオシャのような例もあり、このへんの厳密な基準は不明である。
パズスの場合『真・女神転生Ⅴ』でもこの表記が引き継がれているが、海外版では初期参戦作からPazuzu(パズズ)に訂正されており、日本版でも海外版でも独自表記を貫くボルボはシリーズでも独特の位置を占めている。
しばらくヨーロッパのお姫様かお嬢様のような服を着たいかめしいゴブリンのような風貌で描かれてきたが、『デビルサマナー ソウルハッカーズ』で青・赤・黄のコスチュームをそれぞれ着た三人のスキンヘッドの女性の上半身と、一人分の女性の下半身を持つ新デザインで登場。『DEEP STRANGE JOURNEY』にもこのデザインで参戦。
よく見ると指先が銃口のようになっており、『DEEP STRANGE JOURNEY』では通常攻撃の属性が「銃」になっている。
「鬼女」系でもギリメカラ同様に物理を反射する鬼女ランダと近い位置にいる有力な悪魔。ソウルハッカーズではランダよりレベルが下だが、『DEEP STRANGE JOURNEY』ではランダより上で、同作最強の「鬼女」カーリー・マーのひとつ下のランク扱いとなっている。