曖昧さ回避
『テトリス武闘外伝』に同名のキャラクターが存在しているので注意。
概要
強く、優しく、美しく、全てを兼ね備えた究極のプリンセスの姿。
カナタ王子の説明によれば、ディスダークによってホープキングダムの国民達が持つ夢を封じ込め閉ざされた『絶望の扉』を解放するためには、人間界のいずこかへと飛び去った12個のドレスアップキーを全部集めなくてはならず、グランプリンセスだけがそのキーの力を引き出せるとの事。
真のプリンセスになるには、勉強・スポーツ・芸術・料理・マナー・おしゃれに至るまで、全ての嗜みを身に着ける必要があり、春野はるか・海藤みなみ・天ノ川きららの3名は、ミス・シャムールの指導のもと、プリンセスレッスンを受けると共に残りのドレスアップキーの探索を同時に始めることとなったが、30話で全てのドレスアップキーがそろったことで新たに加入した紅城トワを含めた4名でグランプリンセスになるべくプリンセスレッスンを受けることになった。
劇中のエピソード外でも続けられ、他の3人よりも初心者で不器用であったはるかも練習を積み重ね経てシャムールも太鼓判を押す成果を見せはじめた。
しかし、ディスピアとの人間界に於ける最終決戦は熾烈を極め、その真価すら発揮されず変身も解除されてしまう。さらにはプリンセスロッドが破壊され、プリキュアたちは戦う力を失ってしまった。
だが、自らの力で絶望の檻から脱出した七瀬ゆいとノーブル学園の仲間達が、プリキュアに守られなくても絶望にはもう負けないとディスピアに宣戦布告の姿勢を見せた時、みんなの体から小さな鍵が現れる。
これはドレスアップキーではなく、壊れたプリンセスロッドが形を変えたものだった。一度砕かれてばらまかれたロッドの欠片は、その場にいる強い夢を持つ存在… つまりは自力で絶望の檻を破壊した学園の仲間達の夢と結びついてしまっていたのだ。
プリンセスロッドは夢の思いを力に変えるアイテムである。そして学園のみんなが求める力はただ一つ。プリキュアたちの苦境を救うための力だ。
この小さな「希望の鍵」を通じて学園の仲間達の夢の力がはるか達に送られ、4人はプリキュアへと再変身。それと同時に空中に4枚の扉が現れ、そこで通じる光の道も出現する。
これこそがグランプリンセスに至るための扉であった。
プリキュア達がその扉へと走りだす途中、魔女の分身たちが行く手を阻むも、カナタやシャムール、アロマやパフだけでなく離反したシャットやロックまでもが盾として防せぎ、扉の前で変身キーを差し込むと、自身の夢が解放されると共にその姿を究極に変えた。そう、真のグランプリンセスへと。
グランプリンセスに求められる本当の資質は、みんなの夢を後押しし、導くこと。
だが、それはみんなの夢を過保護に守ることではなく、自立させることだ。
全てのキーを収集しプリンセスとしての作法を極め、人の夢を守る決意を高めてもまだグランプリンセスになることができなかったが、守られる側の人々が絶望に屈しない気持ちを高めたことで初めてグランプリンセスになることができたのである。
最後に必要だったのは伝説の戦士プリキュアの象徴と云える強さ・優しさ・美しさではなく、ただの無力な人間たちが持つ夢への思いだったのだ。
なお、プリキュアシリーズで最終フォームがメイン主人公だけでなくチーム全員に与えられるのは『スマイルプリキュア』以来3作ぶりとなる。
2024年現在、最終決戦仕様の最終フォームはグランプリンセスを最後に登場しておらず、翌年からは物語中盤から後半に登場する中間フォームが事実上の最終フォームとして機能している。
外観
黄金に輝く床丈のプリンセスラインのドレスに、毛皮の縁飾りをあしらったマント、髪には豪奢なティアラが載せられ、手には王笏を持つ。
プリンセス(王女)というよりもクイーン(女王)を意識したデザイン。
また、頭上には複雑な文様のレースのような光輪が回転しているのが特徴。
王笏は頂点にハートマークの飾りがあしらわれているが、何より特徴的なのは全体が鍵の形状をしていること。
衣装のデザインは4人とも少しずつ違っており、主に袖や手袋の形状でそれぞれ差を出している。また、マーメイドのドレスだけスカートの形状が異なっている。
ちなみに後述の「モードデュオローグ」に対応する形で、裏設定的ではあるが「モードグロワール」という名称がつけられている(BD4巻設定資料ライブラリーより。gloire=栄光)
さらに、フローラのみ最終決戦ではモードプリティに似た別形態である「モードデュオローグ」を披露している(名称はオフィシャルコンプリートブックの設定資料で判明)。「デュオローグ(duologue)」という言葉は「対話、対話劇」を意味しており、フローラとクローズの一騎打ち及び一連の対話を象徴した物となっている。
戦闘スタイル
とにかく防御力に優れている。
杖の一振りで魔法陣のような防御フィールド(頭上で回転している光輪と同様のもの)を発生させ、あらゆる攻撃を防ぐ盾となる。人間界の絶望全てを吸収したディスピアの攻撃をも防御し、一切寄せ付けなかった。
また、飛行能力がデフォルトで備わっている。
決め技は4人での合体技である、「プリキュア・グラン・リベラシオン」。
王笏を構えることで、全てのドレスアップキーが合体し「黄金のドレスアップキー」に変化。そこから巨大な光の鍵が出現し、それをディスピアの胸の虚無の鍵穴に差し込むことで浄化消滅させた。
なお、この黄金のドレスアップキーはOPアニメ冒頭に毎回出てきていたキーであり、「絶望の扉」を開くためのものでもある。
因みに、『リベラシオン(libération)』は「解放」を意味するフランス語であるため、「グラン・リベラシオン」で『大いなる解放』といったところであろうか。絶望に閉ざされた夢を解き放つプリンセスプリキュアの使命自体を意味しているといえよう。
最終話でキュアフローラが見せた「モードデュオローグ」では、決め技は使えなくなるものの戦闘スピードとパワーは格段にアップする。
超高速機動で空中を舞いながら、杖を操り魔法陣を1度に複数発生させる戦闘シーンは最終回ならではの圧巻のもの。……どことなく白い魔砲使いを彷彿とさせる戦い方でもあったのだが、この魔法陣はあくまで防御のための盾でしかなく、ここからビームが出たりはしないのであしからず。グランプリンセスとなろうがプリキュアなので攻撃面はインファイトでのパンチとキックが基本である。
盾を駆使した格闘術という訳で、寧ろ2年前の黄キュアを彷彿とさせる闘い方を見せていた。
グラン「ス」プリンセス?
東映側の公式サイトのキャラクター紹介のページでは、一時表記がグランプリンセスではなくグランスプリンセスになっていた。
担当者が気づいたか、外部から指摘されたかどうかはわからないが、現在ではグランプリンセスに訂正されている。
キュアグランプリンセス
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