説明
ディスダークの女王・大魔女ディスピアに仕えるクローズ、シャット、ロック、の3人の総称。
『Go!プリンセスプリキュア』において、いわゆる「三幹部」のポジションについている敵キャラクターたちである。
三幹部の全員が男性という繋がりは、「スイートプリキュア」のトリオ・ザ・マイナー以来となる。(更に31話でプリキュアとしては初のメンバー改変が行われる。)
三銃士のキャラクターたちの名前の由来は恐らく、閉じる→クローズ、閉ざす→シャット、閉める→ロックだと思われる。
いずれにせよ英語で「閉鎖」を意味しており、「人間の夢に鍵をかける」という彼らの能力に相応しい名前といえよう。
また、3名とも絶望のエナジーを吸収すると変化する巨大な動物に近い姿の最終形態を持ち(場合によってはシャットのようにその反動で理性を失ったり言葉が話せなくなったりすることがある)、それぞれ、クローズはカラス(クロウ)、シャットは猫(キャット)、ロックはカエル(フロッグ)と前述の由来と動物の名前がダブルミーニングとなっている。なお、これらの動物は魔女の使い魔として代表的なものでもある。
過去シリーズの三幹部は人間界でのレジャーを満喫しているような脳天気な連中も多かったが、彼らが所属するディスダークという組織が厳格で、そういう自由行動ができる空気ではない。
このあたりの雰囲気は、三幹部という概念がなかったころの初期の頃のプリキュアシリーズの敵組織に回帰している。
失敗続きなら粛清されることが当然の組織であるため、第11話という早期の時点で三銃士の一角であるクローズの粛清が行われそうになり…。
従来の三幹部キャラたちにはあり得なかったハードな環境におかれてるがゆえに、三銃士たちはあまり慣れあうことはしない。互いをライバルとしてみなしている。
しかし、ピクシブ内でこのタグで投稿されるファンアートは仲がいい三銃士のイラストが大半を占めていたりする。
異例の三幹部
ディスダーク三銃士はシリーズ恒例の三幹部だが、構成員の殉職や昇進、復活など構成員の環境が大きく変化しており、ストーリー展開的に異例となっている。
クローズの殉職
失敗続きゆえ粛清されそうになったクローズは、不名誉な死を選ぶくらいならとプリキュアたちと命がけの決闘をして、結果プリキュアたちによって消滅させられてしまった。
1クールもたたないうちに「三人の三銃士」でなくなったことは、プリキュアシリーズの三幹部キャラのお約束を崩したとして当時はかなりの衝撃となった。
トワイライトによる統率
第13話以降、ディスピアの娘にして、その正当後継者である「絶望のプリンセス」トワイライトが登場し、シャットとロックを率いるようになる。
第21話で、トワイライトはディスピアの支配から解放されて元の姿に戻り、ディスダークから離脱。シャットとロックはディスダーク陣営に残り、以後はトワイライト(紅城トワ)と敵対関係となる。
このパターンはフレッシュプリキュア!のイースに似ているが、彼女との違いとしてトワイライトは「ディスダークのNo.2として三銃士の上に立つ存在」であって、「三銃士の新メンバー兼リーダー」というわけではないところである。
ロックによる下剋上
第22話ではトワが4人目のプリキュアに覚醒し、ディスピアに深手を負わせる。第23話ではディスピアがその傷を癒すために絶望の森で眠りにつく際にロックにディスダークの指揮権を委ね、実質的にロックがディスダークのNo.2となった。
しかしそのロックはディスピア復活のための絶望のエナジーをディスピアに使うことはなく、自身がディスダークの王になると下剋上を宣言した。しかし最終的にロックはプリンセスプリキュアとの決戦に敗北し消滅、依り代となっていた妖精クロロはプリキュア側に保護されることになった。
(ロックの本体はフードであり、妖精を依り代として実体化していた。)
下剋上を宣言して失敗する三幹部はドキドキ!プリキュアのベール、元妖精というパターンはスマイルプリキュア!の三幹部(ハピネスチャージプリキュア!のファントムも同じ立場だが三幹部の一人ではない)と前例はあるが(ただベール&バッドエンド王国三幹部の四人は自分の意思で行動していたのに対し、クロロは意識を封印され体だけを使われていたという違いはある)、それらが複合している例は今回が初である。
クローズの復活
ロックの裏切りが露呈し敗北した後、復活したクローズによってディスピアも復活し、新たにクローズが生み出した二人の新幹部ストップとフリーズも加わる。ただし復活したクローズは当初と性格が若干異なっているうえ、ディスダークのNo2ポジションとなり、その配下にシャットとストップ、フリーズの三人がつくことになった。またクローズがキュアスカーレットに反応したときはてっきりディスピアが新たにプリキュアに加わったキュアスカーレット対策に復活させたと思っていたが、クローズ自身は初期メンバーの中で最も因縁の深いキュアフローラが狙いだった。
構成員の復活と昇進、新たな幹部の加入による三幹部の改編は今回が初となる。なお、シャット、ストップ、フリーズで一応三幹部はできているが、ディスダーク三銃士という扱いなのかどうかは不明。
つまり現在正当な三銃士のメンバーは、実質的にシャット一人だけとなってしまった。
正体および結末
第49話でのディスピアの発言より3人は元々はディスピアから生み出された分身体だったことが判明した。
クローズはディスピアに取り込まれたが、そのディスピアがグランプリンセスに覚醒したプリンセスプリキュアに倒されると、ディスピアの後継者となりキュアフローラと一騎打ちを行うがどちらも相譲らないことを悟ったため、当代のプリンセスプリキュアとの戦いを諦めいずこへと去っていった。
シャットとロック(ディスピアによって再生された後シャットの檄で自我を取り戻す)は結果的にディスダークを離脱することになり、絶望の力が消えたことでホープキングダムには戻れず人間界にとどまることになった。
キャラクターソング
ディスダーク三銃士のキャラクターソングは全部で2曲。
「Go!プリンセスプリキュア ボーカルアルバム2(〜For My Dream〜)」のCDには「Perfect Black」が収録された。
また、プリキュアのミュージカルショー「Go!プリンセスプリキュア ミュージカルショー プリンセスランドをすくえ!」では、CD未収録曲「三銃士の歌」が使用された。こちらはミュージカルオリジナル曲であり、ミュージカル会場に直接足を運んだ人のみfullバージョンを聞くことができた模様。DVDには一部だけ収録されている。
「三銃士の歌」=「Perfect Black」と思われがちだが、「Perfect Black」はロック調の曲、「三銃士の歌」はラップ調の曲であり、全く別々の曲である。
関連イラスト
関連タグ
てんこ盛り:上記の概要を一言で表すならこれである。過去のプリキュア三幹部の決算とも言えるため。