概要
宇宙を司る属性の事。他属性と比較すると実装例が見られず、2021年7月現在、ウィキペディア日本語版で記載のある作品では『大貝獣物語 THE MIRACLE OF THE ZONE』のみである。
(似たような表現である宇宙「タイプ」まで含めて考えると、後述の『仮面ライダーバトル ガンバライド』も該当するが)
なお、言い回し的に近い用語としては『Lycee』の「宙」(前身の『ランブリングエンジェル』では「闇」属性相当で「武闘派キャラや悪人・狂暴なキャラが集まる属性」)、『少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-』の宙属性(宝塚歌劇団の宙組がモデルと思しい)、『東京放課後サモナーズ』の「世界属性」、『仮面ライダーバトル ガンバライド』の「宇宙タイプ」がある。
そもそも宇宙という言葉は概念と空間(場所)双方を意味している。そこに銀河やそこに含まれる天体、宇宙で起こる現象(ブラックホール等)、宇宙空間で活動できる装備や能力、まで含めてしまうと指す対象が広がりすぎてしまう。
げんに多くのフィクションやゲームでは大抵既に星属性、月属性、地属性、闇属性があり、宇宙に関する力・技はだいたいこれらの属性に分類されている。
具体的に言うと、
という塩梅である。
MOZにおける宇宙属性
『大貝獣物語 THE MIRACLE OF THE ZONE』はナムコの『貝獣物語』、ハドソン等が製作した続編にあたる『大貝獣物語』シリーズを元にしたトレーディングカードゲームである。
かつて存在した企業天田印刷加工から1997年頃から展開されていた。作中世界の「コスモ地方」のカードとして「コスモ編」サイクルより導入されたのが「宇宙属性」である。
シンボルアイコンは輪っかのある緑色の土星のようなマークとなっている。
MOZには原作シリーズの世界観を反映し、召喚師と召喚獣のカードがあり、本作に登場する軍団のうち、「星一族」「ビジターズ」「パグー使い」「字獄組」「コスモパトロール」が宇宙属性のカードを擁する。
「宇宙属性」の召喚師と召喚獣には他惑星出身の宇宙人や人型宇宙生命体、「異星獣」と呼ばれる宇宙生物が含まれる。
なお、原作シリーズの舞台となるのは「地球とは別の、剣と魔法の世界が広がる惑星」の幻大陸「シェルドラド」であり、地球から召喚された人物が主人公である。それに加え、初代大貝獣物語は異星人の黒幕ギャブ・ファーに挑むストーリーである。「ファンタジー世界からみたエイリアンや宇宙クリーチャー」を属性として捉えたのが本作における「宇宙属性」と言える。
なお、ギャブ・ファーは最初に発売されたサイクル「グリフ編」でカード化されており、「闇」属性に割り振られている。フレーバーテキストでは「地獄におちてなお 侵略の欲を捨てない邪神王」と記される。MOZでは魔界の種族のほかアンデッドや地獄の住人系も「闇属性」に割り振られており、本作でのギャブ・ファーの属性もこれに即したものとも言える。「コスモ編」では彼との関係がフレーバーテキストで匂わされた宇宙属性の召喚獣「ギャブ・ギュー」が登場している。
ガンバライドにおける宇宙タイプ
『仮面ライダーバトル ガンバライド』では『仮面ライダーウィザード』の放送開始時に第4期に移行したが、この際にそれまであった「力/超力」「技/超技」「速/超速」の三すくみからなる「ゾクセイ(属性)」が廃止。「火・水・風・土・宇宙・万能」からなる「ライダータイプ」に再編され、さらに弾が進むごとに新しいタイプがさらに追加されていった。
「宇宙タイプ」も「宇宙でも活動できる」等の特徴をもって配分された、という意味合いが強い。
2013年9月に稼働終了した同作と入れかわる形で同年10月に稼働開始した続編にあたる『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では「ライダータイプ」の区分は廃止され、戦い方のスタイルに基づく「タイプ」分類に再編されている。
「宇宙タイプ」のライダー
該当するライダーおよびフォーム | 備考 |
---|---|
仮面ライダースーパー1 スーパーハンド | 他のファイブハンドはガンバライドに参戦せず |
仮面ライダーBLACK RX | BLACKは「万能タイプ」、ロボライダー、バイオライダーは参戦せず |
仮面ライダーフォーゼ ベースステイツ | エレキステイツは「雷タイプ」 |
〃 コズミックステイツ | ファイヤーステイツは「火タイプ」 |
〃 ロケットステイツ | マグネットステイツは「機械タイプ」 |
〃 ロケットドリルステイツ | メテオフュージョンステイツは「融合タイプ」 |
仮面ライダーメテオ | メテオストームは「風タイプ」 |
Pixivにおける用法
公式版権作品において確認できる事例が一つ、また類似した言葉・概念の使用例も少ないという背景もあり、記事の一番下(PC版表示、「pixivに投稿された作品」のさらに下)の「閲覧数」のグラフを見てもわかる通り2021年6月までタグ利用数0件であった。
が、ライダーの中でも特に属性イメージの強い仮面ライダーセイバーにて宇宙感を強調した最強フォーム仮面ライダークロスセイバーが登場して以降、クロスセイバーにこのタグを付ける用例が増加(なお、十聖刃が銀河の剣と呼ばれているため正確には銀河属性と言った方が正しいかもしれない)。
この流れに乗って他のライダー、ニチアサ系キャラにこのタグを付ける者も現れ、現在に至る。
主な「宇宙属性」キャラクターなど
宇宙から来たり、宇宙で活動できる事が当たり前なウルトラシリーズではそうと判定される者は少ない(ゲーム等でも「宇宙」が属性のように配分された例は確認されていていない)。
宇宙関連が当たり前ではない(そうでない者のほうが多い)作品やシリーズにおいて他の者との対比として宇宙の印象が強いキャラクターがそう判定されているようだ。
特撮
ウルトラシリーズ
仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダースーパー1(仮面ライダースーパー1)
- 仮面ライダーフォーゼ(仮面ライダーフォーゼ、仮面ライダーメテオ、仮面ライダーなでしこ、仮面ライダーイカロス、ゾディアーツ)
- 仮面ライダー鎧武(フォーゼアームズ)
- 仮面ライダーゴースト(フォーゼ魂、プラネット眼魔)
- 仮面ライダーエグゼイド(ギャラクシアンクエストゲーマー、ゼビウスシューティングゲーマー、フォーゼゲーマーレベル2、ゴッドマキシマムゲーマー レベルビリオン)
- 仮面ライダービルド(フォーゼフォーム、仮面ライダークローズエボル、仮面ライダーエボル、仮面ライダーブラッド、仮面ライダーキルバス)
- 仮面ライダージオウ(フォーゼアーマー、仮面ライダーウォズギンガファイナリー、仮面ライダーギンガ、仮面ライダーディケイドフォーゼ)
- 仮面ライダーゼロワン(ブレイキングマンモス、スペースカミングフォーゼ)
- 仮面ライダーセイバー(仮面ライダークロスセイバー※、ファンタスティックライオン、2011 フォーゼオデッセイ)
- 仮面ライダーリバイス(コングゲノム、仮面ライダーアルティメットリバイ、仮面ライダーアルティメットバイス)
- 仮面ライダーガッチャード(UFO-X、仮面ライダースーパーガッチャード クロスユーフォーエックス、仮面ライダーマジェード)
※派生フォーム含む
スーパー戦隊シリーズ
- 超新星フラッシュマン
- 海賊戦隊ゴーカイジャー
- 獣電戦隊キョウリュウジャー(プレズオン、プレズオー)
- 宇宙戦隊キュウレンジャー
- 暴太郎戦隊ドンブラザーズ(ドン・キラー、ドン・キラー・キラー)
- 王様戦隊キングオージャー(宇蟲王編)
- 爆上戦隊ブンブンジャー(ハシリヤン、惑星ブレキ
漫画・アニメ
ゲーム
- スペースルーラーズ(ロックマンワールド5)
- アストロマン(ロックマン8、ロックマン&フォルテ)
- ギャラクシーマン(ロックマン9)
- コスモマン(ロックマンエグゼ5)
- エイリア学園(イナズマイレブン2 脅威の侵略者)
- ディノ二クス(古代王者恐竜キング)