誕生の経緯
『スイートプリキュア』放映開始直前の時期に、ネット上に業者向けのプレゼン資料をスキャンしたような画像がアップされた。
それは薄いボカシがかかった不鮮明なものだったが、二人の追加戦士らしき人物が描かれていた。
そのうちの一人が青いショートカットの少女であり、名前はキュアビートとなっていた。変身前の名前はボカシ加工のため判別がつきにくかったが、苗字に「西」が入っていることはわかった(もう一方の戦士は紫色のコスチュームの長髪の「キュアシンフォニー」で、変身前の名前には「東」が入る)。
そして放映が開始されると、主人公の友人としてこのキュアビートにあまりにもそっくりな西島和音という少女が出ているうえ、正規ルートの玩具販売リストからキュアビートなる戦士が夏に登場することも判明。
この結果、このスキャン画像は関係者のリークではないかとして注目度が上がり、キュアビートの公式発表があるまでの間、このスキャン画像を元にした「和音版キュアビート」の絵がpixiv上でもかなりの数描かれていた。
キュアビートの正体は和音ではないと判明した後も、ならばキュアミューズの正体ではないかと目されていたが、その正体も和音ではないことが判明した。
騒動の元になった画像については「ネットでバレ画像を拡散する連中を撹乱するために、公式が自ら作ったフェイク画像」「ボツになった初期の企画書が流出した」という感じで、なんらかの公式資料ではあるだろうという説が根強く残っていたが、12月27日に掲示板にて、バレ画像を最初に投稿した人物がモザイク抜きの画像を投稿。この画像は公式と無関係な完全なファンアートであり、それをネタバレっぽく加工したものだということが判明した。
そこにはこのようなコメントも添えられていた。
『当初は放送が始まった時点でネタばらしするつもりだったのだけど、なんか青くてショートヘアの子(和音)がたまたま出てきたので「もう少し黙っとくか」と考え、追加戦士出てきたらネタばらししよう、と思ってたら、追加戦士の名前がたまたま「キュアビート」で被ったので「もう少し黙っとくか」と考え、そんな事をしてたら結局番組終了間際のネタばらしになってしまいました。少しでも騙されてくれた人がいるなら嬉しいことです。』 |
結局、イラストはガセネタであったわけだ。
なお、モザイク抜きの画像では変身者の名前は「西野唄」となっていた。
それでもなお、和音がプリキュアに変身した姿の絵を描く人は多く(いわゆるオリジナルプリキュアとして)、それらの絵には、和音版キュアビート、キュアスイング、キュアコードなどのタグが付けられている。
そのため、和音のオリジナルプリキュアとしての投稿数は歴代で最も多い。
キュアミューズの正体判明後、和音は出番の数は限られてしまっていたが、第41話で再登場を果たす。
ただし、和音は響達と同学年ということもありそれなりに登場の機会があるため、長い期間登場しないという事態にまでは陥っていない(対照的に東山聖歌は第14話以降まったく登場していなかった)。
だが第42話では聖歌共々ノイズに操られてしまい、その後は聖歌同様、最終回までモブキャラ以外の出番は与えられることは無かった…。
『フレッシュプリキュア』のミユキさんの悲劇の再来とも言われている(ミユキさんも彼女同様新プリキュア候補を匂わせる要素を持っていたが、結局新プリキュアになったのは敵の女幹部だったというのも共通している)。