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目次 [非表示]
  • 1 概要
  • 1.1 スタッフ
  • 2 あらすじ
  • 3 テーマ
  • 4 モチーフ
  • 5 特徴
  • 5.1 「使命」に囚われないプリキュア
  • 5.2 敵勢力の扱い
  • 5.3 戦闘の描写
  • 5.4 日常の描き方
  • 6 登場キャラクター
  • 6.1 プリキュア
  • 6.2 妖精
  • 6.3 闇の魔法つかい(ドクロクシーとその手下)
  • 6.4 終わりなき混沌(デウスマストとその眷属)
  • 6.5 魔法界
  • 6.6 ナシマホウ界(人間界)
  • 6.7 花の海
  • 6.8 映画版のキャラクター
  • 6.9 プリキュアオールスターズのキャラクター
  • 6.10 ミュージカルショーのキャラクター
  • 6.11 漫画版のキャラクター
  • 6.12 呼称表
  • 7 登場アイテム
  • 8 魔法
  • 8.1 キュアップ・ラパパ!
  • 8.2 プリキュアの魔法
  • 9 オープニング・エンディング
  • 9.1 OP
  • 9.2 ED
  • 9.3 楽曲情報
  • 10 映画
  • 11 コミカライズ版
  • 12 ミュージカル版
  • 13 キャラクタショー
  • 14 小説版
  • 15 ドラマCD版
  • 16 余談
  • 16.1 プリキュアと魔法少女
  • 16.2 またみてね
  • 17 放送回
  • 17.1 ストーリー展開(ネタバレ注意)
  • 17.1.1 みらいとリコの出会い、そして魔法界へ(第1話~第3話)
  • 17.1.2 魔法学校の補習授業(第4話~第9話)
  • 17.1.3 ナシマホウ界の1学期(第10話~第15話)
  • 17.1.4 闇の魔法つかいとの決戦(第16話~第21話)
  • 17.1.5 キュアフェリーチェの登場(第22話~第26話)
  • 17.1.6 魔法界の夏休み(第27話~第31話)
  • 17.1.7 ナシマホウ界の2学期(第32話~第36話)
  • 17.1.8 魔法界とナシマホウ界の交流(第37話~第42話)
  • 17.1.9 闇の魔法の真実(第43話~第45話)
  • 17.1.10 終わりなき混沌の襲来(第46話~第49話前半)
  • 17.1.11 奇跡の魔法に祝福を(第49話後半~第50話)
  • 18 ドラマCD(ネタバレ注意)
  • 19 Pixivイラストにおける、プリキュアの変身前後の姿のタグの使い分けの配慮について
  • 20 関連タグ
  • 20.1 キャラ別タグ
  • 21 外部リンク
  • 22 「プリキュアシリーズ」タグ
  • 魔法のことば「キュアップ♡ラパパ!」でふたつの世界がいまつながる!


    概要編集

    2016年2月7日から2017年1月29日まで放送された「プリキュアシリーズ」第13作目で、チームとしては11代目にあたる。全50話。

    プリキュアシリーズではあえて避けられ続けていた魔法少女の要素をついに正式に取り込んだ作品である。


    同シリーズにおいては初期三作以来となる平仮名込みのタイトルであり、且つ初の漢字付き作品となる。

    魔法使いでなく「魔法つかい」という「漢字+ひらがな」表記のタイトルになっているのは、プリキュアシリーズの初代プロデューサーの鷲尾天氏のこだわりによるものであるが、あくまでタイトルロゴのデザイン的なセンスの話であり、設定的に特別な意味合いがあるわけではない。

    (アニメージュ2015年3月号記事より。鷲尾氏は本作の制作現場のスタッフではないが、放映時点でテレビ企画部長の役職についており、現場よりもさらに上の企画レベルで作品に関わっている)。


    略称は『まほプリ』。公式サイドでは、作品放送中は本作品のみを表す略称として『魔法つかい』という略称表記で統一していたが、次のシリーズ以降SNSのハッシュタグ向けに略称を導入した(『プリアラ』等)こともあり、2024年1月に開催した『全プリキュアLIVE』の冒頭におけるカウントダウンでは『まほプリ』を使用した。(ただし、「魔法つかい」という独特の表記は本作以外では皆無と言って良く、放映から数年経った現在でもWEB検索では誤誘導なく本作品がヒットする。)


    英語表記は『MAHO GIRLS PRECURE』(マホーガールズプリキュア)。

    フレッシュプリキュア!』以降タイトルロゴに付記されるようになった英語表記だが、日本語表記と異なるものになったのは本作が初。

    2015年10月20日に特許電子図書館にて、東映アニメーションによる商標登録の出願(商標出願2015-96672)およびタイトルロゴが公開商標公報で確認され、同年11月27日には公式サイト(関連リンク参照)が開設され、12月26日にメインスタッフやキービジュアルなどが解禁された。

    ワクワクもんだよ!ふたりは魔法使いプリキュア!


    2023年3月、シリーズ20周年記念作品の1編として続編『魔法つかいプリキュア!2』(仮題)の制作決定が発表された。

    大人へ向けたプリキュアシリーズとしており、2024年度に朝日放送テレビ製作の全国ネット土曜深夜枠「ANiMAZiNG!!!」で、12話30分構成で放送予定。テレビシリーズの続編としては歴代3作目だが「大人向け」をPRした深夜枠での放送は今作が初である。(初報ソース)

    しかし最初の発表以降本作に関する新しい情報は1年以上発表されることがなく、「ANiMAZiNG!!!」枠の2024年度内の放送予定が他作品に押さえられたため、2025年1月の放送が予想されていた。

    2024年5月28日、正式タイトルを「魔法つかいプリキュア!!~MIRAIDAYS~」として2025年1月11日に放送開始予定であることが発表された(なお、シリーズ公式Xの投稿から、略称は『まほプリ2』になる模様)。


    スタッフ編集

    スタッフは、東映アニメーションの担当プロデューサーには『ワールドトリガー』のアシスタントPを務めた内藤圭祐が抜擢。シリーズディレクター(監督)には歴代プリキュア作品で各話演出絵コンテを手がけた三塚雅人シリーズ構成には映画「プリキュアオールスターズ」のDX三部作の脚本や「トリコ」のアニメ版を担当した村山功、キャラクターデザインにはプリキュアシリーズでこれまでも作画監督を度々担当していた宮本絵美子、EDダンスの振り付けには2015年の『プリキュア音頭』を手がけたジャズダンサー・原ななえを起用。音楽はプリキュアシリーズでは『ドキドキ!プリキュア』以来担当している高木洋が続投されている。

    また、序盤の幾つかの回で総作画監督として爲我井克美がクレジットされている。プリキュアシリーズではキャラクターデザイン担当者が総作画監督の役割を務めるため、「総作画監督」を独立した役職として置かないことが通例だったのだが、宮本絵美子によると「立上げの時はやるべきことが多かったので爲我井さんに修正をお願いしていた」ということ。序盤に総作画監督を置くことは翌年作およびそれ以降も継続されることとなった。

    この他、制作局である朝日放送がアニメーション事業を2016年4月設立の子会社・ABCアニメーションに同年7月付けで承継させたのに伴い、7月放送分から制作業務が同社に移管(クレジット上ではABCと共に記載)している。


    あらすじ編集

    もうすぐ中学二年生になる朝日奈みらいは、春休みのある夜、空から謎の物体が近くの公園に落ちていくところを発見します。

    「もしかして魔法つかいかも!」と期待に胸をふくらませるみらいは、翌朝、ワクワクしながら、幼い頃からずっとかわいがっているクマのぬいぐるみ「モフルン」と一緒に公園に向かいます。


    するとそこで目にしたのは…ほうきにまたがって宙に浮く女の子…!

    リコと名乗るその女の子は、なんと魔法つかい!!


    みらいは、魔法つかいに興味津々でリコを質問攻めに。

    リコは“ある物”を探しにみらいの住む世界にやってきたらしいのです。

    さらに、よく見ると二人は同じペンダントをつけていて…。


    そんな中、闇の魔法つかい・ドクロクシーの仲間・バッティが二人の前に現れます!

    リンクルストーン・エメラルド」を渡せとリコに迫りますが、どうやらリコも、「リンクルストーン・エメラルド」を探しているらしくて…。


    バッティの闇の魔法で生まれた怪物ヨクバールに追い詰められたその時…


    みらいとリコ、そしてモフルンが手をつなぎ、魔法の言葉『キュアップ・ラパパ!』ととなえると、ペンダントが光輝きます。


    そして、伝説の魔法つかい「プリキュア」が誕生するのです…!!!

    (※公式サイトから引用)

    ☆★まほぷり!


    ※より細かいストーリーの流れについては、下部の「放送回」の節にある「ストーリー展開」を参考してください


    テーマ編集

    本作のコンセプトは魔法使いで、テーマは手をつなぐ

    ナシマホウ界人間界)の女の子と魔法界の女の子の二人が偶然出会い、手をつなぐことで奇跡が起こり、「伝説の魔法つかい」であるプリキュアに変身する。

    人間界と魔法界の二つの世界が交互に物語の舞台にされるなど、従来作よりもファンタジックな世界観となっている。


    東映アニメーションの内藤圭祐プロデューサーは

    「シリーズ13年目を迎える2016年のプリキュアは「魔法つかい」。

    主人公・朝日奈みらいと、魔法つかいのリコという真逆のキャラが出会うことで奇跡の物語ははじまり、こちらの世界と魔法の世界、ふたつの世界でファンタジー溢れる冒険を繰り広げます。

    テーマは「手をつなぐ」。手と手をつなぐことで、心をつなぎ、希望をつなぎ、世界をつなぎます。

    ひとりひとり皆違うけれどだからこそ面白い、そしてその違いを認識し受け入れることで世界は広がっていくんだということを様々な「つなぐ」を通して伝えていきたいと思います。

    歴代のシリーズがこれまで築き上げてきた想いを大切につなぎ、また、「魔法つかい」ならではのワクワクな世界をお届けできるよう、スタッフ一同製作に全身全霊を捧げて参ります。」

    と語っている。

    魔法つかいというキーワードから、過去作では「伝説の戦士」だったプリキュアの称号が本作では「伝説の魔法つかい」に変わっている。

    もっとも、プリキュアシリーズだけにちゃんと肉弾戦も行う。つまり早い話が物理で戦う魔法使い


    注意しなくてはならないのは、プリキュアに変身することで少女たちが魔法が使えるようになるのではなく、すでに魔法つかいである少女たちがプリキュアへと変身することである。

    今までのプリキュア作品は「プリキュアに変身していない時間はどこにでもいる普通の女の子」という点が強調されていたが、本作の主人公たちはプリキュアに変身していなくても魔法が使え、そしてその魔法を日常の中で楽しんで使う。

    つまりこの作品は古典的な「魔女っ子もの」「魔法少女もの」の構造も持っているのである。

    学校の掃除中にEDのほうきエアギターをやっちゃうみらリコモフ【WEB再録】アンサンブル【みらリコ】


    モチーフ編集

    プリキュアのデザインモチーフは魔法使い

    フリルとリボンを中心にした可愛らしい衣装に変身というプリキュアシリーズ伝統のデザイン傾向は守られているものの、とんがり帽子ミニハットが目を引く。これはタイトルロゴにも付与されてるくらいなので、本作を象徴するアイコンのようだ。

    キュアップ☆ラパパ!jewelry♡style


    また、みらい&リコが作中で通うことになる魔法学校には制服が存在する。

    こちらでは一般的な大きさのとんがり帽子をかぶり、魔法の杖や空飛ぶ箒などの定番の魔法道具も常備しているため、まさに魔法使いらしいスタイルとなる。この時点ですでに魔法少女の変身姿っぽいところがあるので、よく知らない人が見ればこれが「魔法つかいプリキュアのコスチューム」と誤解してしまうかもしれない。

    星に手が届いちゃった!はーちゃん


    プリキュアに変身するために欠かせない存在として、みらいが幼いころから大切にしているクマのぬいぐるみ・モフルンが登場。モフルンは奇跡の力でしゃべるようになり、語尾に「〜モフ」がつく。

    前作までのシリーズでよくある異世界の妖精ではなく、主人公が大切に持っていた所有物妖精化すると言うプリキュア初の試みがなされている。


    みらいとリコがモフルンと手を取り合い、魔法の言葉「キュアップ・ラパパ! ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」を唱えるとプリキュアに変身できる。

    二人揃わないと変身できないというのは『スイートプリキュア♪』の初期メンバー以来5作ぶり。それ以前だとふたりはプリキュア及びふたりはプリキュアMaxHeart美墨なぎさ雪城ほのかふたりはプリキュアSplash☆Star日向咲美翔舞である。


    フォームチェンジ要素として、カラフルスタイルと呼ばれる宝石の名を冠した4つの変身フォームが明らかになっている。最初に変身したコスチュームが「ダイヤスタイル」で、そのほかに赤基調のコスチュームになる「ルビースタイル」、青基調のコスチュームになる「サファイアスタイル」、黄基調のコスチュームになる「トパーズスタイル」がある。

    各フォームには基本フォームに当たるダイヤスタイルを経由せず直接変身できる一方、変身中のフォームチェンジはできない設定となっている。変身時に変身フォームを選択するシステムは『ふたりはプリキュアSplash☆Star』後期以来10年ぶりとなる。

    センシティブな作品♥★


    当作のプリキュアメンバー数は初期はキュアミラクルキュアマジカルの2人から始まったが、7月3日の22話でキュアフェリーチェが現れて3人体制となった。

    更に、秋の映画版では妖精のモフルンもプリキュアになることが判明している。詳細は、『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』および『キュアモフルン』の記事へ。


    特徴編集

    「使命」に囚われないプリキュア編集

    本作がプリキュアシリーズ全体から見て目立つ点としては、『フレッシュプリキュア』以降ずっと続いていた「プリキュアの力は人助けのためのもの」という路線をほぼ完全に捨てたことがある。


    今作の敵は闇の魔法つかいデウスマストの眷属がおり、闇の魔法つかいはプリキュアの持つリンクルストーンを狙い、デウスマストの眷属はプリキュアを抹殺しようと動く。目的は違えどいずれにせよプリキュア本人を狙って攻撃してきており、プリキュアたちは他人のためではなく自分自身の身を守るために戦う。

    この点は鷲尾天がプロデューサーを務めていた時代の作風に近い。他にもW主人公になっている点や戦闘スタイルを選択変身できる点など、「ふたりはプリキュア」のタイトルが冠せられていた初期三部作へのオマージュとも言える部分が多々ある。

    (ただし、放映終了後のスタッフインタビューでは「ふたりで変身することから初代のことを多少意識することはあったが、初代のイメージをなぞろうという発想はなかった」としてオマージュであることを否定している。そして本作に影響を与えた過去作品は初代ではなく『Yes!プリキュア5GoGo!』であるということ。詳細はみらリコの項目を参照。)


    プリキュアシリーズにおける初めての要素として、主人公たちにプリキュアとして戦うように頼んでくるキャラが一切いないという点がある。

    プリキュアシリーズでは「祖国を侵略された妖精がプリキュアに助けを求める」というのが導入の王道パターンだが、本作は人間界も魔法界も敵の直接的侵略を受けている訳ではない。

    自分以外の誰かを守ったり助けたりしないといけないという使命が課せられていないのである。


    また、本作ではプリキュアという存在に対して「愛」「勇気」「夢」「希望」のような道徳的な概念を背負わせておらず、襲いかかる敵を撃退できるすごいパワー以上のものではないとしている。

    各話の脚本的にも道徳的なテーマを押し出すよりも明るさや楽しさを優先させている。シリアスな場面であってもクスリと笑える描写が幾つか挿入されることが多い。


    三塚SDによれば「最近のプリキュアは、世界を救ったり、誰かを助けたりする使命が優先されて、自分たちの日常の時間が犠牲にされている」と気にかけていたということで、本作ではプリキュアとして戦わなくてはいけないプレッシャーのようなものをできる限り薄くさせたということ。守るべき他者が可視化されていないのも、プリキュアに道徳的な観念を背負わせてないのも、戦いへのプレッシャーを軽減させる為である。

    ドキドキ!プリキュア』から続く「普通の人々の思いを受けてパワーアップする最終決戦」も健在だが、本作の場合は最終決戦が混沌たる夢の世界での出来事のような扱いになっており、戦いの後は誰も世界に何が起きていたのかを記憶していないため、人間界と魔法界のどちらからも「世界を救ったヒーロー」のような扱いはされずにすんなりと日常に戻っている。過去作では人間界側はともかく異世界側からはプリキュアを英雄と讃える終わり方をするのが常だったが、今作では周囲から英雄視される状態が「日常に戻れなくなる重し」として避けられているようだ。


    近年のプリキュアは「『みんなを守る』使命感が重くなりすぎている」問題意識は本作で突然出てきたものではなく、前々作『ハピネスチャージプリキュア!』から今後もシリーズを継続する上での改善点として意識されていた。

    使命感軽減のために行った手法は本作も含めた3作で異なり、詳細は各項目に譲るが、前々作から本作まで共通する点として「自分がやりたいこととプリキュア活動がつながっている」のを強調している部分がある。(大切な友達も含めた)「他人」のためではなく「自分」のためにプリキュアになっているというわけだ。

    翌年作でも「自分がやりたいからプリキュアをしている」というテーマは継承されており、プリキュアシリーズにおける新たな潮流になったと言えるだろう。


    敵勢力の扱い編集

    本作ではプリキュアシリーズで初の試みとして、敵組織が前半と後半でガラリと変わっている。

    第26話までは闇の魔法つかいドクロクシーとその手下が、第27話からは終わりなき混沌デウスマストとその眷属が敵キャラクターとして登場している。

    ストーリー上での目的も前半と後半では異なり、いわば本作は2部構成となっている。


    プリキュアと敵幹部が交流する場面は歴代でもかなり少ない。

    これは、ぶっちゃけて「倒すような相手と仲良くなっても尺の無駄」だからである。本作は敵がプリキュア側と馴れ合わないだけでなく、プリキュア側も自分を否定する敵キャラに対しては一切の同情を見せず、基本的には「相容れない存在同士」の扱いが徹底されている。

    上述したように、本作ではプリキュアの力に道徳的な概念は込められていないので、博愛や慈愛がプリキュアの力の源泉になっている訳ではない。なので、プリキュア側が敵に一切の同情をせずに力で撃退しても何らペナルティは課せられない。


    フレッシュプリキュア』以降、2代目プロデューサー・梅澤淳稔氏のこだわりである「プリキュアは敵の立場も理解してあげなくてはならない」制約が付けられた状態は前作でも指摘されていた点であるが、本作は「プリキュアに使命感を背負わせない」コンセプトの方が優先されているため、約8年ぶりに初代プロデューサー・鷲尾天氏の作風である「プリキュアは自分たちの日常を守るために邪悪な敵を倒していく」路線が復活するに至った。

    詳細は、「プリキュアの敵」へ。


    もちろん、プリキュア側が好戦的な性格という訳ではない。ただ、敵がプリキュアの日常を問答無用に乱してくるので、こちらも全力を持ってそれを防衛しているだけである。

    それを示すため、本作はあらゆる場合において、プリキュア側から戦闘を仕掛けることが一切ない。必ず相手側から仕掛けてくるのが特徴である。

    闇の魔法つかいセンシティブな作品


    しかし、前述の『「使命」に囚われないプリキュア』と合わせて見てしまうと、僅かだが「プリキュア側の言動に違和感を覚えて感情移入出来ない」「(プリキュア側の方が)悪者に見えてしまう」等の、否定的な意見も残念ながらある(フレッシュプリキュア以降のシリーズから見始めた視聴者は特に感じ易い)。


    戦闘の描写編集

    本作は戦闘面では物理攻撃メインなのだが、その一方で、「パンチやキックを互いが繰り出し、殴り合う」という格闘アニメ的な演出が意図的に避けられている。


    互いに殴り合う以前に、敵の攻撃がプリキュアに一撃でも当たれば受け止めきれずに吹っ飛ばされることも多い。しかし、プリキュアに変身すれば「すごくタフ」なのでそれで大したダメージを受けることもなく、すぐ起き上がってワーッという勢いでまた敵に向かっていく。

    そしてプリキュア側のパワーもとてつもなく強いので一撃や二撃でも当てれば敵はフラフラになってしまう。そこにキメ技を浴びせかけるのが毎回の定番。

    毎回の敵怪物はかなり個性的なデザインがなされており、格闘に必要な手足を持つものの方が少ない。逆に遠距離から攻撃する手段はほぼ全ての個体が持っている。さらに、個体ごとにかなりトリッキーな特殊技を持つ。

    そんな怪物が相手なので「インファイトに持ち込んで、たった一撃や二撃を当てる」だけのことがそう簡単ではない。プリキュアたちは敵のトリッキーな攻撃を避けながらなんとか相手に一撃を与えようとがむしゃらに動き回る。その動きのアクションを面白く見せるというのが本作の戦闘描写の基本である。


    本作のシリーズディレクター・三塚雅人によれば、本作のバトルシーンで重要視しているのは「理屈抜きで、ワーッと押しのける気持ちよさ」であり、逆に避けているのは「プリキュア側が戦いに関してあれこれと戦術的な思考をすること」だということ。

    戦いの技術なんてない素人の女の子たちが必死にがむしゃらに暴れまわることでギリギリでなんとかしてしまう、それが本作のプリキュアたちのあり方である。


    このように、怪物との直接的な格闘戦についてはあえて戦術的な要素を排除しているわけだが、一方で戦闘時のプリキュア同士の息のあったコンビネーションについては歴代でもかなり凝ったものとなっている。

    特にキュアミラクルとキュアマジカルの二人は顕著で、手を繋いだままジャンプし、手を繋いだままキックし、手を繋いだままパンチするという極端なまでに「二人で一人」を強調したアクションを頻繁に行う。

    また、この二人のプリキュアは能力が異なる複数のフォームから選択変身できるようになっており、各話ごとにアクションのバリエーションがガラリと変わるため、ここでバトルシーンが単調にはならないようにしている。

    キュアフェリーチェが登場してからはフェリーチェが経験不足からピンチに陥ることもしばしばで二人が助けるといったシーンも多くあり、ここでも二人のコンビネーションが強調されている。


    日常の描き方編集

    本作では、プリキュアの日常シーンにも従来作とは異なる視点が組み込まれている。

    まずはやはり、「魔法」である。主人公はプリキュアとして変身する前から魔法を使え、それを日常の中で楽しく使っている。プリキュアの力とは別に超常の力をメイン主人公に持たせるのは初の試みとなる。

    日常生活の中でプリキュアとしての使命が意識されることが少ない代わりに、「魔法つかいとして正しくあること」が日常の中で強く意識されている。


    本作ではナシマホウ界(人間界)と魔法界の二つを行き来するストーリーとなっており、1〜2ヶ月ごとに物語の舞台が交代する。

    魔法界が舞台の時は魔法を当たり前に使うエブリデイ・マジックな世界観が展開され、一方でナシマホウ界が舞台の時は魔法を秘密にするために四苦八苦するという古典的な魔女っ子ものの世界観が展開される。

    従来のプリキュアシリーズでは異世界をプリキュアという存在の母体のように描かれていたが、本作でのプリキュアは魔法でも理解の及ばない「第三の力」である。

    これは逆に言えば、魔法界や魔法つかいという存在はプリキュアよりは身近なもう一つの日常という扱いになっているということである。

    つまり、魔法のない中学生としての日常、魔法が使える冒険の日々、プリキュアとしての戦い、という3つのレイヤーが存在するのである。


    日常シーンについてもう一つ特筆すべきことは、プリキュアメンバーに妖精のモフルンを含めた4人が友達ではなく家族として絆が形成されていることである。それも、姉妹というより親子の関係が仲間内でなされているのも特徴である。

    もちろん、血の繋がりはないので疑似家族ともいうべき関係であるが、「友達」とは少し異なる関係性になっているというのは特筆すべきポイントだろう。

    また、これまでのシリーズでは「人間界の女の子」がメンバーの大半を占めていたが本作の「人間界の女の子」であるプリキュアは主人公・朝日奈みらいのみであり、何気に史上初の要素にあたる。

    魔法つかいプリキュア!未来もいい日になあれ


    しかし同時に、作中にはこの疑似家族関係はいつまでも続けられないという現実的な視点も存在している。

    プリキュアメンバー達は主人公である朝日奈みらいの家にホームステイする形で同居しているのだが、「魔法つかいであることを知られてはいけない」という掟があるため、みらいの家族を始めとした人間界の人達に口実をつけることで同居を可能にしている。

    コミカルであるものの、人間界での魔法バレのリスクは頻繁に描写される。

    結局、魔法界の住人がナシマホウ界で長い年月を過ごしたいのなら「魔法つかい」であることを捨てるのが最適解であるが、それは立派な魔法つかいを目指すリコには理不尽な選択でしかない。

    そして、まだ中学生のみらいがリコと共に長期間を魔法界で生活するのもできるわけがない。春休みや夏休みや連休などの学校の長期休暇のときにリコの故郷に遊びに行くという理由で、魔法界に数週間ほど滞在するのが精一杯な状況である。

    プリキュアの正体を知る魔法界の一部の大人達は、彼女達がプリキュア伝説に関わるものであるが故に同居を認めており、そのための様々なフォローや必要な手続きをしてくれている。

    しかし、大人達は少女達が日常を犠牲にしてまでプリキュア活動に振り回されることを望んではおらず、プリキュアでいることで本当に辛い目にあうようなら、プリキュアをやめさせてそれぞれが元のいるべき世界へ戻すことも辞さない。


    これらが示すように、この疑似家族の関係はいつ破綻してもおかしくない状況に置かれている。

    そのため作中では、少しでも長く一緒にいられるように最大限の努力をするという考え方が常に重視されている。

    誰かから使命を与えられたわけでも頼まれたわけでもないのに彼女達がプリキュアを続けているのも、プリキュアでいることがみんな一緒に居られる大義名分になっているからという理由もある。

    つまり、彼女達はあくまで自分の都合でプリキュアになることを選んでいる

    そして、自分の都合だからこそ決して弱音を吐いたりはしない。

    プリキュア達の関係性にはいつかは終わりが来るかもしれない、というのを最終回前から描写しているのは前作Go!プリンセスプリキュアと同様であるが、前作では「みんな一緒にずっと同じことをしていたら、自分の夢は叶えられない」としていつかは離れ離れになることも肯定的に受け入れていたため、その部分は本作とは対照的になっている。

    魔法つかいプリキュア!まほぷり一年ありがとうございました!


    この日常の描き方は本作の最終回でも徹底されている。

    これまでプリキュアシリーズの最終回は、ラスボスないしはそれに準ずるものとの最終決戦となりかなりシリアスだった。しかし、本作では最終回の前回の前半で最終決戦が終わり、最終回はコミカルな敵との追いかけっこや、次回作とのバトンタッチ要素など、それまでになかった展開となっている。

    最終回での次回作主人公との共演は翌年以降も継続されることとなり、本作以降は最終回の前の話で最終決戦の決着がつき、最終回はその後日談という構成が6作後の『デリシャスパーティ♡プリキュア』まで続いた。


    登場キャラクター編集

    プリキュア編集

    奇跡も、魔法も、あるんだよキュアフェリーチェ✿❀


    妖精編集

    モフルンはーちゃん


    闇の魔法つかい(ドクロクシーとその手下)編集

    ヤモーちゃんバッティ

    闇の魔法つかい

    側近

    手下

    怪物


    終わりなき混沌(デウスマストとその眷属)編集

    オルーバ様まとめセンシティブな作品

    終わりなき混沌

    眷属

    オルーバの部下

    魔物


    魔法界編集

    ワンドロで校長&クシィさん

    魔法学校

    リコの家族

    魔法商店街

    人魚の里

    妖精の里

    その他の人物


    ナシマホウ界(人間界)編集

    センシティブな作品結希かの子(14)

    朝日奈家

    津成木第一中学校


    花の海編集

    花の海


    映画版のキャラクター編集

    もふ~レイフレ17での頒布物


    プリキュアオールスターズのキャラクター編集

    センシティブな作品キュアエコー色々


    ミュージカルショーのキャラクター編集


    漫画版のキャラクター編集


    魔法つかいプリキュア!の登場キャラクター一覧も参照


    呼称表編集

    が\に朝日奈十六夜花海長瀬勝木ジュンケイエミリーモフルン
    みらいわたしリコはーちゃんまゆみ勝木さんジュンケイエミリーモフルン
    リコみらいわたしはーちゃんまゆみ勝木さんジュンケイエミリーモフルン
    ことはみらいリコわたしまゆみかなジュンケイエミリーモフルン
    まゆみみらいリコはーちゃんわたしかなジュンケイエミリー?
    かな朝日奈さん十六夜さん花海さんまゆみわたしジュンケイエミリー?
    ジュンみらいリコことはまゆみかなアタイケイエミリー?
    ケイみらいリコはーちゃんまゆみかなジュンわたしエミリー?
    エミリーみらいリコはーちゃんまゆみかなジュンケイわたし?
    モフルンみらいリコはーちゃんまゆみかなジュンケイエミリーモフルン

    登場アイテム編集

    世界の誕生と同時に現れた伝説の石。「キュアップ・ラパパ!」という共通呪文を唱え、モフルンに石を装着。次にみらい・モフルン・リコが手を繋ぎ合わせた後で「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」と唱えることで各プリキュアに変身する。また、後述のリンクルステッキに装着する事で様々な攻撃が出来る。全部で12種が存在しておりすべての石の中心となるのがエメラルドのリンクルストーン。そしてエメラルドを守る金色の4つの石、エメラルドを支える銀色の7つの石で構成される。

    キュアミラクルとキュアマジカルが使用する武器。ミラクルのステッキの先端にはハート型の意匠が、マジカルのステッキの先端には星型の意匠が施されている。このステッキにリンクルストーンを装着する事で4種の金魔法(合体技)と7種の銀魔法(個人技)を出す事が出来る。金魔法、銀魔法という総称は玩具で使われているだけでアニメ本編では特にこういう総称では呼ばれないが、過去作では玩具設定であっても技は基本的に総称が不明であり、便宜上「必殺技」「浄化技」と付けられたり、「キメ技」と一部公式関連サイトで掲載されている程度だったが、このように商品段階で総称が決められているのはシリーズでは珍しいことである。

    • 魔法の杖

    魔法界の住人が魔法を使うために必要な杖であり、魔法界に子供が生まれるたびに、魔法界の各地にある「杖の木」のどれかからその子供専用の杖が生み出される。杖のデザインは人によって違う。

    みらいの杖については第2話で数百年実を着けていなかった杖の木から生み出された。上述のリンクルステッキはこの魔法の杖がプリキュアに変身した時に変化するものとなっている。

    また、リンクルステッキの玩具にはハートの飾りがついた魔法の杖と星の飾りがついた魔法の杖がそれぞれ付属しており、ステッキのグリップ部分に好きな魔法の杖を差し込むことでミラクルとマジカルのどちらのリンクルステッキも再現できる形になっている。

    朝日奈みらい-アイコンきゅあっぷらぱぱ

    • 魔法のホウキ

    みらいやリコが使用する空飛ぶホウキで、魔法学校の生徒の常備品。

    普段はポケットに入れられるくらい小型のサイズに縮小しており、必要な時だけ元のサイズに戻る。ホウキに対して魔法の杖で呪文を唱えることで空を飛ぶことができるので、魔法が使えないものは一切使用できない。プリキュアとしての戦闘時に空中機動の補助として使用される時もある。

    第3話にてグスタフのサービスで二人のホウキの柄に可愛らしい飾り(紫とピンクのリボン)が付けられたが、この状態のホウキは玩具としても発売されている。

    ホウキには複数のバリエーションがあり、第15話ではエミリーが上級者向けのホウキに乗った事をみらい達に話している。

    ことはも自らの魔法でほうきを生成しており、こちらのホウキも玩具として発売されている。

    因みに落ちた時の音から、ホウキの持ち手部分には金属系の素材が使用されていると思われる。

    センシティブな作品Magical girls!

    第4話でみらいが魔法学園の迷宮書庫で入手した不思議な本。この本の中から飛び出してきた妖精の赤ちゃんがはーちゃんである。

    主にはーちゃんの住居及びお世話アイテム生成を行っていたが、はーちゃんの成長後はキュアフェリーチェの変身アイテムとしても使用されている。

    リンクルスマホンの魔法のペンが変化したもの。キュアフェリーチェの専用戦闘アイテム。

    第29話でモフルンがシンデレラの夢を見た日の翌朝現れたガラスで出来た馬車。


    魔法編集

    キュアップ・ラパパ!編集

    キュアップ・ラパパ!」は魔法の言葉。本作で魔法が使われる場合は基本的にこの言葉を枕につける。

    もちろん財団Bの玩具で遊ぶ小さいお友達も忘れずにね。

    なおキュアップは”Cure Up”をカタカナ書きした発音であるようだ。

    ラパパは語感がいい単語を適当に考えただけで元ネタはないと思われるが、実は作中設定的には重要な意味のある言葉らしい……?


    本作の魔法のメカニズムについては魔法界(プリキュア)の項目を参照。


    プリキュアの魔法編集

    プリキュアに変身して使う魔法は基本的には敵と戦うための魔法となる。キュアップ・ラパパの魔法の呪文は必要としないものもあり、普通の魔法の系統とは異なるようだ。

    プリキュアが使える魔法の種類は以下の通り。


    金魔法

    キュアミラクルキュアマジカルの合体技でヨクバールを浄化する魔法。


    銀魔法

    戦闘中に使う個人技。

    • リンクル・アクアマリン - 氷結の魔法
    • リンクル・ピンクトルマリン - 分離の魔法 or 盾の魔法(フェリーチェ使用時)
    • リンクル・タンザナイト - 眩惑の魔法
    • リンクル・ペリドット - 落葉の魔法
    • リンクル・ガーネット - 地揺れの魔法
    • リンクル・アメジスト - 転移の魔法
    • リンクル・ムーンストーン - 盾の魔法

    花魔法

    キュアフェリーチェによるヨクバールを浄化する魔法。


    虹色魔法


    オープニング・エンディング編集

    OP編集

    Dokkin♢魔法つかいプリキュア!』(第1~21話)

    作詞:森雪之丞 作曲:奥村愛子 編曲:宮崎誠 歌:北川理恵

    『Dokkin♢魔法つかいプリキュア! Part2』(第22話~)

    作詞:森雪之丞 作曲:奥村愛子 編曲:中村博 歌:北川理恵

    ED編集

    CURE UP↑RA♡PA☆PA!~ほほえみになる魔法~』(第1~21話)

    作詞:六ツ見純代 作曲:多田彰文 編曲:中村博 歌:キュアミラクル(高橋李依)&キュアマジカル(堀江由衣)

    魔法アラ・ドーモ!』(第22~37話、第40話~)

    作詞:只野菜摘 作曲:前山田健一 編曲:サイトウヨシヒロ 歌:キュアミラクル(高橋李依)、キュアマジカル(堀江由衣)、キュアフェリーチェ(早見沙織)

    正しい魔法の使い方(第38・39話)』

    作詞:秋元康 作曲:Akira Sunset 編曲:重永亮介 歌:渡辺麻友


    楽曲情報編集

    • OPは前作でEDを担当した北川理恵が続投し、作詞は歌謡曲やJ-POP、そしてアニメソングの作詞を多数手がけている森雪之丞、作曲はシンガーソングライターで『ハピネスチャージプリキュア!』のキャラクターソングの作曲も行っている奥村愛子が担当。前後期で歌詞を変更するという『スイートプリキュア♪』以来の曲入れ替えを行い、編曲も前期は各種アニソン・声優ソングの編曲を手がけている宮崎誠、後期は前期ED編曲の中村博が担当している。
    • 一方EDはこれまで主題歌歌手と声優は分業だったプリキュアシリーズにおいて初めて、プリキュア役の声優が担当することになる(映画を含めても『チクタク危機一髪』の「ガンバランスdeダンス(咲舞Ver.)」、『NewStage3』の「プリキュア・メモリ(NewStage3Ver.)」程度)。
      • 前期EDの作詞はプリキュアソングではおなじみとなっている六ツ見純代、作曲は「ドリーミング☆プリンセスプリキュア」の編曲を手がけている多田彰文、編曲は多田と同じ事務所所属でアニメソングの編曲を手がけている中村博が担当する。
      • 一方後期EDは、作詞がこちらもプリキュアソングではおなじみの只野菜摘、作曲はアニメソングも多数手がけ、只野とはももいろクローバーZの楽曲でコンビを組んだこともあるヒャダインこと前山田健一が初めて担当し、編曲は前山田と同じ事務所所属のサイトウヨシヒロが務める。
      • 第38話と第39話では映画公開時期ということもあり、短編作品のエンディングダンスの映像がそのまま使われている。このうち第38話では歌っている渡辺麻友が本人役でゲスト出演している。

    映画編集

    2016年3月19日公開の『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』でキュアミラクル&キュアマジカル&モフルンがプリキュア映画初登場。

    また、同年10月29日には単独映画版『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』が公開。キュアフェリーチェが映画初登場。


    TV放映終了後に春のプリキュア共演映画に出演したのは、2017年3月公開の『映画プリキュアドリームスターズ!』&2018年3月公開の『映画プリキュアスーパースターズ!』および2019年3月公開の『映画プリキュアミラクルユニバース(カメオ出演での登場だが、ミラクルのみ声有り。)』までとなる。


    映画に限らず、本作から最終回での次作プリキュアの登場が始まるなど、本作前後からプリキュアの共演や客演の扱いが見直されている。

    変換点と言えるタイミングだった本作はその映画作品ごとの事情はありつつも、結果としてみらリコが初登場をした『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』から『映画プリキュアミラクルユニバース』までのプリキュア映画7作品に連続で登場という前例の無い記録を残すこととなった。

    単純な登場回数ならば当然、先輩プリキュア達が上回っているが、連続登場7回は本当に異例であり、プリキュア全員と妖精のモフルンまで含めた全員分のセリフに限定しても『オールスターメモリーズ』までの6回と長期のものとなった。


    まず、2017年3月18日公開『映画プリキュアドリームスターズ!』が直近三作品(いわゆる映画「プリキュアスターズ」)として制作され登場。


    2017年10月28日公開の『映画キラキラ☆プリキュアアラモード_パリッと!想い出のミルフィーユ!』は次回作の単独映画だが、ゲスト出演。

    前シリーズのキャラがゲスト出演するというのはプリキュアシリーズでは初のこととなり、客演の方向性の模索の一つであった。なお、この形は続かなかったが、後に過去作品のうち一作品の客演や次作の映画への出演は2020年代頃に見られるようになった。


    その後、同様に直近三作品の2018年3月17日『映画プリキュアスーパースターズ!』に登場。


    さらに2018年10月27日公開の『映画HUGっと!プリキュア_ふたりはプリキュア_オールスターズメモリーズ』にもオールスターズであることから出演し、同映画の連動企画回となる『HUGっと!プリキュア』第36・37話にも登場している。

    本作は歴代プリキュア全員分のセリフが用意されていたが、モフルンも意外な形で登場しセリフが用意されている。


    2019年3月16日公開『映画プリキュアミラクルユニバース』は直近三作品の流れを汲む作品だが、歴代プリキュアや妖精がカメオ出演しており、ミラクルのみセリフがあった。


    この結果が7作品連続出演である。


    その後、2023年9月15日『プリキュアオールスターズF』で約4年半ぶりに映画に再登場。

    本作では歴代プリキュア作品のうち後年10年からメインキャラが選ばれており、まほプリは比較的前の作品であることから一人選出で、フェリーチェがメインキャラクターに選ばれている。

    また、歴代主人公もセリフがあるため、ミラクルもセリフあり。

    一部インタビューでは一人しか選べない作品では二人変身のプリキュアが登場できない例としてキュアマシェリキュアアムールと並んでミラクル&マジカルが挙げられており、結果として本作のメインキャラクターが必ずしも主人公ではない理由の一つにもなったようだ(無論これだけでなく、ほかの要素も関係している)。


    2024年9月13日公開の『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』にもゲスト出演。

    こちらはモフルンまで含めた4人全員セリフ有りの登場で、他のシリーズの映画に二度目の登場を果たす

    翌年スタートする『魔法つかいプリキュア!!~MIRAIDAYS~』の影響もあるようだが、人間と動物の関係を描く『わんぷり』において、動物と接することのできない子供でも心が通じる相手、動物と飼い主に近い関係性の存在として、ぬいぐるみであるモフルンがいる本作が選ばれたという事情もあるとしている。





    コミカライズ版編集

    上北ふたごによるコミカライズ版が「なかよし」2016年3月号から2017年2月号まで連載。

    こちらは第2話でみらいとリコがプリキュアに覚醒しているが闇の魔法つかいや終わりなき混沌は全編において登場しておらず、街などで起こったトラブルを魔法で解決する展開になっている。さらに第6話のラストではーちゃんがキュアフェリーチェに変化するという事態になっており、続く第7話では花海ことはとして朝日奈家に居候することになる。

    また同年8月には単行本第1巻が、翌2017年3月には同第2巻が「プリキュアコレクション」として発売。いずれも描き下ろし漫画が収録されており、第1巻は、ことはと人魚の王子ジェイドとのラブロマンスをメインのエピソードが、第2巻では単行本オリジナルの妖精の子供に、みらい達が翻弄されるエピソードが描かれている。

    また次シリーズの「キラキラ☆プリキュアアラモード」では、第1巻特装版の特典小冊子に登場している。


    ミュージカル版編集

    2016年7月10日より各地で順次公演が開始された。オリジナルキャラクターとしてカレンチールとフラワンが登場。またアニメ版ではこの時点で倒されている三人の幹部がカレンチールの能力で復活し登場する。このためアニメ版より先にキュアフェリーチェと闇の魔法つかいが対峙することとなった。

    (後述するキャラクタショーでも同様にフェリーチェとガメッツの対峙が発生している)

    さらに終盤にはマジカル、ミラクル、フェリーチェがピンチになったところでキュアラブリーキュアフローラも登場する。


    キャラクタショー編集

    前期ではプリキュアはミラクルとマジカル、敵はバッティ、ヨクバールが登場。プリキュアは前半はダイヤスタイル、後半にはルビースタイルにチェンジする。このスタイル変更は本作ならではの演出である。

    後期ではプリキュア側にキュアフェリーチェが加わり、ミラクルとマジカルは前期と同様途中でダイヤスタイルからルビースタイルにチェンジする。敵側はガメッツ、ヨクバール、ラブー(声のみ)が登場する。ガメッツは甲羅でフェリーチェの攻撃を無効化し返り討ちにし、さらにプリキュアの動きを止めたりとアニメにはないアクションを見せている。


    小説版編集

    小説 魔法つかいプリキュア! いま、時間旅行って言いました!?


    講談社KK文庫より2017年10月11日に発売。


    ストーリー

    みらい達が数十年も過去の魔法学校へタイムスリップし、新たな冒険へ繰り出す。そこで判明する過去の真実とは。そして彼女たちは元の時代に戻れるのか?

    スタッフ

    執筆はTVシリーズ構成・村山功が、表装絵はキャラクターデザイン・宮本絵美子が務める。


    ドラマCD版編集

    2016年11月30日発売した「魔法つかいプリキュア! ドラマ & キャラクターソングアルバム ドリーム☆アーチ」には、新曲のキャラクターソングとアニメ本編で語れなかったドラマ番外編が収録されている。収録エピソードについては、後述。


    余談編集

    プリキュアと魔法少女編集

    本作のプロデューサーである内藤圭祐は『Febri』誌のインタビューで、本作のモチーフが「魔法つかい」と決まった時に感じた思いをこう語っている。


    「プリキュアは12年間『魔法少女ではない』ということを守り続けてたんですけど、ついに手を出したか、と(笑)」


    プリキュアシリーズのコアなファン層の間でも「プリキュアは魔法少女ではない」は共通認識になっていたので、タイトルが発表されたばかりの頃のネット上の反応は賛否両論であった。


    ところが、プリキュアシリーズのコアなファン層以外からは「プリキュアは魔法少女ではない」とされていることを初めて知ったと、むしろそちらで驚かれていた。


    このあたりは魔法少女というジャンルに関する認識が人によって違うことを浮き彫りにしたものでもあったが、変身ヒロイン魔法少女のジャンルの境界を突っ込み出すと不毛なジャンル定義論争になりかねないところはある。


    プリキュアシリーズにもっとも大きな影響を与えた先行作品は『美少女戦士セーラームーン』であるというのは論をまたないが、この作品は特撮の変身ヒーローをリスペクトして生み出されたものである。しかし、特撮ヒーローが怪人と戦う様子を「魔法少女アニメの方法論」で表現したことが、セーラームーンの大ヒットにつながった。つまり、「お供の妖精」「フリルとリボンの可愛い衣装」「キラキラの変身バンク」「お化粧道具っぽいアイテム」などなどの戦いとは似合わない要素を、あえて戦闘演出の中に組み込んだのが最大の個性だったのである。

    その延長線上にプリキュアもある以上は、プリキュアには魔法少女のDNAが脈々と受け継がれているというのは否定できない事実である。


    それでもスタッフがプリキュアシリーズが魔法少女ではないとしているのは、肉弾戦をするからである。魔法のような不思議な技は敵を最後に浄化する時か、戦闘の補助的な小技としてしか使わない。戦う魔法少女系アニメのほぼ全てが炎や氷を放ったりビームを放ったりと異能力バトルをするので、あくまで肉弾戦主体のプリキュアは「魔法少女ではない」と言うのも間違いではないだろう。

    もっとも、蓋を開ければ本作は「普通の魔法少女が、怪物を肉弾戦で撃退できる格闘系魔法少女に変身できる」という作品だった訳で、そういう意味ではプリキュアの伝統通りだったのだが。

    (なお、格闘描写に頼らずに体を使ったアクションは描けないものかという命題については翌年作が本気で向き合うことになった)


    また、本作のガジェット面でより特徴的なところは、「魔法少女」というよりもさらにクラシカルな魔女っ子」ジャンルへの先祖帰りに近いイメージがあるところだ。魔法の箒にとんがり帽子なんて古臭いアイコンは、テレビアニメ黎明期の魔法少女/魔女っ子アニメでは多く見られたものの、時代が進むにつれて女児向けの魔法少女アニメからは失われていったものである。現代的なセンスの普通の少女が、化粧道具や携帯電話のような現代的なアイテムを使って、アイドルだの婦警さんだのの現代的なコスチュームに変身をするからこそ、現代の女児たちに受けてきたのだから。

    プリキュアシリーズもまたそういう「現代的な女児のセンス」を重視してきたものである。そんなプリキュアが逆に古典的な魔法使いのイメージにこだわるというのは、逆に新鮮なところがあるだろう。

    もっとも、ハリポタの大ヒットや日本でのハロウインの普及のおかげで、プリキュアシリーズ開始時に比べれば2016年時点では古典的な魔法使いイメージも子供たちにも身近になっている。古典的な魔法使いのイメージを拾ったのもそのためだろう。当然、本作にもハリポタのオマージュは多分に含まれている。

    しかし本作でも、プリキュアの各カラフルスタイルのポップでコケティッシュなコスチュームデザインや、定番のスマートフォン型アイテムの登場など、「現代的なセンス」は相変わらずであり、決して古典的な部分だけで終わらせようとしていない。


    ちなみに東映アニメーション的には2016年は会社創立60周年という記念すべき年であると共に、

    『プリキュア』シリーズのみならず他社作品をも含めた魔法少女変身ヒロイン物の源流にして原点とも言える東映魔女っ子シリーズ」の第1作『魔法使いサリー』(1966年版:原作横山光輝)が放送されてから50周年というメモリアルイヤーでもあり、東映アニメーション&ABCでの公式サイトで使われているキービジュアルの絵(魔法学校の制服を着用した2人とモフルンが魔法のホウキで空を飛ぶ描写)は、『サリー』のアイキャッチをモチーフにした感がある。

    ただし今回の企画において、上記の「メモリアルイヤー」との意図的な関係はなく偶然であり、企画を進めてるうちにこれに気付いたという(アニメージュ2015年3月号記事より)。


    プリキュア以前からニチアサの女児アニメ枠を見ているベテランの大友にとっては、東映魔女っ子シリーズよりももっと近年の作品である『おジャ魔女どれみ』シリーズを思い出す人の方が多かったようだ。『どれみ』はプリキュアと同じ放送枠だったのが大きいのだろう。

    しかし『どれみ』は「争わない」「傷つけない」を徹底したシリーズだったため、良くも悪くもプリキュアシリーズとは真逆の立ち位置。「もしかするとプリキュアが戦わない路線になるんじゃないか」という不安の声も聞かれたぐらいだが、「魔法少女は悪と戦うのが普通」と自然に捉えている層には逆にこう言う不安もピンとこなかったかもしれない。


    なお、本作が魔法モノになった理由には前作『Go!プリンセスプリキュア』の存在も大きいという。プリキュアシリーズではこれまでは女児が憧れる明快な職業や役割(ロール)をモチーフにすることは避けてきたのだが、『ゴープリ』はあえて「プリンセス」という明快なロールをモチーフにするチャレンジを行った。その結果、初動がすごくよく尻上がりに評判が上がってきたということ。それと比べて出だしのインパクトが薄れるのは避けたいということで、『ゴープリ』と同じく明快なロールをモチーフにする路線が春の時点ではすでに決定されていた。

    そして、「プリンセス」に匹敵するような女児が憧れる普遍的な職業や役割は何かということを考えていく中、女児向けアニメの伝統的なストックキャラクターである「魔法少女」の採用があえて決断されたのである。


    またみてね編集

    本作では『スイートプリキュア』までは恒例だった「今回もしくは次回の内容をエンドカードでパロディする」というお遊びが復活している。

    また、シリーズ初の試みとしてエンドカードが毎週描き下ろしになっている(『スイート』までのエンドカードは確かに週代わりだったが、本編に使われているカットを編集して作ったコラ画像の時も多かった)。


    ハピネスチャージプリキュア!』以降はエンドカードで視聴者からの似顔絵を紹介するのが定番化しており、本作でも7話から20話は似顔絵コーナーだったが、なんと似顔絵の内容をネタに絡めた独自のエンドカードを毎週新しく作っていた。


    毎週のエンドカードを誰が描いているのかはエンドクレジット上では明記はされないが、演出助手の豊田百香氏がTwitterにて1年間全て担当すると明言している。

    プリキュアシリーズでエンドカードが週代わりだった時代はその放映回の演出助手が作成担当するという伝統があったので、本作でもそれを踏襲しているどころか専任担当者を設けていることになる。


    放送回編集

    ※放送開始後随時追加してください。(ネタバレ注意)

    話数サブタイトル放送日程備考カラフルスタイル
    1話出会いはミラクルでマジカル!魔法のプリキュア誕生!2月7日朝日奈みらいリコモフルン朝日奈今日子結希かの子バッティヨクバール初登場/みらいがリンクルストーン・ダイヤの片割れを入手/みらいとリコがリンクルストーンキュアミラクルキュアマジカルに変身ダイヤスタイル
    2話ワクワクの魔法学校へ!校長先生はどこ!?2月14日校長教頭ヤモー初登場ダイヤスタイル
    3話魔法商店街でショッピング!目覚めるルビーの力!2月21日スパルダフランソワグスタフトッドフック魔法の水晶初登場/ルビースタイル初変身/リンクルストーン・ルビー入手ルビースタイル
    4話魔法の授業スタート!ふしぎなちょうちょを探せ!2月28日ガメッツ、アイザック先生、ジュンケイエミリーはーちゃん初登場ダイヤスタイル
    5話氷の島ですれ違い!?魔法がつなぐ友情!3月6日補習授業2回目/みらいとリコがケンカ/リンクルストーン•アクアマリン入手ルビースタイル
    6話特訓!魔法の杖!先生はリコのお姉ちゃん!?3月13日リズ初登場ダイヤスタイル
    7話人魚の里の魔法!よみがえるサファイアの想い!3月20日ロレッタ、シシー、ナンシー、ドロシー初登場/サファイアスタイル初登場/リンクルストーン・サファイア入手サファイアスタイル
    8話魔法のほうきでGO!ペガサス親子を救え!3月27日リンクルストーン・ピンクトルマリン入手ダイヤスタイル
    9話さよなら魔法界!?みらいとリコの最終テスト!4月3日リズとの魔法対決ルビースタイル
    10話ただいま!ナシマホウ界!ってリコはどこ?4月10日リココロネ/リンクルストーン・トパーズ発見サファイアスタイル
    11話モフルンの初登校?ワクワクのトパーズをゲットモフ!4月17日リコが朝日奈家に同居決定/リコが津成木第一中学校に初登校/十六夜リコ初名乗り/高木先生勝木かな長瀬まゆみ大野壮太初登場/トパーズスタイル初登場/リンクルストーン・トパーズ入手/はーちゃんがトコトコ期に成長トパーズスタイル
    12話満天の星空とみらいの思い出4月24日リンクルストーン・タンザナイト入手ルビースタイル
    13話たのしいBBQ!幸せたくさんみ~つけた!5月1日リンクルストーン・ペリドット入手サファイアスタイル
    14話みんな花マル!テスト大作戦!5月8日リンクルストーン・ムーンストーン入手ダイヤスタイル
    15話ハチャメチャ大混乱!はーちゃん七変化!5月15日プリキュアシリーズ放送600回目トパーズスタイル
    16話久しぶりっ!補習メイトがやってきた!5月22日補習メイトの名称初登場/スパルダ退場サファイアスタイル
    17話水晶さんおしえて!おばあちゃんの思い出の人5月29日リンクルストーン・ガーネットがガメッツに奪われるトパーズスタイル
    18話魔法界再び!リンクルストーンを取り返せ!6月5日ガメッツ退場/リンクルストーン・ガーネット奪還及び入手ルビースタイル
    19話探検&冒険!魔法のとびらのナゾ!6月12日リンクルストーン・アメジスト入手サファイアスタイル
    20話ドタバタでヤバスギ!魔法界に生まれたエメラルド!6月19日バッティ退場/リンクルストーン・エメラルド出現ルビースタイル
    21話STOP!闇の魔法!プリキュアVSドクロクシー!6月26日プリキュアとドクロクシーの最終決戦/ヤモー退場/はーちゃんキラキラ期に成長/ドクロクシー退場/はーちゃんがクシィの魂を連れて行方不明にダイヤスタイル
    22話芽生える新たな伝説!キュアフェリーチェ誕生!7月3日事実上の第二部開始/キュアフェリーチェラブー初登場/ラブーによるヤモー復活、スーパーヨクバール召喚/はーちゃんが人間態となり再会【本話よりABCアニメーションが製作参加】ダイヤスタイル、エメラルドスタイル
    23話これからもよろしく!おかえり、はーちゃん!7月10日花海ことはの名前の由来トパーズスタイル、エメラルドスタイル
    24話ワクワクリフォーム!はーちゃんのお部屋づくり!7月17日ビーズメーカー登場ルビースタイル、エメラルドスタイル
    25話夏だ!海だ!大はしゃぎ!かき氷が食べた~いっ!7月24日水着回サファイアスタイル、エメラルドスタイル
    26話想いはみんな一緒!はーちゃんのクッキー7月31日ヤモー退場により闇の魔法つかい勢力消滅ダイヤスタイル、エメラルドスタイル
    27話Let'sエンジョイ!魔法学校の夏休み!8月7日終わりなき混沌が本格的な行動を開始ダイヤスタイル、エメラルドスタイル
    28話魔法界の夏祭り!花火よ、たかくあがれ!8月14日夏祭り回サファイヤスタイル、エメラルドスタイル
    29話新たな魔法の物語!主役はモフデレラ!?8月21日モフデレラ/謎の馬車、現るトパーズスタイル、エメラルドスタイル
    30話魔法の自由研究!が、終わらな~い!!8月28日シャーキンスベニーギョ初登場ルビースタイル、エメラルドスタイル
    31話結晶する想い!虹色のアレキサンドライト!!9月4日リンクルストーン・アレキサンドライト入手/アレキサンドライトスタイル初登場/ラブー退場ダイヤスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    32話ワクワクいっぱい!はーちゃんの学校生活!9月11日ボールにセグウェイ乗り/トパーズの精霊からの認証トパーズスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    33話すれ違う想い!父と娘のビミョ~?な1日!9月18日リアン正式登場/ムーンストーンの精霊からの認証サファイアスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    34話ドキドキ!初恋の味はイチゴメロンパン!?9月25日ルビーの精霊からの認証/オルーバチクルン初登場ルビースタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    35話生徒会長総選挙!リコに清き一票を!10月2日ガーネットの精霊からの認証ダイヤスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    36話みらいとモフルン、ときどきチクルン!って誰!?10月9日サファイアの精霊からの認証サファイアスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    37話魔法が決め手?冷凍みかんのレシピ!10月16日冷凍みかんの作り方ルビースタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    38話甘い?甘くない?魔法のかぼちゃ祭り!10月23日渡辺麻友がゲスト出演/一瞬だけ登場する『ふたりはプリキュア』シリーズのメップルミップル/プリキュアパフェトパーズスタイル・エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    39話今日はハロウィン!み~んな笑顔になぁれ!10月30日ハロウィン回/アクアマリンの精霊からの認証サファイアスタイル・エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    40話愛情いっぱいのおめでとう!リコの誕生日!11月13日誕生日回(リコ)/リリア初登場/タンザナイトの精霊からの認証ダイヤスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    41話ジュエリーな毎日!魔法学校へ放課後留学!11月20日魔法学校でお泊まり会ルビースタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    42話チクルンにとどけ!想いをのせた魔法のプリン!11月27日シャーキンス退場/アメジストの精霊からの認証トパーズスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    43話いざ妖精の里へ!あかされる魔法界のヒミツ!12月4日妖精の里の女王レジェンド女王初登場/スパルダ復活サファイアスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    44話モフルン大奮闘!みんな子供になっちゃった!?12月11日ロリキュア回/ガメッツバッティ復活/ピンクトルマリンの精霊からの認証ダイヤスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    45話想いは時を超えて…!友情のかたち!12月18日スパルダ、ガメッツ、元の動物に戻される/オルーバの退場トパーズスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    46話魔法のクリスマス!みらい、サンタになる!?12月25日クリスマス回/プリキュアサンタ/ペリドットの精霊からの認証ルビースタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    47話それぞれの願い!明日はどっちだー?2017年1月8日正月回/デウスマスト降臨サファイアスタイル、エメラルドスタイル⇒アレキサンドライトスタイル
    48話終わりなき混沌!デウスマストの世界!!1月15日ダイヤ、エメラルドの精霊からの認証ダイヤスタイル、エメラルドスタイル
    49話さよなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!1月22日アルティメットはーちゃん/戦い終わって、数年後……全てのスタイルの総登場
    50話キュアップ・ラパパ!未来もいい日になあれ!!1月29日最終回にして数年後を舞台にした後日談/中学生の姿に戻されるみらいとリコ/最後の敵・ドクロムシー/ゲストキャラの総出演/そしてフシギな女の子との出会いも…!/キュアミラクルからキュアホイップへのバトンタッチダイヤスタイル、エメラルドスタイル

    ストーリー展開(ネタバレ注意)編集

    みらいとリコの出会い、そして魔法界へ(第1話~第3話)編集

    春休みのある日のこと。もうすぐ中学二年生になる朝日奈みらいは、この世界の裏側にある魔法界からやってきた「魔法つかい」のリコと出会う。

    リコは奇跡の力を秘めた宝石「リンクルストーンエメラルド」を探しているらしいが、同じくエメラルドを探していたドクロクシーが率いる「闇の魔法つかい」と呼ばれる敵勢力も登場し、みらいとリコの前にドクロクシーの手下のひとり・バッティが襲ってくる。

    絶体絶命の危機の時、リコとみらいがそれぞれ持っていたペンダントが光り出し、ふたりは魔法界の伝説に語られる「魔法つかいプリキュア」へと大変身。怪物を撃退して危機を脱し、同時にみらいの持っているテディベア・モフルンに命が宿ったのだった。


    リコはみらいとプリキュアになったことを魔法学校の校長に報告するため、みらいを魔法界へと連れて帰ることになる。

    魔法界に到着したリコとみらいは、魔法学校の校長先生にこれまでの出来事を報告する。

    校長は、リンクルストーンは全部で12個ありプリキュアはそれらに導かれた存在であることや、みらいとリコがプリキュアを続けるならばリンクルストーンを求める闇の魔法つかいとの戦いは避けられないと告げる。

    初めて会った頃


    こうして、普通の日常を送っていたみらいとリコ2人の少女は、伝説の魔法つかい・プリキュアとしてリンクルストーン・エメラルドをめぐって戦いに巻き込まれていく。


    魔法学校の補習授業(第4話~第9話)編集

    ちょうど春休みということで、みらいはしばらく魔法界に滞在することになり、魔法商店街の住人と打ち解けながらリンクルストーンを探す冒険の日々が始まった。

    魔法学校で生活を送ることになったみらいは、補習授業を課せられたリコに付き合う形になりその過程で同じく補習授業を課せられたジュンケイエミリーとも友人関係になる。

    みらいたちは、魔法学校、ひゃっこい島、人魚の里、魔法の森での補習を悪戦苦闘ながらも親子ペガサスや人魚3人娘などの魔法界の生物と打ち解け、次々と突破していく。


    一方、ドクロクシーの手下・スパルダガメッツもプリキュアを襲撃するようになり、プリキュアと闇の魔法つかいとの戦闘が本格的なものになっていく。

    星屑の海でみらリコ!


    そんな日々の中で、2人はリンクルスマホンに潜む妖精・はーちゃんと出会い、仲間にする。

    みらい、リコ、モフルン、はーちゃんの4人はそれからずっと家族のような絆で結ばれることになった。


    リコたちは最後の補習である魔法対決に挑み、魔法つかいの秀才にしてリコの姉であるリズが対決相手であることに、数々の補習で少しずつ成長したみらい、リコ、ジュン、ケイ、エミリーの強い絆と結託によってリズを相手にしても諦めず、結果的に勝利したことで補習授業を合格することに成功した。

    魔法学校の補習授業を終え、5個のリンクルストーンを集めた時点でナシマホウ界の春休みがちょうど終わりを迎えたので、みらいはナシマホウ界へ帰還することになる。

    また、ナシマホウ界にもリンクルストーンがあるらしいことを知ったリコも、校長の助言もあってナシマホウ界へと短期留学することになった。

    先生と一緒にマホプリ 第04話 補習組


    そして、モフルンとはーちゃんも付いていき、物語の舞台はみらいの住む「津成木町」へと移る。


    ナシマホウ界の1学期(第10話~第15話)編集

    みらいとともにナシマホウ界にやって来たリコは、「十六夜リコ」として朝日奈家に居候しながら、みらいと同じ津成木第一中学校に通うことになった。

    そして、みらいとリコはナシマホウ界でもリンクルストーンを探す日々を送ることになる。

    リコは魔法界との文化の違いで慣れない日常や、魔法を秘匿しなくてはいけない掟に苦心するも、みらいの助けを借りてナシマホウ界でさまざまな新しいことを体験していく。

    ナシマホウ界で学校生活を送るリコは、朝日奈家の人々やみらいの友人である長瀬まゆみ勝木かなとの交流によって順調にナシマホウ界の生活に慣れ、ナシマホウ界へと遊びに来たジュン、ケイ、エミリーもまゆみやかなと交流する。


    一方、ドクロクシーの側近・ヤモーが占いの予言により、リンクルストーン・エメラルドの反応がナシマホウ界にあると察知し、そのことを受けて闇の魔法つかいたちもナシマホウ界にやってきて、プリキュアの戦いはこちらの世界でも続くことになる。

    みらリコ〜色々まとめ(その38くらい)


    妖精のモフルンとはーちゃんはナシマホウ界でも目立った行動をすることが多々あり、みらいたちの学校や町中を遊び半分に動き回るなど、みらいとリコを困らせることもあったが、その過程ではーちゃんは反省するといった感情を学んでいき、モフルンははーちゃんの保護者として精神的に更に成長するようになる。


    ナシマホウ界でさまざまな人との経験をしたリコは精神的に成長し、魔法界とナシマホウ界両世界が交流する大切さを知り立派な魔法つかいになるという夢も着実に進めるなど、姉のリズからも認められる程にまで成長する。

    みらいみらいみらいみらいみらいみらい補習メイトと


    ある日、ドクロクシーの手下・スパルダの報告によって「リンクルスマホン」の存在をドクロクシー側に知られてしまう。


    闇の魔法つかいとの決戦(第16話~第21話)編集

    プリキュアたちがリンクルスマホンを入手していたことを知った闇の魔法つかいたちは本格的にプリキュアを狙うようになり、はーちゃんがリンクルスマホンと関係があることを察したスパルダは最終形態になってリンクルスマホンの強奪を試みるも、プリキュアによって浄化される。

    順調にリンクルストーン集めを進めていたプリキュアとはーちゃん、モフルンだが、10個目のリンクルストーンであるガーネットがガメッツによって奪われた。ガーネットを奪還すべくプリキュアたちはガメッツが待ち構えている魔法界へ赴くことになり、激闘の末ガメッツを浄化してリンクルストーン・ガーネットを取り返す。


    これからの活動の指導を受けるべく魔法学校の校長と接触しようとしたプリキュアだが、彼は魔法の転移門である『開かずの扉』を開いてどこかに行ったらしいことを知る。

    扉を探す中で怪物と化したバッティと激突し、結果としてバッティを撃退して11個目のアメジストも入手。残るはエメラルドのみとなった段階ではーちゃんに変化の兆しが訪れ、はーちゃんはリンクルスマホンの中で休眠状態に入る。

    センシティブな作品ふぁいあー!


    みらいとリコはようやく見つけた扉を使って校長の向かった場所へと転移するが、辿り着いた場所はなんと闇の魔法つかいの本拠地だった。

    そしてドクロクシーの正体が校長先生の友人のクシィであることが判明し、校長先生は彼を止めようと戦うが歯が立たず、プリキュアの2人がかりでも全く敵わず、リンクルスマホンの中で眠っているはーちゃんはドクロクシーに捕まってしまう。

    さらに魔法界から問題のリンクルストーン・エメラルドが現れ、遂にドクロクシーの手に渡り彼の闇の魔法が強くなってしまう。

    しかしそれでも諦めないみらいとリコは、リンクルストーン・ダイヤで変身しドクロクシーと最後の戦いに挑む。その際中ドクロクシーに取り込まれたはずのはーちゃんの力がプリキュアに加勢し、ドクロクシーを見事に打ち倒す。

    しかし彼の怨念が彼女達に襲い掛かる。そこへ解放されたリンクルスマホンからはーちゃんが出てきて、キラキラ期へと成長。はーちゃんが彼の怨念を癒した事によりクシィは浄化された。

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    こうして2人はリンクルスマホンを奪還し、ドクロクシーとの戦いは幕を閉じる。ドクロクシーによって創造された手下たちも消え去り、組織自体が壊滅した。

    しかしはーちゃんとリンクルストーン・エメラルドは行方知らずになってしまった。いつか再会できることを願いつつ、2人はナシマホウ界へ帰還する。


    キュアフェリーチェの登場(第22話~第26話)編集

    はーちゃんを手当たり次第に探し続けたみらいとリコだが手掛かりは全く得られず、そのままセミが鳴く季節へと移る。

    夏休みを目前としたある日、ドクロクシーの側近であったヤモーが謎の魔人・ラブーによって蘇えさせられ、プリキュアたちによってドクロクシーを倒されたことに復讐心を燃やし、消滅したドクロクシーに成り代わって世界を闇に染めることを決意する。

    そして、ヤモーはドクロクシーの残骸の骨を使って「スーパーヨクバール」を生みだし、主君の敵であるプリキュアをしつこく襲うようになる。


    ドクロクシーの力が宿っているスーパーヨクバールに苦戦するプリキュアだったが、戦いの最中に不思議な女の子が乱入してくる。その女の子は新たなプリキュアキュアフェリーチェに変身してヨクバールを浄化した。

    何が起こったのかと驚愕するみらいたちだったが、女の子の面影からしてその正体が人間に生まれ変わったはーちゃんだということに気付き、感動の再会を果たす。

    FELICEみらリコ夏制服


    はーちゃんが持つエメラルドを合わせてついにリンクルストーンが全て揃ったが、はーちゃんの強い希望でリコも含めてナシマホウ界での生活を続けることになる。

    はーちゃんは花海ことはを名乗るようになり、リコと同じくみらいの家に住むことになった。

    そして同時に、襲いかかるヤモーからエメラルドを守るためのプリキュアの新たな戦いが始まった。


    ことはの精神ははーちゃんの頃から変わらない故に幼稚さが残り、その幼い行動によってみらいとリコに迷惑を掛けることが多々あったが、それでもみらいとリコの教育によって徐々に成長していく。

    しかし同時に、ことははリンクルストーン・エメラルドを所持しているためにヤモーから執拗に狙われることになり結果としてみらいとリコに迷惑を掛けていることに苦悩するようになる。

    そして、遂にことははこれ以上みらいとリコに迷惑をかけたくないためにみらいの家から姿を消した挙句、ことはは最終形態となったヤモーに捕らえられてしまうが、彼女を探しに来たみらいとリコが救出することに成功し、3人はヤモーを浄化することに成功する。

    はーちゃんセンシティブな作品


    ドクロクシーの側近・ヤモーを浄化したことで、長らく続いてきた闇の魔法つかいとの戦いに幕を閉じた。


    魔法界の夏休み(第27話~第31話)編集

    闇の魔法つかいとの戦いが終わって世界に平和が訪れ、みらいとリコとことはは夏休みを魔法学校で過ごすことになり、その夏休みの間にジュン、ケイ、エミリーとともに魔法学校の夏祭りや自由研究等を楽しむ日々を送る。

    夏休みの中で、成長したジュン、ケイ、エミリーは自分たちの夢を抱くようになり、リコも将来の夢について考えるようになる。

    しかし、ことはは自分が何者か知らないことへの不安感を密かに増すようになる。


    みらいたちの平和もつかの間、今度は「終わりなき混沌」と呼ばれる悪の勢力が出現する。

    彼らはデウスマストなる存在に仕える眷属達であり、魔法を超える混沌の力「ムホー」の使い手たちだ。

    その眷属のひとり・ラブーが遂にプリキュアたちの前に出現し、「天の彼方から永劫の渇きと共に訪れる終わりなき混沌・デウスマストが間もなく来る」という宣言をする。

    ラブーが召喚するドンヨクバールは強敵であり3人は苦戦を強いられる。

    しかし、ミラクルたちも今までよりも仲間との結束を強固なものにする。

    マホプリ 第16話 補習メイトがやってきたマホプリ 第29話 モフデレラ


    そんな日々を送る中、ある晩、みらいたちは「シンデレラ」の夢を見る。

    そして、その夢に出てきた馬車『レインボーキャリッジ』が、翌朝に目覚めるとミニチュアとして枕元に置いてあったという不思議な体験をした。


    楽しい日々は瞬く間に過ぎ去り、みらいたちはナシマホウ界に帰還することになる。

    一方、プリキュアたちに連敗続きに焦ったラブーは遂にプライドをかけて本気を出すことになり、カタツムリニアで帰路につくみらい達を襲撃する。

    最終形態と化したラブーのパワーは凄まじく、プリキュアたちは予想を超える苦戦を強いられるが、プリキュアたちは魔法によって絆を繋いできたことを思い出して立ち直り、更にはアレキサンドライトスタイルおよび合体技「プリキュア・エクストリーム・レインボー」を会得したことでラブーを浄化することに成功する。

    オバレプリキュア!オーバー・ザ・レインボー!


    ラブーとの戦いを終えたみらいたちは、ようやくナシマホウ界へと帰還する。


    ナシマホウ界の2学期(第32話~第36話)編集

    ナシマホウ界に着いたみらいとリコは早速、津成木第一中学校の新学期に向けて行動に移り、はーちゃんもその中学校に入学することになる。

    学校生活では、ことはがサッカー部の部長として苦悩していた大野壮太を励ましたことで彼と仲良くなったり、リコが仕事の関係で不在がちな父親のリアンとの再会を果たし、長瀬まゆみと勝木かなが互いに友人関係にまで発展し、リコと並木ゆうとが生徒会選挙を通じて互いに交流を深めるなど、みらいたちの人間関係も進んでいく。


    一方、デウスマストの眷属・シャーキンスベニーギョが長い眠りから目覚め、同志のラブーを倒したプリキュアたちを脅威と見なし、彼女たちを徹底的に潰そうと襲撃してくる。

    そして、デウスマストの眷属の中でも最初に目覚めて暗躍していたオルーバとその手下・チクルンも表舞台へと遂に姿を現す。

    センシティブな作品【まほプリ】初恋は甘く酸っぱく、そしてほろ苦い


    オルーバの手下・チクルンはプリキュアを調査した結果、プリキュアの力にモフルンが関係していると認識し、モフルンを調査するためにみらいたちと接触を図り、彼女達との交流を深めるにつれ、チクルンはみらいたちに親しみを抱くようになる。


    一方、チクルンの主・オルーバはチクルンの報告でモフルンに興味を抱き、モフルンに接触するため初めてプリキュアたちの前に出現し、プリキュアとモフルンの強い絆を目のあたりにしたことでモフルンの強さが本物のであると確信に変わり、遂には強引にモフルンを連れ去ろうとするが、プリキュアとモフルンの強い絆の前に失敗に終わる。


    オルーバを退けたあと、みらいとモフルンの仲がさらに強固なものになリ、オルーバの攻撃から助けてくれたという理由でみらいたちに感謝するようになる。

    二人は仲良しオルーバ様のあれこれ


    しかし、それでもチクルンはスパイを止めるわけには行かなかったため、罪悪感を感じながらもプリキュア達の友達として過ごした日々の全てをオルーバに細かく報告していた。みらい達はまだそのことは知らない……


    魔法界とナシマホウ界の交流(第37話~第42話)編集

    ナシマホウ界での生活を送るみらいたちは、終わりなき混沌・デウスマストの調査のために姿をくらますことの多い魔法学校の校長を心配し、彼に会うため魔法界へと向かう。

    再び魔法界へと来たみらいたちは、魔法界の様々なイベントに参加したり、みらいの提案で魔法学校の生徒や教師たちがハロウィンの日に混じってナシマホウ界へと出向いたり、リコの誕生日にみらいの家族とリコの家族同士が交流したりと、少しずつだが、魔法界とナシマホウ界の人間同士が交流をするようになる。


    さらに、魔法界とナシマホウ界を隔てる「狭間の世界」が縮んでいることが判明し、みらいたちはその状況を利用して、昼はナシマホウ界で過ごし、放課後は魔法界の魔法学校で過ごすという最高潮にわくわくもんな生活を送るようになる。

    センシティブな作品まゆゆ回!


    一方、オルーバはムホーの力に抗うプリキュアをかつて自分たちを地上に封印した存在との関連性を結びつけるようになり、最初はオルーバの見解に否定的だったシャーキンスとベニーギョも次第にプリキュアの力を警戒するようになる。


    みらいたちに情が沸いていたチクルンは、本気を出すことを決意したシャーキンスを阻止するため、彼に「リンクルストーンを奪えば、もうみらいたちに手を出す必要もなくなる」という提案し、みらいたちが危険な目に合わせないよう画策する。

    シャーキンスはチクルンの言葉に乗り、彼にリンクルストーンを奪ってくることを命令し、チクルンは命令通りにリンクルストーンを奪ってくるが、シャーキンスはチクルンとの約束を守る気は最初からなく、変身できないみらいたちに攻撃をしかけてくる。


    シャーキンスの行為に激怒したチクルンは、葛藤の末にプリキュアたちを助けることを決意し、自力でシャーキンスに立ち向かい、チクルンの必死の奮闘もあってプリキュアたちはシャーキンスを浄化することに成功する。

    それってとってもワクワクもんだぁ!【まほプリ】チクルンを描いてみた


    チクルンは今までのことをみらいたちに謝罪を行い、彼女たちと和解してデウスマストの眷属たちと完全に決別する。

    そして、オルーバに脅されていたチクルンの経緯を知ったみらいたちは、先ずはチクルンの故郷である「妖精の里」に出向くことになる。


    闇の魔法の真実(第43話~第45話)編集

    チクルンの故郷・妖精の里に来たチクルンは、妖精の里の女王や仲間たちとの再会を果たして和解する。

    さらに、みらいたちは妖精の里のレジェンド女王から、「魔法界とナシマホウ界は元々1つの世界(花の海)だった」ことや「花の海の守護者にして、すべての命の母であるマザー・ラパーパがデウスマストとその眷属たちを封印した」という過去を知らされる。

    そして、チクルンは妖精の里に残ることを決意し、みらいたちはチクルンと別れて妖精の里を後にする。


    一方、前々からデウスマストの降臨の準備を秘密裏に進めていたオルーバは、闇の魔法つかい・ドクロクシーの魔導書を入手しており、その本に記された「闇の魔法」に一定の評価を下し、闇の魔法の力を試すためにドクロクシーの手下だったスパルダ、バッティ、ガメッツを復活させ、彼らを使ってプリキュアを始末させようと目論む。

    スパルダは闇の世界を創造しようオルーバに協力し、ガメッツはキュアフェリーチェとの交戦に執着するようになるが、その一方でドクロクシーを失ったバッティは自分の存在意義を見失う。

    ショタクシィといろいろまとめ


    かつての親友であるクシィの魔導書をオルーバに奪われた魔法学校の校長は、かつての親友が残した魔導書を奪還するためナシマホウ界へと出向き、オルーバから書物を取り返すことを決意する。

    そこに、クシィの魔導書を持ったオルーバが現れ、未だ封印されているデウスマストの眷属たちを復活させるため、プリキュアたちとスパルダたちが争うことで発生されるエネルギーを得ようと目論む。クシィが発展させた「闇の魔法」にはそういう使い方ができるというのだ。


    しかし、スパルダは闇の世界を自分で創るためにオルーバを裏切り、ガメッツはオルーバの命令を無視してキュアフェリーチェとの決闘に挑む等、想定外の事態に激怒したオルーバは遂に本性を現し、最終形態へと変貌してプリキュアやスパルダたちを始末しようとする。

    そして冥土の土産としてオルーバから語られた驚愕の真相。実は「闇の魔法」は、マザー・ラパーパによって封印された眷属を復活させるものとして用意されていたのだ。そもそもオルーバ達4人の眷属が復活できたのも、ドクロクシーが世界を闇に染めようとしたことで封印にダメージが与えられた結果である。

    たが、あくまでも闇の世界の創造にこだわるスパルダや、己の力を信じて生きる決意のあるガメッツは、自らが「デウスマストの眷属が復活するための道具」に過ぎないと知っても怯むことなくオルーバに立ち向かう。しかし、実力の差は如何ともしがたくあっけなく返り討ちにされ素体に戻された。


    バッティだけは戦おうとしなかったが故に生き残ったが、仲間たちの奮闘やヤモーが残したドクロクシーの人形に何かを感じ、戦う決意を再熱させる。スパルダ、ガメッツ、ヤモーらの素体とドクロクシーの人形を合成させて「モットヨクバール」を召喚し、自分たちの誇りをかけてオルーバに立ち向かう。一方のオルーバも召喚したドンヨクバールでそれを迎え撃つ。闇の怪物と混沌の怪物の激闘の結果、最終的にバッティの召喚したモットヨクバールがオルーバが召喚したドンヨクバールを撃退した。

    男たちの戦いクシィの残したもの


    そして、バッティの参戦の隙を突いてプリキュアがオルーバを浄化することに成功し、バッティはかつての仲間たちの素体らを引き連れ、どこかへと去っていく。

    校長はクシィの魔導書を奪還することに成功し、その魔導書に記されたクシィの真意を知り、デウスマストとその眷属たちに立ち向かう意思をさらに強固なもにする。


    終わりなき混沌の襲来(第46話~第49話前半)編集

    一方、オルーバはプリキュアに倒される直前に自分の命と引き換えにデウスマストの眷属たちを復活させることに成功しており、封印されていた眷属たちは不完全ながらも復活を果たす。

    その頃、みらい、リコ、ことは、モフルンは楽しい日常がいつまでも終わらないことを願いつつも、その日常が終わることへの不安も抱き始める。


    デウスマストの降臨が間近に迫っていることを悟ったベニーギョはプリキュアを本気で始末する決意を固め、不完全に復活した眷属たちを吸収して最終形態となり、プリキュアを始末しようと襲いかかる。

    しかし、ベニーギョは揺るぎない意思を抱くプリキュアたちに圧倒され、彼女たちの必殺技で浄化されかけるが、遂にデウスマストが降臨したことで助かる。


    デウスマストによって復活を果たしたラブー、シャーキンス、オルーバ、その他全ての眷属たちと共にデウスマストに吸収され、終わりなき混沌・デウスマストは完全に復活を果たし、魔法界とナシマホウ界を混沌の力で飲み込んでしまう。

    しかし、ラパーパが地上に残した最後の力の残滓がかろうじて完全な混沌化を防ぎ、魔法界とナシマホウ界が混じり合う奇妙な世界が生まれることになった。

    現れる混沌デウスマスト様


    人々の認識も改変され、何の違和感もなく魔法界の人間とナシマホウ界の人間が仲良く過ごす世界に心地よさを感じつつも、このまま放置しておくと世界の混沌化が進むだけと知る。

    さらに、デウスマストの正体が宇宙が誕生するより前にあった混沌そのものであること、魔法界とナシマホウ界を狙う目的は、宇宙の誕生と匹敵する無限の力を秘めている「生命」とそれを生み出す「大地」のエネルギーを自らと同化することで、宇宙全てを原初の混沌に戻すパワーを得ようとしていた。


    みらいたちは、魔法界とナシマホウ界をデウスマストに飲み込まれる事態を阻止しようと試みるが、デウスマストを倒すとその反動で魔法界とナシマホウ界は完全に離れることを知り、二度と行き来ができなくなるだろうと警告され、みらいたちは酷く落胆する。

    しかし、みらいたちは自分たちの日常並びに世界を守るため、互いに離れ離れになったとしてもデウスマストを追い払うことを決意する。

    その思いは始まりのリンクルストーンであるダイヤと終わりのリンクルストーンであるエメラルドの認証を呼び起こし、ついにプリキュア達はマザー・ラパーパの全ての力を受け継ぐ資格を得た。


    キュアフェリーチェはマザー・ラパーパそのものとして生まれ変わり大地と一体化。そしてミラクルとマジカルもすべての変身スタイルを駆使してデウスマストに立ち向かう。

    太陽そのものと同化したデウスマストはかつてよりも強力になっており、戦いの最中で大地の全てが混沌に飲まれてしまうが、その大地に住まう命の「思い」は混沌にも飲まれずに残されていた。

    そして、全ての命の願いを受け取ったプリキュアは新たな必殺技でデウスマストを宇宙の彼方へと放逐して浄化することに成功する。

    「混沌よ、あっちへ行きなさい!」また会えるよね


    だが、キュアフェリーチェは混沌化した世界を元に戻す太母の役割を担うため大地と同化し姿を消す。

    そして、二つの世界は元の姿を取り戻すが、兼ねてから予言された通り離れ離れになってしまい、みらいとリコはお別れの言葉を残し、それぞれの世界へと帰還していく。そしてモフルンもまた、ただのぬいぐるみへと戻ってしまう。


    奇跡の魔法に祝福を(第49話後半~第50話)編集

    それから数年後、みらいは中学校や高等学校を経て大学に進学し、まゆみやかなと学生生活を送っていた。しかし、成長してもみらいはリコたちと別れたことを忘れずにいた。


    ある夜、みらいはモフルンだったぬいぐるみを連れて出歩くと、かつて自分が使っていた魔法の杖を発見する。そして、「みんなにまた会いたい」という思いが募り、魔法の杖を使って懸命に魔法を唱え続ける。

    その願いは叶うことになり、大人になったリコはみらいの前に現れて、みらいとリコは再会を果たす。さらに、みらいの強い想いの作用でモフルンも再び動けるようになり、ことはも姿を現す。


    これらは、思いや繋がりで成熟した奇跡の再会となった。

    帰ってきたリコ


    成長したリコは魔法学校の教職員になっており、ことはは遥か遠くの宇宙から世界を見守る役目を担っていた。

    久しぶりの再会を果たしたみらいたちは、ことはの魔法によってかつてのプリキュアだった年齢に戻され、「中学生時代の思い出」を一日限りで取り戻すことになる。

    この姿で子供の頃にやり残したことをしようかと思っていたところに、ドクロムシーという謎の怪物が出現し、世界中のスイーツを奪い尽くそうと動き出すし。さらに、ドクロムシーをドクロクシーの忘れ形見と判断して喜びに満ちたヤモーが復活を果たし、ヤモーとドクロムシーによる悪事が世界各地で発生する。

    ヤモーたちの目論みを阻止するため、みらいたちは久しぶりにプリキュアへと変身する。さらに、『キラキラ☆プリキュアアラモード』の主人公である宇佐美いちかことキュアホイップの参戦によってドクロムシーを追い詰め、プリキュアの浄化によってドクロムシーの虫歯を治す。

    ドクロムシーの虫歯を治したプリキュアに借りを作られたヤモーは撤退することになり、世界にまた平和が訪れる。


    魔法界やナシマホウ界でそれぞれの人たちが出会い、成長し、新たな一歩を進んで、そしてつながっていく。みらい、リコ、ことは、モフルンはこうした光景を見ながら、自分たちそれぞれの未来に進むことを決意し、未来が良い日になるよう魔法をかけるのだった。

    みらリコはーリコ先生

    MAHO GIRLS PRECURE!50話ありがとう


    その裏で、魔法の水晶は世界に強大な力が生まれつつあるという予言を伝えていた。それはみらい達がかけた幸せの魔法がいつか叶うということなのか、それとも新たなる世界の危機が到来しようとしているのか、それは校長にさえわからない。

    しかし、彼女達の未来はどんな状況でも輝いているのだろう。


    ドラマCD(ネタバレ注意)編集

    話数サブタイトル関連エピソード備考
    1話Dokkin!魔法界はじめての夜!1話、2話しりとり
    2話マジヤバ!変身ができない日!14話、15話みらい・リコのケンカ
    3話夏だ! 水着を買いにいこう!24話、25話水着回
    4話名探偵ことは! の迷推理!?40話、41話はーちゃんは名探偵
    5話月夜のふたり乗り39話、40話マホカのありか

    Pixivイラストにおける、プリキュアの変身前後の姿のタグの使い分けの配慮について編集

    近年では、変身前の姿のみが描かれたイラストに対して変身後の姿の名前のタグが付けられている事や、変身後の姿のみが描かれたイラストに対して変身前の姿の名前のタグが付けられている事が多い。

    しかし、そのような行為はどちらか一方の姿のイラストのみを検索したい人にとっては検索妨害にあたるので、行うべきではない。

    中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。



    関連タグ編集

    カテゴリータグ名
    関連作品プリキュア/プリキュアシリーズ
    略称・表記ゆれまほプリ/魔法使いプリキュア/魔法使いプリキュア!/魔法つかいプリキュア
    地名・組織名魔法界(プリキュア)/ナシマホウ界/魔法学校(プリキュア)/闇の魔法つかい/終わりなき混沌/魔法商店街/人魚の里/妖精の里/花の海/津成木第一中学校
    用語アイスドラゴン(プリキュア)/カボチャドリ/いちごメロンパン/冷凍みかん/モフデレラ
    アイテムリンクルストーン/リンクルステッキ/リンクルスマホン/レインボーキャリッジ
    カラフルスタイルダイヤスタイル/ルビースタイル/サファイアスタイル/トパーズスタイル/エメラルドスタイル/アレキサンドライトスタイル/ハートフルスタイル
    集合絵タグ魔法つかいプリキュア/補習メイト/大人まほプリ
    パロディキュアライダー/おジャ魔女!プリキュア/プリキュア×まどマギ/魔法少女プリカルなのキュア/ニチアサ魔術協会/爆裂魔法つかいプリキュア/魔法学校の劣等生/おのれデウスマスト/それがプリキュア!
    黒化タグ朝卑奈みらい/一邪夜リコ/刃ーちゃん
    users入りタグ魔法プリ100users入り/魔法プリ500users入り/魔法プリ1000users入り/
    感想タグ物理つかいプリキュア
    共演映画プリキュアオールスターズF/ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!
    オールスターズ関連
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