花の海
はなのうみ
- 花が一面に咲いている花畑の比喩
- 『魔法つかいプリキュア!』で、はーちゃんが花海ことはの姿でナシマホウ界(人間界)に来る前見たという意識の奥底に残された情景→本項で解説。
第21話で行方不明になり続く22話で何故か人間として生まれ変わったはーちゃんが見たという、彼女の意識の奥底に残されていた謎の情景を指す言葉。
緑いっぱいの大地に桃色の花が広がっている美しい世界だが、それがどこなのかまでは長らく謎に包まれていた。
43話にてこの景色の正体は、「世界が魔法界とナシマホウ界に分かれる前の太古の世界」の光景であることが判明する。
この世界は、たった一つの巨大な大陸が海に浮かんでいる惑星であり、その大陸の中心に宇宙にも届くくらいの大きさの大樹が生えている。大陸はその全土が花に覆われており、そこにあらゆる種族が仲良く暮らしていたという。この地に住まうものたちには大樹からの祝福として小枝が贈られていた。その小枝は振るうことで魔法が使えるものであり、これは現在の魔法界の「つえの木」と同様のメカニズムである。つまり「花の海」は現在の魔法界と同様、もしくはそれ以上に魔法に満たされた世界であった。
しかし、これは人々の記憶からも歴史からも忘れ去れる程の太古の光景。なぜことはがそのような古い時代の光景を記憶の奥底に持っているかは、この時点では明かされなかった。
(その当時を生きていた人間はいないが妖精ならば健在で、花の海の話を語ってくれた妖精の里のレジェンド女王は生き証人である)
この大樹にはあまねく命の母と呼ばれる女神的存在「マザー・ラパーパ」が宿っており、彼女が世界を守っていたが、ある日突然やって来た終わりなき混沌・デウスマスト率いる眷属の侵攻にあう。世界やそこに住まう全ての命を護る為に立ち向かったラパーパとの激しい攻防戦の末に眷族たちは封印され、デウスマストもはるか遠くへと追放されるが、その時の戦いでラパーパは力尽き、更に世界を支えていた花の海の大樹が折れて時空の狭間へと消えてしまった。
そして、守護者と大樹を失った大地はナシマホウ界へと姿を変え、時空を彷徨う大樹は自らの魔力で海と空と島を生み出し魔法界を作り出したのだという。