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小説ハートキャッチプリキュア!

しょうせつはーときゃっちぷりきゅあ

講談社キャラクター文庫シリーズとして刊行された小説作品。※表紙は小説と関係ありません。
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著・山田隆司、イラスト・馬越嘉彦

概要編集

小説ふたりはプリキュア』と同時発売されたプリキュア小説シリーズの第2弾。

執筆するのは本編のシリーズ構成を担当した山田隆司。表紙はキャラデザを担当した馬越嘉彦という本編スタッフタッグ。つまりは『おジャ魔女どれみ16』と同作者の作品という事になる(「どれみ16」は著者名義が「栗山緑」になっているが、これは山田隆司の別名義)。


TV本編では物語のキーパーソンとして活躍した4人目のプリキュア・キュアムーンライト(月影ゆり)を主人公にしている。


その内容は、TV本編に前日談を加えたストーリーをゆりの視点で再構成したもの。そのため、キュアサンシャインの覚醒など月影ゆりが関わらなかったイベントについては大幅に端折られている一方で、TV本編では断片的にしか語られていなかった「ゆりの過去」についてかなり補足されている。特に彼女がキュアムーンライトとして選ばれた経緯、キュアムーンライトとして一人で戦っていた頃のエピソードはファン必見である。


また、TV本編では結局最後まで答えが明かされなかった「敵組織である砂漠の使徒が地球を砂漠化しようとしていた理由」についても一定の答えを出しているので、そのあたりについて伏線未消化だとモヤモヤしている人にも一読の価値があるだろう。特にTV本編中ではキャラクター性がいまいち理解しづらかったラスボスのデューンについてかなりの掘り下げがされていることは注目に値する。


ただしこの小説版で描かれた様々な設定が、TV本編の裏設定なのか、この小説のために独自に創作したものなのかは明言されていない。また、台詞回しや細かな展開がTV本編とは異なりパラレル要素もある。


プリキュア小説の中では対象年齢が少し高めな内容となっており、入浴シーンや流血シーン、デューンの凄惨な過去など、朝番組では到底やれそうにない内容も描いている。


主な登場人物(ネタバレ含む)編集

  • 月影ゆり

本作の主人公。本編では唯一の高校生プリキュアで大人びた様子だったが、本作ではプリキュアに成り立てだった中学生時代のゆりが登場するので歳相応の可愛らしい一面を見ることが出来る。本編より過去が掘り下げられているため、可愛らしい面と等しく辛い過去も描かれている他、プリキュアになるにあたってどのような過程を経てきたのかがようやく明かされている。

本編のメイン2人。本作では第1話&2話をほぼ完全再現したエピソード含まれるため出番はそれなりにあるが、本作のメインはゆりなのであくまで副主人公的な扱い。

TV本編においては華々しく登場した追加キュアだったが、本作ではそれについて軽くエピソードに触れられる程度に終わっており、プリキュアの中では本作で影が一番薄い。

月影ゆりのパートナー。本作ではシプレコフレのような、まだあどけない頃のコロンの姿も描かれる。ゆりに「プリキュアになって欲しい」と願うあまり、ラッキースケベをやらかしかけるなど本編では想像がつかないシーンも。本編では終始ゆりをプリキュア名で呼んでいたが、本作の序盤ではゆりを呼び捨てにするシーンを見る事ができる。

つぼみの祖母にして元キュアフラワー。プリキュアとして戦い続ける苦悩を知っているため、ゆりがプリキュアになることに最初は難色を示していたが後にゆりを指南する側となっていく。

薫子の相棒。プリキュアパレスでのエピソードもあるため、イケメンさんにも返信する。ハートキャッチの妖精達が、最終的にコッペ様のような姿になることも本作で明示された。

本作でも砂漠の使徒の側近として登場。その正体は月影ゆりの父かつ、ダークプリキュアの生みの親であり、本作でも立ち位置は変わらない。本作では人間としての名称に月影英明(ひであき)という名前が与えられている。

キュアムーンライトのライバル。本編と同様ゆりを付け狙うが、TV本編以上にサバーク博士に依存する面を見せている。

砂漠の使徒の面々。TV本編にはない、デューンのかなり凄惨な出自や、三幹部の暗い過去などが描かれている。


関連項目編集

ハートキャッチプリキュア

講談社キャラクター文庫 小説 ライトノベル

おジャ魔女どれみ16 - 完全同一作者による作品。

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