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おジャ魔女どれみ16

おじゃまじょどれみじゅうろく

『おジャ魔女どれみ16』とは、メディア作品『おジャ魔女どれみ』のライトノベルによる続編。シリーズ作品としては第6期にあたり全10巻(番外編含む)で構成される。狭義においては第6期の第1ピリオドとなる文庫小説3巻分の事をさす。
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「春風どれみ 16歳! いろいろあるけど、みんな、がんばってます!」


作品解説編集

2011年12月2日に創刊された、「講談社ラノベ文庫」のラインナップの一つで、レーベル創刊時よりキラーメインタイトルのひとつとして設定されている。

東映アニメーションオリジナル(すなわち東堂いづみ原作)アニメ、おジャ魔女どれみシリーズ最新シリーズ(第6期)であり『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』の最終話から3年後、高校1年に進級したかつての「おジャ魔女」達が美空(みそら)町に舞い戻ったマジョリカと再会し、ある事がきっかけで再び「魔女見習い」として活躍する姿を描いた公式小説。

現時点においてはおジャ魔女どれみシリーズの最終完結編という扱いになっている(もっとも『ドッカ〜ン!』も当初は完結編扱いだったため状況は未だ流動的とも言える)。


4巻からはどれみ達が17歳になったため題名が『おジャ魔女どれみ17』に、7巻からは18歳となり『おジャ魔女どれみ18』となった。最終巻(9巻)のタイトルは『おジャ魔女どれみ19』である。のちに「おジャ魔女どれみ20周年記念企画」として番外編である『おジャ魔女どれみ20’s』が発刊されている。

なお、時系列順としては「16→17→18→19本編各章→20’s→19エピローグ」である。

『20’s』は『19』の続きではなく『19』で語られた物語内に割り込まれる挿話なので、要注意。


『16』期はリスタートを意識した作風となったため、特に第1巻はシリーズ初作である『おジャ魔女どれみ』(無印)を髣髴とさせる内容になっている。と、同時にどれみたちが抱える問題や活躍する舞台も大きくなっており、学校裏サイト問題や独居老人問題などの社会問題に触れたり、どれみや同級生たちの将来への挫折・不安・具体性の具現について扱ったりするなど、かつてのアニメシリーズと比して些少ではあるがシリアス寄りになっている。(アニメシリーズ内の作風では制作前作となる『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』の最終2話分が一番近い雰囲気を持つ)


本期の企画開始当初は東日本大震災の被災者たちを応援する意図の元「どれみたちが東日本大震災に至るまでと、そこから一歩を踏み出すまで」を描く予定にしていたようだが、作者の栗山緑いわく「魔法ではどうにもならない個人の力を超える大きすぎる現実を描くまではやりすぎで『どれみ』という作品にはふさわしくない」(あるいは「まだ作品にするには各地や人々に残された傷跡は生々しすぎて提示が出来ない」)と感じての配慮の下、結局は『19』で高校卒業直後(大学やそれぞれ各学校に進学後)のそれぞれの素描(プロファイル)を当たり障りなく描いた上で最終章で一気に時間を飛ばし、最終的にはどれみが母校である美空小に教師として赴任する場面のみを描いて終幕とする事にとどまった。しかし、その後発売された『20’s』では東日本大震災に関する描写が"間接的に"盛り込まれている。


また『17』1巻(通巻第4巻)および3巻(通巻第6巻)においては通常の文庫版と異なる「初回(初版)特装版」が出されており、オリジナルキャスト再集結によるドラマCDが付属している。内容については『16』本編の焼き直しシナリオとなるが、CDドラマ独自のシナリオ展開を見せている部分もある。(後述)


2024年3月23日には映像作品『おジャ魔女どれみ1620’s』が発表された。(後述)


あらすじ編集

高校入学を控えた季節に行われた、小学校の同窓会で再会したどれみ、はづきあいこの3人は、ハナちゃんとの諍いから後見人を降りて再び美空町に戻ったマジョリカやララと再会し、MAHO堂を共に運営していくことになる。

魔女見習いをやめてからそれ以降はあくまで人として、自分のちからだけで周囲の問題を解決していった3人だったが、芸能界から消息を絶ったおんぷの身を案じたことがきっかけで、再び「魔女見習い」となる決意をする。

しかし、一度は「魔女」になることを断った身であるからと、3人は自ら「自分のために魔法を使わない」とルールを決め、魔女界の女王様と約束し、もし一人でもその約束を破れば、全員の見習いタップが消滅するという制約を背負うこととなった。


こうして再び魔女見習いとなった3人に、女優の道を再び歩み始めたおんぷや日本に帰ってきたももこも加え、どれみたちの新しいMAHO堂と高校生活の日々が始まる。


登場人物編集

おもにこれまでのシリーズに登場したキャラクターが引き続き登場しているが、新キャラクターも登場している。詳細は「おジャ魔女どれみのキャラクター一覧」および各登場人物の項を参照。


関連イラスト編集

【ネタバレ】おジャ魔女16感想
今の私、むかしのわたし

待ってたよ!!!!



出版データ編集

原作東堂いづみ
著者栗山緑(山田隆司
イラスト馬越嘉彦

  • 第1巻(16):2011年12月2日発売:ISBN978-4-06-375206-9
  • 第2巻(16 Naive):2012年5月2日発売:ISBN978-4-06-375235-9
  • 第3巻(16 TURNING POINT):2012年11月30日発売:ISBN978-4-06-375273-1
  • 第4巻(17)2013年7月2日発売
    • 通常版:ISBN978-4-06-375206-9
    • ドラマCD付限定版:ISBN978-4-06-358458-5
  • 第5巻(17 2nd KIZASHI)2013年10月2日発売:ISBN978-4-06-375327-1
  • 第6巻(17 3rd COME ON!)2014年2月28日発売
    • 通常版:ISBN978-4-06-375347-9
    • ドラマCD付限定版:ISBN978-4-06-358486-8
  • 第7巻(18)2014年9月2日発売:ISBN978-4-06-375371-4
  • 第8巻(18 2nd Spring has......)2015年6月2日発売:ISBN978-4-06-381425-5
  • 第9巻(19)2015年12月2日発売
    • 通常版:ISBN978-4-06-381429-3
    • ドラマCD付限定版:ISBN978-4-06-358779-1
  • 番外編(20’s)2019年10月2日発売:ISBN 978-4-06-516234-7

CDドラマ編集

シリーズ作品の「ドラマCD付限定版」に添付販売されている。


制作プロデューサーは関弘美

脚本は「パリの歌姫」までが影山由美で「18」が栗山緑。

シリーズ既出のキャストはテレビアニメ版と全く同じ。


『おジャ魔女どれみ17』ドラマCD「おジャ魔女どれみ16」編集

第4巻『17』ドラマCD付限定版に添付販売されたドラマCD。第1話。

ストーリーは大筋で『16』第1巻の内容とほぼ同様。ただし、どれみのナレーションが軸(どれみが物語の語り部と化している)となり、内容はどれみ・はづき・あいこ・おんぷの周囲に集約されストーリーが一部簡略化されている。(同級生話が美空小町のみで玉木の恋愛話などが完全オミット。おんぷママやオヤジーデなど一部キャラクターの出番をどれみのナレーションで省く、など)

ただし一方で原作では登場しなかった人物が特定の場面に出てくるなどの調整もされている。(はづきの裏サイト事件にMAHO堂側の協力者として矢田がからむ、どれみとおんぷによるスーパーハッチ見学のシーンのメンバーに、はづきとあいこが加わる、など)


『おジャ魔女どれみ17 3rd ~COME ON!~』ドラマCD「おジャ魔女どれみ16 パリの歌姫」編集

第6巻『17 3rd ~COME ON!~』ドラマCD付限定版に添付販売されたドラマCD。第2話。

ストーリーは小説版『16 Naive』および『16 TURNING POINT』前半の内容から抽出・再構成され、前作同様にストーリーは簡略化している。

ストーリーの核となっている原作は『Naive』第1章、第4章および『TURNING POINT』第1章であり、これを軸に他章(主には『Naive』第6章および『TURNING POINT』第2章)で語られている、後の展開に続くであろう各要素が散りばめられている。

一方で前作よりもドラマCDらしい会話劇の要素が重視されている。ただし、その分MAHO堂メンバーの登場が重視され、原作においてどれみたちに深くかかわっているハズであるレギュラー・同級生キャラクターの登場が、ある程度オミットされている。


『おジャ魔女どれみ19』ドラマCD「おジャ魔女どれみ18」編集

第9巻『19』ドラマCD付限定盤に添付販売されたドラマCD。第3話

ストーリーは小説版『18 2nd Spring has......』の第3章以降および『19』の各編を叩き台としてコンパクトにまとめたもの。

ドラマCD第一巻同様、どれみのナレーションを軸にした構成となっている。特に『19』各編をたたき台にしたものは「どれみへの手紙を差出人が読んでいる」という形式になっており、各トラックを担当するおジャ魔女メンバーのナレーションによって構築されている。


『16』ドラマCDオリジナルキャラクターキャスト編集


主題歌(CDドラマ)編集

おジャ魔女カーニバル!!」(第1話)※第3話では挿入歌として登場

作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 坂本昌之 / 歌 - MAHO堂

「おジャ魔女でBAN×2」(第2話)

作詞 - 里乃塚玲央 / 作曲 - 小杉保夫 / 編曲 - 安井歩 / 歌 - MAHO堂

「わたしのつばさ」(第3話)

作詞 - ひかわさくら / 作曲 - 佐藤恭野 / 編曲 - 信田かずお / 歌 - 中司雅美


映像作品編集

2024年3月23日の「AnimeJapan 2024」で開催された「おジャ魔女どれみ25周年記念新作映像おひろめ発表会」で、『おジャ魔女どれみ1620’s』(「1620’s」の呼び方は「いちろくにいぜろ」、発表会での関弘美プロデューサーの発言より)のタイトルで「おジャ魔女カーニバル!!」の新作映像が発表された。

発表会の中で関Pは『1620’s』の今後の展開について、「この新作映像の反響を踏まえて、TVシリーズ、配信、映画のうち、どの媒体で今後展開するのかを考えていきたい」という主旨のコメントを残している。


なお、「おジャ魔女カーニバル!!」の新作映像自体は「『16』シリーズのアニメ化作品のOP」と形容していい内容になっているが、『1620’s』の内容に関しては「『16』シリーズのアニメ化」とは言明されていない

発表会の中で関Pは「新しい『どれみ』と懐かしい『どれみ』の両方をご覧いただける作品を作りたい」と述べていることから、単純に「『16』シリーズのアニメ化」だけでは留まらない可能性も考えられる。


作品の前後編集

制作上の前後編集

おジャ魔女どれみナ・イ・ショ(前作・第5期) おジャ魔女どれみ16/17/18/19/20’s(今作・第6期)→


物語時間軸上の前後編集

おジャ魔女どれみドッカ〜ン!(第4期) おジャ魔女どれみ16/17/18/19/20’s(第6期)→


関連タグ編集

おジャ魔女どれみ まさかの公式

講談社ラノベ文庫 ライトノベル 魔女っ子

おジャ魔女どれみお笑い劇場:実質的な番外編


小説ハートキャッチプリキュア! - 完全同一作者によるラノベ作品


外部リンク編集

おジャ魔女どれみ16WayBack Machine(2014/2/14)

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