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おジャ魔女どれみシリーズ

おじゃまじょどれみしりーず

『おジャ魔女どれみシリーズ』とは、東映アニメーション制作(東堂いづみ原作)の女児向けアニメシリーズである。
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東映アニメーションによる制作のもとADKABCによって日曜朝8時半アニメ枠にて発表された、東映アニメーションオリジナルの魔女っ子アニメ『おジャ魔女どれみ』を第1作に置き、以降にメディア展開された一連のメディアミックス作品群。


シリーズを構成している作品

以下の作品により構成されている。


基礎設定

※あらすじに関しては各作品の項目を参照


主人公・春風どれみ達"おジャ魔女"が、様々なキャラクターの持っている悩みを魔法で手助けして解決に導いたり、立派な魔女になる為に様々な試練を乗り越えながら、1人の人間として成長していく物語。


どれみがマジョリカを魔女と見破った事で"魔女ガエル"にしてしまい、彼女を元の姿に戻す為、また自分の願いを叶える為に"魔女見習い"となり、"魔女"を目指す所から物語は始まる。

作中で彼女ははづき、あいこ、おんぷ、ももこ、ハナちゃん、ぽっぷのメンバーを加えつつ、MAHO堂というお店を始める(彼らがまだ小学生であることや魔女である事を知られてはならない関係上、表向きは放課後や休日限定のボランティア活動をしていることになっており家族から承諾を得ている)。

MAHO堂が、どんなお店なのかはシリーズによって毎回変わる(魔法グッズショップ→フラワーショップ→スイートハウス→おしゃれ雑貨→(一時撤退)→魔法グッズ雑貨→パティスリー→シェアハウス)。オーナーはマジョリカが担当しているが、一時的に繁盛したりもするものの基本的に経営は火の車となっている。


また、MAHO堂はお店の名称としてだけでなく、おジャ魔女メンバーのグループ名としての意味も持つ。

TVシリーズ

上述の通り東映アニメーションADKABCによる日曜朝8時半アニメ枠にて発表された、東映アニメーションオリジナル魔法少女作品。


東映アニメーションの擬人名称(ハウスネーム)である東堂いづみの名義が初めて用いられた作品(シリーズ)でもある。


放送局

ABCほかテレビ朝日系列フルネット24局で同時ネット、山陰放送(TBS系列、スポンサードネット)で遅れネット、チューリップテレビテレビ高知宮崎放送(いずれもTBS系列)でも、番組販売遅れネットにて放送されていた。結果、山梨県福井県徳島県佐賀県以外の全ての都道府県で放送されたアニメとなった(このうち福井県は福井放送がテレビ朝日系列にも加盟していたにもかかわらずネットされず、福井テレビへの系列外ネットすら行われなかった)。

※なお、テレビ高知は第1期のみでそれ以外は第4期まで放送。

※山梨県はテレビ朝日、福井県は嶺北では北陸朝日放送、嶺南ではABC、徳島県はABC、佐賀県は九州朝日放送で視聴出来る場合が多かった。


漫画版

アニメ連動の漫画版として、講談社なかよし』にて漫画連載された。作画者は1980年代初期の名作『おはよう!スパンク』で知られていた、たかなししずえで、同誌における"東堂いづみ原作枠"の第一号作品でもある。


大まかな内容はほぼアニメ版に準じているが、「1回につき15ページ強を1年12回」(『ドッカーン!』からはミニ連載に枠が格下げされ1回8ページ)という制約の元に行われた為、様々な部分がオミットされコンパクトにまとめられた。特に初期は、ほぼギリギリのスケジュールの中で作品企画段階の仮設定から漫画版に起こしていた事から、当然の事ながら様々な部分でアニメ版とは齟齬が生じている(今で言うところの、いわゆるパラレルあるいは別バースの物語と取るべきもの)。


特に、ストーリーが脇道にそれやすい「魔女見習いが持つ妖精達」と「同級生話」は触れる余裕が無い為に積極的にオミットされている。


これを原因として、どれみ達が受けた魔女検定も4年かかって達成された事になっており、その内容もアニメ版と漫画版で大きく異なる。また、『』時代の頃にはオミットされた要素や無印で完結出来なかった魔女検定の代替として、オリジナルの展開やキャラクターをほぼ漫画側スタッフの都合と思想の反映により、これでもかとぶち込んでいた事もあった。(詳細は各キャラクターや各作品などの項目を参照)


更に、単行本収録においては『♯』部分が分冊され、FLAT4登場を境にそれ以前を無印側に、以降を『も〜っと!』側に回すなどの措置が取られている。(つまり『おジャ魔女どれみ♯』という漫画単行本は存在しない)それだけでなく、『も〜っと!』後半と『ドッカ〜ン!』以降の漫画版に関しては現在でも単行本化そのものがされていない。最終話は、2020年10月発売の『おジャ魔女どれみ公式ヒストリーブック』でようやく収録された。


なお、本作にて『なかよし』誌にて獲得された"東堂いづみの漫画作品枠"は作画者を変えながら現在まで継続されている。(たかなししずえ【どれみシリーズ担当】→あゆみゆい【明日のナージャ担当】→上北ふたごプリキュアシリーズ担当】)


ライトノベル

おジャ魔女どれみ16』を参照


2011年よりスタートしたライトノベル

同年創刊された講談社ラノベ文庫のローンチタイトル(創刊作)のひとつであり、最大のキラータイトル(売り作品)として登場した。


公式上はTVアニメ版からの正続編とされており基礎設定もほぼ継承されている。


高校生になったどれみたちによる「いまいちどの魔法(アンコール・マジック)」の物語にして「最後の魔法(ラスト・マジック)」の物語、とされている(後述)。


企画

「どれみ」と「メモル」

本作は、本放送枠におけるアニメ作品においては、その第1作となる『とんがり帽子のメモル』(シリーズディレクター:葛西治、プロデューサー:籏野義文)以来の東映アニメーションオリジナル魔法少女作品である。


『メモル』は『どれみ』の生みの親のひとりである佐藤順一が、単話演出の主要スタッフとして参加していた作品だった。

また同じく『どれみ』産みの親の一人に数えられる関弘美にとっても『メモル』は自らの直接の師にあたる籏野義文のプロデュース担当作品にあたる。


その事もあり、特に無印の制作においては『どれみ』は『メモル』の精神的な続編である(いわゆるオマージュ作品)として位置付けられていた。無印第1話や『16』第1巻に見られるタンポポのシーンは他ならぬ『メモル』のリスペクトである。


制作の経緯

本番組の前番組である『夢のクレヨン王国』(原作:福永令三「クレヨン王国シリーズ」)は好評を博し、ゆえに放送期間も半年間延長されるなど上々の評価を叩き出していた。

しかし、同作は元より「原作もの」でありながら、女児向けに特化させるために内容を再構成・再構築(リ・ビルド)させていた。そのため放送延長などには耐えられる企画ではなく(現行のストーリーの制作進行を抱えたままで、もう一度、原作を読み込んで再構成させた企画を立て、さらに立てた企画を原作側に見せて交渉し、再了承を取る必要がある。原作側の了承が取れなかったら当然アウトで企画の一からの組み直しを要する)「だったら、最初からアニメオリジナル作品を展開した方が良かったのではなかろうか」という意図のもと、前番組の視聴層が成長しているであろうことも踏まえて制作されたのが本作である、と言える。

なお、本作の初代SDに佐藤が、シリーズ構成に山田隆司が着任したのは基本的には『クレヨン王国』からの持ち上がりで、これは『クレヨン王国』の終了を惜しんでいた朝日放送のプロデューサーからの強い要望によるものだった。


その前提からアニメオリジナルとして企画がスタートした本作ではあったが、この時点で東映アニメーションはオリジナル作品を長らく制作していない状況が続いており、そんな状態からアニメオリジナル企画作品を行うのは、ある種の無謀とも言えた。そこを踏まえた結果として本作の企画構築にあたった関プロデューサーは万全を期すために佐藤・五十嵐のダブルSD制を取り入れる。(五十嵐とのダブルSDは『クレヨン王国』からの疲弊を見越していた佐藤の要望でもあった)

さらに、この無謀な挑戦を少しでも安定させて本企画を安牌としてスポンサーを説得するため、上述のように『メモル』へのリスペクトを下敷きに、東映動画の「お家芸」とも言える「魔女っ子」(魔法少女とはニュアンス的に少し異なる)で勝負する事となった。


かくて関は魔法や魔女に関する書籍など、要となる資料を片っ端から集めた結果、『夢のチョコレート工場』の作者ロアルド・ダールの『魔女がいっぱい』に行きつく。

関はこの書籍のストーリーではなく「たくさんの魔女が人間の世界に入り込んで生活している」と言う設定に惹かれ、これを参考イメージとして企画を立てる。そこに佐藤が「おジャ魔女」という名称と概念を持ち込み、これが採用され制作が開始された。

さらに関は「より作品を子どもたちに身近に感じてもらいたい」意図のもと、山田の作風を活かす意味でも、アクチュアルな問題にも躊躇なく踏み込むことを企図する。この目的のもと、関はスポンサーに無理くりに協力させて小学三年生以下の男女児童のマーケティングを行い、かくて『おジャ魔女どれみ』という作品のコンセプトが構築されていった。

本作における「変身」が「魔法で服装や姿形を変える(メタモルフォース)」ではなく「魔法で出した衣装にお着換え(クロスチェンジ)」である事も、同様の意図に基づく「着替えができる事は、成長の階段を上っている証である」という考え方による。

加えて、クラスメイトたちの設定やシリーズ中の各エピソードは、スタッフたち自身が小学生だった頃の思い出を元にした部分が多いという。また、その年の社会問題や思春期特有の悩みなどが多く取り上げられているのも特徴の一つであり、第3シリーズで扱った不登校児の問題などは、実際の小学校で意見を集めるなどした。


そして、このような経緯の元に企画された作品であるため、続編構想などは当初よりぶん投げられた状態で企画される事となった。つまり「どーせオリジナル作品でやれるかどうかを様子見するための実験作だから、やれるだけやってやる、というか、やりすぎ上等!」という企画だった。

そしてスタッフたちは、この作品がそこそこ当たれば、改めて本作品とは全く異なる別企画の東映アニメーションオリジナル作品をスタッフおよび作品・作風を入れ換え切り換えながら継続して作らせてもらえるだろう、と踏んでいた。

しかし、その「やりすぎ上等」という制作手段が後に無茶苦茶大変な事態になり、さらには本作スタッフが当初に想定していた「別企画のオリジナル作品を年単位で切り換え」という目論見は、のちのち数奇な運命を辿ってしまうことを、彼らはまだ知らなかった……。


度重なる放送継続

そうして始まった本作(第1期)はそこそこどころか想定を超えて好評を得た(初年度の売上高は当時としては及第点の49億円を記録している)。するとスポンサーは別作品どころか同じ主幹スタッフでキャラクターおよび世界観を継続させた続編である『#』の制作を要望。その後も『ドッカ〜ン!』まで4年に亘り同様のシリーズが展開されていき、その際の準備において、制作サイドで多大な問題が生じてしまう


上述の通り、もともと『おジャ魔女どれみ』自体、続編化・シリーズ化を意識した作品ではなかったため、続編が希望されるたび、スタッフたちは慌てて「どれみシリーズ」過去作の設定を洗い直し、子どもたちを取り巻く現在の環境を大急ぎでリサーチし、これを元に「何をテーマにするか」を決めてネタ被りを避けながら設定を打ち、できた試作プロットを何度も入念に内容を洗い直して、周辺のメディアミックスとも調整を……といった、通常のアニメではめったにやらない膨大な作業を泥縄式に釣瓶打つという無茶な状態を常態化させたままでシリーズを回し続ける羽目に陥る。結果、きちんと物語の伏線を回収・完結させて最終回・・・と思いきや次のシリーズ開始のため無理矢理設定変更して続行する、というのを3回繰り返す羽目になった。

特に制作が99年のゴールデンウィーク頃に急遽決定しスタッフにとっては青天の霹靂となったために大慌てで作られた『おジャ魔女どれみ♯』が顕著であり、ここで顕在化した負担量は以降のシリーズに対しても大きな課題および禍根となった。

そして『♯』を騙し騙しにでもなんとか「越えてしまった」(売上高がシリーズ最高である76億円を記録した)事で、スポンサーや上層部にとっては、すでに実験作だったものは実験作ではなくなってしまい、安定的な成長作品として戦略が組まれてしまう。これにより、スタッフが当初予定していた「別企画のオリジナル作品を年単位で切り換え」の構想は完全に破綻してしまった。

さらに前述の通り原作付きの作品ではなく完全アニメオリジナルの作品にしたことも災いした。原作付きアニメ作品の様に「原作のシナリオを基にストーリーを構成していく」という方法も使えず、シリーズ構成、脚本制作作業が余計に負荷となってしまったのである(これも完全アニメオリジナルでは恐らく前例の無い初のケースと思われる)。


その結果、スタッフたちの作業量はシリーズを追うごとに階乗的に増加し、かかる負担は時を追うごとに壮絶なものとなっていきスタッフ陣の疲労が顕在化する。特にコンセプトデザイナーを一手に引き受け務めていた馬越嘉彦への負担は傍目から見ても過剰なものと化していった。(『どれみ』で馬越に求められたデザイニングは、馬越が『どれみ』以前より得意としていたリアル系に寄った作風とはまったく異なるものである)

またエピソードもアイテム催促展開、スラップスティック風ギャグ展開、人情・社会派展開、お涙頂戴展開などがごった煮チャンポンのように珍妙なバランスで成り立っており、一度やった話を短期スパンで使い回すという姿勢も顕著になっていった。さらに「人情・社会派」「お涙頂戴」自体も以前の同枠のアニメ陣の陰鬱さをモロに引き摺ってるので、視聴の際に自分の脳内スイッチをいちいち切り替えにゃならない混乱と苦労に喘いだ当時の視聴者も少なくない。

そのため『も〜っと!』終了の時点でこれ以上『おジャ魔女どれみ』シリーズを続けていったらスタッフ陣がみんな壊れてしまう(作品のクォリティも低下して、作品のあるべき姿から外れてしまったデッドコピー作品が大量に連続増産されていき、最悪スタッフの過労死自殺に発展する恐れがある)と判断したシリーズプロデューサー・関弘美とシリーズディレクター・五十嵐卓哉と文芸統括・山田隆司東映アニメーションバンダイABCに対し『おジャ魔女どれみ』シリーズの終了を願い出る。そしてスタッフ陣には「泣こうと笑おうと『ドッカ〜ン!』を、このチームの『最後の作品』として物語の集大成にする」と宣言し「あと少しだから」とモチベーションを上げて励まし合って『ドッカ〜ン!』の制作にこぎつけたのだった(主人公の設定年齢掲げたテーマ的にもシリーズを終わらせるのに都合が良かった)。


なお、余談だが関の師匠である籏野も『聖闘士星矢』で同じ事をしている。この時はスポンサーや上層部も籏野の進言を潔く聞き入れていたので、今回も同じように行くだろうと関は踏んでいた。

しかし『聖闘士星矢』は(特に放映初期に派手なアニオリ展開をやらかし悪い意味で盛大に物議をかもした)「原作もの」なので、スタッフの疲弊に加えて原作枯渇問題があった。逆に『どれみ』とはその時点で東映オリジナルであるため問題がひとつ解消されているのが後のゴタゴタに繋がっていく。そもそもスポンサーが『どれみ』にGoサインを出したのは、この「原作枯渇問題の解消」を目的としたためである。


かくて、3年目でも65億円の売上高を記録していた『おジャ魔女どれみ』シリーズの大成功に味をしめていた東映アニメーションとスポンサーのバンダイはスタッフ陣のシリーズ終了願を「視聴者の期待を守る立場」を盾にしてあからさまに渋った。東映アニメーションとしては主人公の設定年齢に関しては『美少女戦士セーラームーン』の前例もあった事からまったく問題視しておらず、まだ数年はイケると踏んでいた(注:スタッフの疲労に関しては度外視である)。しかしスタッフ陣もメンバーおよび作品を守る立場からシリーズの終了を曲げなかった。


結果、折衷案として東映アニメーションとバンダイは「『おジャ魔女どれみ』シリーズは終了してもよいが次番組のスタッフ招集の都合があるからスタッフはある程度継続してほしい」と打診する。当然、関以下スタッフ陣はキレた。『ドッカ〜ン!』の現場では既に過労死待った無しで疲労が蓄積されており、それを解消させてスタッフと作品を守りたいからこそシリーズの終了を願い出たのに、それ(スタッフ継続)では意味がないとした。ゆえに東映アニメーションはスタッフ継続のための譲歩条件として「(『おジャ魔女どれみ』シリーズ大ヒットのご褒美として)スタッフのみんなが好きなものを勝手に作っていい」としたのである。この結果『どれみシリーズ』はひとまず終了となり、続編乱発問題は一応の解消を見ることになった(最後である4年目の売上高は40億円と、4年度別中最低となった)。


放送終了後の影響

『どれみシリーズ』終了後は後番組として現場スタッフがほぼ共通する『明日のナージャ』が制作されることになった。スポンサー側は「次もシリーズ化を目指す」という安易な目論み(もっとあからさまに言えば皮算用)で『ナージャ』の企画の2期狙いを構想していた(以上の点から、上層部やスポンサーは「どれみ」スタッフが作る人気作品を安易に永遠に続行させようとしていたのである。上層部・スポンサー的にはよかれと思っての親心といったトコロだったろうが、あまりにも現場が見えて無さすぎた)のだが、スポンサーの都合に呆れたスタッフは1期で一区切りが付くよう調整し、本気でやりたい放題やって自爆を狙う。結果スタッフ側の狙いは(スポンサーの業績を巻き込んだ形で)達成され『どれみ』のスタッフ達は、やっと解放されることになった。


その後に(『ナージャ』2期キャンセルに伴う繋ぎ番組として)作られた『ふたりはプリキュア』から『Yes!プリキュア5GoGo!』に掛けても、番組立ち上げや続編急遽決定などに伴う混乱などで、『どれみ』と同様スタッフを疲弊、混乱させることになってしまう。最終的に日曜8:30枠が(制作状況、人気共に)元の安定した状況に戻るのは、プリキュアシリーズが現在の1年毎完結に落ち着いた『フレッシュプリキュア』以降となる。

(ちなみに、プリキュアシリーズが現在の1年毎完結となったきっかけの一つは、皮肉にも前述の『どれみ』続編乱発に伴うゴタゴタであった。シリーズという形ではあったものの「別の世界観・登場キャラクターの作品を年単位で切り換え」という当初の構想は、これを以て無事叶ったといえよう)


なお、『どれみ』と同時期にフジテレビ系列で放送された『デジモン』シリーズ(初期4部作。こちらも関プロデュース作品であるため『どれみ』の兄弟作と言える)は、第1作の好評を受けて続編として放送された第2作『02』以降は、全てシリーズが代替わりする度に世界観や主人公を入れ替えている。また、『ぴえろ魔法少女シリーズ』や、初期の東映魔女っ子シリーズも、作品の人気の有無に関わらずシリーズが変わる度に世界観を変えて継続されていた。(もっとも『魔女っ子シリーズ』に関しては、もともとそれぞれが「シリーズではない単独作品」として作られていたものを後にファンがシリーズとして括ってしまい、これを東映側が事後追認で採用したものなので結果論だが)さらに前述の『セーラームーン』にしても二期終盤でSD交代、三期でキャラデザ作監を交代、三期中盤でシリーズ構成を交代。さらに五期で全スタッフ総とっかえ、と早いうちから定期的かつ全面的なスタッフの世代交代を連続かつ段階的にキチンと行っている。

もし『どれみ』シリーズも、これら前例と同様に上層部やスポンサー側が同一登場人物・世界観にこだわらず「年度毎にシリーズ作品の世界観や主人公の全面代替わり」と「スタッフの段階的な世代交代」を実施していれば、アクチュアルな問題に踏み込むほどの作質は保てずとも、少なくともスタッフ陣の負担は軽減されていたし、『ナージャ』をわざわざ大惨敗を見込んだタイミングで作ることも無かったし、今も『どれみシリーズ』が『おジャ魔女シリーズ』としてスタッフの負担をかけずに女児に人気のまま安定して継続されていたかもしれない、と指摘される。


以上のことから、前述のスポンサーと上層部による「どれみ」続編強要は、女児向けアニメの未来を大きく変えることとなり、本作終了後の混乱をきっかけにヤケクソで作られた『ふたりはプリキュア』に端を発したプリキュアシリーズがそのまま現在まで女児向けアニメの中心として、半永久的に続けられるという形になっている(スポンサー&上層部の我儘をきっかけに生まれた置き土産という見方もある)。さらに女児向けアニメ全体に関しても、プリキュアシリーズに対抗するために、互角に渡り合えるダンス系・アイドル系のトレーディングカードアーケードゲーム(オシャレ魔女ラブandベリープリティーシリーズアイカツ!シリーズ等)原作のアニメ作品や同じ戦闘美少女モノ(ガールズ×戦士シリーズ)、サンリオものなどのファンシーものしか生き残れない状態となり、2021年時点で、少女漫画原作作品・純粋な魔法少女アニメの放送はほぼ皆無の状態となってしまっている。さらに2022年には最後まで残っていたアイドルアニメのプリティーシリーズも一時休止となり、さらに2023年には『リズスタ-TopofArtists!-』も終了となった。これにより、これ以降2024年3月まで『プリキュアシリーズ』に対抗できるコンテンツは、サンリオもの、『ちいかわ』などのマスコットもののみとなってしまっていた。2024年春からはプリティーシリーズが再開されている。


ちなみに『ナージャ』でガッツリとリフレッシュを図ったスタッフたちは、負担軽減のため先に離脱したスタッフたち(コンセプトデザイナー達)と合流して『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』を作っていたりする。(もっともコレは『ナージャ』で東映側に与えた損害を補填する意味もあったようだが)

ちなみに『ナ・イ・ショ』は『も〜っと!』の番外編(いわば過去話)であり『どれみ』における「新シリーズ作」と言うには変則的な位置にある。

この事からも解るように当時のスタッフたちはあくまでも『ドッカ〜ン!』以降の物語は「ない」というスタンスのもとにあった。


また一部のファンからは、もしもバンダイや東映アニメーションの当初の目論見(どれみ中学編の製作)が強行されてしまっていたら、当時のスタッフ陣の疲労と、山田隆司(栗山緑)のそもそもの作風(山田=栗山は本人が必要性を感じれば、低年齢層向け作品に対しても容赦なく大人すらヒく鬱展開やカオスをぶち込む事に定評がある)、そして「中学生思春期)」という不安定な時期を扱いアクチュアルな問題に踏み込む『どれみシリーズ』の観点から「某金八的なナージャ以上のド鬱展開が用意されたことは想像に難くない」と指摘されている。

一方『おジャ魔女どれみ公式ヒストリーブック』では(上述のようにスポンサーがシリーズ継続の根拠として『セーラームーン』を挙げていたように)シリーズ継続によってアクション路線(バトルヒロイン路線)に向かう危惧があったと、関によって明かされている。


実際『16』は高校編であり、中学生時代はそこでサラリと流されているし、『ナ・イ・ショ』ののんちゃん回やふぁみ回の内容にもそれは表れている。また『ドッカ〜ン!』最終回のエンディングを覆したどれみの失恋(まぁ、これはどれみの早とちりだが)やおんぷママの脳梗塞あいこの祖父の死もまた、おジャ魔女たちが中学時代に遭遇した出来事であり、それらに代表される『16』での鬱ネタ(美空小町の解散・藤原家崩壊・ク□ーズ×GT○×衝撃的授業玉木の初恋・あいこの身体故障・どれみの進学浪人など)が過激化された上で前倒しになった可能性も指摘される。


そうなれば保護者やBPOからの抗議が大量に来て日曜8:30枠の子供離れが急速に進み、最終的に放送枠自体の廃枠スーパー戦隊ないしはライダーとの枠交換、もしくはサンデーLIVEが9:00まで放送)に繋がる(当然プリキュアシリーズも誕生しないかもしれないし、仮に誕生したとしても、前述の放送枠の子供離れの影響で青年向けアニメのイメージが付いてしまい、史実より苦戦していたかもしれない)ことは勿論、「バンダイや東映アニメーション上層部によるスタッフへの過重労働の押し付け」が明るみに出て新聞の1面に載るほどの重大ニュースに発展し、東映アニメーションはアニメ制作の規模の大幅縮小を余儀なくされ、スタッフへの過重労働の元凶であるバンダイは各アニメ会社からメディアミックス(玩具化など)を拒絶され、最悪倒産に至った可能性もある。


このためか『どれみ』スタッフたちは、『ナ・イ・ショ』終了後において「二度と『どれみ』に携わることはない」との気持ちであったという。


とはいえ結果的に関PDたちが必死で上層部やスポンサーの反対を押し切り「どれみ」シリーズを終了させたことで『どれみ』の作品自体や日曜8:30枠、スポンサーを守ることも出来たし、『ナージャ』では完全に解放されたいがためにわざと大コケしたものの、現在も人気のあるプリキュアシリーズに繋ぐことが出来たので、関PDたちの行為は、ある意味では良かったと言えるかもしれない。ただし、これはあくまでも後年からの視点によってのみ論じられる結果論であって、そのプロセスの最中に巻き込まれた面々からすれば本当に、正直たまったものではなかったのだが。


海外展開

おジャ魔女どれみは海外でも様々な各国で放送されていた。

「おジャ魔女」という言葉は流石にわかりにくいのか、殆どの地域では「Magical Doremi」というタイトルで表記されている。

また、アメリカでは2005年に4kidsにて英語版放送され、他の地域とは異なり、日本版の曲やBGMが使われず全てオリジナルであり、日本語の文字の部分が英語に変更されたりなど異質に作られている。ほとんどのキャラクターの名前が違い、「Doremi」という名前は主人公春風どれみの名前ではなく、「どれみ=Dorie」、「はづき=Reanne」、「あいこ=Mirabille」と、3人のイニシャルの名前を並べて「Doremi」となっている。他にもおんぷは「Ellie」、ぽっぷは「Caitlin」、マジョリカは「Patina」、ララは「Lorelei」と呼ばれている。ちなみにどれみ達の妖精達は、日本名のままである。

制作に困難があったのか1作目しか放送されず、「#」以降の続編が途絶えてしまい、ハナちゃんやももこなどのそれ以降から登場するキャラも登場していない。ももこは現実のアメリカで育つ事はなかった…。


シリーズ展開再開へ、そしてシリーズ20周年、25周年へ・・・

2008年関弘美は東映アニメーションのテレビ企画部長に出世し、2009年よりニチアサ現場(労働環境)改革とプリキュアシリーズの立て直しに着手する。

この経緯から2010年に『どれみ』のスタッフが多数起用された『ハートキャッチプリキュア』が好評を博し、栗山名義で同作の脚本を書いた山田のもとにも「どれみみたいな作品また作ってくださいよ」という声が寄せられるようになる。


この声に応える形で再び関が企画に立ち上がり、2011年12月2日に創刊された講談社ラノベ文庫から原作:東堂いづみ、著:栗山緑、挿絵:馬越嘉彦の名義で『おジャ魔女どれみ16』の第1巻が発売される。

なお『16』はもともと東日本大震災に遭遇してしまった『どれみ』のファンを元気づけたいという意図があっての発表であり、どれみの時計の針を進めるには、どうしてもそれだけの時間(と未曽有の出来事)が必要だったという事でもある。


『16』では高校生になり再集結したどれみ達が再び"魔女見習い"として、美空(みそら)町に戻ってきたマジョリカやララと共にMAHO堂を切り盛りする姿が描かれている。

最終的に『19』エピローグで彼女らの大学卒業後まで描写された。


なお『16』以降の物語(シリーズ作品)は企画の関いわく基本的に「おジャ魔女たちが魔法を必要としなくなる(どれみたち、ひいてはコンテンツのユーザーたちが、おジャ魔女や魔女ではなくなり『一人の"人間"』として立つ)ための物語」として定義されている。

これは関による「子どもの頃、どれみたちと共に育った子たちも様々な苦難を越え成長して、親となるなり、社会にて責任ある立場となるなり、そうでなくても大抵は『分別のある大人』として生きている。新たなる『どれみ』は、そんな人たちに寄り添える作品であるべき」という考えによる。


放送開始から20周年を迎えた2019年に実施されたAnimeJapan 2019の『おジャ魔女どれみ20周年記念 ~マジカルステージ~』で、同年夏頃(ただし実際の発売は同年の10月2日にずれ込んだ)に大人になったどれみ達を描いたライトノベル『おジャ魔女どれみ20’s』の発売を発表2020年春頃に『おジャ魔女どれみ♯』のBlu-ray BOX化を、そして2020年内に19年ぶりの完全新作劇場版『魔女見習いをさがして』を公開する予定であることが発表され、公開に至った。

そして『魔女見習いをさがして』の制作と並行して、配信ショートアニメ『おジャ魔女どれみお笑い劇場』が定期配信される事となった。


放送開始から25周年を迎えた2024年に実施されたAnimeJapan 2024の『おジャ魔女どれみ25周年記念新作映像おひろめ発表会』で、『おジャ魔女どれみ1620’s』のタイトルで新作映像が発表された

関は「この新作映像の反響を踏まえて、TVシリーズ、配信、映画のうち、どの媒体で今後展開するのかを考えていきたい」という主旨のコメントを残している。


同年6月6日には、絶版となっていた本作のアニメ絵本30冊が電子書籍で復刻された。


作品の舞台

美空市

どれみ達は美空市美空町という架空の町に(作中であいこが「関東」と言っているため関東地方のどこかという設定)住んでおり、美空第一小学校に通っている。また、そこに通うどれみ達のクラスメイトにもちゃんとキャラクターが与えられているのが作品の一つの特徴で、数人を除く殆どのキャラクターに何かしらの主役回が与えられている。

  • 美空第一小学校

どれみ達の通う小学校。無印時点で3年生、『ドッカ〜ン!』では6年生。クラスは2つで、2年ごとにクラス替えをする。

どれみが大人になると、今度は彼女がこの小学校の先生を勤めていく事になっていく。

  • 美空高等学校

『おジャ魔女どれみ16』で、どれみやあいこが通う高校。後にももこやハナちゃんも転入する。

魔女界

文字通り魔女達の住む世界。魔女界の女王によって統治されている。因みに、どれみ達が住んでいる世界は"人間界"と呼ばれている。 どのシリーズにもこの世界でこなさなければいけない"課題"があり、それらをクリアしていくのがシリーズ毎の目標となっていた。(『ナ・イ・ショ』以降の作品は除く)

約1000年前までには人間界との交流がされており、実際に魔女と人間との間に子供を作ることは可能だが、魔女の寿命が長すぎる少なくても数百年は生きていられる、ただし人間との混血の寿命は人間と同じ)故に周りの人間から嫌われた先々代の女王様は魔女界と人間界との交流を絶ち、魔女ガエルのルーツを作ることになってしまう。

ちなみに魔女界の住民は基本的に「マジョ~」と名が付き、人間界では別途自身の名前をもじった人間名が付けられている。また魔界という名前の通り女性しか存在しておらず、男性の魔法使いは別の世界である「魔法使い界」に住んでおり、こちらは今でも魔女界と交流がされている。


登場人物

メインキャラクター



お付きの妖精



とりまく人々

主要人物のみ記載。


その他のキャラクターについてはおジャ魔女どれみのキャラクター一覧を参照。


関連イラスト

おジャおジャ魔女

おジャ魔女はココにいるおジャ魔女どれみ

どれみちゃん!! 10マジplus two ナイショのマジカルステージ!


関連動画


関連イベント

ぷにケット

コラボカフェ

おジャ魔女どれみ Cafe&Kitchen

  • 東京会場

会期:2019年7月12日(金)〜8月31日(土)

会場:東京・西武池袋本店8F ダイニングパーク池袋 グルメスタジアムII

  • 大阪会場

会期:2019年8月29日(木)〜9月29日(日)

会場:大阪・あべのcontact


関連タグ


コラボタグ


ニチアサキッズタイム第4枠の前後

←『夢のクレヨン王国』(前作・1997年9月~1999年1月)

おジャ魔女どれみシリーズ(今シリーズ。第4作まで・1999年2月~2003年)

明日のナージャ』(次作・2003年~2004年)→


外部リンク

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