概要
講談社の少女漫画雑誌『なかよし』に1978年から1982年まで連載された漫画作品。ただし、一度は連載を終了している。
たかなししずえ作画の漫画作品としては『おジャ魔女どれみシリーズ』(原作:東堂いづみ)と並ぶ代表的な地位にある作品であり、現在でもたかなしの代名詞となっている作品と言えるが、その一方で雪室の原作作品である事はあまり表に出てこない。
ちなみに第5回講談社漫画賞(少女漫画部門)受賞作である。
『なかよし』2022年9月号から2023年8月号にかけて、連載開始45周年プレ企画として、番外編4コマ漫画「おはよう!スパンク てくてく」が連載された。
内容
本編
父が蒸発し母が自らの夢のために外国留学してしまったため、伯父(母の兄)の藤波家に預けられてしまった中学生のオーバーオール少女森村愛子が、とある紆余曲折から常識を外れた(まるで人間のような)行動をする怪しいシープドッグであるスパンクと出会い、時にスパンクのあるいは自らの迂闊やお節介から、様々な騒動に巻き込まれる笑いと感動のスラップスティック・コメディ。
てくてく
愛子といっしょのスパンクだが、時が経つといつもいっしょ、というわけでもなくなり、スパンクにもスパンクなりの付き合いというものが出来ていた。なかよしのピッパー、キャット、みかんちゃんら素敵な仲間たちとともに、ゆかいなスパンクが愛子の知らない場所で過ごす日常の物語。
テレビアニメ
東京ムービーの制作によりテレビアニメ化され、1981年3月から1982年5月にかけて朝日放送ホストテレビ朝日系列局(ただし一部系列局除く)のほかTBS系列局約4局、日本テレビ系列局約5局(うち約1局は放送当時)、フジテレビ系列局約9局(うち約1局は放送当時)にて放送された。なお、テレビ朝日系列局が存在したにもかかわらず、様々な事情から他系列局が放映を請け負ったのならともかく、放送自体がなかったと言う所も存在する。
1982年3月には映画版が公開されている。
アニメ版のメイン脚本は金子裕が担当し、原作者の雪室はほぼノータッチとなっている。
「まんが日本昔ばなし」(TBS系列局、ただしテレビ高知と長崎放送は放送日時差し替え)と激しい視聴率争いを繰り広げ、放送期間延長が認められたものの、商業成績があまり振るわなかったからか、1年3ヶ月という、やや中途半端な放送期間となってしまった。
関連タグ
妹尾あいこ:おジャ魔女どれみのキャラクター。『なかよし』での作画者繋がり、キャラの名前繋がり、オーバーオール繋がり