瀬川おんぷ
せがわおんぷ
「プルルンプルン ファミファミファ」
『おジャ魔女どれみ』(『無印』)第35話「転校生は魔女見習い!?」から登場したチャイドル。
イメージカラーは紫。
魔法の呪文は「プルルンプルン ファミファミファ」
マジカルステージでは「プルルンプルン すずやかに」
ポロンに組み込まれている楽器はフルート。
妖精の名前は「ロロ」。
『おジャ魔女どれみお笑い劇場・おジャ魔女大喜利』での名前は瀬川亭おんぷ。
容姿
髪型は「♪」をイメージしたもの。キャラクターデザインの馬越嘉彦によれば「狙ったわけではない」らしい。
性格
一人称は「私」だが、無印だけは「あたし」と呼んでいた。
プロの世界で働いているだけあり、他のメンバーに比べて精神年齢は高い。仕事があるため、他のキャラがみんな揃っている場面でも、おんぷだけがいないということもよくあり、表面には出さないがおんぷ本人は気にしている。
基本的にはクールな女の子だが、サンバカーニバルに興味を持ち、どれみ達をサンバダンサーに変身させた事もある(4期27話より)。
魔女見習いとして
母に連れられて参加した芸能事務所の沖縄合宿の最中、同地でバカンス中だったマジョルカが魔法を使うのを目撃したことで、彼女が魔女である事を見破ったのをきっかけに、マジョルカの弟子として「魔女見習い」になる。以降、魔女見習い試験を飛び級に飛び級を重ねた上で4級までトップ合格で制覇し史上最高の天才魔女見習いの名をほしいままにした才女。
同時にマジョルカは、おんぷを前面に出すため(それが当初のおんぷの願いでもあった)芸能事務所「ルカ・エンタープライズ」(後にルカ・エンターテイメント)を立ち上げて芸能活動を行い、人気を博すこととなる。
ただし『無印』の頃は自己中心的なところがあり(もっとも師であるマジョルカは、その部分を「理想的な小悪魔」で「魔女らしい性格」だと評価していた)、春風どれみたちとは行動を共にしていなかった。魔法も「自分のため」に使うことがほとんどで、作中の「禁断の魔法」の一つである「人の心を変える魔法」を濫用するなど、いわゆるライバル魔法少女なポジションだった。
しかしどれみたちとの交流で自分の考え方も変わってゆき、『無印』のクライマックスでどれみ達が水晶球(魔女見習いの力の源泉)を失う事を恐れず自分を危機から救ってくれたことから、どれみ達と確固たる友情を築く。
『おジャ魔女どれみ♯』からは、マジョルカ黙認の下で正式にMAHO堂メンバーの一員となり、前作での成長もあって穏やかな性格になっている。それによってどれみ達を宥めたり、クラスでも自身の芸を活かして場を和ませる場面も増えていった。
高校進学後はどれみたちと違い魔女見習い復帰を求めず、どれみたちのブレーンとして行動していた。しかしハナちゃんがパリで騒動を起こしかけたことをきっかけに、魔女見習いに復帰した。
なお、わかりにくいことではあるが、どれみの師でMAHO堂オーナーである「マジョリカ」の門下に正式になったのは『16』に入ってから(マジョルカが魔女界に戻っており、おんぷが魔女見習いとしての師事を受けられないため)の話であり『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』まで(『ナ・イ・ショ』は『も〜っと!』と同時期の番外編)は、あくまで扱いとしてはマジョルカの弟子である。
そのため『ナ・イ・ショ』ではマジョルカとおんぷの出会いが、マジョルカの回想の形で語られているし、マジョルカ自身おんぷを「自分の弟子」だと主張している(そして、おんぷの性格の変節を嘆き、どれみたちに叱られた)。
芸能活動
チャイドルとしての人気はかなり高く、プロとしての意識や責任感も強い。フルートを吹くことができるが、歌の方が得意。
魔法を望んだ理由は「母の果しえなかった、世界一のチャイドルになるという夢を叶え、親の無念と雪辱を晴らす」為である。
学業と芸能活動との掛け持ちをしている関係上、店舗や「マジカルステージ」時には不在であることもしばしばある。一方で芸能活動のコネクションを利用してMAHO堂の広報担当兼マスコットキャラクターも受け持っており、MAHO堂の売り上げに対しては多大な貢献を果たしている。
ただし『16』に入ってからは、「MAHO堂は自分にとって素直な『女優ではない普通の女の子の瀬川おんぷ』でいられる場所」という想いから積極的な営業活動はあえて控え、ももこたちの実力に信頼を置き、経営アドバイザー的な立場に収まっている(ただし業界への差し入れ等は必ずMAHO堂のスイーツを用いている)。
中学時代、「チャイドル」のイメージから脱しきれないことや、マネージャーとして自身をサポートしてくれた母親が病で倒れたことから一時芸能界を離れ、父の転勤先の北海道で母の介護をしながら、女優を目指すかどうか悩んでいた。だが高校進学後、どれみ達との再会から再び女優を目指すため、単身上京。現在は舞台女優を目的に各種オーディションに挑み、出演作も順調に増えている。
しかし、母親が脳梗塞を再発して亡くなったことにより、それまでの仕事が総キャンセルとなり、日本の芸能界への復帰はほぼ絶望的になる。それゆえ、高校卒業後は更なるスキルアップのためニューヨークの演劇スクールに入学、若くして才能を発揮した日本人(しかも英語ペラペラ)であることからやっかみを受けつつもこつこつ舞台経験を積んでいる。
『20's』においては東日本大震災を受けて一時帰国。被災者支援のボランティア活動に飛び込み各地の避難所や仮設住居で炊き出し、支援物資の振り分け、援助事務などの支援活動に従事。また時折かつての「チャイドル瀬川おんぷ」のファンを元気付けるための慰問活動を被災各地で定期的に行っている。
- 瀬川剛(父)
列車運転士。中々会えない。
背が高くやや色黒の男前。
- 瀬川美保(母)
元アイドルで、芸名は「桜井くらら」。大事なステージを前に怪我をした時のトラウマが原因でアイドルを引退しており、これがおんぷが魔女見習いになった動機でもある。
現在はおんぷのマネージャー。美人だがおんぷの将来が心配になる体型。
マジョルカがルカ・エンターテイメントを畳み魔女界へと去ったのちは、その業務を継承して個人事務所を立ち上げるも、上述したおんぷのチャイドル路線からの脱却をしくじった上で、過去のしがらみからハズレ仕事や貧乏くじを掴まされ、膨大な激務を負ったストレスで脳梗塞を発症して倒れるに至る。
脳梗塞を患った影響で『16』では夫の親類の家でリハビリ中だったが、『18 2nd』にて再発し還らぬ人となった。そして、おんぷは母との別れを邪魔されたくない一心で自分のために魔法を使ってしまう(『16』シリーズでのどれみ達の魔女見習い復帰の条件は「自分のために魔法を使わない」であるため、これを破ることは魔女見習いの資格を剥奪される=魔法を失うことを意味する)。
アニメと同時期に『なかよし』(講談社)で連載されていた漫画版では魔女見習い資格(魔法そのもの)を剥奪されていた時期がある。その時のおんぷはただの人間(MAHO堂の協力者)として登場した。その時期とはアニメで言う『無印の後半部』から『♯の前半部』にあたる部分で、これは禁呪使用のペナルティーとして魔女界の女王様から与えられたものである(アニメにおける「百年の眠り」の代替。おんぷの魔法剥奪は、そのまま適切な魔法使用を指導してこなかったマジョルカへの「一生マジョガエルのままでいなさい」という罰にもなった)。
その後、漫画版の物語はオヤジーデを相手としたボオちゃんの争奪戦に移ることになり、どれみ達と共に協力者としてボオちゃんを守ることになる。そしてボオちゃんを見事に守り切ったことで天界より「願い事を一つだけ叶える権利」を得て、どれみたちの同意の元で「おんぷの魔女見習いへの復帰」という願いを申し出て、魔法を取り戻すこととなる。
(実は、この時にどれみたちは「マジョリカたち魔女ガエルをみんな元の魔女に戻し、全ての魔女見習いを解放してください」という某女神クラスの願いを申し出て叶えてもらう事も出来たのだが、どれみたちのうっかりでそれはかなわなかった。もっとも、これは漫画版のどれみたちが、それだけおんぷから魔法を奪う羽目になった事を気に病み、またおんぷとの友情を大事に思っていた証でもある。なお、肝心のマジョリカとマジョルカは、それを願わなかった事を当然ながら毎度のツンデレ交じりで「なぜ魔女見習いからの解放を願わんかったか!」と、どれみたちの考えや機転の足りなさを盛大に叱り飛ばした)
性格は基本的にアニメ版以上に裏表のある者となっており、表の性格はアニメ版同様のものだが、どれみたちに見せる裏の性格ではアニメ版以上にぞんざいであり女優や魔女としての才能を鼻にかけ、自分以外の全てを見下してかかる傾向を持つ鼻持ちならない性格になっている(どれみたちと関わって以降は緩和されるが、基本的な方針はかわっておらず、どれみたちに対しても「自分がしてあげている」という意識が最後まで抜けていない)。
コメント
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