「ポロリンピュアリン ハナハナピー」
曖昧さ回避
- 『おジャ魔女どれみ』シリーズのキャラクター。⇒本項で解説
- 『スクールガールストライカーズ』のキャラクター。⇒ハナちゃん(スクスト)
プロフィール
概要
『おジャ魔女どれみ♯』1話にて、魔法の花「ウイッチークイーンローズ」から産まれた女の子。イメージカラーは白。
作中では赤ちゃんだったり小学6年生だったり高校生だったり。髪型がエビフライ。
どれみに付けられた「ハナ」が本名だが、「ハナちゃん」と呼ばれることが本編でも多く、タグも「巻機山花」などより多い。
魔女見習いになってからの魔法の呪文は「ポロリンピュアリン ハナハナピー」。本来呪文は不要だが、つまらないということで自分で考えた。
見習い試験に合格したことで得た妖精は「トト」。
また、魔女界に伝わる伝説の白い象の幼生「パオちゃん」と仲が良い。
誕生時から紫・緑・青・橙・桃の5個の純粋水晶玉が付いたヘアバンドを頭頂部の髪をまとめるように付けていて、魔法を使う時は髪の毛の先が跳ねていた。
だがそのためにでんぐり返しをしようにもどうしてもバランスがとりづらく失敗を繰り返し、後にでんぐり返りが出来るようにと、どれみたちの案でヘアバンドが左右2個ずつ(左右から紫・緑と橙・桃)に分けられ、ツインテールの髪型になる。(この時あぶれた青の純粋水晶玉がどこへ消えたのかは語られていない。)
急成長後はヘアバンドは羽根の模様に変更されているのだが、なぜかED映像や講談社の絵本、「ないしょのまほう」では新月の影響で赤ん坊に戻った時のデザインは純粋水晶玉付きのヘアバンドに戻っていて服装も以前の赤ん坊服という矛盾が生じている。
赤ん坊であるためあまり言葉がはっきり喋れなかったが、『ドッカ〜ン!』終盤で赤ん坊に戻った時はおぼつかないながらもはっきり言葉が話せるようになっていた。
作中では
ウイッチークイーンローズから生まれた赤ん坊は女王候補であり、第一発見者が1年間養親として育てなければならない。その掟によって、『無印』でおんぷを救った代償として水晶玉とポロン、コンパクトを没収されたどれみたちは特例で魔女見習いに復帰。ハナちゃんは彼女たちから愛情を受け取っていく。
『も〜っと!』では魔女の子供は親から離されるという規則のもと半年ほど魔女幼稚園で寄宿生活をしていたが、魔力の強さを先々代の女王様に警戒され、「野菜嫌いの呪い」をかけられてしまい、野菜嫌いの克服のため再度どれみ達に預けられる。
『ドッカ〜ン!』では先々代女王の眠るライフウッドの根元で偶然目についたウェディング・チェストに触れてしまい、チェスト内に封印されていた先々代女王の妖精ババを目覚めさせる。どれみたちと同じ学校に行きたいがために自分に魔法をかけ大きくなった。その際純粋水晶玉を割ってしまったため、魔女に戻るための見習い試験を受けるために魔女見習いになる。
人間界では「巻機山花」を名乗り、「巻機山リカ」ことマジョリカの「孫娘」ということになっている。
『ドッカ〜ン!』終盤で自身とぽっぷが見習い一級試験に合格して得た水晶玉+ピュアリンコンパクトから取り出したどれみたちの分の水晶玉を得、女王様から正式に王位継承者に指名され、マジョリカを後見人として教育を受けていたが、『16/17』で自身の双子の妹「ユメちゃん」の存在を知り、彼女に合うためマジョリカを後見人から解任。更に後任に就いたマジョルカを酔い潰して白状させ、魔女界を出奔。パリに渡り、ヨーロッパの何処かにいるというユメちゃんを探していた。この時にまたも自分を急成長させる魔法を使ったようで人間で言うと高校生ほどの大きさになっているが、まだ幼いながら既にマジョリカと同等以上レベルまで魔力が成長した賜物か特に不都合は無い模様。
元の6歳以降のハナちゃんの容姿については、『17』の挿絵(ラフ画に近い画風)で魔女見習い服姿が描かれた以外未だ公式にイラスト化されていない。ちなみに『16』以降は魔女界は一切スルーされており、ハナちゃんと親しい魔女幼稚園の友だちやパオちゃん、ファファ、マジョポンやマジョピー、八太郎などがどうなっているかもスルーされている。
ユメちゃんの件が落着した後も人間界にとどまり、美空高校2年に編入学。治癒魔法が禁呪とされているため傷病に対処できない魔女界の現状を憂いて医者を志している。
成績は魔力による集中力向上が常時可能になったため、中学校に通ってないハンデを全く感じさせず(春休み期間中に全科目×3年間分の教科書と問題集を解くことで対応)、それどころか1学期終了時には学年トップレベルまで上り詰めた。
「優秀」という言葉が陳腐に思えるほどで、美空高では「開校以来初めての、東京大学理科3類(医学部進学コース)合格者候補」との声が上がっている。実際本当に合格し、その大学でもトップクラスだとか(どれみ曰く『可愛いは正義』の理論で女性の主席ながら嫉妬などはされていない)。
それからユメちゃん(とハナちゃん)が12歳に成長した頃、改めてお互いの進路に関する話し合いの場が持たれ、向こうが人間界で生きることを望んだため正式に魔女界の女王を継ぐことを決めた。
人物
産まれた時から魔女だが、その中でも魔力が高く、周りからの期待は大きかった。
その魔力の高さ故、赤子であることに加えてどれみたちに苦労をかけることも多かった。
急成長後は一人称として「私」の代わりに「ハナちゃん」と呼ぶようになる。またクラスメイトに対しては「くん」「ちゃん」付けで呼ぶのに対し、赤ん坊の頃の癖からか、どれみたちおジャ魔女に対しては呼び捨てで呼んでいる。身体が大きくなっても精神は変わらないため、色々とトラブルメーカーになることもある。高校2年生時には、どれみたちから和久のぞみの思い出を聞かされ感動の余りある行動に出て、美空高のみならず市内を騒然とさせた。
どれみたちの癖を真似する仕草も散見された。
だがどれみたちからはしっかりと愛情を受け取っており、基本的には他人を思い遣れるいい娘である。
プリン好き。
親
正式に女王様から母親として任命されたのはどれみだけだが、他の皆のことも変わらず母親と思っている。『も〜っと!』後半からはももこも皆と同じように慕うように。
ぽっぷも母親の1人だが、どちらかというと姉ポジション。
勿論、一番苦労させられたマジョリカとララのことを忘れてはいけない。
アイテム
ピュアリンコンパクト
内部には見習い服が変化したリュックが凝縮して収められており、巻機山花はこのアイテムを使って見習い服に着替える。本来パティシエ試験をクリアしたどれみたちに水晶玉を授与する予定がハナちゃんが自身の水晶玉を割ってしまうというアクシデントにみまわれ、急遽製作されたものと見られる。そのためハナちゃん用の水晶玉とどれみたち用の水晶玉の計6個が入っているが、それらは魔女界の女王が自身の水晶玉の一部を削って作ったもの。しかしハナちゃんはともかくどれみたちの分までコンパクトに入れる意味が果たしてあったのかどうか・・・
マジカルリスト
見習い服姿の巻機山花が魔法を使うための用具で、両腕に着けている。どれみたちのジュエリーポロンから「エナジー」を貰わないと作動しない。ただしこの描写は途中からなかったことに・・・
アコーディオン
パオちゃんが身に着けていたもので、これを演奏することで先々代の女王の悲しみを取り除く効果がある。
妹の存在
「妹なのに。ハナのたったひとりの妹なのに!」
実は『16』において「1本のウイッチークイーンローズからは双子の赤ん坊が生まれ、どちらか(大概は先に発見された方)が女王候補および次代の女王となる。残る一方は何らかの事情で姉(もしくは妹)である女王が退位または崩御した際、新たな候補が生まれない場合を除いて、自分の真の出自を知らされること無く、一生を一魔女として過ごす」という事実が明かされた。余談になるが、更に新たな双子が生まれ育った場合、候補は新しく生まれた次代に移る。
先々代の女王様の妹は先代の女王様で、魔女界の女王様にも妹が存在しており、尚且つマジョリカもマジョルカと姉妹であると明かされ、更にハナちゃんにも「ユメちゃん」という双子の妹が存在する。
ユメちゃんの存在を知ったハナちゃんは、上述の騒ぎを起こして魔女界を出奔。ヨーロッパで妹を探すが、その行動が魔女界と人間界の関係を混乱させることを憂慮したどれみたちが介入した。
皆の助力を得てユメちゃんの養い親であるマジョアヴェニールと会うことはできたが、彼女はユメちゃんがまだ幼く判断力に乏しいことや「まずは人間界に生きている普通の子として育ってほしい」という思いから魔女界のことを教えていないことを語り、姉妹の名乗りについて時間を置く提案をする。結果としてハナは多少ゴネながらも、どれみたちの説得もあり、それを受け入れざるを得なくなる。
尚、実際ユメちゃんが12歳になった時にきちんと話し合いが行われ、双方納得の上でハナちゃんが大学卒業後、魔女界の女王を継ぐことが決定した。
ちなみに医学部卒業・国試合格で医師免許を取得した後には2年間の初期臨床研修があるのだが、女王業と並行してやるのか、研修を受けずに女王業に専念するのかは判明していない(ハナちゃんの女王就任時期は卒業から1年後に決まった)。
容姿の変遷
0歳~1歳時(『♯』、『も〜っと!』第5話)
1歳~2歳時(『も〜っと!』~『ドッカ〜ン!』OP・ED・第1話・第3話)
2歳時・純粋水晶玉破損後(『ドッカ〜ン!』第5話・第12話・第50話・第51話)
魔法で12歳になった時(『ドッカ〜ン!』)
魔法で16歳~になった時(『16』以降)
なかよし漫画版では
講談社『なかよし』で連載されていた漫画版では、ハナちゃんの登場は『ドッカ〜ン!』からと、かなり遅くなっている。これは同作の『無印』後期から『♯』初期に当たる部分においてはコミック版の独自展開が方針として取られ(中盤からアニメのシナリオを活かしたストーリーラインに戻るが、それまでやってきた独自展開からの脱却ができず、その影響を残す形での、半端なパラレルワールドと化した)代替キャラであるボオちゃんが設定されたため。
なぜそうなったのかは、同キャラの項目を参照。
そのため、当時に両方を視聴・購読していた層には、双方を混在させて記憶している人々も少なからず存在する。しかし、あくまでハナちゃんとボオちゃんは全く異なるキャラクターなので留意すること(例えば漫画版を読んでいたファンから「ハナちゃんの正体は天使だよね?」や「ハナちゃんって最初、花を食べて(火を噴いて)なかった?」といった話が出る場合これが原因。これらは全部ボオちゃんの設定である)。
また、以上の事情から漫画版のハナちゃんには、どれみたちとの親子関係が存在していない。
『ドッカ〜ン!』にてハナちゃんが魔法を使ってまでどれみたちの元へやってきたのは、母娘の情によるものなどではなく、ハナちゃんがどれみたちのファンであったためだとされている。漫画版のどれみたちは、あくまでもハナちゃんの「姉貴分」として描写されている。
また、ぽっぷに対してはどれみたちと異なり、姉貴分というよりも「検定におけるライバル」「同位置の友人」としての描写が強くなっている。
また、なかよし漫画版のハナちゃんは理屈も手続きもへったくれもなく(女王様からの指名を受けるまでもなく)、初めから魔女界そのものによって女王位継承者として定められている存在でもある。
急成長魔法の謎
『ドッカ〜ン!』ではどれみたちと同じ学校に行きたい思いから魔法が発動し自分が小学生程度の大きさになった。その際に純粋水晶玉を割ってしまうという事態になるが、実はその時に、MAHO堂も雑貨ショップに大変化していたのである。
作中ではハナちゃんが自分を大きくする魔法と同時に使った魔法として語られており、純粋水晶玉が割れた要因ともされているが、なぜMAHO堂まで変える意味があったのか、魔法を使ったハナちゃんに何の意図があったのか、まったくの謎である。
この魔法は『ドッカ〜ン!』第50話で自分を魔女に戻す儀式によって効果が切れてしまった。しかし女王様の「卒業式が終わるまでは」という粋な計らいによる期限付き魔法で再度急成長した姿になった。『16』以降も成長したどれみたちに合わせるように急成長魔法を使っているが、その時は水晶玉は服の中に入れているらしい。
(「『ドッカ〜ン!』でのハナちゃんが急成長魔法など使わずにこういう構図の上で共存するキャラならよかったのに」と嘆くファンも少なくない・・・はず)
関連タグ
おジャ魔女どれみ おジャ魔女 マジョモンロー(中の人繋がり)
ボオちゃん:パラレル的存在
似てる人
ミルク/美々野くるみ キャンディ はーちゃん/花海ことは、はぐたん、コメコメ、エル、ジュルル/ジュリィ 東雲なの はかせ
百合カップリング
ハナどれ ハナはづ ハナあい ハナおん ハナもも ハナぽぷ マジョハナ ハナパオ ハナさち ハナたま