繰返し笑い合うんだ 居たくなる旅
曖昧さ回避
- 植物が、夏の暑さのために生気を失うこと。
- 夏、特に商店・劇場・料亭などが、客足が減って不景気になること。
- ずっと真夜中でいいのに。の楽曲の一つ。(本項では主にこちらを解説)
概要
- 作詞・作曲・歌:ACAね
- 編曲:100回嘔吐 / ZTMY
- ドラムセット:神谷 洵平
- ベース:安達 貴史
- ギター:菰口 雄矢
- トランペット:吉澤 達彦
- トロンボーン:半田 信英
- レコーディング&ミックスエンジニア:眞武 亨
- マスタリング・エンジニア:吉良 武男
- ダイレクション:Kohei Matsumoto
音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」の楽曲の一つ。スタジオコロリドの長編アニメーション映画『雨を告げる漂流団地』の挿入歌として書き下ろされた曲となる。「ずっと真夜中でいいのに。」がアニメーション作品をタイアップするのは今回が初であり、主題歌「消えてしまいそうです」も担当している。2022年9月15日に配信リリース、またSpecial Movieが公開された。英訳タイトルは「 Summer Slack 」となる。
2022年4月16日に行われたライブ『Z FACTORY「鷹は飢えても踊り忘れず」』で発表された。8月5日に行われた『雨を告げる漂流団地』の完成披露試写会では、ACAねによるボイスメッセージが送られた(動画)。そこでACAねは、「子どもたちに対する理解の深みや彼らの成長を感じられる」と言ってもらえたことの嬉しさ、また「(中略)いくつになってもわずかな気持ちの気づきを大切にしたいと感じさせてもらえる作品に携わることが出来て光栄です」と感謝を伝えている。9月13日には、映画公開を記念したYouTubeライブが行われ、ACAねと映画監督の石田祐康との対談が行われた。
2022年9月16日に2000枚限定で発売された12インチアナログシングル『消えてしまいそうです』にて、主題歌「消えてしまいそうです」と共に収録された。
特徴と制作
(「消えてしまいそうです」の「特徴と制作」も参照にて)
本楽曲を書き下ろした際、「季節が暮れるたび枯れるたびに想いを馳せてしまうような作品に浸りながら新たな夏の曲を作らせていただきました。」とACAねが語っているように、どこかノスタルジーも感じさせる爽やかで心地よいリズムと共に、終わりゆくひと夏の思い出たちを想う歌詞が映画の内容とリンクし、聴く人それぞれに様々な情景を思い起こさせるエモーショナルな楽曲となっている。
楽曲制作にあたっては、石田祐康監督とも様々な意見交換を行ったうえで、石田から得た物語としての想いやヒントをもとに書き下ろされ、ACAねが「もともと団地の纏うもの懐かしさやたた住まいがとても好きで監督と盛り上がれて嬉しかった」とコメントを寄せている。
石田は本曲について「まさに漂うような、木陰のハンモックでゆったりするような心地よさがありつつ、そのままでは居られないようなどこか儚さがある」と語っている。また、「旅の途中をモチーフにした曲」とも語っており、「みんなで修学旅行だったり、林間学校に行って、残りの日程もあとわずかになったときの気持ち」「楽しいんだけど、終わりが近づいてきたときの気分」を表現してほしいとお願いしたという。石田が語る「挿入歌と主題歌の物語上でのバランス」においても、「『修学旅行の楽しい中盤を過ぎて、帰りが近づく寂しさ』がよく現れている絶妙なバランス」と感じている。さらに石田自身も制作中に何度も聴いていたという。
関連動画
Special Movie
- ずっと真夜中でいいのに。『夏枯れ』Special Movie (ZUTOMAYO - Summer Slack)
監督 | 三皷梨菜 |
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制作プロダクション | 株式会社ハイパーボール |
キャラクターデザイン・作画監督 | niL |
アニメーション | 鮮ナヲキ |
背景美術 | スマーチル / 加藤 靖忠 / 今野 明美 / 轆轤 雅侑子 / 小野寺 美由紀 / ユウキ ナオヒロ |
CG・モーショングラフィックス | Naoya Nishikubo / カフウ(Argument) |
コンポジット・編集 | 三皷梨菜 |
デザイナー | 2ndbase |
着色 | Big Owl tdX / SAS |
制作協力 | Konomi Ishii / Hiroki Hayatsu |
アニメーション制作 | 齋藤 響 |
Special Thanks | Toshiyuki Yamashita / 津田 / しまりすゆきち / はまふぐ / 西原恵利香 |
制作協力 | スタジオコロリド |
「ずっと真夜中でいいのに。」のオリジナルキャラクターであるニラちゃんが、とあるカメラを通して『雨を告げる漂流団地』の世界を垣間見るような内容となる。また終盤にかけ、ニラちゃんの体に起こる変化は映画本作に隠された秘密を示唆するものとなっている。ニラちゃんは公園にある時計台の付喪神のような存在であり、子供達の遊ぶ姿を見守り、時々我慢できず一緒に遊んでしまい、みんなが帰ると時計台の上で大体ご機嫌に歌っている女の子となっている(参照)。
公開されたニラちゃんのキャラクターデザインでは、MV前半のニラを「現役ニラちゃん」、MV後半のニラを「風化ニラちゃん」と名付けている(リンク)。MVに登場する
時計台のデザインは「秒針を噛む」MVに登場する時計をモチーフに考えおり、「秒針を嚙む」MV制作を担当したwabokuから資料を譲り受けた(参照)。
4月に解禁された、下記の『挿入歌「夏枯れ」PV』を手がけた株式会社ハイパーボールが引き続き制作した。監督・コンポジット・編集は三皷梨菜、アニメーションは鮮ナヲキが担当している。さらにアニメーションには、本Special Movieでしか見られない有名クリエイター豪華コラボが実現している。作画監督とキャラクターデザインはniL(参照)、映像内で登場する元気さと可愛さを映すニラちゃんの写真イラストは、津田、しまりすゆきち、はまふぐが担当した(参照:1・2・3・4)。背景美術は、美術監督の加藤靖忠が率いるスマーチルが担当した(参照)。
制作
三皷梨菜は制作チームのことを、「各々が「良いものを作りたい」とヒシヒシ伝わってくる、めちゃくちゃクリエイター気質なチームだった」ため、「頼りになるし楽しかった」と語っている(参照)。鮮ナヲキは冒頭の公園でカメラを拾う一連のシーンを担当し(参照)、三皷梨菜から「超功労者」と言われ、制作Discordでも「救世主」と呼ばれていた(参照)。
niLは「いつかずとまよさんのお仕事したい」と思っており、さらにスタジオコロリドの作品を好んでいた為、この制作で「好きの詰め合わせのようなお仕事が出来て本当に夢のよう」と携われたことに感謝している(参照)。またはまふぐは、「ずとまよ(ずっと真夜中でいいのに。)のMVは自身の創作活動の原点と言っても過言ではない」と語り、いつか関わりたいとは思っており(参照)、しまりすゆきちは「ずとまよ好き~~!!!」とTwitterにて常日頃から叫び倒していた所にniLから声をかけられたと語っていたため(参照)、三者共に制作に携われたことを嬉しく思っている様子である。
映画の素材を貸し、MVを視聴した石田祐康は「映画の素材でこんなことができるのか」と驚き、三皷梨菜に感謝している(参照:1・2)。
『雨を告げる漂流団地』 挿入歌「夏枯れ」PV
- ずっと真夜中でいいのに。× 映画『雨を告げる漂流団地』 挿入歌「夏枯れ」PV
- 監督:山下敏幸(株式会社ハイパーボール)
- グラフィック・アート:三皷梨菜(株式会社ハイパーボール)
- コンポジット:株式会社ハイパーボール
本曲のプロモーションビデオ。2022年4月16日にYouTubeで公開された。楽曲にのせて、『雨を告げる漂流団地』の制作過程の映像が見られるものとなっており、現在は非公開となっている。
『雨を告げる漂流団地』本編映像 ~挿入歌「夏枯れ」編~
- 【雨を告げる漂流団地】本編映像を一部公開!~ずっと真夜中でいいのに。挿入歌「夏枯れ」編~
2022年9月13日に初解禁された、劇中で挿入歌「夏枯れ」が流れる本編映像。爽やかなメロディーに合わせ、航祐や夏芽たちが漂流する団地の上で生活するひと時を切り取っており、石田は「あのシーンのあの子達の姿にピッタリ」と語っている。
映像の中で、ACAねは「航祐くっさ~からの海に飛び込み、そして航祐の体ゴシゴシ」のシーンが好きと同日に行われたYouTubeライブで語っており、ライブ中にその映像が何度も繰り返し流された。
参考資料
- ずっと真夜中でいいのに。アニメ初タイアップで輝く余韻の魅力 『雨を告げる漂流団地』挿入歌が流れる本編映像解禁(ORICON NEWS)
- 映画『雨を告げる漂流団地』石田祐康監督が作品に込めた思い②(Febri、2ページ)
関連イラスト
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