最低なコンプだし=最高の昆布だし
概要
- 作詩:ACAね / 森カリオペ
- 作曲・歌・ギター・扇風琴:ACAね
- 編曲:100回嘔吐 / ZTMY
- ラップ:森カリオペ
- ドラム:伊吹 文裕
- ベース:二家本 亮介
- ギター・ピアノ:100回嘔吐
- 津軽三味線:小山 豊
- レコーディング&ミックスエンジニア:眞武 亨
- マスタリング・エンジニア:吉良 武男
- ダイレクション:Kohei Matsumoto
音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」(略:ずとまよ)の楽曲の一つ。英訳タイトルは「 Kira Killer 」となる。2022年12月15日にEMI Recordsより配信リリース、合わせてミュージックビデオがYouTubeにて公開された。本楽曲には、VTuber(バーチャルYouTube)事務所・ホロライブプロダクション傘下の英語圏VTuberグループ「ホロライブEnglish」で活動するVTuber/Vラッパーの森カリオペ(Mori Calliope)が作詞とラップで参加している。ユニットのフロントマン・ACAねは「Character」(Rin音、Yaffle)や「青く青く光る」(Lanndo)でコラボレーションを行っていたが、ずっと真夜中でいいのに。の楽曲にfeat.(フィーチャリング)でアーティストが参加するのはこれが初である。森カリオペのラップは歌詞が英語になっているが、歌詞には「あかね的和訳(仮)」も公開されている(リンク)。
さらに、本楽曲はSpotifyの「2022 Spotify Holiday」TVCMソングに決定し、本楽曲を起用したTV CMやWEBコンテンツが展開される。TV CMは12月16日から12日27日まで一部地域を除く全国のTVで放映され、ずっと真夜中でいいのに。のメンバーであるACAねと森カリオペが出演し、本楽曲にのって盛り上がるそれぞれの2022年クリスマスや年末年始の様子が描かれる。
SpotifyではTokyo Super Hits!プレイリストカバーに(参照)、YouTube MusicではRELEASEDプレイリストカバーに選ばれた(参照)。Twitterでは、珍しく曲名で3位にトレンド入りした(参照)。
特徴
随所に森カリオペのラップが冴え渡るスピード感にあふれた一曲となっており、楽曲のBパートでは日本語と英語の歌詞が飛び交うACAねと森カリオペの激しい掛け合いを経てコーラスパートへと雪崩れ込み、中盤では一旦森カリオペの独壇場となり、それを引き受けるかたちで2人でカオティックなクライマックスへと突入していくというプログレッシブな展開にもなっている。
制作と経緯
2022年12月6日、ACAねより12月に新曲の発表が明かされた(参照)。12月9日には新曲が12月第3週(11日~17日)に発表であることも明かされる(参照)。12月11日に8秒の断片的な動画と共に、アニメーション作家・こむぎこ2000が新曲のミュージックビデオを制作し、12月15日公開であることを発表した(参照)。
12月13日に曲名と共に、森カリオペの参加が明かされた(参照)。参加の経緯については、ACAねが「以前ライブ見に来てくださって私も遊びに行かせてもらってカリ(※編注:森カリオペ)のラップが大好きになり曲に参戦してもらえました」と双方が互いのライブに足を運んでいたこと、「英語と日本語教え合えたり初めて他の方のボーカルディレクションもできてすごく勉強になった」とツイートで説明している(ツイート)。このことに対し、森カリオペは「ビックサプライズです。 :}」「ACAねさんの音楽は昔から聴いていたので、夢のような話です。本当に素晴らしい曲なので、みんなに聴いてもらいたいです!!!」と返信している。Twitterでは、12月13日に「カリオペ」がトレンド入りを果たした(参照)。
12月15日、ACAねと森カリオペによるおしゃべりYouTube Liveが19時30分に行われ、20時に本楽曲の配信リリース&ミュージックビデオ公開が行われた(参照)。
関連動画
ミュージックビデオ
- ずっと真夜中でいいのに。『綺羅キラー (feat. Mori Calliope)』MV (ZUTOMAYO – Kira Killer)
ミュージックビデオは、過去に「勘ぐれい」のミュージックビデオを担当したアニメーション作家・こむぎこ2000が手掛け、他にも多くのクリエイターが参加している。メリハリの効いた場面転換、3DCGを用いた大胆な引きのカット、音にカチッとハメたアニメーションなど見どころ満載の仕上がりとなっている。
登場するキャラクターである「ニラちゃん」と「キラ☆ちゃん」はキャラクターデザインが公開されている(リンク)。キャラクターの目は「C」のようなデザインになっており、こむぎこ2000はこのデザインを「ほんとに気に入ってる」とツイートしている(参照)。
クレジット(※一部修正、引用) |
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ミュージックビデオのクレジットにはゴルの名前が記載されているが、ゴルは自身が今回の制作スタッフに含まれていないことをツイートで明かした(参照)。これに関し、制作中にスタッフでゴルに声をかけたそうだが、作業を振っておらず確認不足だったとこむぎこ2000がツイートしている(参照)。
スタッフである「東の空まで会いに来て」は、本楽曲MVのファンアートを描いて公開している。
2022 Spotify Holiday TVCM
CMに登場する、キャラクターのうにぐりくんが食品で描かれた「うにぐり鍋」は、後の12月19日にて公式から材料と作り方が公開された(リンク)。12月25日まで、東京の渋谷スクランブルスクエアにて屋外広告も掲載された(参照)。12月31日には、ACAねの一押しでSpotifyが制作した「年越しそばver.(こしつよ)」の映像が公開された(参照)。
評価
音楽ジャーナリストの宇野維正が、Real Soundにて本曲のレビューを投稿している(リンク)。
宇野維正は本曲を、「ずとまよの楽曲としても異例なほど歪んだギターサウンドが前面に出た、いわば『ロックミュージック度』が高い楽曲」であるとし、ACAねのラップスタイルでの歌唱と森カリオペの特異なラップスキルの融合は「いわゆるシンガーとラッパーの共演とはまったく趣が異なる、かといってラッパー同士のマイク合戦というわけでもない、ACAねとMori Calliopeにしか生み出し得ないこの曲のカタルシスは、もともとACAねがいわゆる『ヒップホップ育ち』とは異なる、独自のラップスタイルを育んできたからこそだろう。」と指摘した。
余談
- 12月6日にACAねが12月での新曲の発表に関するツイートを行った際、森カリオペが「楽しみ!!」と返信していた。
- 4月17日には、森カリオペがずっと真夜中でいいのに。のライブ・Z FACTORY「鷹は飢えても踊り忘れず」の感想を書いたツイートを行っており、ACAねも感謝を書いた返信を行っている(参照:1・2)
- 9月19日には、アニメ『チェンソーマン』のエンディング曲をずっと真夜中でいいのに。が担当することを発表するツイートをACAが行った際、森カリオペも「おめでとう~!!(*⁰▿⁰*)」と返信した(参照)。
- 本楽曲がリリースされた中、ずっと真夜中でいいのに。は全国ツアー「GAME CENTER TOUR『テクノプア』」を行っている最中であった。以前にリリースされた楽曲「残機」はライブで披露したことが明かされたが、本楽曲はツアーでの演奏が行われないことを公式が明かしている(参照)。
- 本楽曲のミュージックビデオへの感想を書いたACAねのツイートに、こむぎこ2000はミュージックビデオでACAねの飼い猫であるしょうがストリングスをこむぎこ2000が踊らせようと思っていたが、「脈絡がないのでやめた」と明かし、しょうがストリングスのキャラクターデザイン画を載せて返信している(参照)。それに対し、ACAねは「踊らせてる動画別でくださいねっ」とさらに返信した(参照)。
- 過去に「お勉強しといてよ」「暗く黒く」のミュージックビデオを制作したはなぶしは、本楽曲の歌詞「最高の昆布だし」から「本当にどうでもいいけど今呼んだ?とはなった」と反応のツイートを行い、ACAねはそのツイートに本楽曲の歌詞を言い換えて「最高のはなぶし」と返信している。ちなみにクレジットには記載されていないが、はなぶしは手伝いで2カットのみラフ原画を描いている(参照)。
関連イラスト
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