概要
「柔よく剛を制す」とは、ことわざの一つである。
柔らかくしなやかな者こそが、かえって剛強な者に勝つことができるという意味。中国の兵法書『三略』より「柔能制剛、弱能制強(柔能よく剛を制し、弱能く強を制す)」が由来。
「よく」は、漢字で「能く」と書き、動詞の前に置いて能力の点で可能であることを表す。
ただし、こちらが有名になりすぎたので触れられることが少ないのだが、本来はこれと対になる「剛能く柔を断つ(強い力は小手先の技術を叩き潰すことが出来る)」という言葉があり、本来は「どちらも重要であり、必要な時に必要な方法を取るべきだ」という意味合いの言葉である(近代柔道の創始者である嘉納治五郎はこれを「柔剛一体」と表現した)