声:新垣樽助
概要
『フレッシュプリキュア!』の登場人物で主人公・桃園ラブのクラスメイト。
運動神経はよく、野球部では投手をしており、沢裕喜とバッテリーを組んでいる。
沢裕喜、御子柴健人と3人一緒にいることが多く、後に三人でダンスユニット「三色だんご」を結成した。
人物像
基本的に真面目で明るい性格だが、ラブに対して好意を寄せているがなかなか伝えられず、それに加えて言葉遣い、態度共に粗暴な為、お互いの不用意なひと言やすれ違いからケンカになることもしばしば。
しかしラブも彼に対して憎からず思っている節がある。
何度も自分を救ってくれたキュアピーチに憧れ信頼しており、44話ではキュアピーチの正体を知らぬままラブへの想いを伝えてしまう。
キュアピーチがラブであるのを知った最終決戦直前、告白の返事は帰ってきてから…とラブに伝えてラビリンスに送り出す。
しかし帰還後、ラブからの返事は…「言っわなーーーい!」と明るくはぐらかされてしまった。
・・・あまずっぺー!
あまずっぺー
『フレッシュプリキュア!』では、大輔がラブへの恋愛感情を隠しきれずに甘酸っぱい青春の一場面が描かれるというシーンがしばしばある。16話、31話、39話等は、大輔のそう言う不器用な恋心がをメインとされた回でもあった。
ただし、主人公のラブは大輔をどこまで異性として意識しているのかについては一切描かないという演出方針が徹底されていた。
それまでの過去5作のプリキュアシリーズでは、主人公が異性に淡い恋愛感情を抱く様子が少なからず描かれていた。いわゆる「身近な男性に片思いしてモヤモヤする」という王道のパターンである。
しかし、『フレッシュプリキュア!』においては主人公のラブは片思い”される側”であり、それまでとは立場がひっくり返っている。
プロデューサーの梅澤淳稔氏は、『フレッシュプリキュア!』では主人公の設定年齢(中学生)らしい青春風景を描くために異性を意識するシーンをそれまでよりも多く取り入れていたが、恋愛要素をストーリーの主体に置かないというプリキュアシリーズの伝統も守るつもりであったとしている。
なので、大輔とラブの淡いラブコメ的なシーンでは必ず最後に「あまずっぺー」と誰かが茶々を入れることで逆に甘酸っぱい空気をチャラにしていた、とインタビューで語っている。
そしてラブが大輔に対してどう感じているのかを表には描かなかったからこそ、ラブは恋の懊悩などにとらわれることなく「ヒーロー」として戦いに常に立ち向かえたわけである。
ただこの「あまずっぺー」というツッコミは本来の視聴者である未就学児にはわかりづらく、あまりピンとこなかったようだ。
さらに、「中学生らしく、異性を意識するシーンを入れる」という演出のために、第1話で用いられた「彼氏」「告(コク)る」といった言葉が視聴者の母親層からは不評であったため、結局は当初に想定していたよりも「あますっペー」描写は抑制されてしまったようだ。
その経験もあって梅澤Pは「プリキュアでは異性を意識するシーンは少なくした方が良い」と考えるに至ったようで、翌年以降で梅澤Pがプリキュアシリーズを担当していた3作品(7作目『ハートキャッチプリキュア』から9作目『スマイルプリキュア』まで)では、主人公たちだけでなく脇役も含めて恋愛感情の描写がそれまでよりも極端に薄くなってしまった。
(表向きは異性間友情として扱われているが深読みすれば恋愛感情かも知れない、程度の描写は多い)
演者について
声を演じる新垣樽助氏も大輔と同じ沖縄出身である。