概要
桃園ラブ達にダンスを教えているミユキさんの弟である知念大輔はラブに好意を寄せている(本人は隠しているつもりだが周囲にはバレバレ)が、意地っぱりで素直でない性格が災いしてラブと喧嘩になってしまうことが度々あった。
しかしながら、時にはラブを守るために苦手な雷の恐怖に立ち向かったり、突然いなくなったラブを心配して本気で叱ったりと、大輔はラブを大切に想っている。
一方のラブは大輔の好意自体には気づいていないが、自分のために勇気を振り絞った大輔に労いの言葉をかけたり、自分が彼との約束を忘れたことが原因で喧嘩になった時はかなり落ち込んだりと、満更でもない様子を見せている。
そんな中学生らしい青春真っ盛りな二人のやり取りは、ウエスターが思わず「あまずっぺー」と赤面してしまうほど。
そして物語終盤、大輔は「キュアピーチ=ラブ」とは知らずにウッカリ自分のラブへの好意を告白してしまう(しかもシフォンが連れ去られた直後という最悪のタイミングで)。
その後にラブたちはラビリンスへと最終決戦へ赴くことになり、無事に帰れるかわからない戦いに赴く者のケジメとして、自らがプリキュアであるという正体を大輔も含む街中の人間に明かすことになる。皆が心配して戦いに行くことを反対する中でも大輔はラブを笑顔で送り出そうとした。
ラブは告白のことについて何かを大輔に言おうとしたが「聞きたいことは全部が終わってから聞く。だから無事に帰ってこい」としてあえて何も聞かなかった。
このときの約束がラブの最後の戦いで大きな支えとなったことは言うまでもないことだろう。
最終回では大輔はラビリンスから帰還したラブに告白の返事を聞こうとするのだが、「いっわな~い!」と明るくはぐらかされてしまっており、ラブが大輔をどう思っているのかは結局分からないまま物語は幕を閉じた。
消化不良と見る向きもあるが、本作は恋愛要素は別に主体にはなっておらず軽い味付け程度だったので、これくらいの爽やかな終わり方で後は視聴者の想像に任せる方が作風から言えば自然ではあるだろう。