同人的視点による用語。
恋愛的な意味で描写されたものにも単に二人をセットで描いたものにも付けられる。
※以下、最終回までの本編のネタバレを含みます※
概要
二人は女の子同士であり劇中では”友情”というオブラートに包まれて語られてはいるが、そう呼ぶにはあまりにラブストーリーの如き過程と深い好き合いぶりに秘められた二人の気持ちに思いを馳せる人多し。
また、幸せそうな二人に純粋にほっこりする人も多し。
そしてそれ故に最後の展開にどちらの意味でも心を痛めた人は多い。
シリーズ中盤をもって二人は同棲状態に。
今作のプリキュアは初期のラブ達三人にせつなを加え最終的に四人となっているが、”四人の絆”を前面に置きながらもラブとせつなを蒼乃美希と山吹祈里は暖かく見守る空気にもなっており、二人の関係の特別さがかえって強調されている面もある。
熟年夫婦と呼ばれることもあるひびかなに対し、ラブせつは新婚夫婦のようにも見える。
シリーズ前半の二人の流れ
出会いと再会からまるで恋に落ちたかのようにせつなを求め続けるラブ。
敵であり作戦対象でありながらラブに心乱され続けるせつな。
お互いが心砕けそうになりながらの正体明かしを経ても、ラブはせつなへの想いを変えなかった。
そしてせつなもやっと自分に素直になる事ができ、ラブとの戦いの中で心から幸せを求める。
管理国家である敵組織ラビリンスは、それを裏切りと見なし、既に使い捨て対象であったイース(せつなのラビリンスでの名前)を絶命させる。
しかし、元々四人目のプリキュアとしてせつなを追っていた妖精アカルンの力とシフォンの奇跡で彼女は生まれ変わった。行く宛てのないせつなを家族ぐるみでラブは受け止め、二人は一緒に暮らし始めるのである。
シリーズ後半の二人の流れ
日曜朝の女児番組で、客観的に見ても(百合目線でなくとも)「これは…」と思ってしまうレベルの求め合いを見せ、更にひとつ屋根の下での生活を始めてしまう。
これから一体どこまで行ってしまうのかと思われるも、それがやり過ぎたといったことでもあったのか、後半そういった方向はかなり抑えられる事となる。
四人のプリキュアの一人となったせつなは皆とも仲良くなり、皆を想う流れに。
それでもラブはいつもせつなせつなと言っており、せつなが自分を抑えた感情表現を続けている分、少し寂しい感じにも見える事もあった。
そんな中でもせつなもやはりラブを心の底で特別に想っている事を垣間見せる描写は時折差し込まれており、
そういった事を別にしてもただただ幸せそうな二人を見れる機会は多かった。
そして\、せつながラブの母を「お母さん」と呼ぶようになるエピソードも丹念に描かれ家族となっていき、この先も幸せに暮らすであろうと思われていたが――――――――
最終回。
せつなは幸せを伝えるために自身の本国(ラビリンス)へ戻る選択をする。
短い尺の中突然言葉に出されたそれは、端的な台詞と絵だけで伝えられ、見た目笑顔の別れと映し出されていたが、直後ある演出が行われ、見せない胸の内を深く想像させられる事となる(※次の項目にて記載)。
その後ラストシーン少し前、思い出の丘の上でせつなは何かを呟く。音は消されており台詞は分からない。
行き来の方法は確かに存在し、家族や仲間としての絆はずっと描かれていたため、またすぐに会えると思う人もいれば、本編でまた会えるような描写が全く無かった事の不安やせつなの性格上、その分からない台詞からも、あえて向こうに戻るのは相当の覚悟があっての事と考え安易な再会は無いように感じる人もいる。
どちらにせよあれほどずっと一緒の未来しか想像出来なかった二人が――――離されてしまうラストとなった。
公式におけるラブせつの例
伝説の予告
第22話放映時に流れた第23話の予告におけるラブからせつなへのモノローグ。
「せつなとの出会い…
せつなとの時間…
せつなの声…
せつなの仕草…
せつなの笑顔…
せつなの…涙」
この後「せつな、あなたと戦うよ。だって、友達だから!!」と締めるが、いくら何でも愛しさのレベルが友達ではなく当時騒然となる。
この時のラブの台詞の発音がまた胸に迫る想いに満ちている。
デート発言
朝会った美希と祈里に異常なテンションで「こんにちわんわん!」と犬化して挨拶をするラブ。
驚いた二人がどうしたのと訊くと、「今日せつなとデートなんだぁ~」。
友達と遊びに行くだけのはずなのにというか、文字通りデートなんだろうなあと思わされる。
イースの作戦
対プリキュアの任を受け、手始めにキュアピーチ・ラブを狙ったイース・せつな。
近付く為におめかしをして偶然の再会を演出するが、予想外に喜んだラブに強くダイビングハグされ赤面。
ここから彼女は面白いようにラブしか狙わなくなる。
友情の証としてラブからプレゼントされたクローバーペンダントもいっそ捨ててしまおうと頑張るが、後ろからラブに声をかけられ一瞬で振り向き満面の笑みで頬を染めつつ「ラブぅ!」。
胸にはしっかりついさっき捨てようと頑張っていたペンダント。
後期OP
せつなが四人目のプリキュアとして加わり、新しくなったOPのラストカット直前。
飛んでくるシフォンを二人でキャッチ。
まるで赤ちゃんを抱く奥さんと優しく見守る旦那さんのようなせつなとラブのシーンを見せ二人で微笑み合い。
その後美希と祈里が駆け寄って四人でラストカット。
このOPの意図的な作りをはじめ、本編でも普通に四人で見せてもおかしくないところで、あえてまずラブとせつな二人の絵面が作られる事が妙に見受けられる。
ベランダ
親公認で一緒に暮らし始めた二人ながら、番組上同室という訳にもいかなかったのか、せつなはラブの隣室に。
とはいえベランダは仕切りすらなく繋がっているところがわざわざ描写され、夜ドアを開け閉めして廊下を通らずとも行き来出来る事が分かっており、かえって色々想像させられる事に。
せつなと暮らせる幸せ
第25話。せつなの生活用品を買いに行ったラブのあまりのはしゃぎように、「せつなさんと暮らすのが楽しくてしょうがないんだね」との祈里のコメント。
いつもは他人の幸せに喜ぶラブが、”自分がせつなと暮らせる幸せ”に喜んでいる事を表したシーン。
この回では朝食を作るラブが「お父さんお母さん、朝からお出かけなの」と二人きりアピールしたり、愛情たっぷりのオムライス(※公式表現)を「ラブのモーニングスペシャルだよ!」と振る舞ったり、公園に出掛けようと声をかける時ナチュラルにせつなの両手をしっかり握ったり、何でしょうねこの新婚さん。
せつなも「ラブと…皆と待ち合わせなの」と仲間が出来た幸せとラブと一緒の幸せが綯い交ぜになってたまらない様子。
お祭り回のお面
敵組織ラビリンスの使う怪物ナケワメーケの攻撃でお面を被せられるプリキュア達。
キュアベリーとキュアパインには当たり障りのない動物のお面だが、ラブのキュアピーチにはひょっとこ、せつなのキュアパッションにはおかめの面。
これは夫婦を表す面であり、カップリング通りラブが旦那でせつなが奥さん。スタッフったら…。
公式メルマガ
8/16号より。せつなが「今夜のデザートは桃みたい、楽しみだわ♪」と意味深な発言。
寝言ユニゾン
第38話。深夜、シフォンを見守るつもりが仲良く眠ってしまうラブとせつな。その際、「もう食べれない~」というラブの寝言に対し、せつなも寝言で「ラブ、食べ過ぎ…」とユニゾン。
ふたりの仲睦まじさが窺い知れるワンシーンである。
ワンクリッククイズ
PC向け公式サイトで月毎に行われているクイズの11月版で、「7月から一緒に暮らし始めたラブとせつな」という表記。「居候」でも「ラブの家に住み始め」でもなく、あまりにも同棲表現。
ほっぺにちゅー
第42話。捨て身で敵地に舞い戻ったせつなを無事取り戻し、嬉しさのあまりラブは「せつなからほっぺにちゅーをさせる」という前代未聞の飛び付き方をする。
この回は居なくなったせつなに対するラブの想像以上の取り乱しようと、せつなの事以上にそれによるラブの状態を心配する美希と祈里という描写も見所。
そしていつもは「皆」と言いつつ敵に捕縛された時にせつなが呼んだ名は「ラブ…」とただひとりであったり、この回への予告モノローグ「美希、ブッキー(※祈里のあだ名)、……そしてラブ」と普段抑えていてもせつなの内面におけるラブの特別性を垣間見る事が出来る。
別れの指
最終回のダンスシーン、番組上別れを伝え笑顔だけを見せていたすぐ後のシーン。
本来の振付であればそれぞれ美希や祈里と両手ハイタッチをするところで、片手同士がここだけ効果音入りでハイタッチし、緩やかにスローがかかり、艶めかしい指先の表情を見せながら離れてゆく。
顔を見せない差し込み方だが、あえて変えてきた意図や立ち位置・肌の色から見てラブとせつなで、ラブ側は指を残してまだ相手を求めるような動き、せつな側はスッと引きながらふいに指を戻そうとする動きをそれぞれ見せ、どちらもあまりにも切ない。
徹底して悲しい別れを見せなかった最終回において、かえって内面を強く想像させられる良演出。
せつなラブLOVEセット
携帯向け公式コンテンツ「プリキュアモバイル」で有料配布されている着せ替えツール。
「せつなラブセット」でもいいはずのところを見出し通りの物凄い名前が付けられており
各種動作の動画やアイコン等ラブせつ一色の大変な携帯にする事が可能。
docomo・au・SoftBankの三社の携帯電話対応ではあるが、2009年秋冬モデル以降の一部の最新機種は対応外になっている場合もあるので注意が必要。
ちなみに同コンテンツでは、ラブがせつなに超接近しキス直前のようなシーンの背景に赤面せつな大写しという、恐ろしく狙いすました絵柄の待ち受けが配布されている。
映画パンフ
映画「フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」のパンフレットで、プリキュアたちがお互いに紹介コメントをするコーナーがある。
そこのせつな→ラブのコメントが「(前略)。大好きよ。」とナチュラルな告白。
ストレートすぎるよせつなさん…
DX2メインビジュアル
2010年3月20日公開の劇場映画『プリキュアオールスターズDX2』のメインビジュアルには17人のプリキュア達が描かれている。
何故かその中でラブのキュアピーチとせつなのキュアパッションだけがしっかりと手を繋ぎあっている。
絵が出た当初から二人の関係を分かり過ぎていると評判だったが、今となってはテレビシリーズがあのように終わるが故のこれであったのではと少し辛くもなる。
(※ちなみに映画は特別版であり本編の続きではないのでせつながどうなっている設定かは不明。実際に公開された映画でも特にその部分には触れられず、ただ当たり前にせつながそこに居る素晴らしい世界であった)
ちなみに新シリーズ『ハートキャッチプリキュア!』が発表される前のファーストメインビジュアルも別絵で出ており、そこでは他に腰に手を回しているプリキュア達も居る中で、ピーチとパッションはどう見ても腰ではなく、お互いのおしりを触りあっているようにしか見えない手の回し方をしている。
これはおそらく、見たまんまおしりを触りあってるのでしょう。
いや本当にそうとしか見えなくてどうしましょう。
DX2・スネるせつな
映画『プリキュアオールスターズDX2』でのある場面。
待ち合わせの他プリキュア達を探す手伝いを申し出るつぼみとえりか。
ラブは大喜びで隣のせつな達を跳ね飛ばすほど身を乗り出しつぼみの手をがっちりと握り目を輝かせる。
後ろから美希と祈里は「おっと」という感じで食べ物飲み物を避難させつつ見ているが、せつなだけはそのラブつぼをジト目でまるで睨んでいるかのよう。
その後ルンルン気分で先頭を歩くラブと対照的にせつなは思い切り離れた後方を歩く。
スネてます。
微笑ましくもヒヤヒヤしたものの、その後観覧車で画面の端に見切れるように、ラブとせつなは隣り合わせで笑顔で外を眺めているカットが入る。
オールスター映画の流れを邪魔しない密やかなラブせつでした。
プリキュアぴあ
2011年3月2日に発売されたプリキュアシリーズのムック本「プリキュアぴあ」にて歴代キャラデザ担当者の描き下ろしイラストが掲載されている。
手をつなぐ、腕をくむ、肩を抱くなど様々な仲睦まじいプリキュア達が描かれる中、
フレッシュプリキュアの描き下ろしイラストではラブがせつなの体に腕をまわし、せつなはされるがままにぎゅっと抱きしめられているという零距離の濃厚なラブせつを見ることができる。
明らかに他シリーズの娘達とは密着度が一線を画してます。
関連イラスト
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フレッシュプリキュア 桃園ラブ 東せつな キュアピーチ キュアパッション