滝沢あすか
たきざわあすか
CV︰瀬戸麻沙美
あおぞら中学校3年生(※3年3組)。ヘアーがチャームポイントのキュアフラミンゴに変身する。
誕生日は10月15日。
※第38話にて判明
本作のプリキュアメンバーの中では最年長。
正義感が強く運動神経抜群。一見クールで近寄り難いように見えるが、後輩達には面倒見が良い姐御肌。
その一方、可愛い動物のゲームを好み上に料理が得意と、意外に女性的な部分もある。
家族構成は父と兄の3人家族で、家事を分担している生活環境が、あすかの料理上手につながっている模様。
ちなみに好きな「トロピカルメロンパン」の味はまなつと同じくマンゴー味。
『HUGっと!プリキュア』の愛崎えみる/キュアマシェリ以来の赤キュアであり、初期メンバーでは『キラキラ☆プリキュアアラモード』の剣城あきら/キュアショコラ以来。また、赤キュア初の中3であり、従来のシリーズでは中3のメンバーは2人ずつであった為、単独の中3メンバーなのも初である。4人構成の4番目の赤キュア自体は初では無いが、いずれも追加キュアであった為、初期4人構成の4番目赤キュアとしては初である。更には主人公の夏海まなつ/キュアサマーが中学1年生である為、シリーズ初となる主人公の2歳年上のプリキュアでもある。
腕っ節が強い姉御肌
普段はクールで無愛想。男勝りで腕っ節もめっぽう強いが、しかし内面は正義感が強く曲がった事が嫌いで、他人が困っているのを見ると、自分に無関係であっても見過ごせない。
あおぞら中学校の生徒会長である白鳥百合子とは過去の因縁(後述)から険悪な関係にあり、生徒会やその下部組織である風紀委員会などに対して嫌悪感を隠そうとしない。そのあたりが不良娘っぽさにつながっているが、実際の本人の素行は普通である。
ガチな不良ではないのは確かだが、ぶっきらぼうで他人をあまり寄せ付けない雰囲気から、自分が不良っぽく見られている自覚はあるようで、ちょっと気にしてはいる様子。
また、初登場の時点では、過去が原因で『仲間』の概念に拒絶反応を示しており、他人と必要以上に親しくなる状態を避けていた。
当初はまなつ達とも距離を置くような態度を見せていたが、成り行きでプリキュアになってからは「もう一度だけ仲間を信じてみよう」と思い直し、トロピカる部のメンバーになった。
トロピカる部では学年的に最年長で部長を務める。部長としての責任感は強く、後輩達には世話をついつい焼いてしまう等、部活内での面倒見は良い。
根は真面目で常識人なので、フリーダムなまなつや我が強いローラに対する、唯一無二のストッパーやツッコミ役も担っている。
上記のように人情家で他人思いの性格故に、クールで機械的な百合子は勿論、ワガママで横柄なローラとも相性が悪い。
自分をプリキュアにスカウトに来たローラの言葉から「結局、アンタが偉くなりたいだけだろ」と、上から目線の彼女の目的を素早く見抜くが、当のローラは「それのどこがいけないの? そうすれば人魚の国も人間の国も救えるのよ」と気にするそぶりもなく、両者の価値観が相反している実状が窺える。
ローラの尊大な態度には嫌な顔をするシーンも多いが、彼女の裏表がない人柄をまなつから聞いた際には(一応は)納得している。
また、ローラの『人間たちを守る』動機が「自分の野心のため」と公言しつつも、本気で人々を守ろうと頑張っている姿については、あすかは素直に敬意を払っている。
ローラに対しては普段は名前で呼ぶが、その言動に苛立った際には「人魚」と呼ぶ。
もっとも、目上の者にはきちんと敬語で話すので、上記の皮肉っぽい態度を誰にでもするわけではない。
フィジカル面はまなつに負けず劣らずのものであり、細身の身体に似合わず、不良3人組を容易に蹴散らす等、腕っぷしはかなり強い。OP映像の筋トレシーンでは、発達した筋肉が確認できる。過去作品でも運動が得意だったり武道の心得のあるプリキュアはいたが、あすかのように腕っぷしの強さがここまで明快に描写されたプリキュアは歴代でも珍しい。
学力に関しては少なくとも自身の赤点を心配するレベルではない。第38話で難関進学校のフェニックス学院の受験を「私の学力じゃ一般入試は無理」と諦め掛けていた様子から、あすか自身は低く見積もっているようだが、最終的に同校の志望に決め、周囲からこれを「無謀な挑戦」とは見なされていない状態から、客観的には相応の水準はあると見てよいだろう。そして見事に合格を果たしている(第42話)。
先述の通り何かと喧嘩腰になりがちだが、他者絡みでなければ自分から喧嘩を吹っ掛けはしない。ただし、信頼できる知人が失礼な様子を見せた時は、ツッコミ代わりに小突いたりは普通にする(そして大抵の場合はまなつがターゲットになる。一方、ローラに対しては皮肉は良く口にするが意外にも手は出していないと、ちゃんと『価値観の違いは文化の違い』と理解できているがゆえかも知れない)。
物語開始当時は部活には入っていなかったが、以前はテニス部に所属していた過去が第30話で判明した(もっとも、あすかが過去にテニスに打ち込んでいた事情を、視聴者に想起させる描写はかなり序盤から存在している)。
そして、第31話で遂に彼女の過去に何が起こったのかや、百合子との確執の原因、そして何故荒れやすい性格になり、仲間に拒絶感を抱くようになったかの詳細が語られた。
過去
あすかと白鳥百合子の仲が険悪になったのは、彼女達の過去に原因がある。作中では第32話でその詳細が語られている。
あすかと百合子は元々は仲の良い幼なじみ同士で、中学校に入ってからはテニス部でダブルスのペアを組み、地区大会決勝に進むほどの息の良さを見せていた。
ところが、その決勝で戦うはずだった相手校の選手2人が、あおぞら中の控室に忍び込んでニッパーで百合子のラケットに細工をしようとしている現場を目撃。「おい!」と一喝し、2人の胸倉を掴み「ふざけるな! よくも仲間のラケットを!」と激怒!取り押さえたところを顧問や複数の生徒に目撃されてしまう。
しかし、問題の2人は「ロッカーを間違えただけ。自分達があすかに暴力を振るわれた」と開き直った。あすかは「向こうがラケットを細工しようとしていた」と反論するが、あすかの主張には物的証拠はなく、逆に『暴力を振るった』現場を見られたあすかの方が不利だった。
「信じてくれ!」と詰め寄るあすかに、百合子は「わたしがあなたを信じないわけないでしょ。でも、あなたの対応は決して正しかったとは言えない」と大人の態度で返した上で「いつも言ってるでしょ。すぐにカッとなるからこんな事になるの!」と逆に責める。
「暴力事件として表沙汰になればテニス部は活動停止、悪ければ廃部」と語る百合子。それを避けるべく相手校と話し合いの結果、「自分達2人と相手の双方が決勝を棄権で喧嘩両成敗で事を収める」と言い出す。
しかし、あすかは「そんなのおかしいだろ! こっちは何も悪くないのに棄権!? みんなは納得できるのか? こんなおかしな結論を! わたし達仲間で正々堂々戦おう! そうすればきっと……」と部員達に訴えるあすかだったが「連帯責任で活動停止になるのは御免」とばかりに、部員の誰も賛同してくれなかった。そして百合子は「棄権します。テニス部の部長として、仲間のために……」と苦渋の決断をする。
その言葉はあすかにとってはとても納得のいかぬものだった。いくら仲間を守るためとはいえ、なぜ百合子がそこまで犠牲にならなくてはいけないのか。自分は正義を貫いただけなのに、どうしてこんな理不尽な目に遭わなくてはならないのか……。絶望したあすかは「そんな仲間なんて……仲間なんていらない……」と言い残してテニス部を去った。「待ちなさい、あすか!」と引き留める百合子に背を向けて……。
それ以来あすかは『仲間』の概念を信用できなくなり、周りに誰も寄せ付けない孤立した日々を過ごすに至る。
そんなあすかもまなつに出会い、トロピカる部に入部したのをきっかけに「『仲間』というものをもう一度信じよう」との気持ちになったのではあるが、これはまなつ達を「新たな」仲間として受け入れただけであり、かつての仲間である百合子に対するわだかまりは依然として残っている。その状態からあすかのトロピカる部での活動が始まったのである。
意外な特技と嗜好
夏休みの日課は「筋トレとか」と笑顔で語ったりもしているが、プリキュアメンバーの中で一番の料理上手だったりする。
料理が趣味とかではなく、父子家庭の環境もあって家事を家族で分担してやっており、料理担当があすかであるために自然に身についたスキルである。
また、優れた画力の持ち主であるとも第11話で判明した。
個人の嗜好としては「可愛いものが好き」である。
最近は可愛いキャラがいっぱい出てくる「『仲良しウサウサ村』なるゲームにはまっている」と答えている。
自分の嗜好について聞かれた際には、顔を赤らめて恥ずかしがる等、他人から見た自分のイメージを意識していて、それとのギャップを気にしている節も見受けられる。
赤みを帯びた茶色の髪と青紫の瞳を持つ。
髪型は腰をやや越えるロングヘア。
メンバー内では身長が最も高い。
第8話において、父と兄の3人暮らしの父子家庭であると判明し、第26話にて、父の滝沢晴瑠也が登場した。
晴瑠也はあおぞら中学校の卒業生であった模様。
兄については存在が触れられていたものの、劇中には最後まで登場しなかった為、名前等の詳細は不明。兄に関しては少なくとも第三者には「兄貴」と呼ぶ様子が第14話で判明した。これは兄持ちのプリキュアとしては史上初。
自宅はアパートの一室であると第38話で判明した。
母親については離婚か死別かについては、劇中では最後まで不明のままだった。
瀬戸氏は公式サイトのキャスト解禁のコメントで「とても驚きました!そしてとても嬉しかったです。役が決まったことはマネージャーから直接伝えていただいたのですが、両手をあげて「え!?ほんとですか?」ってリアクションしたのを覚えています。何よりマネージャーがわたし以上に喜んでくれて嬉しかったですし、これからも頑張ろうって思いました。 今作は人魚のローラがいたり、海に親しい場所が舞台だったりと、わたし自身、海が大好きなので作品の世界設定にも心躍っています。わたしは子供の頃、「ふたりはプリキュア」を観ていました。彼女たちが変身して強くかっこよく戦う姿に憧れていたと思います。大人になった今でもキャラクターはもちろん、主題歌も合わせてずっと思い出に残っていますし、そんな憧れや期待、希望のような、熱く心を動かしてくれるもの、そしてときにまっすぐ突き刺さる正直さや勇気が詰まっているのがプリキュアシリーズの魅力と思っています。」と語った。
アニメージュ第44回アニメグランプリ
2022年8月号で発表されたアニメージュ第44回アニメグランプリ(投票期間2022年4月8日~5月9日、5月号の綴じ込みハガキの投票を集計)、女性キャラクター部門で滝沢あすか(キュアフラミンゴ)が13位(得票数96point)にランクインしている。
本編
■第5話
- 本編初登場回。帰宅中、ご機嫌でローラと会話していたまなつが不良に絡まれているところに「待ちな!この子に何か用?よければ代わりに聞いてあげるけど」と颯爽と登場。持ち前のパワーとスピードで、3人の不良を軽くあしらい、「女の子1人によってたかって、そういうの許せないんだよ!」と啖呵を切って追い払った。そしてまなつに名前を聞かれ、「名乗るほどの者じゃないけど。滝沢……あすか」。
- 翌日、そのまなつやさんごが押しかけてきて、更にポットの中から飛び出したローラが「あなたをスカウトしに来たわ。プリキュアになって!」と言い出した。訳が分からず断るが「人魚の国を救い、わたしが人魚の国の女王になるの!」と言うローラの台詞を聞くや、「気に入らないな。あんた、自分が偉くなりたいだけなんだろ?」と不快感を露わにする。それでも食い下がるローラにトロピカルパクトを押し付けられ、「これであなたもプリキュアの仲間入りよ!」と言われても、「仲間?もういい。わたしは誰ともつるむつもりはない」と去って行った。あすロラちゃんbyれいら
- 諦めきれず追ってきたまなつとさんごが、生徒会長の白鳥百合子に新部活申請を却下され、「そもそも空き部屋がないから申請するだけ無駄」と言われるのを聞きつけ、「おい、それはおかしいだろ。部室の空きがないのはその子のせいじゃない。生徒会が無能ってだけだろ!」と百合子に食ってかかる。
- 百合子は意に介さず、「ずいぶんな物言いね。じゃあ、あなたが部室を用意できるっていうの?」とあすかに反論。あすかも売り言葉に買い言葉で「ああ、やってやろうじゃないか!」と約束してしまい、まなつとさんごの部室探しを手伝うハメになってしまった。2人には喜ばれるが、さっき『誰ともつるむつもりはない』と言ったばかりなのに、自ら首を突っ込む形になってしまったのを微妙に後悔しつつ、「勘違いするな、今回だけだ。わたしはあんた達とつるむつもりはない」と改めて強調しながら背を向ける。その姿を百合子は無言で見つめていた。
- まなつ達と空き部室を探し回るも、やはり都合よく空いている部屋はなし。しかし、みのりが誰も使わず物置となっている小屋を見つけてきた。前作に出てきた某ペンギンのような信楽焼風の謎の置物(実は次回の伏線)や、不用品が放置された場所だったが、みんなで掃除して部室にする事に。
- 掃除の最中、上から目線で命令だけして自分は何もしないローラにカチンと来て、「おい、なんであんなわがまま人魚とつるんでいるんだ?」と尋ね、「ローラは自分の思った事をそのまま言っちゃうだけ」「プリキュアになってほしいって言ってたのも、ローラが本当に先輩の事を強くて頼れると思っているからですよ」と言うまなつとさんごの答えに、「ふーん、悪い奴ではない……のか?」とまだ半信半疑。
- 掃除が終わり、まなつが買ってきた購買のトロピカルメロンパンを食べて一服。まなつとなぜ部活をやりたいのかという話になり、「わたしには仲間なんて必要ない。仲間なんて…意味あるのか?」と遠い目をするが、無邪気なまなつは「わたし達って、今一緒にメロンパンを食べるメロンパン仲間?」と答える。さらに「掃除まで手伝ってくれてありがとう!」と礼を言われるも、「わたしは……別に……」と再び遠い目をする。
- 段ボール箱を運んでいる途中、百合子とすれ違うが、2人は会話どころか視線すら合わそうとしない。先刻、みのりとゴミを捨てに行った際に、テニスコートを無言で見つめる場面もあり、仲間を拒絶する理由の鍵はこの辺りに秘められている模様。
- ゴミをようやくまとめ終わり、礼を述べてリサイクルセンターに向かうまなつ・さんご・みのりを見送る。綺麗になった部室にバッグを取りに行って帰ろうとした際、メロンパンと共に「あすか先輩、また一緒にメロンパン食べましょう」と言うまなつの手紙が残されていた。久しく忘れていた温かい気持ちに触れ、あすかは微笑む。
- だが、まなつ達が向かったリサイクルセンターの方角が、怪しい光に包まれているのを目撃。急いで駆け付けると、キュアサマー達がヤラネーダに苦戦しているところだった。状況を把握したあすかは「人魚! その力、貸しな!」と、ローラからパクトを受け取った。「あんたのためじゃない、わたしがこうしたいってだけだ!」と叫ぶあすかの手にハートクルリングが生まれ、4人目のプリキュア・キュアフラミンゴが誕生する。「はためく翼!キュアフラミンゴ!」
- 襲い掛かるだるま落とし型ヤラネーダをパワーでねじ伏せ、「片付けの時みたいに呼吸を合わせるんだ!」と号令をかけて、一か所に集めたところでローラがやる気パワーを取り返し、「やるな、人魚!」とニヤリ。そして「とにかく、わたしの後輩を傷つける事は許さない! けじめつけさせてもらう!」とぶっとびフラミンゴスマッシュで「ビクトリー!」とガッツポーズ。
- 上機嫌のまなつに「あすか先輩!プリキュアも部活もこれからよろしくです!」と言われ、「おい、わたしは部活に入るとは言っていないからな!」と拒否するも、「そんな事言わずに~!」とあくまで強引なまなつに根負けしてフッと笑うあすか。「もう一度信じてみるか、仲間ってやつを……」と晴れやかな顔で呟く彼女の中で、何かが変わりつつあった。
■第6話
- 部室に集合し、「部活設立会議」を実施。まなつから「部長はあすか先輩」と唐突に就任要請され、「何でわたしが……」と困惑するも、「だって強いし」「3年生だしね」「あとかっこいいし」と後輩3人は満場一致で推挙。更にローラが「嫌ならわたしがやってあげてもよくってよ」と自信満々で首を突っ込んできた為、「人魚に部長をやらせる訳にもいかないしな。しょうがない、やるよ」とやむなく引き受ける事になった。
- その後『部活内容の素案を無記名で提案』する流れとなり、最初にみのりの案で「読書」を実行するも、居眠りして寝ぼけたまなつに腕を噛みつかれ、怒って「こんにゃろう!」と殴ってしまう。
- 次に出たローラの案で「女王様になるレッスン」。しかし、ローラが眠ってしまい「これって『女王様』と言うより『いつものローラ』じゃ……」と呆れ顔でツッコむ。
- 次はあすか自身の案「ウサコと友達になる」。自分が今ハマっているゲーム『仲良しウサウサ村』にて、お気に入りのウサギのキャラクター「ウサコ」と仲良くなって親密度を上げると言うもの。画面内ではあすかそっくりのアバターキャラが、満面の笑顔でウサコを追いかけており、さんごに「あすか先輩ってこんな可愛いゲームが好きだったんだ」と言われて、「い……いいだろ別に。やってみると楽しいんだ、これが。癒されるというか……」と赤面すると言う、可愛いもの好きの意外な一面が明かされた。しかし、メンバーの受けこそ良かったものの、みのりからの「学校でゲームは……」と言う当然の指摘から、結局不採用となった。
- 最後はさんご発案の「コスメ部」。みんなで「Pretty Holic」に行ってメイクする中、アイシャドーを着けてみたところ、さんごに「あすか先輩も大人って感じ」と褒められ、「ま……まぁ、みんなよりは大人だからな」と照れながらも満更ではない顔。しかし、「学校での化粧は禁止」と言う事でこれもあえなく却下。
- 翌日、部活申請の期日が目前に迫る中、何かを探す卒業生達(高月春奈、友野夏緒、桐島秋穂、原田美冬)を見かけて事情を聞くと、ペンギンの置物「ペンちゃん」を探しているとの事。先日の部室掃除の際に見かけたのを思い出したローラが、ポットの中から大声で叫んでしまい、それを誤魔化す為、まなつに「あ、あすか先輩、突然叫ぶのはやめてください!」と咄嗟に擦り付けられ、「はっ?えっ?あっ……あ~……すまん」と察して謝ったものの、「後で覚えていろよ……」と渋い顔で睨み付ける。
- ペンちゃんを探す中で、ペンちゃんを素体にしたヤラネーダを発見。すぐに変身して撃破し、無事にペンちゃんを取り戻し、卒業生達の許に送り届けた。
- 生徒会室にてまなつと生徒会長の遣り取りを無言で聞いていたが、卒業生の後押しもあってトロピカる部の設立は承認される。喜ぶまなつがさんごとみのりに抱き着く横で、あすかは卒業生達に感謝して一礼していた。
■第7話
- トロピカる部の最初の活動として「体力作り」を提案。前回まなつの推薦で仕方なく部長職に就いたあすかだったが、いざ始まるや面倒見の良さを発揮し、砂浜をランニングしながら「ペース落ちてる! そんな体力じゃ部活動なんて始められないよ~!」と笑顔で一同を先導する。まなつは平然とついてゆくが、運動不足のさんごとみのりは「そもそもトロピカる部って……運動部だっけ?」と半死半生。
- その最中、岩場に打ち上げられたくるるんを発見した為、体力作りを一時中断し、ローラからグランオーシャンに纏わる話を聞く事になる。
- くるるんが「グランオーシャンから荷物を運びに来た」と察したみのりの話を聞いて、トロピカる部総出でそれの探索を開始。「中身はきっとプリキュアのパワーアップアイテムよ」とローラが断言するのを聞いて、あすか・まなつ・さんごが想像したのは、「プリキュア・パワーアップアイテム!」と叫びながら、必殺のバズーカ砲を発射する自分達の姿だった。
- 暫くしてみのりがくるるんの荷物を見つけたが、それを強奪しに現れたエルダの襲来に気付き、まなつとさんごと共にみのりと合流して変身、ヤラネーダの攻勢に防戦となり得意な接近戦ができず苦戦を強いられるが、キュアパパイアの作戦により4人で協力しヤラネーダの撃破に尽力した。
■第8話
- 昼休みになった途端、いきなり机の脇から生えてきたまなつに「わぁ!ほんとに来た!」とびっくり。事前に誘われていて、まなつ達と一緒に学校の屋上でランチタイム兼部活会議となり、「昼ぐらい1人でゆっくり食べさせろよ」と愚痴りつつも、結局付き合う面倒見の良い先輩。
- 母のミスで「ごはん弁当」になってしまったまなつにだし巻き玉子を分けてあげると、まなつはその美味しさを絶賛。その際、自分の家庭環境(「お弁当作りは私が担当」である事、父子家庭で父と兄との3人暮らしである事等)を話し、「家族はチームだから助け合わないとね」と言うあすかに感銘を受けたまなつは、トロピカる部の活動として、『お弁当作り』を提案する。是非お弁当の作り方を教えてほしいとまなつ達3人にお願いされ、「わたし、人に教えられるほど上手くないんだって」と謙遜するも、まなつの熱意に押し切られた。
- そして土曜日の放課後、いよいよお弁当作りスタート。張り切るまなつ達を尻目に、ローラだけは例によって「味見くらいならしてあげてもいいわよ」とやる気なし。イラッとして、「人魚の分だけ激辛にしてやる…!」とボソリ。
- あすかが用意した『くるるん弁当』の図式を見せながら、みんなでお弁当作りに励む。その『くるるん弁当』の図面は非常に丁寧で可愛らしくなおかつわかりやすい内容だった。絵心及び美的センスもある事が判明。
- 作りながら、まなつは不意に「みんなで作るから早いけど、これが1人だったら……」と感じ、あすかの「家族に元気でいてもらいたいから頑張れるんだ」という言葉に、毎朝早起きしてお弁当を作る母の苦労を思い、しんみり。あすかは即座に「気楽に作りなよ。余った晩御飯のおかず詰めてもいいし、冷凍食品だって美味しいしさ」とフォローを入れた。
- 「好きなおかずを『最初に食べるか?』『最後に食べるか?』」という話題になり、あすか唯1人が『最後に食べる』派。さんごに「好きなのに我慢するのつらくないですか?」と聞かれると、「だからこそ食べた時の喜びが増すってもんさ」との事。そのようなことから苦労をかなり味わっているといえる。
- 遂にお弁当が完成し、せっかくなので景色の良いスポットで食べる事に。ところが実食の寸前、ヤラネーダの咆哮が響いた為に食事を中断、ヤラネーダの撃破に向かった……が、全員空腹で本来の実力を発揮出来ない。フラミンゴはパパイアと一緒に飛び蹴りを見舞おうとするも、途中でお腹が鳴って力が入らず、撃墜されて苦戦する。
- そんな中、ローラが「わたしに作戦があるの!少しでいいからヤラネーダの動きを止めて!」と言った為、フラミンゴはヤラネーダの氷結攻撃を逆に利用し、それを反射してヤラネーダ自身を凍結させる事に成功。そこで一気に必殺技に行った方がよいのでは…とは言いっこなし。
- ローラの作戦とは「敵が動きを止めている間にお弁当を食べる」だった。『好きな物は最初派』のサマー・コーラル・パパイアは大好きなおかずを食べて笑顔。しかしフラミンゴだけは好物のだし巻き玉子を箸に取りながらも、「わたしは好きな物は最後だ…!」と顔を無理に背けて我慢し、代わりにトマトを食べて「トマトも美味しい」。とりあえず空腹をしのいだ4人はヤラネーダを撃破した。
- 遂に好きなおかずを食べて満面の笑みを浮かべるあすか。それを見て他のメンバーも「今度は最後に食べてみようかな」と言い、あすかも「なら、わたしは最初に食べてみるよ」と応えた。
■第9話
- あおぞら中学校で映画のロケがあり、エキストラも募集すると聞いて、早速まなつは「エキストラになってみんなでトロピカっちゃおう!」と提案するが、あすかは「断固断る。は…恥ずかしいだろ…人前で演技とかわたしには無理だ」と尻込みする。
- その映画の出演で悩んでいる女優の山辺ゆなと出会い、話を聞く事に。今度の映画で演じるのが、日頃の癒し系のイメージとは違うものらしく、「たとえばそちらの…あすかさんなら似合いそうな…」と名指しされてきょとんとなるが、みのりがボソッと「癒し系じゃない、きつい感じの役?」と呟くのに続き、「はい…主演の子をいじめる悪役のお嬢様なんです」とゆなに言われて、「なるほど…っておい!」。
- みんなでゆなを応援し、いろいろ教えてあげようという流れになり、まなつの発案は「まずはあすか先輩にガンのつけ方を習います!」。「ガンつけるんじゃなくて、厳しい目つきの練習な!」と訂正するも、その眼力でゆなを怯えさせる。
- さんごが暑い中でれらちゃんのマスクを被っての販促活動で倒れてしまった折、「無鉄砲はまなつの担当だろ」と言うことは言う。言われたまなつの方は「うん、うん」と納得して全く反論せず。
- 結局エキストラとしてゆなの背後にいる姿がテレビに映り、恥ずかしさで「うぅ…」とヘコむ。
■第10話
- テスト勉強のため帰宅するあすか。落第点を取ったまなつに「大丈夫なの?落第点取ると部活禁止になるけど」と指摘する。案の定、全然大丈夫ではなかった。
- 一人だと勉強に集中できず、トロピカる部一同に「テスト勉強のやり方教えて」と泣きつくまなつ。「習った事をその日の内に覚える」といとも簡単にアドバイスする優秀な子みのりに、「いや、それなかなかできないから、さすが学年トップ」とツッコむ普通の子あすか。しかしダメな子まなつは「テスト勉強はトロピカらない」と開き直り、テスト範囲すら知らない有り様で、「先が思いやられる」とあすかはげんなり。
- 新たな怪物ゼンゼンヤラネーダが現れ、変身し立ち向かうも攻撃が通用せず、キュアサマーの変身が解除されやる気パワーを奪われてしまう。追い詰められるが、チョンギーレのタイマーが鳴り一時撤収したおかげで命拾い。
- やる気がなくなったまなつを「マンゴー味のメロンパン一緒に食べよう」と励ますが、「口動かすの面倒くさ~い」と断られ、「一発気合いを入れてやろうか…………!!」とブチギレ。メロンパンを握り潰しながら迫り、さんごに「落ち着いて」、みのりに「冷静に」と止められる。途方に暮れつつも、「大丈夫だ、まなつのやる気はローラがきっと…」と、ローラに一縷の望みを賭けた。日頃はやり合っていても、あすかの中にはローラに対する信頼が根付いていた。
- またしてもチョンギーレとゼンゼンヤラネーダが出現し、まなつ抜きで挑むもやはり苦戦を強いられ、絶体絶命のピンチとなる。しかし、「みんなのやる気を守る事、それが今一番大事な事だ!」と叫ぶフラミンゴ達の声に、無気力化していたまなつが反応した。
- 傷つき倒れた仲間達の姿を前に、まなつは自力でやる気パワーを取り戻してキュアサマーに再変身。新たなリング・ハートカルテットリングが現れ、4人の合体技『プリキュア・ミックストロピカル』でゼンゼンヤラネーダを浄化した。
- 結局、まなつのテストは落第点だったが、「まだチャンスはある!1週間後の追試で合格すれば部活禁止は免れるぞ」とあすかが励まし、まなつは今度こそ心を入れ替えて頑張る事を誓った。
■第11話
- 「みんなで楽しめるようなイベントをやりたい」と言うまなつに、「じゃあ、部活対抗イベント…とか?」と提案し、即採用。さらに「カヤックレースとか!」と突如目を輝かせてマニアックな事を言い出すも、まなつに「カヤックって?」と聞き返され、「みんなが知らないとダメか…」と引き下がる。
- トロピカる部主催の部活対抗サンドアート大会を開催。外に出て騒ぎを起こしそうなローラに「人に見られたらまずい事になるから、くれぐれも外に出るなよ」と釘を刺しつつ、サンドアート制作に着手する。
- 何を作るかと聞かれて、まなつが自信たっぷりで見せた完成予定図は、幼稚園児のようなタッチで奇怪な生物が描いてある、苦笑いするしかない代物。あすかはそれをちょっと拝借してたちまち描き直し、ジンベエザメやジュゴンとはっきりわかるようにリデザイン(上の方の一反木綿みたいなのがジンベエザメだとよくわかったな…)。みんなに褒められて照れまくる。しかしいつもの上から目線で「悪くないんじゃない?」と口を挟んでくるローラにはカチンときて「そりゃどうも」と、こちらもいつも通りトゲのある返事をしていた。そこにさんごが「まぁまぁ」と割り込む。
- サンドアートを作っている最中、誤ってみのりに霧吹きで水をかけてしまった事で変なスイッチが入ったのか、まなつにも「隙あり!」と霧吹きをして、率先して遊び始める。
- ゼンゼンヤラネーダのテトラポット回転攻撃にパパイアと共に巻き込まれ、高速縄跳び状態になってしまうが、サマーとコーラルが砂と海水をかけて動きを止め、何とか脱出。
- 優勝はできなかったものの、大会は大成功でみんな満足。トロピカる部のサンドアートもあすかの完成予定図とはだいぶ違ったデザインになったが。「これはこれでトロピカってる!…でいいのか?」とうれしそうだった。
■第12話
- 掃除当番で遅くなったあすかが部室に顔を出すと、なぜか部室内が荒らされたような有り様になっていて、まなつ達が隅っこで体育座りでしょげていた。角田正美ら風紀委員がやってきて、最近校内で話題になっている人魚騒ぎについて調べに来たのだという。感情的にもあすかは風紀委員会に直談判。
- 「まさかうちの部室に人魚がいるとでもいうのか!?」と喰ってかかるあすかに対し、正美曰く、人魚なんているわけないが、目撃情報が多数寄せられており、タチの悪い悪戯に違いないので調査しているのだと言う。一応納得して引き下がったあすか達だったが、「こんな剣幕で乗り込んでくるからには、何かやましい事があるのでは」と、逆に正美達の疑念を招く結果に。
- 翌朝の登校時、風紀委員が待ち構えていて、トロピカる部だけを対象に持ち物検査を行なった。執拗とも取れる風紀委員のやり方に憤ったあすかは今度は生徒会長の百合子に「あんたの差し金じゃないのか!?」と押し掛けるが、「生徒会は関係していません」と否定され、さらに百合子の「あなたが部活の事でそんなに一生懸命になるなんてね」という言葉ではっとなり、そのまま黙り込んだ。
- そんな中、再び部室に押し掛けてきた正美にマーメイドアクアポットが没収されてしまった。ローラとくるるんは見つからなかったものの、ポットがなくては下校する事もできず途方に暮れる一同。再び風紀委員会に乗り込もうとしたあすかだったが、折悪くゼンゼンヤラネーダが出現し、ローラの「わたしなら大丈夫、あいつらを止めて来て」という言葉を信じて、戦いに向かう。
- ゼンゼンヤラネーダのパワーに手こずり、ミックストロピカルを繰り出そうにも、やる気パワーを奪回しないまま倒してしまっては、奪われた人々のやる気が戻らないとあってプリキュア達は苦戦。だが、セーラー服を着込んで女子生徒に扮し、自力でアクアポットを取り戻したローラが駆け付けてやる気パワーを取り返し、何とか勝利した。
- 翌日、再びトロピカる部一同に「やはりあなた達が関係しているのでは」と詰め寄る正美を、「わたし達が関係してるって証拠はあるのか?」と反論するあすか。なおも正美は「昨日没収した水色の瓶がなくなったのはあなた達の仕業では」と食い下がるが、あすかは堂々と「ああ、確かに返してもらったんだ」と答える。みのりが校則を調べ、部活に使用する物は全て顧問の許可を得る必要ありと言う事で、桜川先生から許可をもらっていたのだった。
- ちょうどその時、正美はくるるんの姿を目撃するが、「スケボーに乗ったアザラシみたいなのが…」という言葉は風紀委員達にも信じてもらえず、疲れた彼女が幻を見たという事で、何とか今回の一件は乗り切った。
■第13話
- お昼の校内放送に出てくれる部活がいないと悩む放送委員の小森いずみに、まなつがトロピカる部として出演する事を志願。まずは見学だけだったはずが、いずみが腹痛で倒れてしまい、急遽まなつ・さんご・あすかが代役を務める事に。
- 案の定、まなつはボリュームを考慮せず絶叫し、漢字が読めず、黒くてシャカシャカ動く虫を追い掛け回し、お腹が大きな音で鳴るなど大暴れ。その都度「漢字、ちゃんと勉強した方がいいぞ」「まなつ、お腹の虫止めろ!」等、先輩大忙し。
- ローラが飛び入り参加し、お悩み相談コーナーへ。「勉強ができません、どうすればいいですか」という悩みには「えーっと…勉強頑張れ!」、「トロピカルメロンパンが買えません」という相談にも「買えるまで頑張れ!」と思いきり精神論でお答えして、ローラに「『頑張れ頑張れ』って、そればかりじゃない」と呆れられる。
■第14話
- あおぞら中が毎年行う保育士さん体験にトロピカる部として参加する事になり、「子供かぁ…大丈夫かな」と呟く。
- 案の定、遊ぶというより遊ばれる側になり、よだれかけをかけて「はい、あすかちゃんごはんよ」「は~い…」「赤ちゃんは『バブ』でしょ!」「バ…バブ~…」と赤ちゃん言葉を言わされて赤面。
- 着せ替え人形ごっこで「小さい頃は兄貴のお下がりで遊んでたから、こういうのってわかんないんだよな…」と一瞬淋しげな顔を見せ、ちらりと訳ありな家庭環境を匂わせた。
- 帰りの途で、保育士体験を満足げに話すまなつに対し、「まなつの場合はどっちかって言うと園児体験って感じだったけどな」とツッコミを入れる。
■第15話
- 応援部の手伝いをする事になり、応援の練習。
- 裏方をやると言っていたのに、応援の練習に嬉々として首を突っ込んできて、おまけにやたらテンションの高いみのりの姿に、「なんかいつもと雰囲気違わないか?」と疑問を呈する。なんだか今日のみのり、ちょっと変な気が…」と感じて凝視するが、さすがにみのりとローラの心と体が入れ替わるという予想外の事態までは見抜けなかった。
■第16話
- 登山の後、夏休みの部活はどうするかという話で、「夏休みと言えばやっぱり合宿だな」と発言。体育会系の血が騒ぐ先輩。創部したばかりでまだ予算がなく、「故郷の南乃島はどうか」とまなつが提案していたが、おそらく夏休み編の前フリと思われる。
- みんなでアイスを食べている時、「マンゴースイカって赤過ぎだな」と呟き、『Pretty Holic』でネイルを塗った時も赤で「ちょっと派手じゃないか」と述べるも、まなつに「そんな事ないよ、似合ってる!」と褒められて照れる。
- ローラがさらわれ、追跡しようにもグランオーシャンの場所も、もあとまわしの魔女の拠点もわからない。「わたし達、ローラの事何も知らなかったんだな…」と、日頃悪態をつき合いながらも大切な仲間のローラの身を案じるあすか。その時、波打ち際に打ち上げられたシャボンピクチャーを発見し、ローラが残した手がかりと気づいたあすか達は、プリキュアに変身して海底へ向かってゆく。
■第17話
- シャボンピクチャーを追いながらも、果てしない海底に「どこまで続いてるんだ?」と呟く。その途中で豪華客船を襲うチョンギーレとヌメリーを見つけ、ローラはここではなく魔女の館にいると聞かされて、「ここはわたし達が何とかする。サマーはローラを助けに!」とサマーを送り出そうとする。
- しかしサマーの行く手をチョンギーレが阻む。フラミンゴ達の方もただでさえ強力なゼンゼンヤラネーダ2体を、サマーを欠いた3人で相手せねばならず、その上ローラが不在でアクアポットがないのではやる気パワーを取り戻せず、倒す事もできない。劣勢に追い込まれたフラミンゴ・コーラル・パパイアは敗れて気を失い、やる気パワーも奪われてしまう。
- そこへ魔女の館から自力で脱出したローラが駆け付け、仲間を思う心によってキュアラメールに変身。その姿を見て元気百倍になり再変身したプリキュア達によって、ゼンゼンヤラネーダは一蹴される。
◼️第18話
- 留学生ローラ・ラメールの名義で編入したローラ。全校生徒の前で自己紹介するが、出身はグランオーシャンだとか、将来は女王になるとか、馬鹿正直に言ってしまうローラに、あすかは困惑顔で「おいおい…」とツッコむ。
- 部室に水泳部部長の水島泳子が現れ、ローラをスカウトする。ローラは「スーパースター」だと気を良くしてしまい、あすかを呆れさせた。
- プールにヌメリーが現れ、ゼンゼンヤラネーダを召喚。プリキュアに変身するも翻弄されてしまい苦戦、そこにキュアラメールが現れ、ゼンゼンヤラネーダを浄化した。
- その後、水泳を再開。しかし人間の姿ではカナヅチだったローラはブチ切れ、「元の姿で泳ぎさえすれば、めちゃくちゃ早く泳げるんだから!」と人魚の姿に戻りそうになり、「だからダメだって言ってるだろ!」と、まなつやさんごと共に取り押さえるのに大わらわ。
- 改めてまなつにトロピカる部への入部を促され、上から目線で承諾するローラを「ほんと、よく言うよ。なんだかんだ言って、最初からトロピカる部に入るつもりだったんだろ?」とからかう。実際ローラは部活でやりたい事をリストアップしており、あすかはそんなローラのツンデレな心の内などお見通しなのであった。
◼️第19話
- 部室に集まるトロピカる部一同。ローラも加わり、次の活動内容を打ち合わせ。「なんかあすか先輩、部長みたい」と評するさんごに「決めたのはみんなだろうが!」と憤慨。みのりの案で「あおぞら中 七不思議 大調査キャンペーン」を提案するも、お化け嫌いなまなつはみのりに脅されてパニックに陥り、樽に潜り込む。
- お屋敷に向かう一同。ポニーテールになったあすかがリーダーシップを取り、分担して屋敷内の調査を提案。1人2階の人形部屋に入るまなつがパニックに陥り転倒して天井が揺れ、あすか達4人は外に避難、号令するも、そこにまなつの姿はなかった。
- 人形部屋に向かうあすか達4人。1人取り残されたまなつは、人形が喋り出してパニックになり怯える。
- 翌日以降、まなつは部室に姿を見せなかった。
- 後日、再び調査に向かうあすか達4人。そこにチョンギーレとヌメリーが現れ、パワーショベル型のゼンゼンヤラネーダを召喚する。
- プリキュアに変身して立ち向かう4人。しかし、土砂で生き埋めにされてしまい、またしても号令。そこにまなつが遅れて現れ、キュアサマーに変身してピンチを救われ、最後はキュアラメールがゼンゼンヤラネーダを浄化した。
■第20話
- まなつが購買部の抽選で限定品のプレミアムトロピカルメロンパンを手に入れたと聞き、「わたしも今まで何度か応募したけど、全然当たらなかったよ。うらやましいな」と声をかける。ところがそのメロンパンはいつの間にか消えていた。
- みのりが『ピカリン探偵』に扮し、犯人を見つけ出そうとするが、適当な推理のせいで事態は混乱するばかり。あすかも疑われ、「みのりと一緒に部室に来たが、忘れ物を取りに教室に戻った」と推定犯行時刻のアリバイを主張するが、みのりは「本当に教室へ行ったのかな?あすか君、君は運動神経が抜群だ。教室へ行ったと見せかけて、3階のベランダから屋上へ上がり、吾輩がいなくなった隙に部室に入り、メロンパンをぱくり!」と壁を忍者の如くよじ登るあすかの想像図込みの無茶な推理を披露。呑気なまなつに「あすか先輩、すご~い」と感心され、「感心する事じゃないし、壁なんて登らない!」とプンプン。
- 「しかしあなたはメロンパンをとても食べたがっていた。つまりピカッとした動機がある」とみのりがなおも食い下がるため、「みのりの方こそ図書室に行ったふりをして、アリバイを偽装したのでは」と逆に推理を披露し、挙句の果てにお互い疑心暗鬼になったあすか・みのり・さんご・ローラは、まなつそっちのけで睨み合う事態になってしまう。
- その最中にゼンゼンヤラネーダが現れたため、とりあえず戦闘に突入するが、さっきまでの喧嘩のせいでみんなの息が合わない。しかし突如ラメールが、気付かないでアクアポットの中で食べたのがそのメロンパンだったと思い出し、一同に謝罪。フラミンゴも素直に「謝るのはわたしの方だ。嫌な事言ってごめん」と頭を下げて、みんなは和解する。実はくるるんが、まなつが部室を離れた際に、気を利かせてアクアポットの冷蔵庫にメロンパンをしまったのが原因だったのだ。
■第21話
- 夏休みになってはしゃぎまくるまなつが、ローラに楽しい事が一杯あると説明した際、「部活なら夏休みに合宿したりするけどな」とのあすかの発言に食いつき、トロピカる部も合宿をする事に。「まずはみんなの予定を聞いて、いつにするかだけでも決めておくか」と発案するが、続いて開口一番、「わたしは毎日筋トレだな」とドヤ顔。ひと夏の恋でも受験勉強でもなく筋トレ…それでいいのか中3の夏休み。
- 合宿先はまなつの故郷・南乃島。「うちのお父さんはスクーバのお店をやってるから、スクーバ体験もできるよ」とまなつから聞き、「もしかしてスクーバって、スキューバダイビングの事か!」と興味津々。
- 出発の日、大荷物を担いできて青息吐息のさんごとみのりに続き、最後に待ち合わせ場所に現れたあすかは、ショルダーバッグの他に右手に枕、左手に風呂敷包みの重箱という珍妙な組み合わせ。「枕が変わると寝られない性質でさ」と説明するが、なぜ剥き出しで持ち歩く?ちなみにお弁当の方はフェリー内でみんなで食べようという事で、まなつとさんごは手を取り合い目を輝かせて大歓迎。
■第22話
- 朝食が終わるや、『トロピカ体操第一』なる謎の体操を始めようとするまなつに「ちょっと待て、どういう体操だ、それは」とツッコむ。さらに秘密のビーチに向かう途中も「わざわざくぐらなくても、こっちを行けばいいんじゃないのか」と疑問を呈したにもかかわらず、「こういう所を行くのがいいんだよ」とわざわざ困難な道を進みたがるなど、相変わらずまなつのマイペースに振り回されっ放し。
- 都会の喧騒を忘れ、ゆったりと海中でくつろぐ中、「いや、よくない!これはトロピカる部の合宿、もっと合宿らしい事をやらないと!」と突如言い出す、根が真面目な先輩。しかし「合宿らしい事って?」と尋ねられると答えに詰まり、「例えば…自由研究としてこの島の歴史を学ぶとか」と無難な回答。
- 洞窟で新たなブレスレットを手にしてひたすら高笑いし続けるローラに、「わかりやすく調子に乗ってるな」とツッコみを入れる。
■第23話
- みんなで朝からスクーバダイビングを堪能し、「スキューバダイビング、気っ持ちいい~!」。あすか的にはやっぱり『スクーバ』ではなく『スキューバ』のようで。
- 部長らしく、ホイッスルを吹いて全員集合させ、合宿の目的を「トロピカる精神とトロピカる肉体を鍛える事」と再確認した上で、「その通り!という事で、今日は悔いが残らないように目一杯楽しむ事!」と号令をかけるも、まなつに「トロピカる事!」と訂正される。
- 体育会系の血が騒ぎ、ビーチバレーでは「子供だとて容赦はしない!」と、幼児相手に強烈なスパイクを叩きこむ。スポーツマンらしい公平で正々堂々とした態度だが、普通に見れば鬼である。その後の階段ランニングでも、後方で青息吐息のみのりとさんごを置き去りにして、まなつと共に雄叫びを上げながらダッシュしていた。
- 夏祭りの風習で、あすかが石に書いた願い事は「食べ頃野菜を見極められるようになる」というもの。日中、まなつに苦いゴーヤの見分け方を教えてもらったのが印象に残っていたようだが、微妙に斜め上の願いでは。
■第24話
- 生徒会長の百合子がテレビの生中継で学校紹介をしていたところ、トロピカる部が屋上から掲げようとした横断幕が風で吹き飛ばされ、百合子や撮影スタッフを巻き込んで池に転落させてしまう。
- なお、この時危うく横断幕と一緒に屋上から飛ばされそうになったくるるんがあすかに助けられている。今回冒頭のみの登場のくるるんだが、実はかつて無い大ピンチだった。(くるるんは海の妖精であるため、当然飛行能力など持ち合わせていない。)
- 百合子は「あおぞら中を紹介するせっかくの機会が台無しだわ」とトロピカる部一同を叱りつけ、さらに横断幕の「夏休みも残りわずか 宿題が××な人!みんな集合!終わらせよう!」という内容にも、「『宿題が(××チョメチョメ)な人』って、いかがわしい書き方!学校のモットーである『すこやか』とはかけ離れているわ!」と怒り心頭!次の生徒会会議でトロピカる部の部活動停止処分を議題にすると言い出した。
- あすかが「いくらなんでもやりすぎだろ!」と食って掛かった時、さっき百合子にインタビューしていた司会者の向井慧が話に割り込んできて、あの中継はハプニングがあったとはいえ、皆のリアクションが好評だったので、自分が司会しているクイズ番組で決着をつけてはどうかと提案してきた。百合子は「今度こそ学校の良さをアピールするチャンス」と一も二もなく引き受け、もしトロピカる部が勝ったら部活停止処分は取りやめてあげるから勝負を受けろと突き付けてくる。「その約束、忘れるなよ!」とあすかも言い返し、二人は激しく睨み合う。
- そして「クイズ!『地元でモット~!』」の開催当日、カメラを前に呑気にはしゃぐまなつやさんごを横目に、あすかは緊張でガチガチ。生徒会チームは百合子、副会長(CV:野口瑠璃子)、書記(CV:松本沙羅)、会計(CV:内村史子)、そして風紀委員の角田正美というラインナップで、トロピカる部と一進一退のまま最終問題へ。
- 「皆さんが住んでいる市は何市?」と言う簡単な問題だが、解答ボタンがどこにもない。答えはボタンで。ボタンを見つけて」という司会者のヒントで、「『世界のボタン展』をやっている博物館に早押しボタンがある」とまなつが気付き、あすかはダッシュで博物館に向かい、百合子も猛然と後を追う。何このお笑いウルトラクイズ並みの過酷さ。
- あすかと百合子は抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げながら、博物館に到達。遂に見えた早押しボタン目がけて大ジャンプした二人は、ほとんど同時にタッチしたが、精根尽きて共にダウン。果たして勝者は……?
- しかしそんな好勝負に水を差すかのごとくヌメリーが乱入。あすかは、百合子や撮影スタッフを守るべく、「おーい!わたしはやる気満々だぞ!」と自分の方にゼッタイヤラネーダを引き付けようとしたが、あいにくヤラネーダは大人数の方に目を向けてしまい、百合子達はやる気パワーを吸い取られて倒れてしまった。
- 駆け付けたまなつ達と共に変身して戦闘開始。プリキュアの攻撃は、ヤラネーダ頭部の早押しボタンを何度も押す形になってしまい、「あーっ!さっきからピンポンピンポンうるさーい!」と癇癪を起こしたフラミンゴは、ぶっとびフラミンゴスマッシュでヤラネーダを吹っ飛ばし、ラメールにつないで浄化した。
- 改めてVTRを確認すると、わずかにあすかが早くボタンを押していた。そこで録画が途切れてヤラネーダやプリキュアの姿が映っていなかったので、正体バレはなさそうと一安心したトロピカる部一同は、全員で「あおぞら市!」と答えて見事勝利。勝利者インタビューでマイクを向けられたあすかは照れてもじもじするが、積極的なさんごやまなつが代わりに答えてくれたのと、あおぞら中が大好きな思いはみんな同じだと知って、百合子の怒りも収まり、何とか一件落着。
■第25話
- 授業参観の日に来るはずだった桜川先生のお父さんが予定より早く現われ、「わ…わたくし達は桜川先生に顧問をしていただいておりますトロピカる部という者でござる!」と慌てて日本語が怪しくなるまなつにつられて、あすかまで「桜川先生にはいつもお世話になっているでござる!」と変な挨拶に。
- ゼッタイヤラネーダが繰り出すチョーク弾丸攻撃を華麗な動きでさばくも、パパイアのローリング回避のインパクトに全部持って行かれた。
◼️第26話
- あおぞら中学校1年生仲川詩織は流星群を観る企画を立てるも、上手くいかずトロピカる部の協力により企画に成功する。
- しかし、空は曇り空。そこであすかは炎の晴れ男こと、父・晴瑠也に和太鼓で晴天祈願を依頼、あすか曰く「半信半疑」とのこと。
- 無事、晴天祈願は成功。流星群が流れる中、感動する一同。これを機に新たな部活動「天文部」が設立された。
■第27話
- あおぞら水族館をみんなで訪れ、中に入っての第一声が「へぇ~、結構きらびやかなところなんだな」。
- 毒クラゲを前に「み~んな毒!とっても毒がある…」と無表情のまま興奮するみのりに、「わ…わかった…気を付ける」と、まなつ・さんごと共に後ずさりしながらドン引き。
■第28話
- 文化祭の「あおぞらメイク教室」にてケバい…じゃなくて大人っぽいメイクをして接客を担当。
- 1年5組のクレープ屋台の人手が足りなくなり、白石きりこが慌ててまなつとローラに当番を早められないかお願いに来たため、「こっちはわたし達で何とかする、行って来い」と頼もしく引き受けて2人を送り出す。
- ところが、あらかじめ予定のあった生放送インタビューをすっかり忘れていたらしく、「そうか、約束の時間か。でも困ったな。みんな今、手が離せなくて…」と、お困りモードに。さっきの頼もしい言葉は一体…。幸い、裏方を務めていたみのりがインタビューを引き受けてくれて事なきを得た。
■第29話
- 新聞部が取材に来ている時に、くるるんが「くるるん!」と声をあげてしまい、「今、そのぬいぐるみしゃべりませんでした?」と怪しまれたため、「しゃべるぬいぐるみなんだ!『ヤァ!クルルンダヨ!』」と咄嗟に裏声で誤魔化す。まなつがみんなで作ったドレッサーを見せて話を逸らす間も「『クルルン~!トッテモトロピカッテルネ!』」とフォロー。毎度恒例の貧乏くじを引かされる先輩。
- 登校途中、ニョロニョロっぽいヤラネーダに出くわし、「なんだなんだ、朝から!?」と驚きつつ、変身。その超ゼッタイヤラネーダは街中に溢れ、倒しても倒してもきりがない。
- コーラル・パパイア・ラメールと合流するが、くるるんからまなつがピンチだと聞かされ、あおぞら中学校へ急ぐ。「待ってろ、まなつ!負けるな!」と叫ぶフラミンゴ達の熱い思いが、ラメールの手鏡からドレッサーを通じてまなつに伝わり、やる気パワーを奪われていたまなつは復活を遂げる。
- 一安心したところで、周囲を取り囲むヤラネーダの大群を見回し、「さて、もう一仕事だ!」と気合を入れて戦闘再開。その最中に現れた伝説のプリキュアからランドハートクルリングとトロピカルハートドレッサーを授けられ、エクセレン・トロピカルスタイルに進化し、ランドビートダイナミックでヤラネーダを浄化した。
■第30話
- 生徒会選挙が行われ、3年生の百合子が会長を引退すると聞いたまなつに「あすか先輩!トロピカる部やめないで~!」と泣きつかれる。駄々っ子をあやすような困り顔で「わたしはまだ引退しないから安心しろ」となだめていた。
- 生徒会長に立候補したローラに「どこから来るんだ、その自信は」「なんじゃそりゃ!」「ほんとにこれでいいのか?」「はいはい」とツッコミ連発。
- 一方百合子とは、無言で睨み合う、「今の会長って大人気なんだね」というまなつの声に険しい顔を見せる、後継者と目される一条里香の演説に笑顔で拍手を送る百合子に何とも言えない表情をするなど、一言も会話がないのに、様々な表情で彼女に対する複雑な思いを表していた。
- また、かつてテニス部に所属して、百合子とダブルスを組んでいたことが判明。
■第31話
- あすか達3年生は、寝台列車(モデルはおそらくウエストエクスプレス銀河か)で修学旅行に向かっていた。
- ところがあすかのバッグが怪しげに動いたかと思うと、中から手が出てきて、あすかは「ぬあっ!」と青くなる。続いて頭が出てこようとしたため、大慌てでバッグを抱えて洗面所に行くと、案の定、中から出てきたのはローラとくるるんだった。アクアポッドごとあすかのバッグに潜り込み、付いて来ていたのだ。
- 「修学旅行に来てみたかった」「こっそりとね、来ちゃった♡」と全く悪びれないローラに「来ちゃったじゃないだろ!」と激怒!あすかの目は怒りの炎と化した。「大丈夫よ、ちょっとくらい」と通路に出て、通りかかった車掌とぶつかるローラ。なんと車掌に扮したヌメリーだった。生徒達のやる気パワーを狙ってきたとあっては放置できないが、百合子がこちらを見ているのに気付いたあすかは、「ちょうどよく停車するみたいだな。列車だと騒ぎになる、駅で外に出ろ!」と申し出て、ヌメリーも「こんな狭いところでは超ゼッタイヤラネーダを出せないし」と了承。停車した駅のホームに降り立った2人はパクトとヤラネーダの素を構え、いざ!……と思いきや、あすかは停車時間を終えた列車にすかさず乗り込み、そのままヌメリーを置き去りにした。
- 一息ついてローラと話し込んでいた時、百合子が近づいてきたため、慌ててローラはアクアポットに隠れる。「話し声が聞こえたようだけど」と問われてしらを切るあすかを、なおも「さっき外で誰かと揉めていたんじゃ…」と追及する百合子。あすかはとぼけ通したが、「生徒会長として言うわ。また揉め事は起こさないで」という厳しい言葉に「何!?」と気色ばんで、二人は睨み合う。だが小さな声で「変わってないのね」と百合子が言い残して去って行くと、あすかも悲しげな顔になった。ローラはそんな二人のやりとりを黙って聞いていた。
- 夕食の時間、展望車で一人夕陽を見つめるあすかに、ローラが「さっき生徒会長の言っていた揉め事って何?」と尋ねてきた。はぐらかそうとしたあすかだったが、「わたし達仲間でしょ?」と聞いて、ようやくローラに過去を打ち明け、上述にあるあすかの過去が明かされた。
- その過去を聞き終わったローラが「あすからしいわね」と呟いた時、寝台列車の隣に奇怪な列車が並走してきた。ヌメリーがさっき置き去りにされた駅で、機関車をヤラネーダに変えて追跡してきたのだ。混乱の中、1年生のローラが乗り合わせている事に気付いた百合子と口論になりかけるあすかだったが、言い争っている場合ではないと、協力して生徒達を先頭車両に避難させる。しかしヤラネーダは無理矢理列車を停止させて、百合子は衝撃で気を失い、生徒達はやる気パワーを奪われてしまう。
- 変身したフラミンゴは百合子を壁にもたれさせ、「大丈夫か?」と声をかける。目の前にいるのがあすかとも気付かず、その『謎の少女』に「ええ…大丈夫です」と答える百合子。フラミンゴは「安心しろ、すぐにみんなを元に戻してやる」と言って、先に戦い始めていたラメールに合流。百合子や生徒達を守るべく奮戦し、ヤラネーダの攻撃をかわしながら、ぶっとびフラミンゴスマッシュを放つ。百合子の目には、その『謎の少女』の姿にあすかが重なって見えた。
- そこへサマー・コーラル・パパイアが駆け付ける。お互い、なぜここに来たのか、なぜ戦闘になっているのか呑み込めないまま、とりあえずランドビートダイナミックで勝利。
- 安堵で再び気を失った後、怪物や『謎の少女』の姿も消えていて、「あれは夢…だったのかしら…」とフラミンゴの姿を思い起こす百合子。一方あすかは、サマー達が追ってきた理由は、ローラがバッグに潜り込んだ際にあすか愛用の枕を外に出してしまったため、わざわざそれを届けに来てくれたからと知って苦笑していた。しかし寝転がってみると、下から「くるるん~」と声が。何と枕を届けたはいいが、くるるんを置き忘れていった。
■第32話
- 部室にて、前回の修学旅行のおみやげらしき「修学旅行にいってきましたまんじゅう」をみんなで頬張る。一体どこに行ってきたのかわからないカオスなデザイン。
■第33話
- 今回は10本立てで…見ればわかります。
- 1本目「トロピカれ!トロピカル侍」劇画タッチの顔で、まなつ侍と睨み合うあすか侍。しかし刀代わりのハートルージュロッドが長過ぎてリップが塗れず、「侍姿ではトロピカれぬわぁ~!」しかしこのコントはまだカオス回の序章に過ぎなかった……。
- 4本目「トロピカれ恐怖のあとまわし屋敷」あとまわしの魔女の屋敷の様子をあれこれ想像するまなつ。おそらく大体あってる模様だが、そこではエルダがあすかの好きなゲーム「仲良しウサウサ村」をプレイしていた。アバターはあすかではなくエビのキャラクター。
- 6本目「入れ替わってトロピカれ」まなつが落としそうになったアクアポットをキャッチしようとしたあすかとさんごの体が入れ替わる。鏡を見て「おぉ、これがわたしか。か…可愛い!」と自画自賛?しつつ、「しかしいまいち力が出ないな、筋肉をつけよう!」と、ダンベルを取り出してトレーニングを始め、さんご(外見あすか)に「ムキムキは嫌~!」と泣かれる。そんな折、チョンギーレとヤラネーダが出現し、戦闘態勢に入ろうとしたところ、さんご(外見あすか)に「中身が入れ替わったまま変身できるの?」と尋ねられ、ダンベル運動をしながら「もこもこコーラルディフュージョンをわたしなりにアレンジして使ってみたい」と積極的に答える。ダンベルを投げるのだろうか?しかしヤラネーダが転んだあおりで、全員の体が入れ替わり、こんどはみのりの体に入ってしまった。なおあすかの体の方にはまなつが入り、目を輝かせて「すっご~い!トロピカってる~!」と呑気に喜んでいた。
- 7本目「トロピカれヤラネーダ」チョンギーレと一対一で対峙するフラミンゴ。「出て来い!超ゼッタイヤラネーダ!」と叫んだところにすかさずぶっとびフラミンゴスマッシュを叩き込む。はじき落とされたヤラネーダの素は地面にめり込み、しばしの静寂の後……地球はまるごとヤラネーダと化してしまったのであった。BAD END!
- 10本目「トロピカれ!新しい技」みんなで新しい技の名前を考えよう!「可愛い名前がいい」と言うさんごに対し、あすかが「いや、可愛さよりも力強さを押そう。『大盛り』とか『特盛り』とか!」と主張し、ローラ「激辛百倍!」さんご「替え玉無料!」とかぶせたものだから、完全に明後日の方向に脱線してゆく。みのりが厨二病っぽいネーミングを出したのに続き、あすかは「じゃあこういうのはどうだ?フライングフェニックス大盛り特盛り脂マシマシビューティ伝説パッシングショット!」とりあえずラーメンから離れてくれ…。そしてみんなの意見を取り入れた新必殺技名は、唱えている間にヤラネーダが帰るくらい長いものだった。
■第34話
- 「大人になったら何になる展」のビデオで将来の夢を表明する事になり、あれこれ悩むまなつから、「あすか先輩は大人になったらテニス選手になるの?」といきなり話を振られ、激しく動揺。テニス部に在籍していた事は、今までまなつ達1年生には秘密にしていたのに、ローラがばらしたらしく、「しゃべったのか?あの話!」と詰め寄るも、ローラは「別に隠す事じゃないでしょ、あすかは何も間違ってなかったんだし」と涼しい顔。
- 「くるるんも何かになったりするのかな?」とのさんごの言葉を聞き、「成長したらムキムキになったりしてな!」となぜか目を輝かせる。
- 帰り道、スポーツ用品店の前を通りかかった時、立ち止まってテニス選手のポスターをじっと見つめる。あすかの将来の夢は…。
■第35話
- トロピカる部主催のハロウィンパーティーでドラキュラのコスプレ。くるるんはオプション?のコウモリ役。
■第36話
- 人魚の女王がローラに連絡してきたという。今までの働きを労うためにみんなをグランオーシャンに招待してくれると大喜びで報告するローラとまなつを制し、「ちょっと待ってローラ。女王様から連絡って…そんな事できたのか?」と、今までくるるんを使いに寄越しただけで、全く音沙汰のなかったグランオーシャンと突如交信可能になった事を訝しむが、「グランオーシャンのみんなのやる気が回復してきたから、連絡できるようになった」という説明を聞き、「そうか、よかったな」と安心する。
- しかしここはあすかの野生の勘の方が正しかった。女王の招きは、グランオーシャンに隠された海のリングをプリキュアに探させるためのバトラーの計略だったのだ。
■第37話
- 無数の貝殻が壁に埋め込まれた奇妙な部屋に迷い込む。その貝殻に触れると、地上で楽しげに人間と交流する人魚の姿が頭の中に流れ込み、「ローラよりも前に、こんなにたくさんの人魚が人間の世界に…」と驚くあすか。ローラが第1号だったのではなく、かつて人間界を多くの人魚が訪れ、人間と友情を育んでいた事実を、一同は知る。
- 救い出した人魚の女王から、あとまわしの魔女の目的が愚者の棺を解放して不老不死になる事だと教えられるが、先程見たのは人魚の記憶を封印した部屋であり、人間と関わった人魚は記憶を消されるという衝撃の事実も聞かされる。一同は動揺しながらも、伝説のプリキュアの助けを得て、マリンハートクルリングで生物型ヤラネーダを退けた。
■第38話
- 一人、黙々と壁打ちを続けるあすかは、父との会話を思い出していた。進路希望表を提出していない事を指摘され、「スポーツ推薦でフェニックス学院に行きたいって言ってたじゃないか」と問われても、「無理。テニス部辞めて試合の実績ないんだから」」と気のない返事をするあすかだったが、机の横には一度は仕舞い込んだはずのラケットが置かれていた。テニスへの情熱を捨てきれず、かと言って自分が進むべき道がどこなのかもわからないまま、ひたすらボールを打ち続けるその姿を、通りかかった百合子が見つめていた。
- 百合子の生徒会長引退の挨拶に、無表情のまま拍手を送る。百合子は推薦でフェニックス学院に進むらしい。その後、あすかのトロピカる部引退イベントのアイデア探しに図書館へ行くが、フェニックス学院の女子生徒達がたむろしており、見つめるあすかの胸中を複雑な思いが去来する。確かにかつては憧れていて、自分もそこに行きたかった。でも、今は…。するとまなつとローラが高校を見に行きたいと言い出して、なし崩しにフェニックス学院見学の流れになり、あすかは困惑する。
- 訪れたフェニックス学院のテニスコートでは、百合子が体験入学でコーチから指導を受けているところだった。「まなつ達が学校を見たいって言うから」と、偶然である事を強調するも、「あなたもでしょう?フェニックス学院はあなたの夢だから。壁打ちしているのを見たわ。コートのこちら側に来たいのならば、ただ見ているだけでは無理よ」と、百合子はあすかの心境を言い当てて斬り込んでくる。
- さらに「でも、まだテニスには未練がある。本当は自分がここにいたはずだって思ってるんでしょ?」と図星を指され、拳を握り締めながら、「そんな事…思ってない…」と目を逸らしながら否定するあすかだったが、百合子はコーチ(CV:伊原正明)に、あすかと試合をさせてくれるよう願い出る。「晴れて推薦をいただくためです。彼女に勝たなければ自分で納得できません」と理由を述べる百合子に「勝手に決めるな!」と食って掛かるが、「いいじゃない、コーチにいいところを見せればあなたが推薦を得られるかもしれないのよ。それとも…負けるのが怖い?逃げる気?」と挑発されて、もはや引けなくなったあすかは「上等だ!やってやるよ!」と受けて立った。
- あおぞら中のテニスウェアに着替えて(まなつ達も私服に変わっているので、家に一旦取りに帰った模様)、百合子と対峙するあすか。コーチに「テニスを辞めた彼女にそこまでこだわる必要はあるのか」と問われた百合子は、「前へ…進みたいからです。テニス部の推薦はひと枠。もしもわたしが試合で負けたら、彼女の方がいい選手だとコーチが判断なされたら、彼女に推薦を譲る覚悟はあります」と、決意を固めていた。一方のあすかも、父や百合子に言われた『推薦』という言葉を脳裏によぎらせつつ、この試合が自分の未来を左右するのだと闘志を燃やす。
- 1ゲーム目はストレートで百合子が先取。やはりブランクは大きいかと思われたが、「いいウォーミングアップになった」と言うあすかは反撃を開始。「まぐれよ…」「本当はびびってるんだろ?怖がりだからな」「誰が怖がりよ!」「合宿の夜、トイレが怖いって泣きそうだったろ!」「はぁ!?」「だからわたしが一緒についてった!」「そっちこそ!合宿で財布落として泣きべそかいてたでしょ!」「泣くか!」と、試合中にもかかわらず、ほぼ痴話喧嘩の暴露合戦を始める二人。ともあれ、勢いに乗ったあすかは2ゲーム取り返し、勝利目前まで漕ぎ着けた。
- ラリーを続けながらあすかと百合子はお互いの思いをぶつけ合う。「先に2ゲーム取るなんて、相当鍛えているようね。テニスを辞めたんじゃなかったの?」「辞めた!」「じゃあ、何故また!?」「まなつ達だ!トロピカる部が教えてくれた!仲間も捨てたもんじゃないって!またテニスができるんじゃないかって!そう思ったんだ!」しかし、百合子の「わたしだって思ってた!あなたとずっとテニスしたかった!」という叫びに、あすかははっとなった。
- 「あなたを守るため、あの試合さえ棄権すれば、ずっとダブルスを組んでいられたのに…」「だったら棄権じゃなくて、一緒に闘ってほしかった…」百合子はあすかを守るために、あすかは百合子がなぜ理不尽に屈しなくてはならないのかと憤ったために、お互いを思うが故に譲らなかった結果、道を違えてしまったのだった。
- その時、市街地の方の空に、闇の光が出現した。まなつ達はあすかに「わたし達に任せて!」とヤラネーダ撃退に向かう。百合子は「あれと似た空を見たわ、修学旅行の時に…。そして…彼女が現われた。夢じゃなかったのね…あの子、あなたなんでしょ?」と問い掛けた。あの時自分を助けてくれた謎の少女の正体があすかだと、百合子は薄々感づいていたのだ。
- あすかは肯定も否定もせず、黙ってラケットをコートに置く。「待って!試合を続けなさい!そうすれば…あなたが推薦候補にだって!」と引き留める百合子。「推薦?そしたら百合子はどうする気だ?」「わたしの学力だったらフェニックス学院に入れるわ、推薦を使わなくても」「大した自信だな」「また…一緒にテニスができるわ」切なげな表情で訴える百合子に、あすかは背を向けた。「悪い。でも今はこの試合より…仲間が大切だから」走り去るあすかの背中を、百合子は黙って見送るしかなかった。
- ヤラネーダを発見したまなつが「みんな、行くよ!」と号令をかけると、「うん!」と答えるさんご・みのり・ローラ以外に、「ああ!」という聞き慣れた声が。何とあすかだった。追いつくの速過ぎ…。「えーっ!何で!?」「試合は?」と驚くまなつ達に、「今一番大事なのはこっちだから!」とにっこり笑ったあすかは、「行くぞ、みんな!」と再度号令をかけて戦闘開始。カニ型ヤラネーダの素早い動きに一同がてこずる中、フラミンゴはヤラネーダの横移動を、テニスコート上の相手の動きに見立てて、ぶっとびフラミンゴスマッシュを命中させ、勝利に繋げた。
- 放課後、百合子にあすかが声をかける。「今日もフェニックス学院か?」「ええ」「よかったな、推薦決まって」「ええ…今日はトロピカる部は?」「休ませてもらった。本屋に参考書買いに行こうと思って。そっちと違って、推薦で高校行けないからな」「どこへ行くか決めたの?」「ああ。志望校はとっくに決めてたんだ。ただ進路希望表には書けなかった」「なぜ?」「自分に覚悟があるか、確かめてからと思って」「覚悟?」「ああ、おかげで確かめられたよ」会話を交わして別れた後、あすかを見送る百合子、そしてあすかの顔にも、長いわだかまりから解き放たれた晴れやかな笑みが浮かんでいた。心の中で百合子に「待ってろよ…」と呼びかけるあすかの進路希望表には「第1希望・フェニックス学院」と書かれていた。まなつや百合子のおかげで、あすかは一度は諦めかけた夢を自力で掴み取る決意をしたのだった。
来年の春にはきっと……
◼️第39話
- 部室に集まるトロピカる部一同。あすか達3年生は来年卒業のため、まなつの案で「トロピカ卒業フェスティバル」を企画、あすかも大いに盛り上がる。
- 「専属モデルオーディション」に出場するというさんご。ローラも出場を宣言するも放課後補習に……
- 後日、さんごに一次審査の書類審査で合格通知が届く。一方、ローラは住所・宛先不明のため「あて先に訪ねあたりません」と返送、あすか曰く「郵便は宛先と住所を書かないと届かない」とツッコミ、「ムキー!」と憤慨するローラ、結局さんごの応援に励むことに。
- オーディション当日、結果を待つあすか達4人。さんご不在の事態を考えるも「なんとかするのよ」とローラがリーダーシップを取る。
- 突如、ナマコ型の超ゼッタイヤラセネーダが出現。さんごはオーディションに向かい、まなつの「ヤラセネーダ」の掛け声でプリキュアに変身し、立ち向かう。
- そこにさんごが現れ、キュアコーラルに変身。コーラルは守り、4人は攻撃に分担、最後はマリンビートダイナミックでヤラネーダを浄化した。
- 結局、さんごはオーディションを辞退。トロピカる部一同は「トロピカ卒業フェスティバル」の企画に専念した。
■第40話
- 『トロピカ卒業フェスティバル』にて、みのりの『マーメイド物語』を演劇にしようという話が持ち上がるが、みのりは「少し考えさせて…」と暗い顔。「まなつが『マーメイド物語』って言った時、みのりの顔が一瞬こわばった。『マーメイド物語』がみのりの心の傷になっているのなっているのかもしれないな…」とあすか達はみのりを心配する。
- みのりの気分転換のために、みんなで『伝説のパパイア』探しに出かけるが、みのりのパパイアに関する知識は本から得ただけのものであり、実際はパパイアを食べた事すらなかったのが明らかに。からかうローラを窘めるも、みのりは真っ赤になって逃げだしてしまう。追いかけるあすかが「みのり!そんなに急ぐとあぶな…」と呼びかけた途端、みのりはつまづいて転び、あすかが立てたフラグを即回収。
- 起き上がる気力もないみのりは、「恥ずかしい、穴があったら入りたい…」と口走るが、まなつはそれを字面通りに受け取り、「穴?穴、穴、穴…ない!掘ろうか?」と無邪気に傷口に塩を塗り込むため、「例えだ、例え!」とツッコむ。あすかが説明しなければ、本当に掘っていた可能性大。
- しかし落ち込むみのりを、あすか達は「パパイア、みんなで食べてみるか?」と励ます。本物のパパイアを食べる経験と共に、仲間の応援によってみのりは過去の傷を払拭し、新作の物語を書くと笑顔で宣言した。
■第41話
- 今回は総集編。トロフェスで公演する劇のタイトルをまず決めようとして、「やる気ファイヤー№5」「夕焼けスケバン一家」等々、あれこれ案は出たものの決まらず。おそらく前者があすか案で後者がまなつ案。
- 中世ヨーロッパが舞台と決まり、あすかの役のところで、まなつがすかさず「番長!」と言うので、「中世ヨーロッパにいるのか、番長!」とツッコむ。
■第42話
- トロフェス用の大道具作りで汗を流していると、百合子にタオルを差し出され、「春からはフェニックス学院のテニス部で頑張りましょう。改めておめでとう」とお祝いの言葉をかけられる。どうやらフェニックス学院に無事合格した模様。そして百合子は「トロピカる部…最初は問題ありって思ってたけど、わたしの見る目がなかったみたい。今、卒業フェスティバルをあおぞら中のみんなが楽しみにしている。こんなにわくわくする気持ちになったのは久しぶり」と目を輝かせ、あすかも微笑んで「そういう気分を『トロピカる』って言うんだ」と説明した。そしてまなつに「トロフェス、目一杯トロピカってくださいね~!」と声をかけられ、「ええ、トロピカるわ!」と笑顔で返事する百合子。まなつやトロピカる部のおかげであすかと百合子はすっかり和解し、百合子にも本来の笑顔が戻っていた。
- しかしバトラーが率いるシロナガスクジラ型の超ゼッタイヤラネーダが出現。アクアポットがバトラーに壊されてやる気パワーが取り返せず、サマーがヤラネーダに呑み込まれた。「助けに行くぞ!」とフラミンゴ達は体内に飛び込んだものの、すぐに排出された上に、ヤラネーダにも逃げられ、プリキュア達はピンチに陥る。
■第43話
- やる気パワーを奪われたあおぞら市の人々。『Pretty Holic』でみゆきを抱き起そうとしているさんごのところに駆け付け、「ああ、うちも父と兄が…」と状況報告。お兄さん、まだ顔も名前も出ていないのに犠牲になっとる。
- まなつを救い出してみんなのやる気を取り返すべく、あすかの「よーし、行こう!魔女の屋敷へ!」という号令と共に、アバンで早くも変身して4人は海底へ向かう。ラメールはアクアポットを女王に修理してもらうためグランオーシャンへ、フラミンゴ達3人は魔女の屋敷へと、二手に分かれた。
- 屋敷に忍び込んで探索していると、ヌメリーとばったり出くわす。ヌメリーはまなつがヤラネーダに呑み込まれて海底にいる事など知る由もなかったが、黙って通してくれる訳もなく、聴診器から旧式のゼンゼンヤラネーダを生み出して戦闘開始。狭い通路では動きが不自由で、「ここじゃ思うように動けない、外に誘い出すぞ!」と屋敷から出て戦っている時、既に自力で脱出していて、その轟音を聞きつけたまなつが合流。
- まなつ救出という目的の一つは果たしたが、やる気パワーは既にヤラネーダから抜き取られた後。そこでサマーが「魔女と話してみよう、みんなのやる気パワーを返してって、お願いしようよ!」と言い出し、フラミンゴは「待てサマー、いくら何でも無茶だ」と反対するも、ラメールが「魔女にもまだ心はあるはず」と賛同したため、全員で魔女の説得を試みる事になる。だがプリキュア達の前には、世界を滅ぼして愚者の棺を解放せんとするバトラーと、彼によって怪物化されたチョンギーレヤラネーダが立ち塞がった。
■第44話
- チョンギーレヤラネーダの痛撃を食らったサマーは、気を失って変身が解けるピンチに。それを見かねたエルダが地下牢への落とし穴のスイッチを押し、まなつは落下してゆく。フラミンゴは間髪置かず、まなつのパクトとリングを拾って落とし穴に飛び込み、ラメール・コーラル・パパイアも後に続き難を逃れた。
- 隠れた空き部屋で、一同はローラからあとまわしの魔女と伝説のプリキュア=キュアオアシスの過去を聞かされる。「魔女に過去を思い出させて、やる気パワーを返してもらおう」というまなつの主張にみんな同意したところで、追ってきたチョンギーレヤラネーダが出現。変身して「ここじゃ狭い!外へ!」とのフラミンゴの一声で、戦場を屋敷の外へ移す。前回に続いて、狭い所での戦闘が苦手な先輩。
- チョンギーレヤラネーダを倒すや否や、屋敷を破壊しながら魔女が姿を現した。記憶が甦り、キュアオアシスがもうこの世にはいない空しさと怒りのままに暴れる魔女。水流砲からパパイアを救ったフラミンゴは、サマー達に続き、「あんたは伝説のプリキュアとの対決をずっとあとまわしにしてきた!彼女の事をずっと大切に思ってたんだ!」と説得しようとするも、「違う!わたしが望むのは破壊!」と聞く耳を持たない魔女は、プリキュアを打ちのめす。
- だがサマーによって、「あなたの本当に大事なことは、人間の女の子と仲良しになること」と本心を指摘された魔女は動揺。そのサマーの体にキュアオアシスの魂が乗り移り、彼女と和解した魔女は天へと消えた。しかし今度は、魔女の意思を継いだバトラーヤラネーダが世界を滅ぼすべく、召使い達からやる気パワーを奪い、火炎放射を喰らったプリキュアは変身解除に追い込まれてしまう。
■第45話
- 愚者の棺が世界中に天変地異をもたらし、あおぞら市の海は荒れ、空には暗雲が立ち込める。あおぞら中では、やる気パワーを奪われて倒れたままの生徒達を介抱・避難させる百合子が、「大丈夫、きっとあすか達が…」と呟いていた。
- やる気パワー最後の一杯を奪おうとするバトラーヤラネーダ。コワスンダーを召喚するが、やる気パワーを吸われてもさしたる影響がなかったチョンギーレ・ヌメリー・エルダが加勢し、プリキュア達はバトラーに総攻撃を仕掛ける。戦闘の作画に力が入り過ぎて、フラミンゴの顔が劇画タッチに。
- マリンビートダイナミックもぶっとびフラミンゴスマッシュも通じず、海の底深く沈む5人。しかしパパイアビームを灯りにしてトロフェスの話をする内に、一同は再び闘志を燃え上がらせる。トロフェスだけじゃない。高校に行って、またテニスを始めて…そのためにはこんな所で負けられない。
- プリキュア達はスーパートロピカルパラダイスでバトラーを撃破。バトラーが自らのやる気パワーを捧げて解放した愚者の棺も破壊して、世界も、そしてグランオーシャンも元通りになって、抱き合って喜ぶプリキュア達。黒雲が去った青空を見上げながら、感慨深げに「終わったな、これで一件落着だ」と言うと、ラメールが「まだ終わってないわよ」と訂正する。言われて気付いたフラミンゴは「ああ、気合入れていくぞ!」と号令をかけ、「トロピカ卒業フェスティバル!!」とみんなの声が重なった。
- トロフェスはいよいよ明日。劇で自分が使う大剣を作っていると、「忙しそうね」と百合子がやってきた。一呼吸おいて「ねぇ、あすか……あすか達が世界を救ってくれたの?」と、核心を突く質問をしてきた百合子を、「はっ?…そんなわけないだろ」と、さらりと受け流すあすか。百合子はなおも疑わしげだったが、仲川詩織から、父が明日の天気を何としても晴れにすると言い張って揉めていると聞かされたあすかが、「何ぃ!?なんで知ってるんだ、話してないのに!揉め事は許さない!」と、作ったばかりの大剣を片手に飛んで行ってしまったため、その話はうやむやになった。
■第46話
- 冒頭で最後の変身ムービー、最後の決め台詞は「あっという間に」。しかし、まなつの夢オチだった。
- トロフェス当日を迎えたが、まなつが見当たらず、「ローラ、どう思う?」と尋ねるが、「えっ?…そうね、お腹空いたわね」と、ローラは何か上の空で様子がおかしい。そこにやって来たまなつはメロンパンクッションをかついでおり、昨日ローラが食べたメロンパンの中に入っていた「あたり」を交換してきたとの事。それをローラに渡した時、「だって、あたりのクッションをもらってないのが気になって、ローラが大事なことを決められないと困るじゃない?」と言うので、「何の話だ?」と聞いたところ、ローラが事情を説明した。昨夜、人魚の女王から連絡が来て、グランオーシャンが新たな海に旅立つため、人間界に残るか、女王になるために帰ってくるか、明日の出発の時間までに決めるように告げられたのだ。
- まなつはその会話を既に聞いていたが、初耳だったあすか・さんご・みのりは愕然となり、部室は重い空気に包まれる。苛立ったあすかは荒々しく机を叩いて「急過ぎるだろ!」と怒鳴るが、ローラに言っても詮無きことであり、彼女の決断に委ねるしかない。まなつから「わたしはローラが今一番大事だって思うことをやってほしい」と後押しされたことで覚悟が決まったのか、ローラは劇のラストシーンを「みんなと仲良く暮らした」から「女王になるため国に帰った」に変更してほしいと頼み込んだ。ローラが決めたのならと一同はそれを受け入れ、劇の準備を始める。
- あすかが「みんな、5人一緒の最後の部活だ!」と号令をかけ、まなつの「トロピカっていこう!」との掛け声で、手を重ね合って気合を入れた一同。『トロピカる物語』が開演した。あすか演じる騎士と、ローラ演じるロザリアとの場面では
ロザリア「ふ~ん、わたしの用心棒になる気はないわけ?」
騎士「ああ、わたしは仲間など信じない!」
ロザリア「別に仲間じゃなくてもいいのよ、強ければ」
騎士「なんだそりゃ!」
- という会話の後、二人は顔を見合わせて笑った。丁度1年前、出会ったばかりでギクシャクしていた頃の再現のようなシーンだった。
- 桜川先生演じる悪漢との立ち回りや数々の冒険を経て、いよいよ劇はクライマックス。伝説の灯台での別れの場面となった。「みんな、セリフは大丈夫か?」と念を押し、舞台に向かうあすか達。ロザリアは夢を叶えるために祖国に帰るのだと仲間達に告げるが、その台詞はローラの思いそのもの。トロピカる部のみんなへの無上の愛情と感謝が込められたものだった。それを聞く内に、ローラとの本当の別れが近づいているのを実感したあすか達は感極まり、特にまなつは耐え切れず、演技も観客の目も忘れて、「行かないで!行かないでよローラ!帰るなんて言わないでよ!また一緒にトロピカろうよ!」と号泣しながらローラに抱き着いた。
- ローラもまなつを抱き締め、フィナーレの『なかよしのうた』を歌おうとするが、まなつがうっかり灯台のセットを倒してローラを下敷きにしてしまったため、ローラとまなつのおなじみの掛け合いに発展、会場は笑いの渦に包まれる。しかしひとしきり笑ったまなつは落ち着きを取り戻し、改めて5人で『なかよしのうた』を歌って無事に閉演……と思いきや、突如ローラ自らフルネームを名乗り、あすか達が止める間もなく変身を解いて人魚の正体を見せるハプニングが発生。だがノリのいい生徒達は怖がることもなく「人魚」コールで大喝采を送り、トロフェスも盛況に終わった。
- 夕陽の海岸にやってきた一同。ローラはさっき正体を明かした理由を「隠したままお別れするなんて嫌だもの」と、あっけらかんと教えた後、「あすか、明日の卒業式、わたしは出られないけど卒業おめでとう。高校に行ったらテニス頑張って」と手を差し出し、「ローラも女王になっても元気でな」と返すあすかと握手を交わす。しかし、うつむいたローラの目には涙が浮かんでいた。出会った頃は価値観が合わず口喧嘩ばかりしていたのに、今ではそのあすかと、仲間達と別れるのがこんなにも辛く悲しい……。
- そんなローラを、まなつはリップを塗って励まし、宝物であるそのリップを譲った。一同は「絶対に忘れない。ローラはずっと友達」と誓い合い、嬉し涙を流すローラは人魚の姿に戻って海へと帰って行った。別れを惜しみ、自分の姿を記憶に刻んでほしいと言わんばかりに、夕陽を背に高々とジャンプした姿を最後に残して……。
- その夜、眠っている間にあすか達4人の指からトロピカルリングが消えていった。
- 翌朝、卒業式当日、あすかは卒業証書を授与した。あすか達4人にローラの記憶が無くなっており、グランオーシャンの記憶消去装置も、ローラの記憶も、痕跡すらも全て消し去ってしまったのだ………が、やはりトロプリ、そのままで終わるはずがない。結末は夏海まなつ、ローラ(プリキュア)の記事を参照。
- 最終回特別版エンディングでは、ローラとの再会を果たしていた他、フェニックス学院での部活の様子も描かれていた…がテニス部のコーチに食ってかかり、それを百合子が羽交い絞めで必死に制止する…という構図。
- Cパートでは「Pretty Holic」の出店で偶然にも次期主人公と遭遇した。
映画
- 本編よりも先行登場。
- まなつ達のもとに先輩であるヒーリングっど♥プリキュアのラビリンから、ダンスパーティの招待が届いた。しかし、パーティがはじまるまで「3分しかない」と言い急ぐことになる。
- 飛行機に乗り込むが、パイロットと飛行機の正体がヤラネーダと判明し、即消滅して下の海に落下する。
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すべて見る- ローラの休日 ー真実の愛の物語ー
エピソード9 決意
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トロプリ最終回記念SS。 いやまさかあっさりまなつちゃんとローラちゃんの記憶が戻るとは………本編、最後までギャグとシリアスの比率が凄かったですね………久々に満足のいくストーリーでした。 一応人魚が人間との交流の記憶消される理由出てきましたけどあまりにもあっさりしてたんで自分なりの解釈を入れてみました。 あとまなつちゃん達が記憶を取り戻した理由についても。 まぁこれについては後々クロスオーバー用でこじつけでも設定の継続しておきたかったんですけどもね。 あとちょろっとながらデパプリのゆいちゃん出ております。 来週から本格稼働しますよー2,804文字pixiv小説作品- トロピカル〜ジュ!プリキュア×ペルソナ5
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第6話 Bパート
初日のゴミ掃除が終わり、帰る時にまなつは天禰たちを追うと、学校が城になり困惑する。とりあえずプリキュアに変身し、天禰以外は正体を隠しているが、シャドウ鴨坂木の衛兵で苦戦するが、天禰の言葉でペルソナを出す。 数日後、ゴミ掃除を終えた時にヤラネーダが出て、あすかはゴミ収集場に向かう。 ペルソナスクランブルをプレイしてますが、もしプリキュアの主人公が、IFの世界でプリキュアにならなくて、キングになったら、どんなシャドウな姿やトラウマルームの内容になるんだろう…20,538文字pixiv小説作品