概要
2023年時点では、鳥をモチーフにしているか変身前後問わず鳥の名前を冠するプリキュアは、
の3名のみ。
意外なことに、プリキュアシリーズでは鳥のモチーフはかなりマイナーな部類となっているのである。猫キュアの方が人数が多いくらいである。
キュアスカーレットは、必殺技である『フェニックスブレイズ』に『フェニックス』が入っているが、実在する鳥ではなく架空生物である(鳥系であることには変わりないが)。
本格的に動物モチーフが取り入れられた『キラキラ☆プリキュアアラモード』でも、モチーフに用いられたのはすべて哺乳類であり(唯一キュアパルフェのみ架空生物であるペガサスがモチーフ(鳥の翼が生えている)だが、哺乳類系であることに変わりはない)、鳥のモチーフは入っていない(海洋生物のモチーフが混じっていたとしても、例えばイルカは頭から白いリボンのような一対のパーツが触角のように伸び尻尾は生えない、といったものになるだろう)。
劇中に登場したアニマルスイーツのモチーフに、白鳥やペンギンなどいくつかの鳥が登場したのみである。
一方、二次創作ではなんと爬虫類系の架空生物をモチーフにしたオリジナルプリキュアがユーザーにより考えられた。こちらも翼が生えている。
現在たった3名の鳥キュアであるが、スカイランド固有種のプニバード族であるツバサの人間態を含めた3名とも翼が生えたりしていない。(これは強化形態になると有翼になるプリキュアが多いことにも絡んでいる。後述。)
キュアイーグレットとキュアウィングは通常形態でも飛行が可能だが、キュアフラミンゴは劇場版限定形態を除いて飛行不可である。
プリキュアと「鳥」
ただし、「ネタ」まで含めた場合、プリキュアと鳥類とのかかわりは結構ある。
『ドキドキ!プリキュア』で相田マナが幸せの王子にたとえられたのに対応して(マナ王子)、そのパートナーとして菱川六花がツバメになぞらえられる。「りつばめ」「ツバメ系女子」というネタ。
『プリアラ』の劇場版で、キュアカスタード・有栖川ひまりがペンギンの姿にされてしまったこともある。
また『HUGっと!プリキュア』の野乃はながその可愛さを、薬師寺さあやからマウンテンブルーバードに喩えられたことが話題となった。
鳥型妖精については上記のツバサに加え、シロップやアロマが存在している。
有翼のプリキュアたち
鳥そのものがモチーフではないが、「翼を持つプリキュア」なら少なくない。
ハピネスチャージプリキュアの面々はデフォルトから翼を持っているし、キュアエンジェル、エンジェルモードなど、強化形態で翼を得ることもある(前者の1人は鳥の翼とはかけ離れた非有機的な翼を持つが…)。当然、これらのプリキュアは飛行できる。
またスマイルプリキュアは強化形態でも有翼にはならないのだが、基本デザインに「鳥の羽」が取り入れられており、強化形態への覚醒の際に羽根が舞うシーンが挿入されている。
前述のキュアパルフェもモチーフであるペガサスと同じく翼が生えている。
鳥モチーフでなくても有翼になれるのは当たり前なのがプリキュアシリーズなので、逆に鳥モチーフが少ないということなのかも知れない。
オリジナルプリキュアでは……
現時点の鳥キュアたちは「あるプリキュアチームの中で一人だけ鳥モチーフのキャラがいる」という感じであって、チーム共通のモチーフに鳥類を取り入れたプリキュア作品はまだ作られていない。
だが、オリジナルプリキュアにおいては鳥モチーフの作品がいくつか作られており、「鳥キュア」がタグとして機能しているのは、むしろこちらによるところが大きい。
例えば、美里千諒氏のウィングバードプリキュア!等が挙げられる。
『科学忍者隊ガッチャマン』『鳥人戦隊ジェットマン』のような、本格的に鳥をモチーフにしたプリキュア作品が公式で製作される日は来るだろうか。