CV:河野ひより
概要
アニメ『ヒーリングっど♥プリキュア』の登場人物。
光のプリキュア・キュアスパークルに変身する。
「めっちゃ○○!」(例:めっちゃ頑張る、めっちゃかわいいなどの動詞・形容詞)が口癖。
小学生時代には「ナターシャ」と呼ばれていた。
元気で明るく、ノリが良い中学2年生。誕生日は10月4日。
どうでもいい事から大事な事まで思った事をすぐ口に出すが、間違った事をしたとわかった時は素直にすぐ謝れる。
お洒落やコスメが大好きで流行には敏感。一方で勉強は苦手。
実家はアニマルクリニックとカフェ。
3人兄妹の末っ子で兄と姉がいる。
人物
基本的には明るい性格で、非常に人懐っこい。誰とでもすぐに仲良くなろうとする。
だけど八方美人というわけではなく、間違っていることに対しては間違っているとちゃんと口に出来る。そして自分が間違っているとわかった時はちゃんと謝れる。
頭の中で思ったことを整理せずに全て口にしてしまうため、学校のクラスメイトや先生からは騒がしい子と思われている。
喜怒哀楽はかなり激しく、感情がその時々に見聞きしたことによってコロコロ変わる。
花寺のどかと沢泉ちゆがプリキュアに変身して戦う場面に遭遇した時、その直前まで抱いていた怪物への恐怖も忘れ、2人の変身した姿を見て「可愛い~!」と興奮したり、その後に襲いかかったメガビョーゲンに恐怖を感じた直後に怒りの感情が上書きされ、生身で啖呵を切ると言った前代未聞のリアクションをやってのけた。
一方で、感情を自分でコントロールするのが苦手なようで、一度マイナス思考に陥ってしまうと、誰かから気分転換するように誘導してくれないとトコトンまで落ち込んでしまうという意外な弱点がある。
第13話ではバテテモーダの強さに圧倒され、結果が伴わない事を続けても意味がないという理由で、プリキュアを辞めるかもと言い出した。のどかやニャトラン達の励ましで思い直したが、日頃の明るい顔によらず、かなりナイーブな面があることを窺わせた。
また、一つのことに集中するのが苦手で、過去に習い事をいくつも経験するも長続きしていない。趣味や娯楽もハマり込むほど続けることができないようで、第18話では「何かを特別に好きってのがわかんない」という心中を吐露している。
ひなた自身は、自分のそういうところに多少のコンプレックスを抱いているが、「好きなこと」を見つけられている家族や友人達に対しては純粋に憧れており、素直にリスペクトしている。
さらに、記憶する事が不得手で、物覚えが悪い上に忘れっぽい。目の前の事に夢中になるとその他の事が一時的に頭から飛んでしまう。
第4話ではニャトランとの出会いの衝撃で友人たちとの待ち合わせをすっぽかしてしまい、第5話では「プリキュアのことは秘密」と約束したにもかかわらず、友人との話に熱くなってしゃべってしまいそうになり、ちゆが慌てて止めていた。
本人もそれは良くないことと自覚しているが、どうしてもそうなってしまうらしい。
その延長なのか、「ビョーゲンズ」を「ビョーキンズ」、「出勤」を「出動」などと、単語をよく言い間違えており、前者はただの言い間違えで済むが後者に至っては漢字が似ているせいによる言い間違えである。
これは略称にも及び、「主に魚などに含まれる有効成分はDなんとかA」とまでは解っていながら一文字違いでDHAをDNAと言ってしまったこともある。
周りの友人達はこれらの彼女の性質を理解した上で付き合っている為、日常生活で特に問題は起きていない。ただひなた自身は、自分が周りと違うことで迷惑をかけないかということには意外なほど気にしてもいる。
劇中描写を見る限りひなたは性格がルーズというわけでなく、むしろ物凄く他人に対して気を遣おうとするタイプである。「自分は物覚えが悪くて忘れっぽい」と自虐的な発言をすることがよくあるが、これまた劇中描写を見る限り、自分が興味を示したことに関してはとても細かいことまで覚えているような節がある。
一つのことに集中できず物覚えも悪くておっちょこちょいに見えるからといって、精神がだらけているわけでは決してないのだ。当たり前の運動ができないのどかが、手を抜いているわけではないように。
ちゆはひなたとプリキュア仲間になった直後(第5話)は「彼女のようなタイプと深く付き合ったことがない」としてどういう接し方をすればいいか困惑していたが、同話での水族館での交流を通じて「ひなたは怠慢なわけではなく、物事の捉え方が自分と違うだけ」と理解し、それからは彼女を特別扱いするような変な気の使い方をしていない。
ひなたの「甘い夢」と現実
ひなたは39話でビョーゲンズたちが改心し、自分が仲間たちに褒め称えられみんなで仲良く暮らす夢を見たが、現実はそう甘くはない。グアイワルの罠にはまり、悔いる事になる。ニャトランに励まされ、皆でビョーゲンズ達をすべて浄化するが、戦いの後にヒーリングガーデンで人間を快く思わないサルローと出会った事で、人間と動物、ヒーリングアニマルが仲良く暮らす未来さえ「甘い夢」に過ぎないと気付かされる。人間も地球にひどいことをしている。動物病院には人間に傷付けられた動物もたくさん運ばれてくる。いつか自分たちもニャトランたちに浄化されてしまうのかも…とひなたは落ち込むが、今からでも出来ることはあるはず、と彼女は仲間たちと「甘くない現実」と戦い続けることを決めたのだった。
容姿
薄い茶色の髪と瞳で、髪型はウェーブがかかったツインテール。
お年頃のおしゃれさんらしく結び目を髪で巻いている。
プリキュア変身者としては初となるぽってり唇であり、ほんの少しだけ猫口になっている。変身バンクを良く見ると足の形はギリシャ型。
身長はのどかより少し高く、ちゆよりは少し低めで、4人の中で二番目に低い。
服装
私服
春~秋
黄色いトップスと黄緑のスカート、上に青と白のジャンパーを着ている。
ダボっとした服装を好んでいるのか、彼女が着用する上着は袖がかなり大きめになっている。
ちなみにジャンパーの下のトップスはフレンチスリーブであり、春の時期である14話冒頭や夏場のエピソードで確認出来る。
靴は紫の厚底スニーカーブーツ。
冬
紫と青のボーダー柄の黄色いパーカーと青いデニムショートパンツを着用。
制服
私物と思われるピンクの上着を制服の上から着ている。
上着はほぼワンピースサイズかつ黄色いリボンタイでアレンジしているため、パッと見だと原型を殆ど留めていない。
スカートの丈ものどか・ちゆと異なり膝上までと短く、靴下は白いクルーソックスである。
夏制服
水着
胸元に青いリボンが付いた黄色い系の水着。
ボトムスは黄緑のミニスカート。
髪型はシニヨンにしている。
家族構成
父・てるひこは実家のアニマルクリニックで院長、兄・ようたは獣医、姉・めいはワゴン式カフェを経営している。
兄姉はひなたとは年が一回りほど離れている模様で、ようたは親と間違えられやすい事を気にしてる様である。
因みにカフェのジュースにはグミが入っているが、これはひなたのアイディアらしい。
家族の名前の漢字表記は公式では決められてないが、仮に「輝彦」「陽太」「明」ならば全て太陽をイメージする語が含まれていることになる。(また、ひなたも「日向」と変換できる)
母親については劇中には一度も登場せず、ひなたの母について言及された場面もないため詳細は不明である。
本作は『COVID-19』のパンデミックが発生した事で放送スケジュールに影響を及ぼし極一部のエピソードがカットされたが、プロデューサーの安見香が本作終了後のアニメ誌で語ったところによれば仮にCOVID-19がなかったとしてもひなたの母親について掘り下げる予定は最初からなかったとのこと。
アニメージュ第43回アニメグランプリ
2021年8月号で発表されたアニメージュ第43回アニメグランプリ(投票期間2021年4月9日~5月8日、5月号の綴じ込みハガキの投票を集計)では、グランプリ作品部門で『ヒーリングっど♥プリキュア』がシリーズ初の1位(得票数455point)になり、女性キャラクター部門で平光ひなた(キュアスパークル)は8位(得票数64point)にランクインした。
担当声優の河野ひよりは声優部門で32位(得票数29point)にランクインした。
各話ネタ
■第1話
- 走っていたところ、自宅であるアニマルクリニックとカフェに見入っていた花寺のどかとぶつかる。倒れたのどかを起こして思い切り揺さぶりつつ、「あぁごめんねごめんね大丈夫!?めっちゃ痛いよね怪我とか平気?」と早口でまくし立てながら謝るひなた。ぶつかった事より、むしろその揺さぶりでダメージを受けつつも、のどかが「わたしもよそ見していたので、お気になさらず………」と答えてくれたので、「え~ウソ優しい!めっちゃいい人!今度遊び来て!うちのジュース御馳走するし!ねっ!じゃあ!」とまたも一方的にまくし立てて、のどかの返事も待たずにダッシュで走り去り、のどかは「光の速さで行っちゃった……」と唖然。
■第2話
- 転校してきたのどかを見るなり、「あ~っ!」っと目を輝かせて立ち上がって、先生に知り合いなのかと聞かれると、「知ってる知ってる!昨日のめ~っちゃ優しい子!」と挨拶も待たず大はしゃぎし、沢泉ちゆに窘められてようやく着席。先生からは、のどかの席を教える際、「席はあの騒がしい奴の後ろだ」と分かりやすい紹介をされ、先生認定の「騒がしい奴」扱いの様子。「アタシ、平光ひなた!ひなたって呼んで!よろしくね、のどかっち!」と早速フレンドリーさ全開の自己紹介をしていた。
■第3話
- 「ウソ!森林公園にも怪物出たの~!?」と、クラスメートの子と怪物の話題で朝から騒がしい。始業式の日に学校に怪物=メガビョーゲンが出現した時はさっさと下校してしまっていたし、それ以前に森林公園にも現れていたという話も、ひなたは全く知らなかったのだ。ちょうど登校してきたのどかに「ねぇねぇ、のどかっちは怪物見た?」と話を振り、プリキュアの事を秘密にしなくてはならないのどかは慌てて誤魔化すが、ちゆにも「学校に来ていて見たんじゃない?」と悪気なく指摘され、冷や汗をかく羽目に。
■第4話
- 友達と遊びに出掛けるべく、隣町のゆめぽーとへ向かおうとするも、バッグに財布が入ってない事に気付き、到着したバスを前に絶叫。リップクリームを落とした事にも気付かぬまま大慌てで家に取りに戻ろうと猛ダッシュする。約束の時間に間に合わず、また怒られる事を心配しながら家に向かっていると、背後から落としたリップクリームを咥えて追って来るニャトランが水たまりに足を取られて転びそうになった為、その声に気付いてすかさず振り向き様にキャッチ。
- ニャトランをキャッチした拍子にずっこけて痛がるも、すぐに「大丈夫、猫ちゃん?」とニャトランの安否を気遣う。すると相手が自分の落したクリームのスティックを咥えているのに気付き、拾って来てくれたと分かるや「猫ちゃん、ありがと~!賢~い!優しい~!可愛いぃ~!」と強引に頬ずり。だが、ニャトランにとっては迷惑以外の何物でも無く、思わず「止めれ!苦しい!」と喋ってしまい、ひなたも唖然及び驚愕。二人の運命の出会いは、何とも騒がしいそれとなった…。
- 帰宅後、兄・ようたの診察室の途を開け、興奮気味にニャトランを見せびらかす。折しもラテの具合が悪くて診察に来て居合わせていたのどかとちゆに口を塞がれ、「聞き間違い」と誤魔化されながら強制的に退出させられてしまった。
- 姉であるめいのカフェへ3人で赴くと、グミトッピングのジュースで一服する事に。この時、ジュースにグミを入れるアイディアが自身の物である事を明かしている。改めてニャトランの事を喋ろうとするも、プリキュアの秘密を隠そうとするちゆは「気の所為よ!猫は喋らない」と懸命に誤魔化そうとする。それを「ちゆちー、怖い~」とからかうひなただったが、そこへ突然ニャトランが乱入。開き直って自身が喋れる猫である事を押し通した上で、改めて自己紹介した為にひなたもそれに応える。そして「どうして喋れるの?」と質問するひなたに対し、ニャトランは「それが分からないんだ。生まれた時から俺だけ喋れてさ」と返した為、「そうなんだ!すっご~い!」と感動。
- 自分が喋れる猫であるとした上で、改めて自分の事を誰にも言わない様に懇願するニャトランに対し、ひなたは「勿論だよ!てか最初からそのつもりだし!」と快諾。思わぬ返事に他の2人が呆気に取られる中、「だって、見世物みたいになったら可哀想じゃん?」と話すが、ちゆから凄い勢いで診察室に駆け込む行為の矛盾を指摘される。するとひなたは顔を赤らめ、バツが悪そうに「いや、だから…見世物になる前に保護するとか、迷子ならおうち探すとか、早くお兄に相談って思ったら慌てちゃって!」と弁解。のどかから「優しい」と評されるが、照れ臭そうにジュースを勧める。何れにせよ、ひなたがプリキュアの秘密をバラす心配は杞憂に終わった訳だが、彼女の様子を見て、ニャトランは何かを感じ取った様で…?
- するとここでちゆから「そう言えば平光さん、友達との約束はもう良いの?」と、友人と遊ぶ約束の件を指摘され、漸くひなたは今日の自分の目的を思い出す。笑いながら「やだなぁ、ひなたで良いって!」と言ってスマホの画面を見ると、最初のバスが到着した12時20分からかなり時間が経過している事に気付き、再びパニックとなって叫ぶ。
- それから少しして漸くゆめポートに到着するも、友人のみなとりなの2人の姿はどこにも見えない。のどかとちゆも探したが見つからず、連絡も付かないままだった。するとひなたは頭を抱えてしゃがみ込み、「あぁ~…ヤバ~イ…またやっちゃったぁ~……」と自己嫌悪に陥る。のどかが「またやったって?」と尋ねると、「アタシ、目の前の事で一杯になって、直ぐ他の事忘れちゃうんだよね…」と自身の悪癖に付いて打ち明ける。するとここでパーカーに隠れていたニャトランが「任せとけよ、ひなた」と現れ、自分を助けようとして遅れた事を友人に説明して弁護すると言い出した。その言葉に目を潤ませながら、ひなたは「ありがとう…優しぃ~」と言ってニャトランの頭を撫でる。すると秘密がバレるのを防ぐ意味でも自分達が事情を説明するとちゆが提言し、更にのどかが一緒に探すと言ってくれたのを受け、2人の友情に感激しながら「2人とも…ありがとう!」と笑顔を見せた。
- その後、グアイワルがメガビョーゲンを生み出した為、ラテの発病から異変を察知したニャトランは、ひなたを遠ざける為に「ひなた、あっちの方が怪しいぜ?俺の勘は当たるんだ!」と言って2人と違う方向へ誘導。その隙にのどかとちゆは聴診器でラテの心の声を聴き、現場へと向かう。
- ニャトランに誘導された先でみなとりなの2人と合流するひなただったが、彼女達は怪物が現れたとして逃げて来たと言う。「ひなたも早く逃げよう!」と叫ぶ友人の言葉を受け、一緒に逃げようとするひなただったが、直ぐにのどかとちゆがいない事に気付く。すると2人が既にのどか達とすれ違っており、同時にのどか達が怪物の出た方へ向かったと聞かされる。「ウソ……!?」と動揺を隠し切れないひなただったが、「このまま2人を放っておけないよ!」と叫び、漸く合流できたみや達に先に逃げる様に告げて現場へと猛ダッシュする。
- メガビョーゲンが暴れている場所へ急行すると、その巨体を前に「うえぇ~~っ!でっか!ウソウソ!?何あれ!?ガチ怪物じゃん!」と驚嘆の声を上げると同時に、メガビョーゲンの影響で自分の好きな周囲の可愛い物などが全て蝕まれ、台無しにされて行く光景が視界に飛び込んで来る。
- ニャトランがわざとらしく棒読みで「あ~っ!ひなた、あそこ!」と叫んだのを見てひなたが前を向くと、自分が探していたのどかとちゆの2人の姿が有り、何と2人は自身の目の前でプリキュアへと変身してのけたのだ。当然、ひなたはその光景に唖然となるばかりだった。
- グアイワルが現れ、本格的にメガビョーゲンとの戦闘が開始され、2人は果敢にも怪物に立ち向かっていく。目の前でクラスメイトの2人がプリキュアになって戦っている光景に絶句するばかりのひなた。「ウソ…?えっ、何…?プリキュア……?」その声で漸くグレースとフォンテーヌはひなたの存在に気付く。プリキュアの秘密が完全にバレた事でラビリンはニャトランを責めるが、当人は内心「さぁ、ひなたはここからどう出るニャ?」と彼女の可能性を品定めする姿勢を崩さなかった。
- そして次の瞬間ひなたは、何と「えぇ~~~~っ!?可愛い~~~~~っ!!」と目を輝かせながら感嘆の声を張り上げる。周囲が呆気に取られる中、「えぇっ!?何何!?メチャクチャ可愛い~~~っ!!どうやって着替えたの!?魔法!?誰デザイン!?ハハァッ、もう超可愛い~~っ!!」とまくし立てると言う、前代未聞のリアクションを見せ付けた。するとニャトランも笑いながら先程までの慄きから180度一転したそのリアクションを指摘すると、「そう言われたら怖くなって来ちゃった…」と掌を返す始末であった。
- 敵味方共にすっかり調子を狂わされてしまったが、改めて戦闘は再開。グアイワルの指示でメガビョーゲンは首元のマフラーを伸ばして2人を拘束し、そのまま締め上げる攻撃に出る。するとひなたは「コラ~~~~~ッ!!そこの怪物!2人を離しなさいよ!!これ以上何かしたらタダじゃ済まさないからね!!」と、先程の弱腰から再び打って変わって強気な口調で野次を飛ばす。だが、たかが人間の小娘の挑発に動揺する相手でもなく、メガビョーゲンが踏んだ地団太による衝撃波で破壊された店内へと吹っ飛ばされてしまった。
- 「ひなた、無事か!?」と店内に入って来るニャトランに対し、「ちょっと飛ばされただけ…これくらいへっちゃらへっちゃら!」と立ち上がりながら返すひなた。それどころかニャトランの無事を気遣う彼女の言葉を受けた為、当人は笑って「やっぱお前、最高だよ!俺、ひなたの事気に入ったぜ!心の肉球にキュンと来た!」と返事する。この時点で彼の心はもう決まっていた。自身のパートナーはひなたを置いて他には無いと言う事に……。
- 改めてひなたはニャトランから「俺と一緒にプリキュアにならないか?」と勧誘される。ビョーゲンズから地球を守る為、自分の中の好きな物や大切な物を、自らの手で守る―――ひなたならそれが出来る。何より「俺はひなたと組みたい!」と言うニャトランの想いを受け、ひなたはこれを了承。具現化したヒーリングステッキに光のエレメントボトルをセットし、とうとう第三のプリキュア・キュアスパークルへと覚醒を遂げるのだった。
- プリキュアが2人から3人に増えた事に動揺するグアイワルだったが、直ぐにメガビョーゲンにスパークルを攻撃するよう指示を出した為、スパークルはこれに応戦。相手の目からの光線を後ろへ宙返りしながら回避し、その勢いで屋根の上まで着地。自身の身体能力に驚くスパークルだったが、「俺のパートナー、このまま行くぜ!」と言うニャトランの言葉と共に立ち向かい、グレースとフォンテーヌの拘束を断ち切る。そして素早い動きでメガビョーゲンの懐に飛び込んでインファイトを繰り広げると、ステッキから放つ火球で攻撃する。当然相手は鏡の特性で跳ね返すが、それを力技で無理矢理跳ね返してのけた。
- その勢いに乗って「さぁ、一気に倒しちゃお!」と勇み足のスパークルだが、「倒すんじゃない!浄化するんだ!」と言うニャトランの訂正の言葉に一瞬戸惑う。その隙を突かれてメガビョーゲンの反撃を受けそうになるも、グレースとフォンテーヌの援護によって事無きを得る。そのまま壁に叩き付けられた相手をキュアスキャンし、光のエレメントさんの位置を特定すると、必殺の「プリキュア・ヒーリングフラッシュ」でメガビョーゲンを浄化。見事グアイワルを撃退するのだった。
- 「勝ったの?やったーっ!アタシ凄ーい!」と喜びながら2人とハイタッチを交わすスパークル。だが、プリキュアの使命は敵を浄化するだけでは終わらない。鏡に宿る光のエレメントさんから光のエレメントボトルに力を分け与えられ、それをラテの首輪に当てる事で無事にラテは快癒する。エレメントさんから感謝の言葉を投げ掛けられ、「プリキュアかぁ!のどかっちもちゆちーも凄いね!何か、戦うお医者さんってかんじ!」と言うひなたに対し、ニャトランは「お前もだぜ、ひなた?」と声を掛け、これからも一緒にお手当してくれるか尋ねると、ひなたは「良いよ!だって、みんな困ってるんでしょ?」と快諾。これでヒーリングアニマルは全員パートナー持ちとなり、ひなたも晴れてプリキュアの仲間入りを果たしたのであった。
- 夕暮れ、みゆとりなに遅刻を詫びるひなたに対し、2人は彼女の遅刻は想定内であり、のどか達のお陰で合流できたからオールオッケーだとして許してくれた。その友情の感激したひなたは、帰ったら2人にジュースをご馳走すると言ってのどか達と別れる。だが、プリキュアの事は他言無用である事を伝え忘れていたのどか達は、直ぐにひなたの後を追うのだった。
■第5話
- ちゆがハラハラしながら見守る先では、ひなた達のグループが先日のショッピングモールの怪物の噂話をしていた。プリキュアの事は秘密と口止めされているのをすっかり忘れているひなたは「でもね、あたし達頑張って勝ったんだよ!」と口を滑らせて、慌てたちゆに教室の外へ引っ張り出される。ちゆに注意されるも「あっ!そうだった、ごめ~ん!何言ってよくて何がダメだったのか、わかんなくなっちゃって、エヘヘヘ…」と申し訳なさそうに笑うひなたには、ちゆも苦笑いするしかなく、放課後おさらい会を実施する事に。
- 今までの経緯をのどかやラビリンから説明されるが、「ヒーリングガーデン」を「ヒーリングカーテン」、「ビョーゲンズ」を「ビョーキンズ」と言い間違える始末で、ますますちゆを不安にさせる。「でも、やると決めた以上、最低限忘れちゃいけない事ってあると思うわ」とちゆに厳しく言われたひなたは、「うっ、はい…」と顔をひきつらせてお返事。
- 勉強が得意ではないひなたは、真剣に先生の話に耳を傾けてノートを取るちゆとは対照的に、授業中も上の空でよそ見。窓の外の木で昼寝しているニャトランに手を振ったりして、先生に指されたのにも気付かない。その上、簡単な光合成の質問にも答えられず、代わりに指されたちゆはきちんと回答。「あぁ、またやっちゃった…」と頭を抱えるひなたが後ろを振り返ると、ちゆが自分の方をじっと見つめていた。ちゆはひなたを心配していただけなのだが、ひなたにはその視線が自分を責めているように見えて、怯えたように目を逸らしてしまった。
- 放課後、ちゆが「ねぇ、ひなた。覚えるのが苦手なら、メモを取るといいと思うの」と話しかけてきたが、下手な事を言えばまた怒られると思ったひなたは、「あっ、ごめん…そうだよね、エヘヘヘ…」と曖昧な返事しかできない。ちゆが部活に行った後、のどかと一緒に下校するひなたは、「ちゆちー、きっとあたしの事怒ってるよね……あたし…プリキュアやめた方がいいのかも…」と苦しい胸の内を打ち明ける。慌てふためくニャトランに「今まで仲良くしてくれてありがとう」と早くもお別れまで言い出すひなたをのどかは励ますが、「あたし、物覚え悪いし、おっちょこちょいだし…このままだと迷惑かけちゃうなって…じゃあどうしたらいいんだろう…」と落ち込みは加速するばかり。自分が大切な事をすぐ忘れるという自覚と引け目があるだけに、ひなたはすっかりちゆを怒らせてしまったと思い込んでいた。
- 翌日、のどかの発案で3人は水族館へ。のどかに「最初どこ行く?」と聞かれ、いつもの調子で「あっ、あたしイルカ…!」と元気良く言いかけるが、ちゆの顔色を窺って「うっ…ううん、ちゆちーの行きたい所に行こう!」と言い直す。結局のどかも同意見だったのでイルカのショーを見た後、「あ~、面白かったぁ~。あたしイルカ見たかったんだよね」と言っていると、ちゆは「そうなの?だったら最初に言ってくれたらよかったのに。ひなたも意外と気を遣うのね」と笑顔で返事してきた。自分はちゆの顔色を窺って遠慮しただけなのだが、そのように好意的に捉えてくれるとは。それに怒っている感じでもなかった。ひなたは少々困惑する。
- クラゲの水槽の幻想的な雰囲気に見とれ、「夢みたい…」と呟くちゆの横顔を見たひなたは、「ちゆちー、なんか教室にいる時と感じ違うね」と思った事をポロリと口に出し、「わたし、そんないつも怒ってる?」と聞かれ、「じゃなくて、なんか雰囲気がやわらかいっていうか…」と慌てて返事。その時、水槽で大きな泡が立つのを見て、思わず「あわわ、あわ~!」と叫ぶと、ちゆが吹き出した。
- そんな中、ペギタンがいつの間にか行方不明になり、タイミング悪くメガビョーゲンまでが出現。ちゆは被害が拡大する前に早くメガビョーゲンを探すべきと主張するが、ひなたは「待ってよ!ペギタン見つけるのが先でしょ!ペギタンだってちゆちーを探してるよ!1人で心細くて泣いてるかも!」と譲らない。しかしメガビョーゲンを見つけても、ペギタンがいなければちゆはプリキュアに変身できないため、のどかの「どっちも探そう!」という案で、二手に分かれて館内を探す事になった。
- さっきまでちゆに対しておどおどしていたのも忘れ、「行こう、ちゆちー!」とちゆの手を引っ張ってひなたは走り出す。「ちゆちー、心配しないで!この建物の中だけ探せばいいんだから超余裕!」「でもペギタンも動き回ってたらすれ違いに…」「大丈夫だって!パートナーなら絶対会えるよ!」「根拠は?」「ないけど!」当てもない、ひたすらの猪突猛進。しかしその元気な前向き思考と行動力は、ちゆにはないものだった。
- 走り回った末にメガビョーゲンと、シンドイーネに人質にされたペギタンを発見。ちゆはあくまで冷静に、交渉に持ち込もうとするも、ひなたは「ペギタン!」と叫ぶや、背負っていたリュックを投げつけながら(ただしそのリュックはペギタンの顔面に直撃)シンドイーネに飛び掛かっていった。「よくもペギタンに!」「今のはあんたがやったんじゃないの!」と取っ組み合う2人。さすがのちゆも傍観しているわけにいかなくなり、乱闘に加わる。
- 「メガビョーゲン!ボケッと見てないで助けなさい!」とのシンドイーネの叱責で、おろおろしていたメガビョーゲンも加勢するが、伸ばした触手がペギタンを弾き飛ばす形になり、駆け付けたのどかがキャッチ……し損ねて、ヘディングになったところを、無事ちゆが受け止めた。「のどかっちもナイスヘディング!」「エヘヘヘ…」と笑い合う2人を尻目に、(本当はひなたのリュックが当たったせいだけど)グロッキー状態のペギタンを見て怒り心頭のちゆは、「みんな、お手当てするわよ!」と叫び、ひなたとのどかは「うわっ!?はい!」とその迫力に恐れをなしつつ、変身して戦闘開始。
- 「小賢しい」と怒り狂うシンドイーネに、「えっ、こざかしいってどういう意味?」とボケるスパークル、すかさずフォンテーヌが「生意気って意味よ!」とフォローする。息の合った掛け合い?をしながらも、フォンテーヌのヒーリングストリームでメガビョーゲンは浄化され、シンドイーネは「ほんと小賢しいっ!」とヒステリーを起こしながら退散していった。
- 結果オーライだったものの、やっぱり行き当たりばったりの無茶な行動だったわけで、ひなたはちゆに説教される。「ひなた、ちゃんと聞いてる?今日はたまたまうまくいったからいいようなものの、これからはああいう無茶は慎んでよね!わかった?」「『これから』…?」言葉は厳しくても、それはちゆからの「これからもよろしくね」というメッセージ。ちゆとひなたの間のわだかまりはすっかり消え失せ、のどかも交えた3人は晴れやかに笑い合っていた。
■第6話
- のどかの母・やすこが働きに出ると聞き、「へぇ~、のどかママ、今日から出動なんだ」と口にして、すかさずちゆに「出勤ね」とツッコまれる。着々とおバカキャラ化進行中か。しかしその後、メガビョーゲン出現の際は「ビョーゲンズじゃない?ビョーゲンズ!」と、さすがに言い間違えませんでした。
- メガビョーゲンの現れたいちご農園を目指して走る途中、息が切れて立ち止まってしまったのどかを「のどかっち、大丈夫?」と心配する。ちゆも「今回はわたし達がお手当てするから」と無理しないよう勧めるが、のどかは「危ないのはいちごだけじゃない、大好きなお母さんもなの!わたし達が淋しい時、お母さんは助けてくれた。今度はわたし達が助ける番なの!」と、再び走り出した。その母を思う健気な姿に、思わずひなたは目がウルウル。ちゆと一緒に後を追い、3人の力を合わせてやすこといちご農園の危機を救った。
■第7話
- 誰かがつけている事にのどかとちゆは気付いたが、ひなたのみ気付かず。お腹も減っていたし仕方ない。
- 尾行していたのは新聞部の益子道男で、最近出現する怪物=メガビョーゲンをのどかが呼び寄せているのではないかと疑っていた。のどかが「ちゆちゃんとひなたちゃんはしばらくわたしと離れていた方がいいかも。益子くんが疑ってるのはわたしだってはっきりしたわけだし」と提案したため、いつも通り「おっはよー、のどかっち!」と挨拶しても、のどかだけがそそくさと校内に入ったり、3人一緒に廊下を歩いていても、道男の視線を意識してわざとらしく別方向に散るなど、「他人のふり作戦」を実行する。
- さらに放課後、のどかの後を尾行する道男をつかまえて、「おーい新聞部!『すこ中ジャーナル』さ、中身のオシャレ度が低いと思うんだよね!」と強引にファッションの話題を押し付け、彼を煙に巻いている隙に、のどかを逃がす事に成功した。
■第8話
- 大会を前に練習に気合を入れたちゆの姿を眺めるのどかが「陸上しているちゆちゃんって生きてるって感じがするよね」と純真に見惚れる中、隣にいたひなたは「生きてるからお腹減ってきた。なんか食べに行かない?」とお腹を鳴らしながらマイペース全開。
- ちゆなら優勝間違いなしと太鼓判押すのどかだが、そこに益子道男が「安心するのはまだ早い」とやってくる。敏腕ジャーナリストを自称する彼にひなたが「敏感ジャーナリストだっけ?」と軽い皮肉をかました。
- 道夫によると、すこやか中学のライバルである西中の陸上部に、ちゆの記録を超える新星が現れたと言うのだ。その選手のハイジャンプの瞬間をカメラに収めていた道夫は、どう思うかについてちゆにインタビューを敢行しようとしたが、ちゆを動揺させてはいけないとするひなたによって道夫は哀れフェンスに押し付けられて動きと口を封じられてしまう。そこに何事かと近寄ってきたちゆに対して、のどかはなんでもないとごまかすが、ひなたは「そうそう、西中陸上部の写真なんて全然見てないし!」とお約束過ぎることを口走ってしまい、結局ちゆにバレてしまうのであった。
■第9話
- ニャトランと一緒に撮った動画をのどかとちゆに見せて、動画投稿サイトでは再生回数も増えてると得意げなひなた。しかし中には、ニャトランが飛んだりしゃべったりするものもあって、「大丈夫、これは投稿してないから」と笑ってごまかす。
- のどかの部屋に飾ってある幼少期の写真に興味を示し、「あれ、でも小さい頃のばっかだね。最近のは?」と何の気なしに疑問を口にするが、最近まで入院していてその間はあまり写真は撮らなかったというのどかの説明を聞き、またも無神経な事を聞いてしまったと気付いて、「ごめん!そうだよね、ほんとごめん!」と平謝り。そこでふと思い立ったひなたは、のどかとちゆを隣町のゆめぽーとに誘う。
- そこでは、各店のブースでレンタルしたもので可愛く着飾った姿を写真に撮ってもらえるというイベントが行われていた。ひなたは早速張り切って2人にファッション指南をし、大はしゃぎののどかはもちろん、最初はいま一つ乗り気でなかったちゆも次第に笑顔になってゆく。
- 特にドレスコーナーは女の子達で大賑わい。ドレスを選ぶのは初めてののどかは、ひなたの後について激戦区へと突っ込んでいくが、あまりの人ごみに揉まれて目を回してしまう。頑張ってのどかとちゆに似合うドレスを選んでいたひなたは、ちゆがのどかを気遣う声でようやくのどかの体調不良に気付き、「ごめん!本当にごめん!ダメダメだよね…のどかっちがつらかったのに全然気付かないで…」と落ち込む。
- だが、一休みして落ち着いたら帰ろうと言うひなたに対し、のどかは「わたし、まだ帰らないよ。だってこんなにドキドキするくらい楽しいんだもん」と笑顔で応える。その会話の最中、ラテが他の犬に興味を示して走り出してしまい、のどかをちゆに任せてひなたは後を追う。追いついたものの、今度はラテがくしゃみをしてメガビョーゲン出現が判明。
- 汚染されてゆくゆめぽーとを見て、今すぐここを守らなくてはと逸るひなたは、2人を連れてこようと言うニャトランを押し切って、単独で変身してメガビョーゲンに立ち向かう。のどかとちゆの顔を思い浮かべ、「可愛いの一杯台無しにして!せっかくあんなに楽しんでたのに!」と怒りと共に攻撃するスパークルだったが、宝石のメガビョーゲンは頑強なボディと機動力を併せ持った難敵で、1人では太刀打ちできない。逆にパンチを食らってダウンしてしまう。
- 「やぁね、プリキュア3人だって大して強くもないくせに、たった1人でどうにかしようなんて、ほんと考えなしなんだから」と嘲笑するシンドイーネに言い返す事もできず、「あたし、また…またやっちゃった…」と己の軽挙を悔やむスパークルに、容赦なくメガビョーゲンが襲い掛かる。しかしそこにのどかとちゆが駆け付けて変身、3人は力を合わせてメガビョーゲンの拳を押し返した。
- すっかりしょげたスパークルは「ごめんね、あたし…また1人で突っ走っちゃって。今日のイベントもそうだし、今だってこんな事に…」と謝るが、グレースはその手をそっと握った。グレースもフォンテーヌも、スパークルが自分の事そっちのけで2人のためにいろいろと選んでくれた事や、単独で戦ったのも2人が楽しんでいる時間を滅茶苦茶にされたのが許せなかったからだとわかっていた。「ありがとう、わたし、そんなスパークルが好き」とグレースに愛の告白…もとい礼を述べられたスパークルは、「そそ、そんな風に言われたらあたし…もう~照れる~!」と、真っ赤になった。そして気を取り直し、連携攻撃で動きを止めたメガビョーゲンを浄化する。
- 戦いが終わり、ひなたが改めてコーディネートしたドレスで3人揃って記念撮影。ひなたは思い出したように「あっ、そうだのどかっち、それあそこに飾ったらいいじゃん。のどかっちの部屋の写真コーナー」と提案するが、実は今日は最初から、のどかのために写真を撮りに来たのだと、あっさりちゆに見抜かれる。「えっやだ!何でわかんの?ちゆちー天才!」とうろたえたところに、ちゆからは「あなたがわかりやすいのよ」とからかわれ、のどかからはお礼を言われて、またも真っ赤になって照れるひなたであった。
■第10話
- 校外学習の集合場所の駅に、例によって「おっはよ~!はぁ~、やばっ!遅刻するかと思った!」と時間ギリギリに登場。のどかとちゆが、小銭をばらまいてしまったおばあさんを助けていたが、小さなお守りが見つからないという。周囲を見回したひなたは「ああいうとこ落ちてんじゃない?」と側溝を指さしたところ、見事お守りを発見。意外と洞察力が鋭い…と思いきや、「あたしよく落とし物するからさ~、経験者は語る(イケボ)的な?(カワボ)」との事。
- 美術館見学中、留守番をしていたはずのラテと妖精達が現れる。「だって、何かあった時に遠いとあれだし~」と、すっとぼけるニャトランの言い訳(本音は留守番が退屈だっただけ)をやむなく受け入れるも、その直後、本当にメガビョーゲンが出現し、「ほら見ろ、オレ達が来てよかったろ!」と得意げなニャトランに、ひなたも「ま、まぁ、そういう事にしとこっか」と苦笑い。ノリで行動し、トラブルになりそうになっても、結果オーライになる辺り、やっぱりひなたとニャトランは似た者同士。
- さらに別の2か所にメガビョーゲンが出現し、フォンテーヌの指示でスパークルは川沿いの方へ向かうと、シンドイーネのメガビョーゲンが暴れていた。「お手当てはパパッと終わらせちゃうし!」と立ち向かったが、パンチが重く意外に手強い。美術館からここまで距離があったために、駆け付ける間にメガビョーゲンが成長して強くなってしまったのだ。やむなく3人合流して1体ずつ確実に浄化するよう作戦変更し、美術館にUターンして、グレースのピンチをぷにシールドで救った。
■第11話
- 先刻までスパークルが戦っていた2体目のメガビョーゲンは浄化し、水のエレメントさんに「まだ苦しんでいる仲間の事もよろしくお願いします」と頼まれて、「絶対絶対お手当てするからね!」と約束したものの、時間がかかった分、最後のメガビョーゲンは強大に成長していた。プリキュア達の攻撃もことごとく跳ね返され、森の奥まで吹っ飛ばされてしまう。
- 病状が悪化するラテの体を、いつも着ているピンクのパーカーでくるんで介抱する。制服の上半身の姿を初披露。
- もう一度お手当てに行こうとするのどかに、「本当にお手当てできるのかな…」とポツリ。あまりにも強いメガビョーゲンに恐怖を感じたひなたや妖精達はすっかり怖気づいていた。さらに「あたし達、やり方間違ったかな…だってめちゃめちゃ強かったよ?あたし達がみんなビビんないで、手分けしたまま頑張って自分の担当浄化できてたら、あんな強くなんなかったって事でしょ!?」と自分を責めるひなたは落ち込むが、のどかに「諦めなければいい。諦めたらそこで終わり」と励まされて元気を取り戻す。いつものお気楽ポジティブモードになって、「そうだよ!レッツ、ゴーゴーゴー!」と歩き出したところで、「……で、どっち行ったらいいの?」
- さっきのメガビョーゲンの爆弾攻撃で遠くまで吹っ飛ばされていたために、一同は森の中で迷子になっていた。しかし「うわ~ん!ガチのガチでどっち行ったらいいの~!?教えて、森さ~ん!」と泣きが入るひなたの声を聞きつけたがごとく、無数のエレメントさんが出現し、メガビョーゲンのいる方向に導いた。
- 力尽きようとしていた花のエレメントさんに「先に助けた光のエレメントさんも水のエレメントさんも、あととにかくたくさんのエレメントさんも、みんなみんな『あなたを助けてほしい』って言ってたんだよ!」と涙ぐみながら訴えるスパークル。その想いが通じ、新たなボトルが生まれて勝利につながった。
- 戦いが終わり、重症だったラテをもたちどころに全快させたその新しいボトルは、ひなたの「ミラクルなヒーリングボトルだ~」という発言を聞いたラビリンによって、ミラクルヒーリングボトルと名付けられる。
■第12話
- 先日戦った強敵のメガビョーゲンの話題になり、「でもさ、この前3人で出した技…えーっと、何だっけ?」と早速忘れていて、のどかに「プリキュア・ヒーリングオアシス?」と言われてようやく思い出す。まあプリキュアの必殺技名は現場で自然と口から出るのが伝統なので仕方ない。
- 「プリキュア・チームビルディング大作戦」なる特訓を行う事になり、なぜか採石場に移動。特訓と聞いて「綱渡りとかしないよね?」と謎の想像をする。
- この想像図で映ったひなたのチャイナ服姿は、pixivユーザーにはえらく好評だった模様。
- その内容は以心伝心のためのジェスチャーゲーム。ちゆがあれこれ動いたモーションを見て、「オッス、オレ沢泉ちゆ!温泉だ~い好き!」と他局アニメのボケをかます。
- その特訓中に、メガビョーゲンと新幹部・バテテモーダが出現。「見てるだけなんてつまんないっしょ!」と自ら襲い掛かる戦闘狂のバテテモーダに苦しめられながらも、プリキュア達は波状攻撃で反撃し、かろうじてメガビョーゲンを浄化する。
- 戦いが終わった後、「バテテモーダ…強かった…すごく…」と呟くひなた。ラテも不安そうな鳴き声を上げるが、のどかは「大丈夫だよ、みんなで力を合わせれば大丈夫!」と前回のように皆を励ました。特訓するまでもなく3人のチームワークはバッチリだった事もあって、ちゆも妖精達も笑い合う。しかしその輪に加わらず、うつむくひなたからはいつもの笑顔が消えていた……
■第13話
- ひなたの父・てるひこにラテを診察してもらい、のどかとちゆが談笑している時も、ひなたは一人浮かぬ顔。「うちはさ~、何でもできちゃうんだよね。お姉もお兄もパパも。あたしなんてプリキュアもやめそうなのに…」とこぼし、のどかとちゆはびっくり。
↓しかもよく見ると、ラテもびっくり顔になっているという芸の細かさ。
- ニャトラン達に一体どういう事なのかと詰め寄られて、ひなたは語り出す。あれだけ苦労してメガビョーゲンを倒したのに、さらに強敵のバテテモーダが出現し、頑張る意味があるのかと思ってしまったのだと言う。自分が作ってのどか達に勧めたジュースも姉のめいには及ばない味だし、子供の頃からどんな習い事をしても兄や姉のように上手くできず長続きしなかった(これらの経緯から家族に対しコンプレックスを抱いたとされる)。そして今度はプリキュアも続けるべきかと、すっかり自信をなくしたひなたは迷路に入り込んでしまっていた。
- そんな時、ラテがメガビョーゲンの気配を察知。街ではメガビョーゲンが引き起こしたと思われる静電気が異常発生し、電気機器が次々故障して混乱が起きていたが、肝心のメガビョーゲンの姿はどんどん移動しているらしく見つからない。聞き込みを続けて追いかけるが、すっかりトーンダウンしているひなたは「聞いても意味なくない?行っても見えないし、どうせまた逃げられるし」と諦めモード。
- ところが、めいがワゴン車の中に閉じ込められてしまった。焦って助けようとするひなたを制し、のどかは改めてメガビョーゲンを探そうと提案する。「意味なくなんかないよ」と力づけられ、ちゆやニャトランからも励まされたひなたは、少し前向きな心を取り戻す。広場に落ちていたドローンがメガビョーゲンの発生源とわかり、ひなたは得意のSNSで目撃情報を検索。変身した3人はメガビョーゲンの向かった方角へと追跡を開始する。
- グアイワルとバテテモーダの乗るメガビョーゲンを発見して戦闘開始。雷のような動きと速さで高速飛行するメガビョーゲンに手を焼きつつ、スパークルは「雷が何!?あたし、こう見えて雷怖かった事ないんだから!」といつもの調子を取り戻して突っ込んでゆく。弾き返され、グアイワルに「これ以上頑張っても無意味だ、あきらめろ」と嘲笑されても、「意味ないかもしんない…でも、あいつだけは!」と愛する姉を救いたい一心で立ち上がる。そしてグレースとフォンテーヌのサポートを受け、メガビョーゲンを叩きのめして勝利した。
- 助け出した雷のエレメントさんから雷のエレメントボトルをプレゼントされ、めいもワゴン車から出られて一件落着。「あたしもありがとね。バテテモーダとかまだ全然いるけど、それでも今あたしが頑張れば、みんなを助けられるんだもんね。意味なくなんかないんだよね!」とのどかとちゆに礼を言うひなた。迷いも吹き飛んで、めいが御馳走してくれたジュースを飲みながら3人は笑い合うのだった。
■第14話
- 「すこやかフェスティバル」に出店しているめいのお手伝い。Tシャツ&エプロン姿が可愛い。
■第15話
- 買い物帰りにのどかと出会うが、ニャトランが何気なくラビリンの持っていたラベンだるまちゃんについて話しかけると、突然ラビリンがキレて怒り出し、のどかと喧嘩になってしまう。何が何だかわからず、残されたのどかをニャトランと共に心配そうに見つめる。
- 翌日、ちゆに喧嘩の話を教え、二人でのどかを慰める。ちゆが原因を分析し、ひなたは「のどかっち別に悪くないし、好きなものは好きって言いたいじゃん」と励ました。
- のどかとラビリンが変身に失敗した事にすぐ気付かず、「あれ?グレースは?」と辺りを見回すも、すぐに状況を把握し、「ここはあたし達でやるから!」とのどかに頼もしい表情で声をかける。
■第16話
- 「その木の下で友情を誓い合った友達は、永遠に友達でいられる」という『永遠の大樹』をみんなで訪れる。「今更誓い合わなくても、あたし達とっくに親友だし?仲間だし?」と呑気なひなた。そこで出会った城戸哲也という老人の友達を探して会わせてあげる事に。
- 手がかりとなる喫茶店「純」に到着し、「キャラメルソイラテお願いします!」と注文するも、古風な喫茶店にそんな今どきの飲み物はなく、「じゃあ、この『レスカ』っていう謎の飲み物を…」と再注文した。
- 哲也と仲間達を再会させようとするもうまくいかず、「怖くなったの。いつかわたし達も友達でいられなくなっちゃう日が来るんじゃないかって」と悄然となるのどかに対し、「誓おう!」と先刻まで興味なさげだった『友情の誓い』をやろうと提案する。
- 三人を再び会わせるために「永遠の大樹ありがとうフェス」を開く事を計画。ひなたはポスター担当で、学校にも貼り出すが、隣にはどこかで見た魔女見習いのポスターが。
- ちなみにこれ、おジャ魔女どれみ20周年の公式Twitterで告知されており、プリキュアスタッフの厚意で登場したものだとか。
- しかし永遠の大樹はメガビョーゲンにされ、枯れてしまったかに見えた。ひなたは半泣きで目をウルウルさせていたが、新たな芽が息吹いていたと知り、「永遠の大樹はほんとに永遠なんだね!」と一転して笑顔に。
■第17話
- 週末、ちゆが実家の『旅館沢泉』の手伝いをするという話題に食いつく。のどかとちゆの「将来はちゆちゃんも女将に?」「まぁ、いずれはね」というやり取りに対し、「ちゆちー、すごっ!あたしなんか将来何やるか考えた事もなかったし」と、さりげなく終盤の伏線になりそうなセリフをポロリ。
- その週末、ちゆが気になって、「よーし、決めた!ちゆちーんち見に行っちゃおう!」とのどかと共に『旅館沢泉』へ突撃。しかしちゆは、エミリーという女の子のおもてなしに悩んでいた。
■第18話
- ニャトランが、偶然出会って助けてもらった日下織江という女性に一目惚れ。「心にズッキュン(※キュンよりも強い)きた」とあって、のどかを除く一同は、彼女がひなたに代わって新たなプリキュアになるのではと戦々恐々。しかしひなたは、自分がクビ?になるピンチとは露知らず、「織江さんと仲良くなれるといいね!じゃあ会いに行こっか!」とまさかの応援。
- この辺りもひなたの面倒見の良さが現れている場面である。
- 織江のアロマショップを訪れると、まだ開店したばかりで荷物の開梱もできていない有り様だと言う。フードの中に隠れていたニャトランが、思わず「手伝うぜ!」と口走ってしまったため、「今の声は…?」と怪訝そうな織江に、「ア…アタシだぜ、手伝うぜ!」とニャトランの言葉遣いを真似して、猫顔でごまかすひなた。
- 段ボールの数が多くげんなりするも、自分より大きな箱を懸命に運ぼうとするニャトランの姿を見て、やる気を取り戻し店内の整理完了。ついでにチラシ配りにも協力するが、「もっとちゃんと織江さんの役に立ちたい」と言うニャトランのために、ビーズメーカーで店用の飾りを作る事を提案する。
- 張り切るニャトランはアクセサリーも作って「オレ、これを渡して気持ちを伝えるんだ!」とテンションが上がる一方。ラビリンやペギタンがいよいよプリキュア交代かと気を揉んでいるのも知らず、ひなたも「いいじゃんいいじゃん!応援してるよ、ニャトラン!」と後押し。
- しかしそのプレゼントを織江に渡そうと向かったところ、彼女のアロマショップにメガビョーゲンが出現。店の横のベンチにプレゼントの袋を置いて、ひなたはキュアスパークルに変身し戦闘開始するが、メガビョーゲンのミサイルの流れ弾がそのベンチに向かっているのに気づき、プレゼントを庇って吹っ飛ばされてしまう。
- なぜ傷ついてまでプレゼントを守ってくれたのかと驚くニャトランにスパークルは「へへ…ニャトラン、あたしに言ってくれたじゃん?プリキュアになる時、『好きなものや大切なものを守るんだよ』って。守りたいんだ、ニャトランの気持ち。あたしはさ、一つの事に集中するのって苦手じゃん。だから何かを特別に好きってのわかんないんだ。でも…ニャトランの特別な『好き』を守る事はできる。それがすっごくうれしいの。だって一生懸命のニャトランかっこよかったもん!」と答える。その言葉に涙を浮かべたニャトランは「かっこいいのはスパークルニャ!今日だって一杯アイデア出して、一つの事に満足しないでぐんぐん進む。すげぇやつだって思ってたニャ!」と返し、「やった!あたし達両想いじゃん!」「あったり前だぜ!」と二人は笑い合う。
- 戦いが終わり、いざ織江にプレゼントを渡そうとした時、日下炎という男性が現れる。実は織江は彼と新婚ホヤホヤで、隣町での仕事の引継ぎがようやく終わったので、晴れて新婚生活が始まるというのだった。幸せそうに見つめ合う織江と炎を横目に、初恋が儚く散ったニャトランは真っ白に燃え尽きた…。
- なお、この結果について、のどかはラビリンに「スパークル交代の事、心配してなかったラビ?」と聞かれるが、「二人なら大丈夫って信じてたもん!」と笑顔で応える。流石。しかし、突然ラテの体調が急変してしまい……。
■第19話
- 突然ラテの体調が急変し自宅のクリニックにて診察する兄・ようた。「お兄、どう?ラテ死んじゃわないよね?」と泣き出しそうになるひなたを「ひなた、落ち着け」と制して、疲労と風邪が重なったと診断。
- 一向にラテの体調は回復せず落胆するのどか達。突然ひなたが窓際で「ほぁ~!てあ~!そぉ~い!」と叫び出した。「ビョーゲンズが来ないように念を送ってる」のだという。ひなたに連れてのどかも叫び出し、「ビョーゲンズが来ませんように!」と窓外に向かってかめはめ波のポーズで叫び続ける2人。
- ラテのために毛布を購入したひなた。しかし、のどかの父も同じものを購入してしまい、のどかが「洗い替えにしようよ」と励ます。
- メガビョーゲンが現れプリキュアに変身する3人、しかしグレースがメガビョーゲンに捕まってしまい、続けてスパークル、フォンテーヌまでも捕えられ、絶体絶命のピンチに陥るが、突如現れた先代そっくりの謎のプリキュアが窮地を救った。
■第20話
- 謎のプリキュアこと精霊少女は、「自分は人間ではなく、テアティーヌの願いによって地球が生み出した存在」と説明する。「地球っていきなり人間つくれるの?すごくない!?」と驚くと、「ですから人間ではありません。強いて言えば精霊のようなものです」と訂正された。
- 「ラテを守る使命」にのみ固執する彼女はラビリン達と一悶着起こすが、最後はラテの意志を尊重してキュアアースに変身。スパークル達があれだけ苦戦した強敵バテテモーダを簡単に浄化した。そんな頼もしい彼女が仲間に加わる事になり、「やったー!あたし達もう最強過ぎじゃん!」と大喜び。
- 名前をつける事になり、「アースっち!」と真っ先に口にして、ニャトランに「言うと思った」とツッコまれる。のどかの発案による「アスミ」に決定し、「よろしく、アスミン!」とさっそくアレンジして挨拶したところ、「アスミちゃん・アスミ・アスミン…どれがわたくしの名前でしょう?」と問い返された。
■第21話
- アスミがのどかの家で暮らせる事になり、ひなたの家のワゴンカフェでジュースで乾杯した時、ちゆに「これ、新しい味ね」と気づかれて「そうそうそう!」とうれしそうだった。
■第22話
- 今回も出番は少な目。透明になったアスミが白昼堂々商店街を歩いていたので、幽霊かと市民たちから騒ぎになりかけていた時に、ひなたはちゆから「周りの人をひきつけて。わたしはアスミを連れて行くから」と頼まれる。
- 勢いで「えっ!? お……OK!」と答えたもののノープラン。そこで咄嗟に「えぇ〜!!? ウソウソウソ! すんごい美少女発見! 美少女過ぎて透明感やばすぎ! いや〜、あんな子ホントにいるんだ〜」と嘘くさい驚きの演技を大袈裟にかますことで衆目の目を自分に集中させた。もっとも、モブのオバチャンたちからは「……透明感、だったのかしら?」とすんごい胡散臭い目で見られていたが、その頃にはすでにアスミはちゆに連れられてその場を去っており、一応プランは成功したと言えるだろう。
■第23話
- アスミにいろいろなファッションを着せて、「見て見て~、かわいいよ~!」とご満悦。しかし例によってアスミに「『かわいい』とは何ですか?」と尋ねられ、「『かわいい』は『かわいい』だよ、ねっ?」とこちらも例によって漠然とした回答のひなた。感覚とセンスで生きているので仕方ない。その後、『かわいい』がどういう事かを指す言葉として、『かわいいと抱きしめたくなる!』と発言。
- ひなたは保護犬のポチットを任されていた。しかしこのポチット、少々臆病でひなた以外の人間にはなかなか近づこうとしない。ドッグラン会場で他の犬に慣れさせようとしても怯えてばかり。のどかやちゆは少しずつ距離を詰めてゆくが、『かわいい』がまだ理解できないアスミは、そんな光景を不思議そうに眺めるだけだった。
- アスミとの会話で、ポチットは今でこそだいぶ懐いてくれたけど、最初の頃は逃げてばかりで大変だった事を打ち明ける。「『かわいくない』って思ってたけど、どうしたら仲良くなれるかなって一杯考えてたら、いつの間にかかわいくなってた!」というひなた流の答えだったが、ちゆのフォローもあって、アスミは「『かわいい』はまず興味を持って相手を見る事から」と理解した。
- メガビョーゲンと戦うも、グアイワルがメガパーツを埋め込んだ事で強化され、一転して劣勢に。「ここは人と動物がみんなで遊ぶ場所なの!あんた達はお呼びじゃないっての!」というスパークルの言葉を、グアイワルは「人間と動物が遊ぶ?下等生物にかまけてくだらん」と嘲笑するが、それを聞いたアースの表情が変わる。さらにポチットまでもが「ひなたをいじめるな」と言わんばかりに、勇気を出して立ち向かった。その姿はアースの心を揺さぶり、「下等生物ではありません。人間と共に生き、笑い、互いを思い合っている。その姿はとても…とても抱きしめたくなる姿です」と愛おしさの感情を芽生えさせた。
- ポチットの里親が決まって、「さみしい」という新たな感情を得たアスミ。「今更ですが友達になってくれますか」と差し出されたアスミの指をポチットが舐めると、アスミは自然と「かわいい…」と呟いていた。「わたくしの中で『かわいい』がどんどん膨らんでいきます」とうれしそうなアスミに「『かわいい』に限界はないんだよ!」喜ぶひなた。かくしてひなたとポチットのおかげで、アスミはまた成長できた。
- ちなみに今回、私服がようやく夏服になったが、次回予告ではまたいつものジャンパーに戻っていた。暑くない?
■第24話
- 「このカフェ、今めっちゃ人気なんだって!」とおおらか市のカフェに行こうと皆を誘うが、アスミが同じおおらか市郊外の湖に興味を示したために、のどかが「ここに行こうよ」と言い出す。「えっ、カフェ…めっちゃ人気の…」と軌道修正しようとするも、ニャトランとペギタンが顔の前にかぶって湖行きを支持した事もあって、あえなく押し切られる。しかしお弁当持ってハイキングと聞いて、「それめっちゃ楽しそう!行く!」とすぐ切り替えられるのはひなたのいいところ。
- ところがちゆに「早い時間の方が人も少なそうだし、駅に朝6時集合でどう?」と言われ、まだ夜ニャー!」と叫ぶニャトラン共々顔面蒼白。
- 湖での戦いも終わって帰ろうとするが、アスミのワープトンネルが連続使用できないとわかり、2時間かけて電車で帰る羽目に。「せっかくだからカフェ寄ってかない?」と本来の希望地を提案し、のどかは呑気に賛同するも、お使いを頼まれていたちゆは「それどころじゃないでしょ!」と悲鳴を上げていた。
■第25話
■第26話
■第27話
- 気球大会の会場へ、めいと共に出張販売。練習で作ったパンケーキをアスミに褒められ、「そろそろ売り物になりそうだよねん!」と上機嫌。
- 気球が大好きなカズを応援するとアスミが宣言したのを見て、「なんか面白くなってきたし、ちゆちーも呼んじゃお!」とちゆを招集。休みの日くらい寝かせてあげ…いや、仲よき事は美しき哉。
- ちなみに放映日の10月4日はひなたの誕生日。
■第28話
- のどかに取り憑いたメガパーツの話題から始まり、メガビョーゲンが進化したのがダルイゼンらテラビョーゲンだとニャトランに聞かされて、「うえぇー!?あいつら元々メガビョーゲンなの!?メガビョーゲンの何がどうなってああなっちゃうわけ!?」と大騒ぎして、いつもとは逆にニャトランに「シーッ!」と窘められる。
- しかしプリキュアの力によってメガパーツが体内から追い出され、のどかは快癒した。ひなたは「よかった!よかったよ〜!」と大泣き。
■第29話
- 廊下を歩きながらおしゃべり中にリコーダーを落とし、拾ってくれた菅原有斗に「廊下を塞ぐように歩くのやめてもらえないか」と注意される。「やっぱ怖いわ、吹奏の王子様。楽器の演奏が上手くてうちの学校じゃ有名人。でもね、クールでストイックで同じクラブのメンバーからも怖がられてるって話」と、ゲストキャラクターと接触し、流れるように人物説明した。
■第30話
- ひなたが兄のようたからもらったチケットで、みんなで動物園を訪れる。ニャトランの「オレの仲間は最高にワイルドだぜ!」というセリフに対し、「へっ?トラとネコって仲間なわけ?」とボケをかます。
- しかしそのおかげで、食いついてきた円山先生の息子・孝太と知り合う。
- 「かっこいい…」とちゆが見とれるハシビロコウに対し、のどかが「何か話しそうな顔してるね」と述べたのを受け、「例えば…『初めまして、お嬢さん。わたしはおまんじゅうが食べたいんですよ』」と謎のアフレコを入れるひなた、そしてアスミが「まぁ、おまんじゅうが好きなのですか?」とマジレスを入れるという見事なカルテット芸を披露。
■第31話
- ラテが言う「あっちで先生が泣いてるラテ」の方向へ向かってみると、メガビョーゲンを発見。「なんだ、普通にメガビョーゲンじゃん」と呟くも、体内に囚われていたのはエレメントさんではなく円山先生であり、シンドイーネが作り出した強化型のギガビョーゲンだった。そのパワーに蹴散らされ、全員変身解除に追い込まれる。
- 「お父さんが怪物に食べられた」と泣きじゃくる孝太を見つけ、「きっとお父さんは助かる」と励ますと、孝太は「プリキュア…」と呟く。「…って、何で知ってんの?」と尋ねると、「お父さんがくれた『すこ中ジャーナル』で読んだ」との事。
- ギガビョーゲンに再び圧倒され、無敵のアースすらも初めて絶望。「わたくしではこれ以上お役に立てそうもありません」と弱音を吐いてしまい、「やめてよ!アースが無理ならあたしなんかもう…」とつられて絶望しそうになるスパークル。しかし不屈の勇気で立ち上がるグレースとラビリン、それに続くフォンテーヌとペギタンの姿を見て、スパークルとニャトランも「なんか先生の言った通りだなって。あたし達、キャラばらばらだからいいんだって話」「誰かが挫けかけても誰かが立ち上がる、そしたらこうして次々勇気が湧いてくる!」と立ち直った。アースも勇気を取り戻し、4人の心に応えて、スペシャル・ヒーリングっどボトルが誕生。スペシャルヒーリングっどスタイルとなって、ヒーリングっどアローで勝利する。
■第32話
掃除用のバケツを取りに行った際、大きな声で「ありがとうございます!」と返事したのを仲居頭に褒められ、「エヘヘッ、返事だけはいいってよく言われちゃって」と照れる。
■第33話
- 「ねぇねぇちゆちー、今日部活?ゆめぽーと行かない?セール始まったんだよねー、30パーオフ!」と、放課後になるや元気一杯。のどかも誘うが、「今日は大好きな人に会う約束がある」と聞き、「何それ、恋バナ?」と興味津々で食いつく。
- その相手とは、のどかの主治医だった蜂須賀先生だった。アスミとちゆの自己紹介を聞いた先生に、「って事は、君が平光ひなたさんだ」と言い当てられ、「えっ、何で知ってんの?」とびっくり。のどかは退院後も先生と手紙のやり取りをしており、仲良しの友達もたくさんできたと書いていたのだった。
- 戦闘ではギガビョーゲンのパワーに吹っ飛ばされて海に転落したかに見えたが、グレースがダルイゼンとの一騎打ちになって、その間にアースがギガビョーゲンに狙われた時に戦線復帰して、雷のエレメントで反撃の口火を切り、勝利へと繋げた。
■第34話
- ちゆの優勝を見て目がしいたけになり、益子道男が出てくると露骨に嫌な顔になり、高美ツバサにちゆが責められたと聞いて「いけなくない、いけなくない!」と怒りつつちゆを擁護し(しかも怒り方が妙に可愛い)、走るちゆの後をのどかと一緒に追いかけてバテバテな顔になる。
■第35話
- みんな『燃えよ、ビーバレ!』に感化され、海にも入らずビーチバレーに熱中したり、メガビョーゲンのヤシの実攻撃を真正面からレシーブしにいこうとする中、「えぇ~?ちょっと、海は?」「つなげなくていいし!よけて!」「アスリート、やばっ!」等々、終始ツッコミ役。
■第36話
- 英語の小テストでのどかが84点、ちゆが100点と好成績。部活と両立させているちゆが事もなげに「授業を真面目に聞いていれば、徹夜までしなくとも」と言うのに対し、32点のひなたは暗黒オーラを漂わせ、「不公平だ……夜中まで勉強してもダメだった可哀そうな子もいるんですよ~!」と虚ろな表情で恨み言をブツブツ。のどかとちゆが慰めようとすると、「あーっ!これから友達と会う約束してるんだった!めっちゃ楽しみ!」と一転してハイテンションになり、行ってしまった。切り替え早過ぎ。
- その友達斎藤えりこは小学生の頃にひなたと「エリザベス」「ナターシャ」と呼び合う親友だった。5年前、えりこが引っ越して以来の再会とあって、ひなたは大はしゃぎで一方的にしゃべりまくり、現在の大の仲良しであるのどかとちゆの写真を見せたりするが、えりこの表情はなぜか暗く、「『エリザベス』ってやめない?もう小学生じゃないし」と言って、素っ気なく立ち去ってしまう。
- 落ち込むひなたは「あたし勉強する。時の流れは残酷だから、もしあたしたちが別々の高校に進学したら、きっと友達でいられなくなっちゃうよ!」と言い出した。眼鏡をかけてお嬢様っぽくなったのどかとちゆに、アホなギャル風JKの自分が忘れられてしまうという妄想まで湧く程追い詰められていた。
- のどかとちゆはきっぱりと否定し、「ずっと友達って約束したでしょ」と励ますも、5年会わないだけですっかり余所余所しくなってしまったえりこの事を気に病むひなたは、2人と同じ高校に進学すべく今度こそ本気を出して勉強する事を宣言する。
- ……と威勢は良かったが、いざ勉強を始めると漫画を読んだりソシャゲのガチャに熱中したりと脱線続きで、雑念の元を段ボールに封印しても「ふぅ~、ちょっとだけ寝よ」と休憩する始末。要するに「夜中まで勉強してもダメだった可哀そうな子」などではなく、「集中力が全然続かない自業自得な子」なのであった。
- 参考書も肝心の英語のものではなく、「運を磨いて三択問題に勝つ」「鉛筆転がしの極意」(そんな内容でどうやって本一冊が書けるのか?)といった運任せや間接療法のようなものばかり、やる気はあるけどやり方がわからないとあって、平光家に泊まり込んで勉強会をする事に。しかし「わからないところがわからない」「わからないところがわからないって、いったいどういうことなのかわからないんだけど」とちゆとの間で、優等生とできない子のありがちな押し問答が早速始まり、前途多難。
- アスミに「そもそもの話、別々の学校に通うと友達ではいられなくなってしまうのでしょうか」と素朴な疑問を投げかけられ、ちゆからも「えりこさんときちんと話をする事が大事なんじゃないかしら?」と勧められて悩むひなた。そこへえりこから「明日、時間があれば逢いたい」というメールが届いた。引越しの日、「エリザベス&ナターシャは永遠に親友!」と涙ながらに見送った時の事を思い出し、ひなたはもう一度きちんとえりこと話そうと決意する。
- 翌日会ってはみたものの、やはり会話がぎくしゃくして弾まない。「やっぱり、あたしたちもう終わっちゃったんだ」と思い込んだひなたは帰ろうとするが、メガビョーゲンが出現する。巨大な怪物を見て、えりこは「ナターシャ、こっち!」とひなたの手を引いて走り出す。その間にのどか達は3人で戦闘開始。
- ひなたを連れて公園の遊具に隠れたえりこは、外の様子を窺いながら我知らずひなたの手をしっかりと握りしめていた。さっき『ナターシャ』と呼んでくれた事を問うと、「本当は一杯話したい事があったのにひさしぶりで緊張しちゃって…楽しそうに新しい友達の事話すからヤキモチ焼いちゃって…」とえりこは素直な心情を吐露した。その思いを受け止め、ひなたは笑顔になる。そこにメガビョーゲンが迫って来るが、アースがえりこを避難させた間にひなたは変身し、メガビョーゲンをヒーリングオアシスで浄化する。
- 戦いが終わり、お互いの無事を喜びつつ、ひしと抱き合うひなたとえりこ。ちょっとすれ違いがあっただけで、二人の友情は何も変わっていなかったのだ。その姿を見てのどか達も微笑んでいた。
- かくして一件落着…と思いきや、ひなたの小テストは前回より悪化した25点。「なぜ!?」と驚くのどかとちゆに「勉強も大事、でも今はエリザベスと話す方が大事って言ったのちゆちーじゃん」と若干開き直りつつ、あの後、離れても友情は壊れないとえりこと確かめ合ったから勉強はやめたと言い出すひなた。しかし、「なーんて!のどかっちとちゆちーと一緒な高校に行きたい、その気持ちは変わらないもん!」と明るく笑う。
■第37話
- 美術の時間、ちゆを相手にスケッチするが、なぜか少女漫画風のタッチ。アスミがまんじゅう屋でアルバイトをしていると聞いて、すこやかまんじゅうを描き足し、ちゆに「ここにおまんじゅうはないわよ」と窘められる。
■第38話
- 何か考え事をしているらしいちゆの様子を見て、「あっ、もしかして今度はテレビの取材が来たとか?そしたらあたし達も一緒に…」などと呑気な要望をするが、ちゆはハイジャンで世界を目指すか、それとも女将の道を進むか悩んでいて、授業も上の空になったり、練習に身が入らなかったりと、かなり深刻な状態だった。
- それを聞いたニャトランに「ちゆのハートはハイジャンと旅館の2つに分かれてて、旅館の方がなくなっちゃったから、ハートのバランスが悪くなっちゃったって事だな」と図式入りで解説してもらい、「ニャトラン、すっごくわかりやすいじゃん!」と拍手。もしかしてニャトランに家庭教師をやってもらえばいいのでは。
- 第8話でちゆのために作った横断幕の意味をアスミに聞かれ、「なんかさ~、今の自分よりもっとすんごい自分になるって感じじゃない?」と答えるが、その何気ない一言がペギタンにひらめきを与え、ちゆの悩みを解決するきっかけになった。
■第39話
- ビョーゲンズを改心させ、すこやか市をすこやかにさせたという事で、市長から感謝を述べられ、市民から歓声を浴びるプリキュア達。さらにスパークルにはタピオカ1000年分が贈呈される。「1000年分!?それに何であたし?」と驚くスパークルを、「当然だよ、だってスパークルはリーダーシップがあるし(棒)」「賢いし(棒)」「可愛いですし(棒)」と仲間達も口々に褒め称えた。「褒めすぎ~!まぁ、みんながそこまで言ってくれるなら」と喜ぶスパークル。
という夢を見た。
- のどかとちゆにその夢を話して笑われつつ、「でもそれ、本当に正夢になるといいね」と言われ、「えっ?さすがに困るよ。置く場所ないし、タピオカ1000年分」とボケで返すのはお約束。ダルイゼン達が本当に改心してくれれば言う事なしなのだが、キングビョーゲンも倒さなくてはならない。まだ会った事のないキングビョーゲンについてあれこれと想像する。
- みんなとの待ち合わせに例によって遅刻し、猛ダッシュしているひなたをニャトランが呼び止めた。何とグアイワルが空間を開いて姿を現し、何処かへと歩み去ってゆくところだった。その出入り口はビョーゲンキングダムにつながっており、そこからキングビョーゲンのところまで行けるかもしれないと知ったひなたは、行く事を即断してみんなに連絡する。
- 罠だと警戒するちゆ、でもキングビョーゲンを浄化するチャンスだと前向きなのどか、ヒーリングアニマルの間でも意見が分かれる。特にニャトランは「そんな危険なところにひなた達を連れていけるか!」と猛反対するが、「行こうよ。前のあたしならビビってやめよって言ってたと思う。無理って諦めたと思う。でも、やってみたら何か変わるってわかったから…チャンスだもん、行った方がいいと思う」とひなたは主張した。以前より確かに成長し、覚悟を示したその言葉にみんなが同意。ニャトランも折れて、一同はビョーゲンキングダムへ突入していく。
- トラップを掻い潜りつつ、辿り着いた地の底で、遂にキングビョーゲンと邂逅する。しかし実体のないキングビョーゲンにはプリキュアのいかなる攻撃も通用しないばかりか、3体の分身体に叩きのめされる。「その程度の力でよくもプリキュアを名乗れたものだ。役立たずの見習いヒーリングアニマルと、力のない名ばかりの王女が束になったところで何もできはしない」と痛罵され、自分達の無力さに悔し涙を流すラビリン・ペギタン・ニャトラン。
- しかしプリキュア達は「一緒なら守れる、一緒なら負けない、頑張ろう!」と不屈の闘志で立ち上がり、ヒーリングアニマル達も戦意を奮い起こした。その姿にかつて戦ったテアティーヌと先代プリキュアを思い起こしたキングビョーゲンは苛立ち、トドメを刺すべく巨大な闇のエネルギー砲を放つ。だが懸命のぷにシールドでしのぎ切ったプリキュア達はファイナルヒーリングっど♥シャワーを放ち、遂にキングビョーゲンを浄化した。
- 勝負がついた事が信じられず、アースに頬をつねってもらって、ようやく「こんだけ痛いって事は、これ夢じゃないって事だよね!」と、スパークルはグレースやフォンテーヌと抱き合って喜び合う。だがそこに現れたグアイワルは、「礼を言うぞ、プリキュア」と不気味な笑みを浮かべていた…。
■第40話
- グアイワルはプリキュア達に、「お前達はオレの作戦通りにここに来て、キングビョーゲンを片付けてくれた。オレがキングになるためにだ!」と真意を明かすや、大量のメガパーツを取り込んで更に進化した。「いいぞ!力が漲っている!キンググアイワルの誕生だ!」その言葉を聞いたスパークルの顔は、自分の行動がこの事態を招いたと気付いて青ざめる。
- 今までとは比べ物にならぬパワーでプリキュア達を圧倒するキンググアイワル。失態を取り返したい一心のスパークルは、落ち着けというニャトランの声も届かず、盲滅法にパンチや蹴りを見舞うが、「礼を言わんとな、キュアスパークル。貴様なら必ず罠にはまると思っていたぞ!」と軽くいなされて吹き飛ばされる。グレースとフォンテーヌは変身解除に追い込まれ、アースが注意を引いてくれた間に「絶対、あたしが浄化する!」と放った渾身のヒーリングフラッシュも跳ね返されてしまい、遂に戦意喪失したスパークルの変身も解けてしまった。キンググアイワルはトドメを刺そうとするが、アースが煙幕を張った隙に、一同は命からがら逃走。ちゆに肩を貸して気遣いながら、ひなたは唇を噛む。
- キンググアイワルは、すこやか市に大量のメガビョーゲンを発生させて街を蝕んでゆく。ラテがそれを察知して、早く戻らねばと一同は焦るも、ビョーゲンキングダムから脱出する方策が見つからない。「ごめん…全部あたしのせいだ。あたしがグアイワルの罠にはまったせいで、取り返しのつかない事しちゃった。ニャトランは反対したのに、あたしが行こうなんて言ったせいで、みんなも地球も困っちゃってるじゃん。何やったってあたしは失敗する。ちゃんと考えたつもりでも間違えて迷惑かけて…やっぱりあたし、何もしなきゃよかった!」自責の念と後悔に押し潰されかけたひなたは、大粒の涙をこぼす。
- そんなひなたにニャトランは、「おいおい、なぁ~に泣いてんだよ。お前に振り回されるの、オレは好きだぜ。誰だって失敗はするもんだ。お前、失敗ばっか覚えてるからへこむんだよ。うまくいった時だってあったじゃねぇか」と、いつも通りの軽い調子で語り掛ける。「そんなのない…」と否定するひなたにのどかは、ひなたが呼んでくれたためにエレメントさん達が応えてくれた事もあった(第11話)と思い出させる。「確かにお前は失敗が多い。でも何度失敗しても立ち上がってきたじゃん。オレ、お前のそういうとこ大好きだぞ。最初に心の肉球がキュンってした時より、今の方がもっと好きだぜ」と、この窮地において、あえていつもの調子で明るく励ますニャトランに、「ニャトラ~ン!あたしも大好き~!」と一転して嬉し涙を流したひなたは、本来のポジティブさを取り戻し立ち直った。「だよね!今までめっちゃ失敗してきたんだもん。今更1個ぐらい増えたってどうって事ないし!」
- 先刻のヒーリングフラッシュで、空間が部分的に浄化されて穴が開いた事に気付いた一同は、ファイナルヒーリングっど♥シャワーでトンネルを作り、ダルイゼンの妨害も振り切って人間界に帰還する。すこやか市の広域が蝕まれており、慄然としながらも、もはやスパークルは挫ける事無く仲間に呼び掛ける。「じゃあ、張り切ってお手当てしよっか!」
■第41話
- ギガビョーゲンを森林公園で迎え撃つも、キンググアイワルが出現。フォンテーヌと共に凄まじいパンチのラッシュに何とか耐え抜いたが、フォンテーヌにシンドイーネが襲い掛かり、さすがに1人では対処しきれず、吹っ飛ばされて変身解除に追い込まれる。そのキンググアイワルを取り込む形でキングビョーゲンが出現したために、結果的には命拾いした。
- ギガビョーゲンを浄化する間にキングビョーゲンが姿を消して一安心するも、「あーっ!!」と大声を出すスパークル達。戦いの間にすっかり日が暮れて真っ暗になっており、街が怪物騒ぎになっていたというのに、みんな自宅に連絡できなかったのだ。案の定、父のてるひこにデコピンを見舞われ、「ひなたがうっかりさんなのはパパよーく知ってるけど、ひなたはパパ達がひなたの事、超心配してるのはわかってるかな?」と叱られて平謝り。しかしその後はひなたを抱き締め、「あ~!無事でよかったよ~!大事な大事なひなたちゃん!」と一転してデレる父。
■第42話
- お弁当を食べながら「今日のどかっち、な~んか変なんだよね~!」と、ちゆと噂話。のどかは、らしからぬドジを繰り返し、昼休みも「お弁当を忘れたからパンを買う」と言ったまま、姿を見せなかった。ニャトランに「ひなたならともかくなぁ」とさりげなく皮肉を言われるが、「ほんとほんと!」と返事してノーリアクション。皮肉に気付かなかったのか、はたまた自覚があるのやら。
- ラビリンも何も言ってくれないのどかに心を痛めていたため、ちゆと共に「ずっと一緒にいるパートナーだもん!ラビリンものどかっちに聞きたい事あるんじゃないの?」と励ましてサポート。二人のおかげで、ラビリンとのどかはダルイゼンの件で悩んでいた暗い空気を吹き飛ばした。
■第43話
- ダルイゼンを取り込んで進化したネオキングビョーゲンは、たちまちすこやか市を蝕んだ。「じゃあパパは?おにいやおねえやみんなは?」と青ざめるスパークル。しかし敵はあまりにも強大で、叩きのめされたプリキュア達は変身解除に追い込まれる。
- アスミがネオキングビョーゲンのバリア対策を思いつき、「グアイワル達は(中略)吸収する性質があるという事です」と説明して、のどかとちゆは「うん、うん」とうなずくが、ひなたのみワンテンポ遅れて小声で「…うん」。「という事は(中略)届くのではないでしょうか」と続けると、理解したのどか・ちゆ・ラビリン達は「ああ…」と相槌を打つが、完全についていけなくなったひなたは「ちょちょ…ちょっと待って!何?どういう事?」と大慌て。そこで例によってニャトランの「えっとな、ひなた達の学校(以下略)」というわかりやすい解説で、ようやく納得できた。
- だがそのために、メガパーツを自分の中に取り込むとアスミは言い出した。そんな危険な事はさせられないと一同は引き留めるも、アスミも頑として譲らなかった。「やってみれば何かが変わるかもしれないでしょう。失敗を恐れすぎてはいけません」と、ビョーゲンキングダムに突入する覚悟を決めた時のひなたの台詞を引き合いに出すアスミ。その決意は誰にも変えられなかった。
- メガパーツを奪取すべく、プリキュア達はシンドイーネと戦う。シリアスな攻防が繰り広げられる中、突如スパークルが「あー!あんなとこにキングビョーゲン!」と叫び、シンドイーネの注意を逸らそうとする。だがシンドイーネは「引っ掛かる訳ないでしょ、グアイワルじゃあるまいし!」とブチ切れ、「て言うかキングビョーゲンじゃなくてネオキングビョーゲン様よ、覚えなさい!」と正式名称で呼ぶよう詰め寄る。だがこのせいで本当に隙が生じてしまい、ファイナルヒーリングっど♥シャワーとヒーリングオアシスの連打で浄化された。
■第44話
- 遂にネオキングビョーゲンは結界を破り、「我の養分となるがいい」とプリキュア達を吸い込んでしまう。しかしその体内においても決してあきらめず闘志を燃やすのどかとラビリンの姿を見た一同は奮い立つ。ひなたとニャトランも「失敗しても間違っても…」「笑い飛ばしてフォローし合って…」「もっと大好きな仲間になる!」と手を取り合い、のどか・ちゆ・アスミらとも手を固くつないでネオキングビョーゲンに立ち向かった。
- その姿と声はてるひこ・ようた・めいや、すこやか市のみんなの心に届き、その思いを受け取ったプリキュア達はネオキングビョーゲンを浄化。すこやか市も世界も救われた。戦いの最中、すこやか市の人々はプリキュアの正体やヒーリングアニマルの存在を知ったが、彼女達の思いを尊重して今まで通り何も知らないふりをする事に。
- そしてひなたがいつもの通り弁当を忘れた時、めいとひなたは「見て~、ひなたってばまたお弁当置いてっちゃった!」「今日はみんな忙しいな~!誰か届けてくれないかな~!」とわざと大きな声で、”ひなたの部屋にいる誰かさん”に対して呼び掛ける。ニャトランが弁当をひなたに届ける姿を見ても、先生や生徒達はみんな笑顔で知らん顔をするのだった。
- ニャトラン達がヒーリングガーデンに帰る日。のどかとちゆは笑顔で送り出そうとするが、ひなたはうつむいて目がうるうる。「ひなた、どうした?さっきから静かだな」とニャトランにからかわれ、「べ…別に何ともないし!あたし、これでも成長したし!」と強がってみたものの、やっぱり涙が溢れて袖で拭い、ニャトランに頭を撫でられる。そして「みんなもヒーリングガーデン遊びに来いよな!」と旅立つニャトランを、「うん!絶対、絶対行くから!」と涙をこらえながら精一杯の笑顔で見送った。
■第45話(最終回)
- 前回約束した通り、みんなでヒーリングガーデンを訪問。空から落下する際は「落ちる落ちる!落ち…ない?」と大騒ぎ。
- だいぶしゃべれるようになったラテに「ひなた」と名前を呼んでもらえて「そうそう、ひなただよ~」とデレデレ。ちなみにまだよく舌が回らないのか、ニャトランの事は「ナトラン」と呼んでいた。
- だが、なごやかな歓迎ムードの中、老ヒーリングアニマルのサルローだけが、「自然を破壊し、動物の命を奪う人間などビョーゲンズと変わらん。ヒーリングアニマルは人間も浄化すべきだ」と冷たく厳しい言葉を突き付けてきた。考えてみれば、実家のクリニックに事故に遭った動物が運ばれてくるのも、全て人間のせいなのであり、「いつかあたし達もニャトラン達に浄化されちゃうのかな…」とひなたは沈み込む。
- その頃、ひなた達がお土産として持ってきたすこやかまんじゅうからメガビョーゲンが出現する。「人間が災いを持ち込んだ」とサルローに責められながらも、戦うプリキュア達。ラテに召喚されたキュアサマーにも助けられつつ、スパークルは「人間が地球にひどい事してるとか、あたし全然わかってなかったけど、でも今からでも遅くないよね!」と叫ぶ。その姿はサルローの心を動かし、テアティーヌにも説得された彼はようやくプリキュアを、人間を認めるようになった。
- ヒーリングガーデンからすこやか市に戻り、展望台から景色を眺める3人。ひなたは「地球のお手当て、まだまだ続くもんね!」と、のどかやちゆと笑顔を交わす。ニャトランやヒーリングアニマル達がいなくてもきっとできる。
映画
■映画トロピカル~ジュ!プリキュア プチ とびこめ!コラボダンスパーティ!
- ダンシングアイランドへのダンスパーティの招待所をラビリンを通じてローラ宛てに送った。
- ヤラネーダの襲撃を乗り切りダンシングアイランドに到着したトロピカルージュプリキュアを出迎えた。
- ヒープリとトロプリで主題歌『エビバディ☆ヒーリングッデイ!&トロピカI・N・G エンディングリレー』でタンスを楽しんだのであった。
■映画トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!
声優について
演じる河野ひより氏はプリキュアシリーズ初登場。
河野氏は幼少期にプリキュアを視聴しており、自分もプリキュアになりたいと憧れていたと言う。
歴代シリーズの中ではプリキュア5の大ファン、中でも最推しは同じ黄キュアのキュアレモネードだと公言しており、そのため映画で5のメンバーと共演できると知ると感激の余り大号泣してしまったという逸話がある。
関連タグ
ひなたがアップを始めたようです - 二次創作タグ
「ヒロインキュア・3号キュア」タグ
歴代黄キュア
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