「いいぞ!力がみなぎっている!キンググアイワルの誕生だ!」
「礼を言わんとな、キュアスパークル。貴様なら必ず罠にはまると思っていたぞ」
概要
『ヒーリングっど♥プリキュア』第40話でグアイワルが大量のメガパーツを取り込んで更に進化した姿。
キングビョーゲンにとって代わってビョーゲンズの王となったと主張する。勿論、シンドイーネはキンググアイワルを王として全く認めていない。但し、ダルイゼンは「キングは誰でもいい」とし、明確な肯定も否定もしていない。
容姿
メガパーツで進化した時とは大きく変わっておらず、王冠と青いマントが加わっただけになっている。首元には金のブレスレットをはめている。
下克上までの経緯
- グアイワルはキングビョーゲンが不在では「様」と敬称ではなく呼び捨てであった。
- キュアアースに倒されたバテテモーダを見て、「野望か…」と抱く。
- メガパーツで研究を積んで、第30話でシンドイーネがメガパーツを取り込んでパワーアップしたのも彼の計画の1つであったと言える。
- 第39話で本格的に動き、ダルイゼンが向こうで寝ている事と、シンドイーネにキングビョーゲンが爪の色を褒めていた嘘の情報、それに合わせて化粧を塗り直すよう教え、両者がそろって場所を離れた事を確認した事で計画を遂行。人間界の方では、自身がビョーゲンキングダムに続く空間を開けたまま立ち去り、そこにひなたとニャトランが通りかかり、プリキュア達が空間に突入したことを狙っていた。プリキュア達がキングビョーゲンを浄化して喜び合う中その姿を現し、「礼を言うぞ、プリキュア」と不気味な笑みを浮かべていた。
- つまりひなた、キュアスパークルはまんまと彼の罠に引っかかってしまった訳で…。
- 本来なら双方の共倒れと漁夫の利が彼の理想だったが、全ては目障りなキングビョーゲンを倒す為に、ビョーゲンズの内情を碌に知らないプリキュアを利用し、自身がビョーゲンズの頂点に君臨する為の計画であった。
- 第40話では、「オレはずっと考えていたのだ。あんな浮いている『モ』よりもオレこそがキングに相応しい!」とキングビョーゲンに本音という本性を露わにした。
戦闘能力
キュアアースどころか4人がまとまっても、まともに太刀打ちできない程の戦闘能力。
キュアグレースとキュアフォンテーヌを変身解除まで追い込み、アースの攻撃を「ぬるい」という。スパークルを精神攻撃だけで変身解除し、アースの音のエレメントで一時撤退せざるを得ない程の脅威。
プリキュアとの戦いに不満だった為、人間界に赴いて、のどか達が住むすこやか市全体を大量のナノビョーゲンを拡散して、メガビョーゲンとギガビョーゲンで蝕む勢いは今までにないレベルである。
第40話ではフォンテーヌの蹴りが一発当たったが、大したダメージになっていない程に頑丈である。
王直々の居城建築
戦闘面以外では、キングなのに大工の棟梁姿で城を手作りで建てるなどしており、ダルイゼンからは「キングに進化しても頭の中は進化しなかったみたいだな」と評され、進化前と変わらずだった。
見方を変えれば「王自ら建設現場に立ち」王国を建築しようとしていたわけだが…。この違法建築物はその後どうなったのだろうか…。
王の器を持ち合わせなかった偽りの王の末路
人間界に戻ってきたプリキュアをダルイゼン、シンドイーネと共に圧倒し変身解除に追い込んだ後、「じゃあな、プリキュア!かばよ!」と言い放って巨大なエネルギー球でトドメを刺そうとするが、倒された筈のキングビョーゲンが巨大なエネルギー球から突如現れ、彼の復活の贄となる形で消滅。まさに「策士策に溺れる」を地で行く自業自得の最期を迎えた。
シンドイーネ「『かばよ』じゃなくて『あばよ』でしょ。最後の言葉まで間が抜けているわ」
キングビョーゲンは彼が下剋上を企んでいる事にとっくに気付いており、第30話でシンドイーネがメガパーツで進化したときから計画が進められていたのだ。
こうして、掌で踊らされていただけのグアイワルの王としての器はあっという間に消えてしまった。
その後
取り込まれる事を拒んだダルイゼンは大量のメガパーツによる進化でグレースとの決闘を優先するが、プリキュア全員の力によって進化前の状態に戻された直後に結局取り込まれてしまい、かくして更なる進化を遂げたキングビョーゲンとプリキュアの決戦の火蓋が切られた。
最後までキングビョーゲンに従っていたシンドイーネは、皮肉にもネオキングビョーゲン攻略の為に浄化後に力の残滓を利用される末路を辿り、そんな彼女すら平然と切り捨てたネオキングビョーゲンは圧倒的な力でプリキュアと地球を一度は追い詰めたかに見えたが、その自分以外の全ての存在を見下した傲慢な姿勢が仇となり、プリキュアを通しての地球上の全生命の抵抗に遭い、完膚無きまでに敗北し消滅。取り込まれたグアイワルとダルイゼンも解放される事無く諸共消滅し、こうしてビョーゲンズは壊滅した。
この結果から顧みると、仮にキングビョーゲンを出し抜けたとしてもグアイワルの破滅は免れなかったと思われる。
ただ、実のところネオキングビョーゲンもプリキュアとの最終決戦でいくつか致命的なミスを犯しており(詳しくはネオキングビョーゲンとシンドイーネの項目を参照)、要するにキングとしての器のレベルはどっちもどっちだったという説も成り立つ。
関連タグ
- ベール:ドキドキ!プリキュアの敵幹部。最終決戦で浄化され弱体化したキングジコチューの力を取り込みジコチューNo.1になろうとするが、逆に飲み込まれプロトジコチュー復活の器となってしまうなどグアイワルと共通点が多い。
- バトラー:後のトロピカル〜ジュ!プリキュアのあとまわしの魔女の執事。恐ろしい本質で終盤から反乱を引き起こす点がグアイワルと共通するが、こちらは下克上のためではなく魔女の野望を強制的に叶えさせるべく自ら事実上のラスボスとなっていた。