『時を経て繋がる二つの風!キュアアース!(ワン!)』
CV︰三森すずこ
概要
キュアアースとは『ヒーリングっど♥プリキュア』に登場する同作4人目のプリキュアで、風鈴アスミが変身する。パートナー妖精はラテ。
イメージカラーは紫。紫キュアとしては、通算9人目となり、ルールー・アムール/キュアアムール以来の紫の追加キュア。
また、紫キュアが登場するのは4作前の十六夜リコ/キュアマジカルから始まり5作連続となる。
さらに、プリキュアオールスターズとしては、通算64人目のプリキュアでもある。
2020年6月22日に公式サイトにて2020年夏に登場予定と発表され、キャラクターデザインも同時公開されていた。(参考)
実際に本編に最初に登場したのは第19話(8月9日放送)。ラテがバテテモーダに捕まって絶体絶命の大ピンチに陥った際、一陣の風と共に突然出現してラテを救い出した。
ただしこの19話では「謎の戦士」という扱いでキュアアースという名前は出ず、エンディングクレジットでは「精霊少女」という名義になっていた。実際、この時点で彼女は自分はプリキュアであるという認識はなく、それどころか名前も存在していなかった。後述に詳しいが、彼女は地球の意思がラテを救うために今この瞬間に生み出した精霊であるため、ラテを救うということ以外の目的は持っていなかったのである。彼女がプリキュアとしての力を持つのは「先代のプリキュア」の姿と力を模して作られたからである。なので当初は彼女自身にはプリキュアとしての使命感は存在していなかった。
しかし翌週の第20話でラテは「自分を守るためではなく、かつての先代のように地球のお手当のためにその力を使って欲しい。そのために自分も力を貸したい」と彼女にパートナー契約を願い、それを受け入れた彼女はプリキュアとしての使命を受け入れ、「キュアアース」という名前を手に入れた。
この経緯によって、公式では第20話をキュアアースというプリキュアが誕生した回であるとしている。第20話の放送の直前に各種情報サイトに送られた予告情報では「キュアアースついに登場」と宣伝されている他、キュアアースこと風鈴アスミの誕生日は第20話が放送された8月16日とされており、プリティストアでは第20話放送直後にアースのグッズ展開が開始された。
上述したようにキュアアースは「先代のプリキュア」の姿と力を模したコピー的な存在である。
第19話でラテの危機を感じたテアティーヌが、先代のプリキュアに「どうかラテを守ってほしい」と真摯に祈りを捧げた際に、それを「地球の意思」が聞き届け、新たに生み出した精霊がキュアアースである(分かりやすく言えば地球の分身のようなもの)。
先代に姿が似ているのは「テアティーヌにとって一番頼れる存在」のイメージが具現化されたため。
その姿は本当に先代と瓜二つであるらしく、第19話ではラビリンは「先代のプリキュアが蘇った」と驚愕していたが、キュアアースはあくまで先代とそっくりなだけであり、かつてテアティーヌをパートナーとしてビョーゲンズたちと戦った先代キュアと同一人物ではない。そもそも先代のプリキュアは人間であったが、キュアアースは人ではなく精霊である。
なお、彼女本人がいうには、自身の精霊としての力は風のエレメントに属するということ。ただし19話で自身の精霊の力を「風のエレメントボトル」に封じてラテに預けたため、ラテの承認を得てプリキュアに変身しない限りは精霊としての力は発揮できない(つまりプリキュアの姿にならない限りは身体能力はただの人間と変わらない)。
容姿
テアティーヌの中にある先代プリキュアのイメージを元に生み出されたキュアアースだが、その外見設定はなんと「20歳」とされている。そのため、初期メンバーに比べて全体的に大人のエレガントさを全面的に出した姿である。
ちなみに変身してない状態の風鈴アスミの外見設定年齢も20歳である。キュアアースは「プリキュアに変身することで大人っぽい姿に変わる」のではなく、最初から大人な人物が変身する大人プリキュアなのである。
(ただし、厳密な実年齢は「生まれたばかり」であるので0歳なのだが)
変身前は金髪だった髪の色が薄紫色に著しく変化。髪は更に長くなり、金色のティアラを装着している。わかりにくいが瞳の色は紫から水色に変わっている。
コスチュームはアシンメトリーのロングスカートにオフショルダーが特徴。足元は素足にフラットシューズを履いていて、アンクレットも左右非対称。手袋は初期メンバーより長く肘ぐらいまでの長さ。
戦闘スタイル
3人のプリキュアと異なり、ハープのような形状のアイテムを持っている。
ちなみに、彼女のハープの名前はアースウィンディハープ。
武器がハープなのは、東せつな/キュアパッションのパッションハープ以来、通算2人目である。このハープは通常戦闘中は手に持たず、変身時とエレメント技・必殺技使用時に現れる。
そのため戦闘では他の3人と違い両手が使えるためダイナミックな徒手空拳の格闘戦を行う。ただし作中を見る限りはパンチよりもキックの方が得意なようで、両手は敵の攻撃を受け流すことに多用され、こちらから攻撃する時は蹴り技が多用される。
第19話での初戦闘ではメガビョーゲンの触手をかわしつつ切断しキュアグレースたちを救出、さらに一撃でダウンさせている。風のプリキュアだけ有って素早さも高い。
他のプリキュアが持つヒーリングステッキをアースは持たないのでプニシールドが張れず防御面に弱点があるが、そのスピードを活かした回避能力で弱点を補っている。ただし、遠距離攻撃に対しては若干手こずる場面がある。第28話で登場したケダリーには空中戦で軽くあしらわれ、さらに地上戦でも自慢の蹴り技を簡単に見切られ、脚を掴まれて反撃を受けダウンしてしまう。
第31話における対ギガビョーゲン戦において敗北し変身解除。再変身し挑むもまたしても敗北、この時初めて力の差を感じ精神面の脆さが露呈し『絶望』という感情を覚えた。その後、3人に励まされ戦意を取り戻し4人でヒーリングっどアローによりギガビョーゲンの浄化に成功した。
後半は正面からでは勝てない相手の前に攻撃回避が間に合わず防御面の弱点が露呈、変身解除に陥ることも多くなる。強敵相手にはエレメントによる技で体勢を崩し浄化技を放つ隙を作るサポート的な戦い方が多くなっている。また、ハープを奏でることで風のリングを作り出し、それを用いた風の攻撃なども行うことが出来る。
プリキュアシリーズでの追加キュアは登場から一ヶ月くらいは販促的な側面から他の仲間よりも強めな感じに描かれることが多いが、キュアアースの場合は最終回に至るまで他の仲間よりも頭一つ抜けた強さで描かれている。これは設定上で「純粋な戦闘力ではキュアアースは他の仲間よりも強い」とされているため。ただし、他作品の追加キュアと比較すると単独で敵幹部を倒すほどの力はなく、上記のように後半は強化タイプの敵に変身解除に陥ることも度々あった。
上記の第31話でアースが絶望に陥り「私ではお役に立てません」と諦めた時は、キュアスパークルが「やめてよ!アースが無理ならあたしなんかもう…」と激しく焦っており、作中でも仲間たちの間で「戦闘力については自分たちの中ではアースが最強」という共通認識があるようだ。
その一方、ピンチに陥ったプリキュアたちが諦めない心で立ち上がり逆転するようなドラマチックな場面ではキュアアースはあまり目立たない。これは彼女のメンタルが未熟なことを表しているのかも知れない。
持ち技
- プリキュア・ヒーリングハリケーン
ハープに風のエレメントボトルをセットし、奏でることで発動する浄化技。ハープから竜巻を放ちエレメントさんを摘出しながら浄化する技。その威力は凄まじく、一撃でパワーアップしたメガビョーゲンとバテテモーダの2体を浄化する程の威力。しかしギガビョーゲン登場後はあまり使用されなくなった。
- 空気のエレメント技
- 音のエレメント技
強化フォーム
第31話より登場した強化フォーム。
メガパーツによって進化したシンドイーネが生み出したギガビョーゲンに圧倒されるも、お手当を諦めない熱い気持ちを持った時、3人のヒーリングステッキにアースウィンディハープ、4匹のヒーリングアニマルが一体化。ヒーリングっどアローと化した。それにスペシャル・ヒーリングっどボトルをセットすることにより進化する。
合体技は『プリキュア・ファイナル・ヒーリングっど・シャワー』。
『映画ヒーリングっど♥プリキュアゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』に登場する劇場版限定フォーム。
ゆめペンダントの力でヒーリングアニマルのラテと合体して変身する。この状態ではぷにシールドを使うことが可能。
余談
基本的にプリキュアの変身者の髪の色は大きく変わったとしても暖色であれば暖色、寒色であれば寒色である場合が多く、こちらは変身前は金髪で変身後は紫に変わっている。
更に、名前が地球や大地を意味する「アース(Earth)」なのに、イメージがあまり湧かない紫色で風属性という異例づくめである。
関連動画
関連タグ
ヒーリングっど♥プリキュア 風鈴アスミ 地球 フウ(プリキュア)
追加キュア 紫キュア ハープ こんなに愛しい地球よ永遠に輝け
令和プリキュア ヒロインキュア 4号キュア 0号キュア 亜人プリキュア 異世界キュア 風キュア
フウ
キュアセレーネ → キュアアース → キュアフラミンゴ
プリキュアシリーズ
- キュアコスモ:前作の追加キュア。強さが欠点を除いてほぼ匹敵する。
- ミルキィローズ:追加キュアとしての紫キュア繋がりの縁でとある映画の制作への伏線を張った元祖紫キュア。同映画でも共演する。
- キュアパッション:専用アイテムがハープ型繋がり。
- キュアウィンディ、キュアマーチ、キュアプリンセス、キュアアンジュ:風キュアの先輩達。特にキュアマーチは初期設定ではアースと同じ紫キュアだった。キュアウィンディ以外も風要素が薄い名前だが、特定の属性のイメージに縛られない違いがある。
- キュアエース:何の伏線もないままにプリキュアの状態で直接初登場した追加キュア繋がり。(変身後の)外見が大人っぽいところや、特殊なタイプの妖精をパートナーにしている点も共通する。
- キュアミルキー:前作に登場した「大人のプリキュア」。地球においては(初登場時点で)13歳の少女だが、出身星では大人扱い。
ニチアサ
- 仮面ライダークウガ:同じく古代から蘇った元号初の戦士繋がりで、紫の形態も大地=アース繋がり。
- ギンガグリーン:アースの名を持つ力を使う風属性の戦士。
- ガオシルバー、ホウオウソルジャー:古の時代から蘇って仲間になる先輩戦士繋がり。
- アバレブラック:別次元出身である4人目のメンバー繋がりで、仲間に対して敬語で接しているのが共通する。
- ゴセイナイト:変身した状態で初登場した・星を清める・最後まで頭一つ抜けた強さとして描かれてると言う共通点がある。
- 仮面ライダーゼロツー、キラメイシルバー:ニチアサ作品で同時期に登場したヒーロー。新型コロナウイルスの影響で先延ばしになっているため、近年参戦する戦士より初登場は遅くなる(後者は本放送再開直後に先陣を切って登場)。
- 仮面ライダーアークワン:同日に初登場した仮面ライダー(こちらはダークライダーだが…)。
- 仮面ライダーブレイズ:最新作の仮面ライダーでこっちは一般的な意味のブレイズ(Blaze:炎)と言う名前に反して水属性と何処か矛盾している共通点がある・・・と思われたが、実際には剣の複数形を指す「Blades」だった為、この部分は成立しなくなった。
- 仮面ライダー剣斬:同じく最新作の仮面ライダーでこっちはアースと同じく風属性である。
その他
- 東郷美森/鷲尾須美:三森氏が演じる変身ヒロインつながり。なお、親友の中の人はエレメントさん役を演じ、そして次回作の紫キュア役となっていたりする。
- 鈴音先生:追加戦士かつ中の人繋がり。初期メンバーよりも前に活動していた点でも共通している。
- アースジェット:アース製薬の商品である殺虫剤で、ある意味アースの名を持つ風に関係する物。コラボしたイラストも少数ながらあり。
「プリキュアオールスターズ」プリキュアタグ
←63.平光ひなた / キュアスパークル | 64.風鈴アスミ / キュアアース | 65.夏海まなつ / キュアサマー→ |
オリジナルプリキュアとしてのキュアアース
オリキュアのキュアアースとしては2020年現在3人おり、
- たみい氏のふたりはプリキュア!ライトニング!!のプリキュア
- 桜芽氏のエンジェリックプリキュア!のプリキュア
- ダグセイバー氏のエレメントプリキュアのプリキュア