解説
『ヒーリングっど♥プリキュア』の第31話から登場するビョーゲンズの新たな怪物。
メガパーツを取り込んで強化を果たしたビョーゲンズの幹部が、知的生命体(人間)にナノビョーゲンを植え付けることで誕生する。
その場に人間が1人でもいなければ誕生出来ない為、無人の場所での戦闘は引き続きメガビョーゲンを使う場合もある(プリキュアを直接狙えばと言ってはいけない)。
外見
ギガビョーゲンは素体となった人間の個性を強調したような姿となって生まれるが、パッと見の外見はメガビョーゲンと似ている。実際、ギガビョーゲンが初登場した31話ではプリキュアたちは「いつものようなメガビョーゲンが現れた」と誤認していた(その後の実際の戦いを通じていつもとは違う怪物であることに気づいた)
ただし、赤黒色の身体だったメガビョーゲンとは異なり、赤黒緑色の身体となり、表情も鋭くなるという差異がある。
能力
種を生むまで成長したメガビョーゲンよりも更に強力な個体であり、一度に広範囲の地上を蝕むことも出来る。
地球環境を蝕む規模とスピードがメガビョーゲンとは段違いなので、人類を含めた地球の全生物に対する有害度はとても高く、プリキュア達にとっては今まで以上の脅威となっている。
戦闘能力もこれまでのメガビョーゲンの比ではなく、キュアアースでも単身では歯が立たず、プニシールドでの防御なしで攻撃を直接くらうと一撃で変身解除まで持っていかれる。
タフさも高く、初登場した31話ではプリキュア4人掛かりであってもびくともせず、キュアアースをも絶望させる程だった。
浄化対策も強化されており、プリキュアの浄化技「プリキュア・ヒーリング・オアシス」をも跳ね返す強靭さをもつが、スペシャルヒーリングっどスタイルへと進化したプリキュアの「プリキュア・ファイナル・ヒーリングっど・シャワー」でないと浄化することができない。
ギガビョーゲンは素体となった人間の個性に順した戦闘能力を持つ。ビョーゲンズの幹部たちは「こいつを素体にすればこういう戦い方をするギガビョーゲンができるだろう」と目星をつけて、素体となる人間を吟味する。
プリキュアに浄化された場合、メガビョーゲンから解放されるエレメントさんと同じく、ギガビョーゲンに取り込まれていた人間も解放され、彼らにこれといった悪影響が残っている気配もない。ただならなかっただけで、長時間放置されればエレメントさんと同様に弱体化したり後遺症が残る、最悪死亡することも十分あり得ると思われる(加えてそこまで悪化していた場合、各種設定から見るに該当ギガビョーゲンによって取り返しがつくか怪しいほど相当な広範囲が汚染されていることも確実である。)。
各話のギガビョーゲン
登場話 | モチーフ | 召喚者 | 素体にされた人物 | 備考 |
---|---|---|---|---|
31 | 理科教師 | シンドイーネ | 円山先生 | |
32 | ハルク | グアイワル | 力さん | |
33 | 医者 | ダルイゼン | 蜂須賀先生 | |
34 | 陸上選手 | シンドイーネ | 高美ツバサ | |
37 | 農夫 | ダルイゼン | 農家のおじさん | |
38 | サーファー | シンドイーネ | 通りすがりのサーファー | |
41 | 宿泊客 | キンググアイワル | 宿泊客 | (※1) |
※1:キングビョーゲンの力でヘカトンケイルを思わせる風貌に変化
余談
『ハートキャッチプリキュア!』から続く、人間を怪物に変える系譜が今回も行われたわけだが、極論ではあるがメガビョーゲンや生まれたてのビョーゲンズとは異なり、人間自らの手で地球を蝕んでいる様にも見られ、地球のお手当と人間の救済は同列と見るか微妙に異なると見るかその部分は気になるところ。
しかし、あくまでギガビョーゲンの素体にされた人間は寄生された被害者であり、彼らを非難することは感染者への不当な差別である事に注意しなければならない。特に37話の素体は「自然と動物を愛するやさしい農家のおじさん」であり、本人の意思に逆らうかのように自然破壊に勤しむという形で被害者性が強調される構図が出来上がっていた。
実際、制作陣もギガビョーゲンの描写を「あくまで包み込むように」「何かを連想させることが無いように」と気を使っていたとのこと。
これまでの上位怪物と異なり強化版と言っても誕生方法が大分異なっている為、単に地球を蝕むためなら場所を問わず自然物や無機物を怪物に変えられるメガビョーゲンを使った方が効率が良いのではという意見もちらほら・・・(実際35・36話は素体となる人間がいなかったこともあってか普通のメガビョーゲンが使われり、40話に至ってはそれを証明するかの如くメガビョーゲンを中心に大量に生み出してギガビョーゲンはあくまでプリキュア対策のついでの様な扱いだった)
更にヒーリングアニマルが知らなかった事からテアティーヌの現役時代には存在しなかった怪物であり、それらを下した現代のプリキュア達をキングビョーゲンと戦わせる丁度良い頃合いとしてグアイワルにとっては自身の計画を進める上での嬉しい誤算にもなっている。
関連タグ
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