テラビョーゲン
てらびょーげん
ビョーゲンズが生み出す怪物、メガビョーゲンの進化形態。第28話にてダルイゼンやヒーリングアニマル達の口から、実態が明かされた。
初期段階で浄化されないまま育って進化した個体であり、ダルイゼン、シンドイーネ、グアイワル、バテテモーダ、ネブソック、そしてケダリーなどの知性を持った者達、いわゆるビョーゲンズの幹部が該当するという。
元々ダルイゼンもメガビョーゲンの一部で、幼い日の花寺のどかに取り憑く事で、長年かけて現在の姿に育っていた。
なお、ビョーゲンズの首領であるキングビョーゲンもこのテラビョーゲンに含まれているのかは言及されていない(スタッフのインタビューでは、キングビョーゲンはテラビョーゲンより上位に位置する存在であることが明かされた)。
テラビョーゲンにまで進化した個体は知性が格段に進化し、明確な人格が生まれ言語能力を有するようになる。一方で、メガビョーゲンなら誰もが持っていた「地球を蝕む力」が失われる。
しかし、その代わりにテラビョーゲンは自身の体内からナノビョーゲンを生み出すことができるようになる。
このナノビョーゲンがメガビョーゲンに進化することで地球を蝕んでいく。そしてそのメガビョーゲンが成長してさらに進化すると新たなテラビョーゲンになる。この繰り返しのサイクルがビョーゲンズの生態系なのである。
テラビョーゲンの誕生
テラビョーゲンは「メガビョーゲンの進化形態」と呼ばれているが、特定のメガビョーゲンの個体がテラビョーゲンへと変貌するわけではない。
ある個体の遺伝的性質を継承する別個体が「変異」することによってテラビョーゲンが誕生するのである。
テラビョーゲンが誕生するプロセスとしては2通りの方法がある。
一つ目が十分に育ったメガビョーゲンが生み出す「自立歩行する種」によるものである。この種が何らかの生物に寄生して育つことでテラビョーゲンが誕生する。
宿主の体内にいる間はナノビョーゲンの集合体にすぎず意思も持たないが、寄生されている宿主となった者は地獄の苦しみを味わうことになる。
頃合いになるとそのナノビョーゲンの集合体は宿主の体外に出て行き、宿主の情報を元にしてテラビョーゲンとしての肉体と人格が形成される。つまり、テラビョーゲンは寄生した宿主の特徴を受け継ぐ存在になるのである。例えばヌートリアを宿主にしたバテテモーダはネズミの獣人となり、花寺のどか/キュアグレースを宿主したダルイゼンは同じ口癖を持つようになり、服装もキュアグレースと似た意匠を持つことになった。
種が宿主に寄生してからテラビョーゲンが生み出されるまでの期間は個体差があり、作中ではバテテモーダが寄生から数日で生まれた一方、ダルイゼンの寄生期間は数年に渡っている。このせいでのどかは子供時代の大半を病苦に苛まれることになった。
尚、テラビョーゲン自身には寄生していた頃の記憶は持たず、自分の宿主が誰かも把握していないが、突発的にその時期の記憶が蘇る個体もいる。
種によって誕生した個体は、自らナノビョーゲンを生み出してメガビョーゲンにする能力があり、戦闘能力も高いが、誕生するまでそれなりに長い時間を要する。
二つ目は、成長したメガビョーゲンの肉片であるメガパーツを使うことである。
メガパーツを直接生物に埋めることでもテラビョーゲンが誕生する。誕生プロセスは種によるものと似ているが、より短時間でテラビョーゲンを発生させる。
メガパーツによる個体は、種による個体よりも短時間で誕生するが、ナノビョーゲンを生み出す能力はなく、戦闘能力もプリキュアの浄化技であっさり浄化されるあたり、種による個体よりも幾何か劣っている。
また、種によって誕生した個体と同じく宿主の特徴を引き継ぐものの、短所すらも引き継いでしまう欠点がある。