「オイラはネブソックっていうんだぞ!」
CV:竹内栄治
概要
ダルイゼンがメガパーツの力を見極める「実験」のために生み出したビョーゲンズの幹部(テラビョーゲン)。第24話に登場。
巣立ちの練習をする「雛鳥」をメガパーツの宿主に選び、雛鳥の中でメガパーツが成長した後、宿主から分離して誕生した存在。
創造主のダルイゼンを「兄ちゃん(字幕では「にーちゃん」)」と呼ぶ。
元となった雛鳥はキビタキと思われるが元の姿や面影は無く、むしろカラスをそのまま人間のようにした外見になっている。
加えてオレンジ色の鬣のような髪とアイライン、臀部にサソリの尾と、ビョーゲンズ特有の外見特徴を備える。
鳥らしく空を飛び回り、翼で強風を起こしたり、羽根を飛ばして攻撃して来る他、上空からストンピングを繰り出す。
また未熟な状態で生み出された影響か、メガビョーゲン程ではないものの、汚染を撒き散らす能力を有し、テラビョーゲンの知能と、メガビョーゲンの汚染拡大能力を併せ持つ、ハイブリッドモデルめいた存在(浸食の度合いこそ浅いものの、持ち前の飛行能力により、侵食範囲自体はメガビョーゲンよりも早く広げられる)。
ただし、意外にもダルイゼンはネブソックが汚染能力を持つ点を「期待してたくらいの進化に達していない状態」として落胆していた(本人曰く「浸食の範囲が狭い」)。
この事実からビョーゲンズという存在は、進化すると「自らの力で地球を蝕む」能力を失う代わりに「地球を蝕むメガビョーゲンを自在に生み出し使役できる」ようになるようだ。
キュアアースにも多少の手傷を負わせており、彼女にまるで歯が立たなかったバテテモーダよりは高い戦闘力を持っているのだが、素体がまだ満足に飛べない雛鳥だった為か、鳥でありながら高い所が怖くて苦手なのが弱点である。
人物像
性格はビョーゲンズの例に漏れず攻撃的だが、同じく誕生したてだったバテテモーダと違って、言動はやんちゃで幼く一人称は「オイラ」。
また、素体が雛鳥=子供だからか、ダルイゼンに誉められようと戦う、ダルイゼンに無視されると焦る等、悪い意味で承認欲求の強さが目立つ。
ダルイゼンを兄と慕った害鳥の末路
第24話でダルイゼンによって生み出され、キュアグレース、キュアフォンテーヌ、キュアスパークルを寄せ付けない圧倒的なスピードとパワーを見せつける。
しかし、それでもキュアアースには及ばなかったため、ダルイゼンに早々と失望されたのに焦り、羽を飛ばす攻撃で多少のダメージは与えたものの、最後は上記の弱点を知られたネブソックは半ばパニックに陥り、「自分が高所恐怖症じゃない」のを示そうと高高度まで飛ぶも、恐怖から目を回して落下した所をアースの技を受けて呆気なく浄化され消滅、ビョーゲンズ第2の殉職者となった。
尚、ネブソックの宿主にされた影響で倒れていた雛鳥は無事に回復した。
ネブソックの消滅後、ダルイゼンからは「生まれるのが早かった」と酷評されてしまった(ただし、ろくに飛べない雛鳥を素体に利用した、早々に見限り最低限の支援すら放棄した等々、ダルイゼンも敗因の一端がある)。
また、彼からは新たなメガパーツが抽出されなかった為、ビョーゲンズが所持するメガパーツは1個減少した状態になったが、ダルイゼンは今回の件を『メガパーツがもたらす変異の特性を見極める「実験」』と最初から割り切っており、ネブソックの敗北によって注意点(進化にかかる時間など)を洗い出せた為、メガパーツを無駄にしたとは思っていなかったようだ。
登場したその回で倒されたネブソックは、プリキュアシリーズの敵幹部としては珍しく、「今週の怪人」感覚で生み出された上に、歴代史上最短で退場した幹部となった。
余談
モチーフ
名前は『寝不足』が由来と思われる。
幹部の中では唯一「明確な症状」が名前の由来となっている。
演者について
演じる竹内栄治氏は『HUGっと!プリキュア』の野乃はなの祖父・庵野草介役以来のプリキュアシリーズ出演であり、同時に『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のマグーダ・ポーン以来2年振りのニチアサ出演となった。
関連タグ
???(ネタバレ注意):ネブソックの実験後に起きた衝撃的な事件。
???(ネタバレ注意):上記の事件にてメガパーツにより生み出されたネブソックの後釜染みた存在。
クローズ:強化形態・最終形態がそろってカラスを彷彿させる、黒ずくめな外見の先輩敵幹部。
悪い妖精たち:同じく「今週の怪人」感覚で登場した敵たち。
ゴーレム、バッドエンドプリキュア、ジコチュー細胞、マダムモメール、キュアテンダー、キラ星シエル、若宮アンリ:ネブソックと同じく、1話分限定で登場する敵たち。尚、テンダー、シエル、アンリは洗脳組。