概要
本作の怪物枠に当たり、額にNの文字が刻印されているのが特徴。
闇に染まったダークペンによって、対象となる人間のイマジネーション(想像力)を黒く塗りつぶすことで生み出される。
ノットリガーの形態は「イマジネーションを抜き取った人物そのものの姿」か「その人物にとっての想像力を刺激する事物」をモチーフとする。
ノットリガーには「黒いハートの宝石」が埋め込まれており、その内部にはノットリガーを生み出す素体とされた人物が閉じ込められている。ノットリガーはこの素体の人間からイマジネーションを吸い取りながら動いているようで、閉じ込められている人物は想像力や夢を失って無気力な状態となる。この状況は砂漠の使徒や幻影帝国、ディスダークが操る怪物と同様である。また、何気に出現の際には変身バンクのようなものが描かれているのも特徴である。
建造物程の体躯に、それに恥じない攻撃力と意外な俊敏さを備えており、四方八方からのプリキュアの攻撃に個別対応しダウンさせるなど、初登場時から戦闘力は相当なものとして描かれている。
ノットリガーは基本的には指揮官の命令通りに動く兵器であり、逆に言えば指揮官がちゃんと指示しない限りは何も行動しない。ノットリガーに取り込まれたものが無気力状態になっているのは、自分から行動しないことの象徴である。ただし、無気力になっているだけで自我や人格は残されている。
アイワーンは自分の指揮能力がそこまで優れているとは考えていない(バケニャーンからも「あなたは調子に乗りすぎる」とたしなめられている)。なので、ノットリガーは高度な自己判断ができる方がいいと考えている。プリキュアシリーズの前例で言えば、自分の意思を明確に持つデザトリアンやジコチューのようなありかたを理想としているようだ。
第11話では、一体のノットリガーに複数人のイマジネーションを取り込めば意識を持ったまま行動可能と判明。アイワーンは最初の実験として自身とカッパード、テンジョウを素体にしたが、この時は3人とも無気力状態には陥っていなかった。
ただ、3人ともの素の意識がそれぞれ残っているのでチームワークがしっかりしていないと役に立たないし、バケニャーンが言うには素体となる3人のバランスが取れていないといけないらしいので、この第11話以降は実戦では使われていない。(そもそも、意識がはっきり残るなら一般人を素体にしても戦おうとはしないだろうから、指揮官のいうことを聞かせるマインドコントロールの実装が別に必要になるだろう)
20話でアイワーン単体がノットリガー化した際は強い憎しみを吐露しつづけていたが、その間誕生したキュアコスモを浄化後に見て驚いたことから一般人と同じく前後不覚状態だった模様。
なお、初登場の第6話と2回目の登場である第9話ではまだ実験段階だったということでプリキュアの個別技(プリンセススターカラーペン使用のもの)でも浄化に成功していたが、第11話の合体ノットリガーや、ダークネストによって強化が施された第12話以降のノットリガーは、プリキュア側の合体技でないと浄化できない。
第22話以降、アイワーンはノットレイダーを脱退して独自に行動するようになるが、アイワーンはあくまで「ノットレイダーという組織がペンを集めようとしてるから、それを兵器としても利用する」という発想であったようで、脱退後はペンを利用して戦うことはしなくなった。そのためノットリガーもそれ以降は登場しなくなった。戦闘力が可視化されてない分、イマジネーションを塗りつぶす行為が使用者にとって都合が良い能力が出るとは限らない博打要素が強いため、復讐を目的とする意味では最初から能力が分かりきっている別の戦力に切り替えたのは英断だったと言える。
各話のノットリガー
登場回 | 対象となった人物 | モチーフ |
---|---|---|
第6話 | 空見遼太郎 | 望遠鏡 |
第9話 | 姫ノ城桜子 | 姫ノ城桜子(本人) |
第11話 | アイワーン、カッパード、テンジョウ | それぞれ本人たち |
第12話 | アブラハム | 映写機 |
第15話 | ドラムス | ドラゴン |
第16話 | 那須ゆみか | 弓道の的 |
第19話 | 石化した惑星レインボーの住人 | 鉱夫 |
第20、21話 | アイワーン | 本人 |
余談
名前の由来は「乗っ取る」と引き金などを現す単語「トリガー」を組み合わせたものと思われる。
第6話が初登場で、プリキュア怪物枠として比較的に遅い登場となる。
また本作品では戦闘員の方を主戦力としているため、過去の怪物枠に比べて出番や個体は少ない方である。
前作では初期メンバーで怪物を倒せたのがピンクチームのみだったため、ピンク以外で単独撃破を一度でもやったのはGo!プリンセスプリキュア以来。また、初登場のフィニッシュがピンク以外というのはハピネスチャージプリキュア!以来である。もっと言ってしまえば近年は個別技を強化してもフィニッシュにはすぐに合体技に移行してしまうケースが多かった為、強化した個別技による撃破はフレッシュプリキュア!以来となる。