「力無き者は何も救えぬッ!」
概要
ノットレイダーの総司令官に位置する人物。
その名の通り鬼のような出で立ちをした老齢の人物で、威厳に満ちた風貌をしている。
普段は青い大きなフードと一体化しているローブを身に纏っているが、プリキュアと拳を交える時はそれを脱ぎ捨て、その下に隠されている筋骨隆々な姿を見せつける。
ノットレイダーの本来の支配者であるダークネストが復活するまでは首領代行として組織を動かしていた。
第21話でダークネストが復活してからも、大まかな方針はダークネストが考えるものの、具体的な作戦立案や部下達への指示はガルオウガが行なっており、実質的な組織運営を任されている立場にある。
ノットレイダーという組織の体質は目的の達成より無事生還・帰還する判断に理解があり、幹部にも浸透しているが、これはガルオウガの方針の可能性が高い。
ノットレイダーの構成員全員に通じるところではあるが、ガルオウガもまた「真っ当に生きていれば誰もが幸福になれる」と信じている者達を甘ったるいと見下している。これは真っ当に生きていても星と民が滅びる理不尽を知っているからである(詳細は後述)。
ガルオウガは自身の経験から、本当に大切なものを守りたいなら理不尽さえ捻じ伏せる圧倒的な力を得るしかないという信念を持っており、口だけで愛や正義を説く連中を心底嫌う。
力を与えてくれたダークネストに対しては「全てを捧げた」と述べており、強い忠誠心を持って接している。
彼自身の本質な性格は、責任感が強く行き先を失った者も受け入れる懐の深い人物である。
その証左が、ノットレイダーが単なる悪の組織ではなく身内を切り捨てず、他種族の集いでありながら共同コミュニティであり互助組織として成立させているのは、ダークネストではなくガルオウガの運営手腕によるものである。
そして、彼の強い忠誠心も、単に奪われた側に反撃する力を与えてくれただけでなく、組織が存続してメンバーを守るという彼の強い目的意識の表れ。
組織の正邪を別にすれば、部下を守るために組織を守る指導者の鑑。
戦闘能力
筋骨隆々の体型からもわかるように、基本的には肉弾戦で戦う。剛拳の使い手でパワーだけでプリキュアを圧倒する。シンプルなストロングスタイルである。
しかし、後述の能力により、近接型ながら距離をとって遠距離攻撃で完封することは不可能であり、攻守において隙がない。
第12話でダークネストは幹部達の戦闘アイテムをパワーアップさせたが、ガルオウガもその恩寵を受けていて、いつもつけている腕輪にダークネストの闇の力がこめられている。
この腕輪をつけている時のガルオウガは単純に戦闘能力があがるだけでなく、生身で宇宙空間でも活動可能になる。ただ、この腕輪はプリキュア達との戦闘で大きなダメージを受けると力を失う。
ほかの構成員達のパワーアップアイテムのように人間達の歪んだイマジネーションで闇の力を補うことはできないようで、腕輪の力が失われた時はダークネストが自ら再注入し、その度にガルオウガはダークネストの手を煩わせてしまう自分の無力さに屈辱を感じる。
ガルオウガにとってプリキュア達に敗北して撤退することは、他の構成員達の撤退とは重みが違うのである。
ワープ能力
剛力無双なガルオウガだが、彼の本当の怖さはワープゲートを開く能力にある。
実はノットレイダーの幹部達が毎週に登場したり撤退したり時に開かれるワープゲートは、普段は基地にいるガルオウガが開いているものらしい(第32話でユニが「ノットレイダーの基地に行くにはガルオウガのワープでしか無理」と語っている)。
第31話ではキュアスターと戦闘中に、うお座のペンの座標をカッパードから知らされたため、スターと戦いながらゲートを開いてペンを回収するという荒技をやってのけた他、戦闘中にテレポートして相手の背後に回って殴るという芸も披露している。
また、宇宙星空連合がプリキュア達の援護射撃で放った光線をワープゲートを使って擬似的にはね返すことにも使用しており、不意を突くなりしないといかなる高威力の遠距離攻撃もガルオウガには通じない。
このワープゲートを開く能力はダークネストによって与えられた腕輪の力によってもたらされたものである。
さらにこの腕輪の力を使えば、ゲートを開くことさえせずに近距離のテレポートも可能。ガルオウガはプリキュアの戦闘ではこの近距離テレポートの力を自在に使いこなし、プリキュアが攻撃を仕掛けてきても瞬時に背後に転移することで、回避と反撃を同時に行える。
それではプリキュア側が勝てるわけないと思われるかもしれないが、プリキュア側は5人がかりなので実際のところは意外といい勝負となる。
逆に言うとガルオウガとタイマンの構図になるとプリキュア側は一方的に背後を取られるだけで圧倒的に不利になる(ガルオウガ初出撃の第31話はこのあたりはわかりやすい王道展開となっていて、最初はキュアスターとガルオウガがタイマンで戦い、スターが肉体的にも精神的絶望的に追い詰められるが、仲間が駆けつけてくれて逆転につなげている)。
上記の点から強敵ではあるものの、やり方が力押しな点は他のノットレイダーの構成員達と同じ感は否めない。
過去
カッパードとテンジョウからは「ガルオウガ様」と呼ばれている程、単なる上司部下の関係ではないことが視聴者の間では予想されていたが、第32話でノットレイダー結成以前からの仲間だったことが判明した。
実はガルオウガはかつて母星が破壊される災厄を経験しており、その星の民の唯一の生き残りであった。
星と同胞を救えなかった自らの無力さに絶望し、墓守のように星の残骸で過ごしていたが、やがて星を追われ居場所を失った者達が引き寄せられるように集まっていき、見捨てられた難民たちのコミュニティとなったのだという。
そして、ごく自然にガルオウガは彼等のリーダー役となっていった。
ある日そこにダークネストが降臨し、彼から力を与える代わりに手下になるようにと持ちかけられ、これ以上失うものがなかったガルオウガをはじめとする難民達はその取引に喜んで同意し、力を得た彼らは「奪われる側」から「奪う側」へと鞍替えした。
こうしてノットレイダーが誕生したのである。
母星がなぜ破壊されたのかは長らく不明だったが、第47話で母星の近くに突如ブラックホールが発生してその重力の影響で破壊されたことが判明した。それ以前からノットレイダーの本拠地がブラックホールの近くにあると語られていたが、これも本拠地が母星の残骸に作られたものだからということで理屈が通るようになっている。
本編での動向
ダークネストの伝達役(第1~30話)
第3話でテンジョウの台詞からその存在が明らかになった。
第3話ではカッパードに帰還命令を下し、続く第4話で初めて本格的に登場。
組織の本拠地においてカッパードにもテンジョウと同じ任務に就くように指令を発し、アイワーンが開発したと思われる高性能のレーダーを与えていた。
第6話ではアイワーンの実証実験を行わせるためにバケニャーンを伴わせ空間転移の技で地球へ送り込んだ。
第10話では2本のスターカラーペンがプリキュアに先に回収されたばかりか、こちらが所持していた2本も奪われたことに激しく叱責。その時にガルオウガがダークネストの力を感じたかと思うと、幹部達に強大な雷が襲いかかる。しかしそれは彼らを傷めるものではなく逆に一時的に力を与えるものであった。ガルオウガはこれを「ダークネストの意思」と解釈し、授けられた力が消える前に力を合わせてプリキュアに立ち向かいペンを奪い返すように命じる。
そして幹部達は、ペンの探索に惑星クマリンに来ていたプリキュア達を強襲。プロフェッショナルな大人のチームワークを見せつけプリキュアを追い詰めていく。
最終的にはプリキュアが回収しようとしていたペンを先に取ったばかりか、キュアスターが所持していたおうし座のペンも奪われてしまった。
第20話では、惑星レインボーにてバケニャーンの裏切りにあって孤立したアイワーンに対し、精神的に未熟なアイワーンではこの状況に対処しきれないとして現地にカッパードを派遣する。だがそのことが逆にアイワーンのプライドを傷つけ彼女を追い詰めることになり、最終的にアイワーンはバケニャーンの正体であったブルーキャットを自分の手で倒すため、自らの自我を塗り潰してノットリガー化すると言う暴挙に出た。
プリキュアとの対決(第31~45話)
その後も作戦の失敗が続きペンはプリキュア達の元に集まっていき、第31話の段階で未発見のスターカラーペンはうお座を残すのみとなる。
プリキュア達に先んじてうお座のペンを見つけたノットレイダー。ガルオウガはペンの回収をカッパードに任せ、自分はプリキュアたちから残りのペンとフワを奪い取るためについに自ら出撃する。
宇宙星空連合の戦艦でひかるとトッパーが面会をしているところにワープで乱入し、フワを攫おうとする。咄嗟にキュアスターに変身したひかるに対応するため、ワープ能力でキュアスター諸共月面にワープ。うお座のペンもカッパードが捉えた座標にワープゲートを開くことで奪取し、ガルオウガは最後のペンとフワをかけてキュアスターと決闘を行なった。上述のようにガルオウガとの1VS1ではスターに勝ち目はなかったが、トッパーからの連絡でスターロケットで駆けつけた仲間達の助けを借り、その時点での最強必殺技を二つ連続で放つことでガルオウガの腕輪にダメージを蓄積させることに成功。この結果、宇宙空間でも活動できるようにガルオウガの身を守っていた闇のオーラが弱くなり、動きが鈍る。その隙にスターはうお座のペンを奪還。ガルオウガはこれ以上は宇宙で戦うことはできないと判断して撤退した。
続く第32話でも屈辱を果たすために再出撃。12本のペンが全てプリキュアに揃えられたが、まだそれだけでは”全てを凌駕しる力”は顕現しないことをダークネストは知っており、「これからは、”器”として成長したフワを奪いとることを優先せよ」と命ずる。
プリキュア達のスターロケットが隠された森に転移したところ、いきなりフワと遭遇して捕まえるが、フワの見た目が変わったのを知らなかったのでフワをプリキュア達に突き返した上で「フワをどこに隠した!?」と怒鳴り立てる。流石にこれはプリキュア達からも総ツッコミだったが、ガルオウガは「謀ったな!」とご立腹。意外に脳筋な姿を見せてしまっていた。
とはいえ実際の戦闘では高いセンスで転移を使いこなしプリキュア達を追い詰める。そして、何故お前達は偶然に出会っただけのフワを守ろうとするのか真剣に考えたことがあるのか、見た目が可愛いから構いたいという愛玩の情に過ぎないのではないかと問い詰める。もしそうであるならば、圧倒的な力の前にちょっとでも恐怖してしまうとフワを守る気持ちなど消し飛ぶだろうと…
だがガルオウガの思惑とは裏腹にプリキュア達はその言葉に奮起。フワを守るという気持ちに対して責任を持つことに、本気の覚悟を決める。その様子を見ていたフワはプリキュア達が自分を守る責任を背負うなら、自分も”最後の希望”としてなすべきことをなさなくてはいけないと強く自覚し、その決意と覚悟がプリキュア達をトゥインクルスタイルへと導く。新たなる力を得たプリキュア達は合体技「プリキュア・スタートゥインクルイマジネーション」を放ち、ガルオウガの腕輪を遂に破壊。ダークネストからの賜り物を失ったガルオウガは愕然としつつ屈辱を抱えて撤退した。
基地に帰還するとガルオウガはただうなだれ敗走報告を述べるのみだったが、ダークネストは少し苛立った様子を見せつつ、腕輪を再び直して闇の力を再注入し、しばらくは体を休めるように命ずる。
だがガルオウガはその言葉に、逆に申し訳ない気持ちに押しつぶされそうになっていた。
第41話では、順調にトゥインクルイマジネーションを覚醒させていくプリキュア達の活躍に危機感を持ったダークネストが逆転の切り札としてガルオウガに再出撃を命じる。主人の期待を受けたガルオウガはプリキュア達を圧倒。だが「わたしは自分自身を捨て、この力を手に入れた。宇宙を乗っ取るためならば、自分など必要ない!」と言い放つガルオウガの姿に、キュアセレーネ/香久矢まどかは薄れる意識の中で、この男は父の言う通りに生きてきて地位を得てきた自分と鏡写しのようだと感じる。そしてこの時点でのまどかはひかる達と出会ったことで「楽になるために、思考を他人に委ねる」以外の生き方に意味を見出しつつあった。ここでガルオウガに屈することはそんな自分の成長と仲間への信頼を自ら踏みにじることになる…
今までのどの敵よりも強いガルオウガだが、まどかにとってはむしろガルオウガは自分の弱さの具現化としか見えなかった。だからこの男にだけは負けるわけにいかない。仲間達が立ち上がれない中、月のプリキュア・キュアセレーネだけは立ち上がった。
「なぜ立とうとする?この力には勝てぬ!たった1人で何ができる!」と怒りを見せるガルオウガに対してセレーネは、みんなと出会ったから1人ではないと言い放つ。
月は自分では輝けなくても、遠くにある太陽の輝きを受けて反射することで唯一無二の美しき光を見せる。それが月のあり方。暗黒の太陽の炎に自らを投げ出し同化することでしか力を得ることはできないとするガルオウガはその対極。この男に「月のあり方」で強くなれることを示さねばならない…!
そう強く感じたとき、セレーネの身がトゥインルイマジネーションの輝きに包まれる。
トゥインルイマジネーションはダークネストがもっとも警戒するもの。それを覚醒させたプリキュアが増えたというのはガルオウガにとって許されるはずがない。ガルオウガは「あり得ぬ!ふざけるな!」と特大のエネルギー弾をぶつけようとするが、迷いを吹っ切ったセレーネの放ったセレーネアローの絶大な輝きにそれは打ち消された。呆然とするガルオウガに対し、他のプリキュア達は勇気をもらって次々と立ち上がりう、合体技「プリキュア・スタートゥインクルイマジネーション」が放たれ、ガルオウガは撤退を余儀なくなれた。
第43話から、ダークネストと共に「最終計画」のことを口にするようになる。まずはえれなのトゥインクルイマジネーションの覚醒を止めることができなかったテンジョウに、その計画への参加を命じる。
第44話ではダークネストがついに地球上に降り立ちプリキュアと戦った…と思いきや、それはダークネストの鎧のコピーを着せられたノットレイの1人であり、プリキュアに鎧が浄化されると共にアジトへ回収される。
そしてこれが「最終計画」の実験であったことが明らかになる。
第45話では「最終計画」に不信を感じるカッパードが、その計画の前に全てを終わらせようとプリキュアと最後の決闘に向かうが、結果的にひかるのトゥインクルイマジネーションを覚醒させた。
これによって、全てのトゥインクルイマジネーションが揃ってしまい、ダークネストは「最終計画」の発動を宣言するのである。
最終決戦とその結末(第46~49話(最終話))
ダークネストの最終計画とは、構成員全員に自分と同じ鎧を着せることで強化し、スターパレスへ総攻撃をかけることであった。この鎧は着たものの「歪んだイマジネーション」を増幅し戦闘力を強化する力があるが、その歪みに飲み込まれてしまうと理性を失い暴走するリスクもある危険なものだった。
ガルオウガもまたこの鎧を着込み圧倒的な力でプリキュア達を追い詰めていく。生きて勝つことよりも死して敵を倒すための戦い方だと感じたキュアコスモは、司令官であるあなたがそんな戦い方を容認してはまた大切な仲間達を全て失うと警告するが、「全てを失うのはお前達だ!」とガルオウガは聞く耳を持たない。確かに危険でリスクにある戦い方だが、ダークネストは必ず我々を勝利に導いてくれるとガルオウガは信じていたのだ。そのための多少の犠牲も、大義のためならやむなし。そう考えいたのだが……
だがこの計画は、ノットレイダーの勝利のためではなく、用済みとなった彼らをここで自滅させるためのダークネストの卑劣な裏切りの計画だったのである。何故なら、ダークネスト……いや、その正体である蛇遣い座のプリンセスの真の目的は現在の宇宙を消滅させることであって、ノットレイダーの構成員達の野望である「宇宙征服」とは本質的に噛み合わないものだったのだから。
このあたりの真相と顛末は、蛇遣い座(プリキュア)の項目へ。
第47話では鎧の力をリンクさせることで蛇遣い座によって操り人形と化してしまったノットレイダーの構成員達に対し、プリキュア達はその鎧のみ浄化することで解放させ自由の身にさせる。そして蛇遣い座から離反したノットレイダーの皆はプリキュア達と共闘を約束し、星空連合の艦船で蛇遣い座が居座るノットレイダーのアジトへと向かうことに。
艦船内では、プリキュア達が心身ともの傷ついたノットレイダーの兵士達を治療したりと寄り添ってくれることに、ガルオウガはまどかに「なぜ受け入れる? 我々の仕打ち、そう簡単に忘れられるものではない」と問う。
まどかは少し険しい表情で「みなさんが心のそこから受け入れているのか、わたくしにはわかりません」とあえて現実的な回答をした。その上で「でも、わたくしは、ただ前を向いて歩いていきたいです」と、自信に満ちた笑顔で答えた。
ガルオウガはそのまどかの姿に、41話で彼女が示した強さの意味を見た気がして、一瞬だけ微笑んだ。
蛇遣い座との決戦では、プリキュア達に敵本陣への道を開けるためにノットレイダーの構成員達と共に戦う。なおこの時に宇宙服を着込んでいるが、これは46話で蛇遣い座に腕輪を回収されてしまったため。31話で語られていた「ガルオウガはダークネストから与えられた腕輪から放出される闇のオーラを纏っていないと宇宙空間では生身で活動できない」という設定をちゃんと忘れずに拾ったということである。
第48話で全ての戦いが終わるが、プリキュア達の選択により蛇遣い座は消されることなく生かされたままだった。彼女は一切の謝罪はしなかったが、敗者の矜持としてしばらくはこの宇宙に手を出さず行く末を見守ると約束。そしてこの宇宙が今より歪めばいつかまた現れると予言し、いずこかへと去っていこうとする。
プリキュア達もスタープリンセス達も蛇遣い座に罰を与えるつもりはなかったが、ノットレイダーの者達は違った。特にガルオウガにとっては、自分の星が滅んだ元凶が蛇遣い座ということを知ったことで心中穏やかではなかった。
「待て!」と足を止めさせるが、そこから先の言葉が出ない。この傲慢なる女神を許せはしない。だが、許せないならどうしたいのか。それが自分の中でも答えが出せないのだ。
そんなガルオウガの逡巡を悟ったのか、蛇遣い座のプリンセスは、ヒビの入った腕輪を与えて言う。
「直ぐに力を失うが好きに使え。我を追い、恨みを晴らすも良かろう…」
そうして、そのまま闇に吸い込まれるようにいずこかへと消えていった。
だがガルオウガは、その腕輪を蛇遣い座を追うために使わなかった。
この後、プリキュア達は自分達の力を捨てることでフワを復活させたのだが、そのフワは全ての不思議な力を失っており、つまりワープ能力を持っていなかった。
ガルオウガは、ひかる達地球人組を故郷に返すために、その腕輪の力を使ったのだ。
ノットレイダーはプリキュア達に酷いことをしてきた。最終決戦でプリキュア達がそんなノットレイダーを受け入れた理由を、まどかは「ただ、前を向いて歩いていきたいだけ」と述べた。だから、ガルオウガも復讐の連鎖に囚われるよりも前を向いて歩いていこうと思ったのである。これは、それを教えてくれたプリキュア達へのせめてもの礼である。
その決断にノットレイダーの誰も文句は言わなかった。
蛇遣い座は、プリキュア達とガルオウガがこの様にするであろうと読んだ上で、腕輪を渡したのかも知れない。
最終話では、連合からノットレイダーに与えられた無人の惑星をもらったことが語られており、
わずか15年で自然と水が豊かな惑星に開拓に成功。自分達の居場所を認めてくれた連合の決断を穏やかな表情で感謝している姿が描かれた。
余談
モチーフと名前の由来
彼のモチーフ妖怪は鬼(青鬼)。ちなみに、鬼モチーフの敵幹部は彼もいる。
名前の由来は英語で鬼を意味する「オーガ(ogre)」から来ていると思われる。
中の人
演じる鶴岡聡氏は、「Yes!プリキュア5」でモブキャラを数人演じており、およそ10年ぶりのプリキュアシリーズ出演。
本作は敵キャラクター役での再登板となった。
また、6年前の1時間前の恐竜がモチーフの戦隊では怒りの戦騎ドゴルドを演じていたが、プリキュアでの立ち位置は百面神官カオスに近い。
中盤でアイワーンが組織を去った関係上、三幹部の立ち位置にもなりつつある。
関連タグ
プリキュアシリーズ内のキャラ
ブンビー、アナコンディ、サバーク博士、セイレーン、リストル:複数の部下を管理する中間管理職の敵幹部繋がり。
アカオーニ:過去作の鬼モチーフの敵幹部。
プリキュアシリーズ外のキャラ
ダース・シディアス:雰囲気や容姿が似通っている関連で。