あつあつごはんでみなぎるパワー! キュアプレシャス!
おいしい笑顔で満たしてあげる!
CV:菱川花菜
概要
『デリシャスパーティ♡プリキュア』の主人公・和実ゆいが変身するプリキュア。イメージカラーはピンク。
パートナーはお米のエナジー妖精・コメコメで、変身時にもバックに黄金の稲穂が映る。
名前のプレシャス(Precious)は「貴重な」「大切な」「無駄に出来ない」「ありがたい」等の意味を持つ。生きるために欠かせない食事をテーマにした作品にぴったりな名前といえる。
レギュラーのプリキュアでは記念すべき70人目のプリキュアである。
また、『プリキュアシリーズ』の長い歴史で初めて特殊な力を持たない生身の人間(地球人且つ悪人)を相手に戦ったプリキュアでもある。
YouTubeで配信された『キュアプレシャスへ100のしつもん♡①』での質問『変身した時の感想を一言』と言う質問への返答によれば「体が勝手に動いてた…!」との事…なんともピンクキュアらしい解答である。
容姿
本作のテーマが料理であるため、3人共通でエプロンを身に着けている。
また3人共通で右耳にスプーン・左耳にフォークを模したイヤリングを身に付けており、彼女は金色。
全体的に洋装だが、相棒の白狐や両腰の勾玉状のパーツ・着物の帯や前合わせをかたどった上半身のデザイン(良く見ると左右対称になってない)・足袋を思わせるヒールなど、どこか神道や和を彷彿させるデザインとなっている。変身バンクでの光の衣も和服の形状をしている。
スカートの内部は白いもこもこのフリルになっている。足元はロングブーツにピンクのハイソックスを履いている。
『キュアプレシャスへ100のしつもん♡①』での質問の返答によれば、変身した姿で好きなところは「おにぎりのような三角模様が入った、赤くてふわふわのスカート」、チャームポイントは「お米の粒の様なツインテール」との事。
頭部のシニヨンは上記の回答では「米粒」がモチーフとなっているが、(水色ではあるものの)ヘタの様な物が付いている事から、いちご・ニンジンあたりもモチーフになっている可能性はある(プレシャスがEDコールで担当する飲み物は「いちごジュース」、ゆいの好物として設定されているのがニンジン)。
また頭部のリボンの花は、下記理由から梅の花を模したものと思われる。
- おにぎりの具材の梅干
- 梅の花言葉「上品」「高貴」「忍耐」「忠実(白い梅の花は「気品」)」
- 梅干は(塩分濃度の高い昔ながらの製法の場合)強い殺菌・防腐作用をもつ為、これらの要素が高貴で邪悪を退けるプリキュアのイメージと合致している為と思われる。因みにキャラクターデザインの油布京子曰く、当初は梅干入りのおむすび型にする予定だったとの事(『Purizm』vol.10の記事より)。
瞳の色は変身前と同じく紫。ピンクチームではキュアミラクル以来の紫眼。
米モチーフなら前作のプリキュアよろしく「白で良くない?」と言うツッコミもあるが、一応赤飯や桜餅と言ったピンク系要素のある食べ物はあるので言い訳は効く。
ちなみに、安見香プロデューサーによると「名乗り台詞が“あつあつごはん”だから、パッと見で暖かいイメージの色がいいだろう」ということでピンクとなったらしい。
また、「差し色としてはプレシャスだと赤で、和テイストにつながるかなと。」語られており、差し色で変化を出す工夫が取り入れられていることが語られている(『アニメージュ』2022年3月号の記事より)。
戦闘スタイル
従来のプリキュアと同じく超人的な身体スペックをフルに活かした肉弾戦が主体で、後述のパンチ技も持つ等近接戦に特化している模様。
放映序盤の頃は戦闘経験の未熟さから深い事を考えずにひたすら猪突猛進するゴリ押しスタイルが目立っており、ジェントルー曰く「ワンパターン」。こちらに投げられて来た爆弾を素手で殴って自分がダメージを受けてでも前に進もうとする等、本当に直線的な戦い方以外が出来ていない。
だがそれ故サポートキャラが活きるシナリオとなっており、第2話では戦闘経験のあるローズマリーがウバウゾーのタイプを分析し作戦を立案・プレシャスを接近させる為の囮役となることで勝利を収めた。
第3話では以前より改善されており、寸胴鍋型のウバウゾーに対して一寸法師の如く内部からパンチを連打して攻撃していた。
第4話以降はサポートタイプの技を持つキュアスパイシーの登場でウバウゾーの足止めをした後に攻撃出来る様になり効果的な戦いができるようになっている。只その後も真っ先に攻撃する場面は目立ち、その分他の戦士よりダメージを受けたりピンチに陥る機会も多くなってしまっている。
キュアヤムヤム、キュアフィナーレ、ブラックペッパーと味方側の戦力が充実して役割分担が進むに従ってスペックのピーキーさがより強調されており、絶大な破壊力を持つ一方で敵の術中にはまりやすく最もピンチに陥りやすい迂闊さもあるキャラとなっている。そのため戦闘ではいかにプレシャスを援護して一撃必殺のパンチを決めさせるかということに重点が置かれる。
持ち技
- プリキュア・プレシャストライアングル
プレシャスがハートキュアウォッチをタッチする事で発動する浄化技。左手で大きく正三角形を描き、そこから相手に波状ビームを放つ。浄化後は合掌して「ごちそうさまでした」の決め台詞で〆る。
最終決戦では参戦と同時に放ち、ラスボスであるゴーダッツが、フィナーレ、ローズマリーへのトドメとして放った攻撃を相殺するという凄まじい威力を見せた。
プリキュアオールスターズFでも最終決戦で使用。
- プリキュア・デリシャスプレシャスヒート
プレシャスがハートジューシーミキサーを使用する事で発動する強化浄化技。ハートジューシーミキサーの上部のボタンを4回押しながらパワーを溜めそこから銃の様に持ちボタンを押して相手にピンクのビームを放つ。浄化後は合掌して「ごちそうさまでした」の決め台詞で〆る。
500kcalを破壊力に変換し、強力なパンチを敵にぶつける。この際、腕に「500」の数字を纏う。但しフライ返しのウバウゾーの様に弾力がある相手には通用しない。
何故200でも400でも無く500なのかについては、
・ご飯1合が約500kcalだから
・5(ご)×100(ハンドレッド)でご飯になるから
等色々な説がある。
500キロカロリーパンチの上位技。第12話より登場。1000kcalを破壊力に変換し、強力なパンチを敵にぶつける。この際、腕に「1000」の数字を纏う。但し動きが直線的で敵に対策され易い点は同様であり、有効打を与えるには仲間のサポートが必要。
500キロカロリーパンチの更なる上位技。第25話より登場。2000kcalを破壊力に変換し、強力なパンチを敵にぶつける。この際、腕に「2000」の数字を纏う。地面に叩きつけられたウバウゾーと共に、周囲の岩盤さえ砕く威力。
移動速度が上昇する効果もあり、それを利用しての加速・ブースターの代わりにして空を飛ぶことも可能。
プレシャスが持つパンチ系統の究極技。第44話より登場。ローズマリーから体の芯を持つことを意識して打つこと・そしてスパイシー・ヤムヤム・フィナーレのエナジーを受け取って発動する。激突の後巨大な光の柱が発生する。
発動の際0の数が最低8つ(=1億キロカロリー以上)という今までとは威力が別次元。
強化フォーム
パーティキャンドルタクトで変身する強化フォーム。
コスチュームの詳細はパーティアップスタイルプレシャスを参照。
『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』に登場する劇場版限定フォーム。
コスチュームの上半身が着物風であり、大正ロマンを思わせるメイド服の様なデザインになっている。