ジェントルにゴージャスに、咲き誇るスウィートネス!キュアフィナーレ!
食卓の最後を、このわたしが飾ろう
概要
『デリシャスパーティ♡プリキュア』に登場するプリキュア。菓彩あまねが変身する。2022年5月29日に名前やキャラクターデザインが公開された。6月30日に変身者および担当声優、名乗りの台詞が解禁となり、7月10日放送の第18話より登場した。
デザートをモチーフとしたプリキュアであり、名乗りの台詞にもある様に「食後のデザート=食事の最後の締めを担う料理」が「フィナーレ=最後」の名前の由来。
初期メンバー3人とは異なりパートナーとなるエナジー妖精は存在していないが、あまね自身の幼馴染であるパフェのレシピッピがいつも付き従っている(エナジー妖精と違って変身に必要な訳では無い)。
専用武器は「クリーミーフルーレ」。
イメージカラーはプリキュア初となる金色(→金キュア)。これに関するファンの議論は後述の余談の節を参照。
プリキュアシリーズでは通算5人目の光堕ちキュアであり、改心してから初変身まで間が空くのはキュアアムールに続いて2人目である。専用アイテムが楽器型でないのは初の例となる。また、令和キュア及び純粋な一般人(日本人)、上級生の光堕ちも初となる。
キュアマシェリ以来の地球人の追加キュアでもあり、ハートキャッチプリキュアから数えて4年に一度のペースで地球の人間による追加キュアが今回も実装された訳だが、本作はこの中で初めてとなるプリキュアが異世界由来でありながら異世界人のメンバーは不在というパターンになっている。
初期メンバー達3人は中学2年生で、あまねは中学3年生である。初期メンバーより上級生が追加キュアになるのは月影ゆり/キュアムーンライト以来12年ぶりである(3年前には年齢不詳のユニ/キュアコスモ、2年前には外見が主人公達より年上の20歳ぐらいに描かれた風鈴アスミ/キュアアースが追加キュアとして加わったが、彼女達は学校には通わなかった)。ただし、ゆりは第1話冒頭で敗北しており第33話の終盤で変身能力を取り戻した為追加キュアというよりは復帰扱いなので、「純粋な」上級生の追加キュアは彼女が初である(なおメンバー単独の中3は前作の滝沢あすか/キュアフラミンゴに続いて2人目)。
中学3年生の追加キュアはシリーズ初である。また、生徒会長が追加キュアとなるのは明堂院いつき/キュアサンシャイン以来12年ぶりである。
容姿
本作のテーマが料理であるため、初期メンバー3人と同じくエプロンを身に着けている。
頭部には紫色のティアラをつけており、髪は高い位置で結わえた金髪のポニーテールで、スイーツ(デザート)をモチーフとしていることから金平糖を思わせるデザインが散りばめられている。両耳部分を隠す髪はジェントルーと似ているが、髪を巻く方向が異なる(フィナーレは内から外、ジェントルーは外から内)。また、左右の端の真ん中あたりからそれぞれ一本ずつアホ毛のような毛が出ている。瞳の色は青色で、変身前よりも鮮やかな色合い。すなわち金髪碧眼である。
衣装はカットアウェイショルダータイプのワンピース。スカートは苺や葡萄の飾りがついた洋菓子を彷彿とさせ、ヒールはショートケーキのようなデザインとなっている。イヤリングは初期メンバー3人と異なり、両耳ともルビーのように赤い丸い形状のもの(モチーフはさくらんぼか)。手袋はフィンガーレスグローブタイプ。初期メンバー達と変身アイテムが違うのでハートキュアウォッチは着けてないが、彼女の変身アイテムのハートフルーツペンダントは変身後にブローチに変化してコスチュームの胸部に配置される。変身アイテムが胸元に装着されるのはスターカラーペンダント以来である。ちなみにワンピースの下はキュアヤムヤムと同様、紫色のスパッツを履いている(第27話を参照)。
金髪なのは、飴色または糖のキャラメル化を表しているためと思われる。キャラメル(カラメル)化を利用した金色の菓子としてはべっこう飴・黄金糖・純露の例がある。また、上記の高い位置で結ぶポニーテールは「ゴールデンポニーテール」とも呼ばれる。
キュアスパイシー以上に華美で高貴なお嬢様(あるいはお姫様)のイメージが強調された見た目に対し、口調が元の古風な男性口調のままなのがある意味ギャップを感じさせる。
戦闘スタイル
あまね本人が空手を習っている事もあり、超人的な格闘能力(パワーとタフネス)と、ゴーダッツに洗脳された影響か、ジェントルー時代の回避能力(素早さ)を併せ持った戦闘スタイルとなっている。その動きはキュアスパイシーに「闘う姿も華麗」と言わしめるほどに優雅である。それ以外にもウバウゾーの隙をついて火力攻撃を打ち込む戦い方を得ている(現に攻撃技「フィナーレ・ブーケ」も相手に隙が出来た時に打ち込んでいる)。一方シールド技などは持たないため防御面はプレシャス、ヤムヤムと同等である(実際、第35話ではディフェンダーあるスパイシーがいない中、プレシャスとヤムヤムと共にゴッソリウバウゾーの攻撃で閉じ込められて大ピンチに陥っている)。
持ち技
- プリキュア・フィナーレ・ブーケ
クリーミーフルーレを用いた攻撃技。フルーレよりエネルギー体を1回搾り出し、上記の掛け声と共にビームを発射する。仲間の攻撃によって敵が怯んだところに追撃として使われることが多い。
また威力も高く、直撃して効かなかった相手は殆どいない。第25話のようにウバウゾーの攻撃の牽制にも使えたりと、応用範囲も広い。
第24話においてナルシストルーと対峙。この技を放った際、直撃しなかったにもかかわらず、その衝撃でナルシストルーの髪留めが破れ髪が解けた。
- プリキュア・デリシャスフィナーレ・ファンファーレ
クリーミーフルーレを用いた浄化技。フルーレよりエネルギー体を4回搾り出し、「ブルーミン・ダンシンフルーツ」の掛け声の後にフルーレで正面に∞(無限大)のマークを描き、上記の掛け声と共に高出力の浄化ビームを放つ。モットウバウゾーを浄化することができる。他のプリキュアの技と違い、ビームが直線状になっている。浄化後は合掌して「ごちそうさまでした」の決め台詞で〆る。
但し、ゴッソリウバウゾーには跳ね返され浄化できない。
強化フォーム
パーティキャンドルタクトで変身する強化フォーム。「プリキュア・デリシャスフィナーレ・ファンファーレ」でも浄化できなかったゴッソリウバウゾーが浄化できる。
コスチュームの詳細はパーティアップスタイルフィナーレを参照。
『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』に登場する劇場版限定フォーム。
プリンアラモードをモチーフにしたコスチュームになっている。通常フォームより色のバリエーションは減らされ、金と紫のイメージカラーが明確になる。
事前の予想
2022年に入って新番組『デリシャスパーティ♡プリキュア』の詳細情報が公開されてから、ファンの中では追加戦士予想が行われた。
その中で何人か候補が上がったのだが、真っ先に最有力候補となったのは敵キャラクターのジェントルーだった。主な根拠として
- 公式発表と同時に本作の敵組織「ブンドル団」についても発表されたが、この時構成員として発表されたのはジェントルーのみだった。
- このポジションの敵の多くが光堕ちしなくても最終的に何かしらの形で和解して生存している。
- ジェントルーのぬいぐるみが一般発売されたこと(ダルイゼンのぬいぐるみですらプレミアムバンダイの通販限定である)。
- 第5話にてしんせん中学校の生徒会長のあまねが初登場したが、ノンクレジットとはいえ見た目、声が明らかにジェントルーと同じ。更に同話ではジェントルーがなぜかスープが豊富な料理店があることを存じ上げている。
等...
そして、2022年6月30日に正式にあまねがキュアフィナーレに変身することが発表され、これらは全て伏線だったことが分かる。
余談
イメージカラーについての議論
キュアフィナーレの登場が公式で明らかになった後、イメージカラーに関する議論がファン達の中で行われた。と言うのも彼女の場合、イメージカラーを特定の1色に定めにくく、ファン達からは意見が割れていた。
実際、彼女のデザインを見ると、一番目立つのは金髪なのだが、黄色は既にキュアヤムヤムのイメージカラーとして使われている(但しヤムヤムは橙に近い濃い黄色で、フィナーレは薄い黄色として捉えられるので、色味は異なる)。
また、あまねのイメージカラーが紫であり(当時あまねが変身者であるのはほぼ確実視されていた。詳細は「事前の予想」の節を参照)、コスチュームに紫を占める割合がそこそこあったりしたので、キュアフィナーレのイメージカラーは紫(紫キュア)ではないのか?とする説が多く挙げられたが、他にも衣装全体で見ると白が目立っている事から「白キュア」、キュアパルフェの様に多色展開されたデザインで、1色とは捉えにくいから「虹キュア」の説も多かったので、ハッキリとした結論は出ていなかった。
その他、金髪かつPretty_Holicの彼女のリップでは「フィナーレゴールド」と記載されていた事から、キュアフィナーレは史上初の「金キュア」ではないか?と予想する説もあった(金キュアに当たるであろうキャラは他に3人いるが、公認では無い)。
詳細は長らく不明であったが、キュアフィナーレ初登場の7月10日にて、キャラクターデザイン担当の油布京子氏からイメージカラーはゴールドと発表し、更にインタビュー記事でも演じる茅野氏がこの事を言及している事から、フィナーレのイメージカラーはゴールドである事が確定した。
とは言え、紫を主体に描かれてる事も多く、変身バンクの背景やエフェクト、前述した公式サイトの名前の縁や背景にも紫が使われている等、紫の意匠も含まれる為、紫もイメージカラーであるとも言える。2023年に発売された20周年記念の色紙でも紫キュアとして扱われている。
彼女を紫キュアとして扱った場合は、香久矢まどか/キュアセレーネ以来3年ぶりの中学3年生且つ主人公の上級生&(初登場時点で)生徒会長の紫キュアが登場したことになる。
不正アクセス事件の影響
本作は3月に発生した東映アニメ不正アクセス事件の影響によって第5話と第6話の間に5週間の放映休止が起こっており、そのためにキュアヤムヤム関連商品やハートジューシーミキサーなど、1クール目に登場するアイテムの玩具が、実際の放送より先に発売されることになってしまった。
そして、キュアフィナーレの関連グッズも同じような影響を受けているとする推測がある。
6月30日に「キュアフィナーレが7月10日の放送で登場する」と告知されたのだが、この6月30日時点でPretty_Holicの商品を始めとする食玩やプリキュアパンなどの食品関係におけるキュアフィナーレの関連グッズの販売がスタートしているのがその論拠とされる。
ただし、ここで注目すべきは玩具やアパレルなどのグッズはフィナーレが実際にTVで登場した7月10日に合わせて発売がされたことである。バンダイの玩具の発売も同様である。
6月30日からグッズ販売されたのは食玩と食品関係に限られている。
2年前のキュアアースの時のように、あらゆるグッズ展開が先行されたわけではない。
これについては、フィナーレの当初登場予定が6月26日(6月最終の日曜)だったが、実際の放映ではフィナーレの登場が7月10日に延期されたのでグッズ展開もそれに合わせて発売延期することにしたのだが、食品関係のグッズには消費期限があるので、6月30日の情報解禁と同時に先行発売を開始したのではという推測が一部でなされている。そうであれば食品関係の発売延期は4日で済み、衛生上の問題はそこまで大きくならないということである。
なお、この推測ではフィナーレの登場が当初予定より2週間前倒ししたことになるわけだが、上述したように不正アクセスによって放送が休止された期間は5週である。
このため、東映アニメーション側がストーリー展開を急遽再構築してフィナーレの登場を3週前倒しすることで辻褄を合わせたのではないかという説も出ている。
実際、本来のフィナーレの登場予定を単に5週早めてしまうと6月5日になってしまい、これは例年の追加戦士の登場時期と比べて早すぎるのである。
その他
名前の「フィナーレ」はどちらかと言えば、サブカル界隈で決め技で使われたりもする単語であるがどちらかと言えば音楽や演劇の締めで使われるのが一般的であり、食事関連では誤用でこそないが一般的とは言えない。
なお、あまねの誕生日が11月24日なのは2022年におけるアメリカの「感謝祭の日」に由来するようだ(プリキュアパン3弾の紹介より)が、この日は「オペラ記念日」でもあり、その点では音楽・演劇における「フィナーレ」とリンクしている(食べ物関連だと「鰹節の日」「和食の日」に当たるがどちらもキュアフィナーレのイメージには合わない)。
その名から「最後のプリキュア!?」と不安になったファンもいたようだが、無事次回作が製作されている。ただ、その年(2023年)に公開された『映画プリキュアオールスターズF』の予告では「Final…?」の文字が登場しており…。
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