声:能登麻美子
概要
つい最近になって横浜に引っ越してきた中学生の少女。
みなとみらいでフュージョンとプリキュアオールスターズが戦っていた様子をTVのニュースで見て以来、プリキュアに淡い憧れの気持ちを持っている。
2010年代のプリキュアの主要キャラには珍しい、茶色の髪と瞳という、至って普通の外見を意識したような女の子。
性格面でもここで文章化できるほど特徴的な部分はなく、普通というか地味な子。
家では体感型のゲームをやっているなど、遊び方は結構今時。
少し引っ込み思案なところがあるが、人付き合いが苦手というわけではない。むしろ、転校してきたばかりで寂しいから早く友達を作りたいと感じている。ただ、見知らぬ他人に積極的に声をかけるほどには社交性が強くはないので、キッカケがなかなか掴めないでいる。そして残念ながらあゆみの周りには、転校生にお節介してすぐ友達になってくれるプリキュアのような女の子はいなかった。
しかしその代わりに、あゆみはひょんなことから人間ではないものと友達になる。
誰にも内緒でフーちゃんとの交流を続けていくあゆみだが、新しい学校で同級生たちに上手く溶け込めない不安な気持ちや、厳しめな教育方針の母親との折り合いが悪くなったことで生まれた不満の気持ちが、フーちゃんに破壊衝動を植えつけるキッカケになってしまう。
あゆみが自分の思い通りにならないこの世界に対して生きづらさを感じているならば、こんな世界は壊してしまえばいいのだ。そう思ったフーちゃんは大切なあゆみとの友情ゆえに世界の破壊者へと変貌することになる。
プリキュア変身者として
誤解を恐れずに言えば、あゆみは「TVの各プリキュア作品で、メイン主人公のクラスメイトとしてたまに出てくるサブキャラ」のような印象の薄いキャラとして設定されている。
だが、そんなあゆみがこの映画でのオリジナルプリキュア・キュアエコーに変身することになる。
暴走して破壊の使者と化したフーちゃんを止めれるのは伝説の戦士プリキュアだけだ。しかしプリキュアは戦士である以上、フーちゃんと戦うことは避けられない。
あゆみはどうにかしてこの悲劇を止めたいと心から願った時、その想いの力で奇跡が起き、あゆみはキュアエコーへと変身したのである。対話のプリキュアであるエコーは戦う力を持たない代わりに、自分の本当の想いを伝えることができる。暴走の果てに誰へも聞く耳を持たなかったフーちゃんにエコーは自分のフーちゃんへの友情の想いを伝え、フーちゃんをその破壊衝動の海から救い出すこととなる。
あゆみは他のTVシリーズのプリキュアのように、妖精なり変身アイテムなりに「選ばれた」存在ではない。アイテムもパートナー妖精も持たずに、ただプリキュアになりたいという想いだけでプリキュアになった。
この「あゆみは誰にも選ばれていないのにプリキュアになれた」というのは大きな特徴である。すなわちこれは「女の子は誰でもプリキュアになれる」という本映画のキャッチコピーを体現しているのだ。
あゆみがプリキュア変身者らしくない地味なキャラ付けになっているのも意図的なものだ。
作中ではミラクルライトの応援に対して「ありがとう!」と返事を返す、従来のオールスターズ映画では最も新人のプリキュアが担当していた役割を担うなど、映画の主人公といえるべき存在だった。
なお、あゆみとキュアエコーの存在は公開直前まで伏せられており、ネット上のイリーガルなネタバレでも確定情報が出てくるのは結構遅めだった。そのおかげでキュアユニオンや星空いくえなどのガセネタも出てきていた。
翌年のオールスターズ映画第5弾NewStage2ではモブ出演のみ。プリキュア教科書に載っていなかったためプリキュアパーティには呼ばれず、物語の本筋に関わる事はなかった……(ただしそのせいで水晶化を免れたことも否めないが)。
オールスターズ映画第6弾NewStage3ではモブではなく重要な役どころが与えられたキャラクターとして再登場する。
だが、オールスターズ映画第7弾春のカーニバルでは、ハルモニアのお祭りに呼ばれずにまたまた本編に参加できなかった。しかし今回もモブとしては登場している(見方によっては、シリーズ皆勤とも言えるのかもしれない)。
しかし、2016年公開の奇跡の魔法!でははっきりとポスターに描かれており、本編でもしっかりと登場して魔法つかいプリキュアのキュアマジカルを助け、彼女を激励するなど存在感を見せており、エンディングダンスにも登場した。
そして、それから2年半後の『HUGっと!プリキュア』第37話でキュアエコーとしてモブ登場。『魔法使いプリキュア!』のキュアフェリーチェから『HUGっと!』までの12人を含んだ歴代プリキュアを応援した。
2023年公開のプリキュアオールスターズFにおいても、キュアエコーとしてモブ登場。グレルとエンエンと共に同映画のミラクルライトを振りながら、『スター☆トゥインクルプリキュア』から『ひろがるスカイ!プリキュア』までの23人を含んだ歴代プリキュアを応援した。なお、登場はしていないが、『NewStage2』の妖精学校の関連者達・『NewStage3』のユメタとマアム親子・その他の歴代映画のキャラクター達(『春のカーニバル♪』のオドレンとウタエンは清掃奉仕としてハルモニアに収監されている形、『ミラクルユニバース』のヤンゴ〈宇宙大魔王〉は牢屋に収監されている形)も歴代プリキュアに力を送ったもしれない。
キュアエコー
詳しくは当該記事にて。
中の人について
演じる能登麻美子はプリキュアシリーズ初登場である。
能登のプリキュア出演は2024年時点ではクロスオーバー映画のみだが、ニチアサ8時30分枠ではおジャ魔女どれみシリーズに於いて多数のサブキャラクターを演じていた。
変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身する前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアエコー』のタグを付ける行為は、変身後の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身後の姿しか描かれていないイラストに対して、『坂上あゆみ』等の変身前の姿のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。