概要
『トロピカル〜ジュ!プリキュア』に登場する人魚の女王のフルネーム。第37話にて明らかとなった。
なお、その前話である第36話にはヌメリーが女王に化けた偽物が登場したが、こちらはまなつの「女王様のお名前は?」の問いかけに答えることができなかった。それでまなつは少し怪しんだが、他の仲間たちはまなつのぶしつけな質問に女王が気を悪くして沈黙したのではと思いまなつを諫めており、このことで偽物とバレることはなかった。(もっとも、視聴者には怪しいと思わせる大きなきっかけになったが)
続く第37話にて、まなつは本物の女王に「改めまして女王様、私の名前は夏海まなつ。女王様のお名前は?」と問いかけた際に名乗りを返し、この時初めてフルネームが明かされた。
同話において、まなつとローラは幼い頃から出会っていたことも判明。名前を訊ね損ねた過去があり、まなつが初対面の人に名前を訊ねるきっかけとなった。
「人間と人魚は(本来)交わってはならない」という掟により、幼いローラの記憶は消され、他の多くの人魚たちの記憶のように、秘密の部屋の貝がらに封印されたのだという。
そしてその掟はまなつたちがプリキュアであっても例外ではなく、あとまわしの魔女たちとの戦いが終われば、ローラの記憶も女王自身の記憶も消して封印するのだと…。
女王によると「掟を破った者は記憶を消される掟がある」と発言、そんな理不尽な掟にローラは「そんなの絶対嫌!」と拒絶した。
名前について
ローラの本名がそうであるように、女王の名前にも元ネタがある。
メルジーヌ(メリュジーヌ)はフランスに古くから伝わる水の精霊。一般には蛇女として知られているが、人魚の伝承とも結びつけられることがある。
ミューゼスはギリシャ神話の芸術の女神ムーサの英語・フランス語での複数形表記。つまりミューズであるため、プリキュア的にはキュアミューズと由来が同じである。
ムネモシュネ(ムネーモシュネー)はギリシャ神話の記憶を司る女神。最高神ゼウスとの間に、ムーサ(ミューズ)を設けている。この名前が明らかになった37話においては、グランオーシャンでは人間と交わった人魚は記憶吸い出し装置によって記憶を吸い取られるという掟があることもあり、この名前に関連性があるという見方もできる。