「え! 僕の噂ですか? いやー、参ったなぁ。こんなところでも僕って有名人だったりします? へへへ、おかしな噂じゃないといいんですけどね」
人物
ヴォラキア帝国最強の剣士にして、『九神将』の壱。『ヴォラキアの青き雷光』の異名をとる。
濃紺の髪を後ろでくくり、青いキモノを羽織っている。足元はゾーリ。
初登場は番外編「ゼロカラオボレルイセカイセイカツ」。EX4の「最優紀行」、EX5の「緋色姫譚」にも登場する。本編には第七章から登場。
正式な年齢は不明だが「緋色姫譚」(7年前の話)で出会ったばかりのアラキアから年齢が11、12歳ほどと推測されており「最優紀行」にて20年という表現があるので19、20歳くらいであると思われる。
性格は明るく、とても人懐っこい。敬語で喋る。
ただ、自分の強さには絶対の自信があり、自らを「世界の主演」と考えているため、傲慢な態度をとることも多い。
「他人に操られているのと、運命の用意した舞台を受け入れることとは、単なる主観の違いでしかないのでは? 僕はこの世界の花形、主演役者として台本を受け入れる。その上で、台本にない台詞や演技を入れるのが役者の腕の見せ所でしょう?」
また、圧倒的な強者でありながら落ち着きはなく、煽り耐性も絶無。
しかし、帝国や皇帝への忠義は絶対で、王国への不法侵入を犯してまで亡命者を処断しようとするほど。
帝国最強の名は伊達ではなく、作中屈指の実力を持ち、ルグニカ最強の『剣聖』ラインハルトやカララギ最強の『礼賛者』ハリベル、グステコ聖王国最強の『狂皇子』と同格とされる。
持ち味は、"雷速"と表現されるほどの常軌を逸した速度。作者曰くスピードだけならラインハルトより上らしい。
武装は二振りの刀で、携行する二振り以外にも数多くの名剣、名刀を所持している。それらの収集のために帝国からの褒賞金を使い果たしており、地位に見合わず金欠。一番刀『夢剣』マサユメと二番刀『邪剣』ムラサメ(※)は、作中で強大な力を持つとされる十の剣のうちの二本。(残りは
『陽剣』、『愛剣』、『霊剣』、『命剣』、『影剣』、『疫剣』、『呪剣』、『龍剣』)
※web版ではこの表記、書籍では一番刀と二番刀が逆
リゼロ本編開始前、ヴォラキア帝国でのクーデター未遂の騒動の中でラインハルトと戦う。人生初の敗北を喫し、ラインハルトとの再戦、勝利を強く望むようになる。その後再戦を果たすが、勝敗は不明。その際、ラインハルトの龍剣レイドが抜かれた。
「ゼロカラオボレルイセカイセイカツ」では、ラインハルトとの一騎打ちを行い、両刀を折られながらも世界最強の彼に重傷を負わせるほどに善戦した。(ただし、ラインハルトの加護の力が制限されていたととれる描写もあり、ラインハルトが万全の状態であったのかは不明)
7章でついに登場、だが!?
嫉妬の魔女の暴走によりカオスフレームから飛ばされ、川辺で倒れているスバルとタンザを見つけ、剣奴孤島に連れていく。
そこで目覚めたスバルに自分がセシルス・ゼクムントだと名乗るが、まさかのスバルと同じく幼児化しており本来のセシルスの姿とは違うため偽物扱いされてしまう。また、似ていることから弟かもしれないと思われている。
孤島の規則により決闘をせざるをえない状況になったスバルに対して非情な態度をとって絶望させ、読者を困惑させた。
スバルが魔獣との決闘で追い詰められ、絶体絶命となった時に医務室で寝ていたタンザを起こしに行き、目覚めた彼女によって魔獣は倒された。